久しぶりの馬車道散策

2023/02/05 - 2023/02/05

かつて横浜に住んでいたこともありますが、通勤で都内方面ばかりに向かっていた毎日であったため、あまり市内を散策することもありませんでした。現在は都内に住んでいますので、ときどき横浜が恋しくなります。その際の横浜といえば馬車道。横浜発展の中心地は桜木町でも、横浜駅でも、みなとみらい駅でもなく、やはり馬車道ですものね。久しぶりに馬車道をのんびり散歩してみました。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

赤レンガ倉庫方面から万国橋を渡って本町通りへ到着。この先から吉田橋方面へ向かう通りが馬車道(商店街)です。

馬車道入口にあるのは「旧富士銀行横浜支店」。いきなりの近代建築です。

近代建築好きにとっては、もうたまりません、

昭和5年の竣工当時は「安田銀行横浜支店」だったんですね。今は安田財閥という名前を聞いても知らない人が多くなったのでしょうねぇ。また馬車道支店ではなく横浜支店という名前からも、ここ馬車道が横浜の中心地であったことが分かりますね。

現在、建物は東京芸術大学横浜キャンパスとなっていました。商業主義ではなく、文化的な場所になっていけるとしたら、馬車道にとっても良いことと思います。パチ・パチ！

建物の前にはガス灯。

そして、こんなプレート。由緒正しいガス灯のようでした。

そういえば、馬車道に敷かれた煉瓦もイギリスからの輸入品と聞いたことがあります。美しいですね。

「旧富士銀行横浜支店」の隣も近代建築。

「旧東京海上火災保険ビル」。竣工は昭和11年、現在もオフィスビルとして用いられているとのことで、うれしいですね。

その目の前のガス灯には馬印にBS(BASHAMICHI STREET)を組み合わせた馬車道マーク、商店街中いたるところで見ることができます。

そして目の前には馬車道のシンボル、神奈川県立歴史博物館。威風堂々。

明治37年の建物なんですね。

今日は、このあと博物館も見学しました。

この建物、言わずと知れた「旧横浜正金銀行本店本館」です。日本の近代史が好きな私にとっては憧れに値する銀行でした。端的に表現すれば、戦前・戦中の海外取引・海外貿易を一手に支えたような半官半民の特殊銀行でした。今も残る旧大連支店なども、このような立派な建物ですね。

すばらしいです。

その向かいあたりには、これぞ馬車道、ですね。

少し進むと「旧川崎銀行横浜支店」がファサード保存されています。新しい建物を建てつつ歴史的な建造物の雰囲気を残そうとするものですね。

「旧川崎銀行横浜支店」は大正11年の建物ということは、翌年に発生した関東大震災を生き抜いたということなのでしょうね。横浜が灰燼に帰した中で、それは凄い。

先に進むと、こちらも馬車道を代表する老舗の平和堂薬局。

実は馬車道は日本で最初にアイスクリームが販売されたということです。その製法で復元した馬車道アイスクリーム、こちらで購入できます。実は…買いました。

そして周富輝さんの中華料理店「生香園」。前回利用した際には周さんの姿もありました。こちらは本店ですが、少し手前には新館もあります。

左前方に見える…

あのモニュメントは…

『日本で最初のガス灯』とありました。ガス灯も馬車道から日本各地に広がったものの１つ。こちらにあるガス灯は、日本最初のガス灯を復元したものとありました。

その先には…

シュールな母子の像がありましたが、これは…

馬車道で日本最初のアイスクリームが販売されたことを記念した像でした。しかし、なぜ母子…？

おぉ、「泉平」。1839年開業の老舗の稲荷ずしのお店。しまった、買い忘れました。

そして、もう目の前は「伊勢佐木町」ですが…

馬、いました。

そして植込みの合間に『近代街路樹之発祥地』という碑がありました。目の前の道路に架かる「吉田橋」で馬車道も終わりです。吉田橋を渡ったところから始まる「伊勢崎町商店街(イセザキモール)」とは客層が全く違う馬車道は、私にとってはとても居心地の良い場所であることを再認識しました。また来ます。