冬将軍から逃れて宮古島へ行ったのに将軍は　なかなか手強かった

2023/01/23 - 2023/02/09

気のせいかここのところ年々夏は暑くなり冬は寒くなっているような気がする。
地球温暖化が叫ばれて久しいが、それでも冬はやっぱり寒い。
絶対そうだ、そう感じるのだ。
歳を重ねると気温への適応能力が退化してくるのかもしれない。

というわけで、夏の避暑に続いて今回は避寒のため宮古島に行くことにした。
あろうことか旅行直前に家族が流行りやまい（わかりますね）にかかり出発が危ぶまれたが、なんとか無事に飛行機に乗ることができて胸をなでおろしたのだった。

しかし流行りやまいからは逃れられても厳しい冬将軍から逃れるのは想像以上に難しかったのだ。

エリア 宮古島(沖縄)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

中部国際空港セントレアから直行便で2時間40分、無事に到着した5年ぶりの宮古島はどんよりとした曇り空。
それでもこの日平均気温が5℃だった自宅に比べたら宮古島は19℃。
久々のコートのいらない気温に肩の力が抜ける。

今回は17泊の予定なのでこんな日もあるさと余裕のココロもち。
５年前に来た時に一通りぐるっと見て周ったので、今回はのんびりゆったり島時間を楽しむのだ。

宿は長期プランが格安のウェルネスブリッサ。色々酷評もあったので多少は覚悟していたものの、フライパンが凸凹で使えない以外は全くもって快適で安心した。

（フライパンは使えるものと交換してもらった）

ウェルネスヴィラブリッサ 宿・ホテル

しかしである。ホテルは快適なのだけど翌日からも小雨まじりの曇り空。

せっかくのオーシャンビューもご覧のとおり、その上どんどん風が強くなりテラスに出たら吹き飛ばされそうだった。
日本中を襲った大寒波はこの島にもやってきていて、気温は下がり台風並みの風が吹き、食材の買い出し以外はホテルに籠ることになる。

食材と言っても冷蔵庫が小さいので買えるのはせいぜい二日分で、滞在中あっちこっちとスーパーを巡ることとなった。
色々お気に入りができたけどAコープで買ったこの焼そばはモチモチでお勧め。

長期に備えて本や編み物を持って行ったけど時々しか使わなかった。
一体何をして過ごしていたのだろう？

テレビのチャンネルは五つ。沖縄の局の放送が面白かった。
あまりに寒くて気を失って浜辺にうちあげられた魚を地元の人が拾いに行ったとニュースになっていた。まじか

毎日夕方にやっていたうちなー昔話。せりふが沖縄言葉で現代日本語の字幕付き。ほのぼのしていて沖縄にいることを実感する何とも味わい深い時間だった。

テレビと言えば昭和の後半の喜劇のお芝居（吉本みたいな感じ）を見たが、全部沖縄言葉でまるっきり何を言っているのか分からないけど観客は当然理解していて大爆笑していた。
当たり前と言えば当たり前なんだろうけど、ちょっと前まではメディアも沖縄言葉で流れていたのかと思うと同じ日本人なのに不思議に思ってしまう。

4日目にしてようやく晴れ間が見られたけれど相変らず強風が吹いていてイムギャーマリンガーデンも寒々しい。
最初の一週間は平均気温が12℃台だったり風が強くて、とても海に入ったりする陽気ではなかった。この期間に宮古島へ来た人は残念だったろうなぁ。

避寒と言っても外出も躊躇するお天気では意味がないし、冬の先島諸島は難しいと感じた。

イムギャーマリンガーデン 公園・植物園

ホテルの近くの海ぶどうの直売所。すぐ横のハウスの中で養殖していて粒の大きな海ぶどうが売られている。
３回買いに行ったけどこれも気温が低いと生育が悪いらしく１回目が一番出来が良かった。これも運だな。

ここもホテル近くのマグロのお店。だいたい昼過ぎからやっていて近海であがったマグロが売られている。
１回だけイカのボイルも置いてあった。

野菜は無人販売所だとスーパーの1/2～1/4で買える。
お目当ての野菜があればラッキー♪

マグロに海ぶどうに島豆腐に島らっきょう。
島の食材オンパレードの夕食。

島に来てから一週間後、ようやく晴れてテラスから見える海が宮古ブルーに色変わりしてきた。

この日を待ちかねていた私たちは魚釣りに当たりをつけていた漁港へ向かった。
夫は経験者なのでほぼ初心者の私は餌のつけ方、竿の振り方を伝授してもらう。

漁港のすぐ脇に御嶽発見。うたきとは沖縄の神々が宿る場所で、宮古島にもあちこちに御嶽があり島の景色の中に馴染んでいると感じる。

宮古島釣りデビューのこの日、私が釣ったのは枯れ枝のみ。
針に餌を付けるのに苦労していると見透かした鳥が餌を横取りして行った。

ホテルの周りの散歩コースにベルリンの壁があるのを聞いていたので見に行ってみた。
もう30年以上も前のことだけどあのニュース映像は目に焼き付いている。

やはりこの東ベルリン側を見ると当時の東側の人たちの重苦しい空気が伝わってくるようだった。
ボウイはこの壁の向こうで歌ったのか…

宮古島ではゴルフもするつもりで、その前に一度練習場へ。
500円玉で70球打てる気楽な打ちっぱなしだ。

ありがとうは宮古方言ではタンディガータンディー

沖縄ではニフェーデービル
八重山ではミーファイユー

練習場の帰りに宮古を創成した神が下ったとされる漲水御嶽へ参拝。

漁港近くにもあった御嶽は島に約900か所あるが、一般人が出入りできるのはここだけらしい。

漲水御嶽 寺・神社・教会

その脇に伸びる道が何とも言えず風情があり見とれていたら

江戸時代の頃からの史跡だった。治山工事の中で出てきた石で道が作られたという島の基盤になった場所だ。

漲水石畳道 名所・史跡

石畳を進み階段を上ると日本最南端という宮古神社。
せっかくなのでここでもお参り。

宮古神社 寺・神社・教会

そしてついに快晴の日がやってきた。風も弱くゴルフ日和だ。
朝焼けが神々しいではないか、まるで私たちの前途を祝福しているようだ（大げさ）

車にバッグを積み込み準備万端でホテルから走ること30分、意気揚揚と伊良部島の先の下地島のゴルフ場へやってきた。

ところがである。

「本日は予約で満員になりました」・・・　　なんですと！

宮古島には風光明媚なリゾートコースが多くそれはもうプレー費が高いのだが、ここは唯一の庶民的ゴルフ場なのだ。
お天気が回復したばかりの風のない快晴、考えることはみな同じだった。
冬将軍の余波はこんなところにも残っていたのだ。

という訳でなかなか思い通りにはいかない冬の宮古島、後半へ続く。

この旅行記へのコメント （2）

• まめこはさん 2023/10/08 17:58:28

  避寒は沖縄

  あ、こちらの旅行記、気づいていなかったです
  
  そうそう、夏は「避寒」で沖縄ですよね
  私も将来そのパターンを夢みてます
  
  gachinさんの場合、ゴルフがメインでしょうか（今回は残念でしたね）
  うちはずーっと釣り釣り釣り三昧の日々になりそうだから、
  毎日魚料理かな～と今からそんな事心配していますｗ
  
  やっと朝夕の寒暖差が出て、秋めいてきました
  嬉しい～
  春と秋は、本州を楽しみましょうか
  

  gachinさん からの返信 2023/10/10 17:06:30

  Re: 避寒は沖縄

  まめこはさん　こちらにもコメントありがとうございます！
  
  まさに同じ思考パターン、私もまめこはさんの旅行記でご主人とのそんな計画にそれそれ！と激しく同意しておりました。笑
  
  宮古島はたまたまブリッサのプランを見つけたので決めたのですが、次は本島で滞在したいと思ってます。
  うちの夫はそこまでアウトドアに興味がないので二人で楽しめるプランが本島の方がありそうで・・・
  
  宿泊先もやっぱり大事ですね、私はいくら景色が良くても１か月二人だけというのは無理かも…と気づきました。笑笑
  
  さてさて、快適な季節にまめこはさんはどちらへお出かけでしょうか？
  
  gachin。