2023年1月：旧暦年末年始の風物詩，獅子舞（ムーラン）。今年は技やスケールがちょっと落ちた感じ？［ホーチミン：5区］

2023/01/20 - 2023/01/22

旧正月の年末年始は舞獅（獅子舞）のパフォーマンスが、おめでたいムードを引き立てる｡
聞くところによると，コロナの影響で誰もが長い時間働くようになり，今年は練習に充分の時間が割けなかったとか｡
そのため，どの舞獅団も大技やアクロバティックな演技がなかった｡
年始に舞獅を呼ぶ商店も少なく，街全体はコロナ禍以前より静かめな感じ｡

2020年の舞獅：https://4travel.jp/travelogue/11593407

エリア ホーチミン(ベトナム)

旧正月の定番，年糕は街の至る所で売られている｡
ホーチミンはオレンジ色｡

路地でお茶をしていたら湯気が立っているのに気付く｡

普段，朝食を提供しているお店が，この時期は年糕作りの専門店に｡
朝から晩まで蒸し器が大忙し｡

この店の年糕はオレンジ色ではなかった｡
聞いたら，着色料を使っていないとのこと｡
不自然なオレンジ色なのは着色料を使っているから，とのこと｡
一つお買い上げ｡

陽も落ちかかる中，ストリートフード，コムタムを｡

肉焼き係は大忙し｡
ただ，お店自体は準備中｡
椅子とテーブルが設置されるのを待つ｡

魚を揚げたものをいただく｡
何の魚かは分からないが、白身の魚だった｡
調味済みヌクマム（魚醤）と一緒に｡

そうこうしているうちに陽が暮れていた｡

交通量は減ったものの，まだまだ忙しない雰囲気｡

5区の文化センターでは毎日のようにイベントが開催されている｡

舞獅の出し物もあるので見学に｡

提灯が飾られ，おめでたいモードに｡

舞獅の出し物が始まっていた｡

2人がかりのライオンダンス｡

大技は最後なので，それまで屋台を冷やかす｡

観客はひっきりなしに，出たり入ったり｡
全部を観る，というよりは雰囲気を味わいに来る感じ｡

舞獅の出し物の間には歌｡
歌手がダンスをしながら歌っている｡

アイスの屋台も大忙し｡

粘土細工の店｡

文化センターなので，絵画展もやっている｡

そうこうしているうちに龍舞，ドラゴンダンス｡

ドラゴンダンスはあっけなく終わり，女性歌手コーナー｡

舞獅の出し物が始まる｡

杭の上を飛んだり跳ねたり｡

前後ろの息もピッタリ｡

成功するとお捻りタイム｡
縁起担ぎに子供がお金を持って頭を触りに来る｡

それなりに見応えはあったが，大技の準備がなかなか始まらない｡

結局，舞獅で終わってしまった｡

後で聞いたら，今年はどの舞獅団も練習の時間が取れなくて大技の準備ができなかったとか｡
特に舞獅団の団長自身が自分の仕事に大忙しで，指導する時間が取れなかったとか｡
コロナの後，仕事を増やす人が多い｡
舞獅団長，団員は兼業なので仕方がない｡

別の日は他の舞獅団｡
幾つかある舞獅団が順番に演技を披露するらしい｡
ちょっとだけ覗いてみる｡

演目はすでに佳境に入っていた｡
杭の上に3組の獅子｡
首を振ったり，お尻を振ったり｡

お捻りタイム｡

太鼓の音に合わせて子どももノリノリで踊っている｡

今日の舞獅団の演技は躍動感があった｡

肩車をしながら飛び跳ねる演技がクライマックス。

後は何匹かが同時に出て来る演技など｡

息が合ってそうで，そうでないグダグダな感じも｡

最後のコーナーは4匹の獅子同時の演技｡

口に巻き物のようなものを咥えさせられ，太鼓の音に合わせて開く｡

明けましておめでとう的なことが書いてあるはず｡
これで演技は無事終了｡

舞台脇には道具が置かれていた｡
演者もお疲れ様でした｡