温泉！滝！縄文杉！苔むす森！屋久島2泊3日一人旅

2022/11/05 - 2022/11/07

全国旅行支援が始まり、いてもたってもいられず、念願の屋久島を衝動的に予約！（友を誘う余裕もなかった。。。）
レンタカー駆使して二泊三日の間に滝、海辺の混浴温泉、縄文杉トレッキング、白谷雲水峡（途中まで）など意外とたくさん回れました。

エリア 屋久島(鹿児島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

伊丹発鹿児島行きJALに乗る。
飛行機なんか久しぶり。鹿児島で屋久島行のプロペラ機に乗り換えます。

桜島、初めて見ます。噴煙本当に上げてるんだあ。上から見たら、かっこいい。

1時間ほどの飛行で種子島、続いて屋久島が見えてきました。
プロペラの間から見えてきた山、大きい！高い！
さすがは洋上のアルプス。

屋久島空港12時ごろ着。RAKUSAホテルは空港のすぐそば。ひとまず荷物を預かってもらいます。
お姉さん「今日はどちらへ行かれるんですか？」
私「バスで湯泊まで行こうと思ってます。」
お姉さん「え・・・・すごく時間かかりますよ。レンタカーをすごくすごくお勧めします。そこのレンタカーで車が空いてたら貸してもらえるかもしれない。」
私「そうします。」

レンタカーはたまたま一台空いてました。ラッキー。
レンタカーのお姉さんは英語がペラペラ。海外からのお客さんの対応で忙しそうでした。

レンタカーでひとまず湯泊方面へ。
右は急こう配の高山、左はすぐ海の景色が新鮮です。
見える木や花も自分が住んでる地域でそこらへんでは見れないものばかり。

湯泊の近くまで来て、まだまだ時間がありそうだったので大川の滝まで行ってみることにしました。

西部林道は世界自然遺産地域に含まれる地域で17時で門が締まり、夜間は通行止めになるようです。
南国の自然が手つかずで残る林道をドライブ。
少しドキドキ。


道中の屋久ザル、道の真ん中でイチャイチャ。
ひかれないか心配です。

西部林道 自然・景勝地

車をそろそろ走らせながら、細い道を行き、大川（おおこ）の滝へ。
駐車場に車を置き、少し歩きます。

見えてきた滝は圧巻！水量たっぷり。落差は88ｍ。
この滝は「日本の滝百選」に選ばれています。
滝のそばには地元の方が何人かいらっしゃって写真を撮ってくれたり、案内してくれたり。ボランティアでされてるようです。
大きな石がゴロゴロしている上を、足を滑らせないように渡って滝のそばまで行きます。
足を滑らせたら下は川。すこし注意が必要です。

ボランティアの方が、「千尋（せんぴろ）の滝もいいよ！ぜひ行ってみて」と教えてくれました。

大川の滝 自然・景勝地

大川の滝からまたそろりそろり車を走らせ、（携帯は圏外でした）
湯泊温泉へ向かいます。

中間浜海水浴場近くの、海を見渡すベンチ。
海の向こうはなーんにもない。
こんなところで過ごしていたら、考え方も変わるだろうな。

湯泊温泉に着きました。ここへ降りる道も細く、急こう配で少し怖かったです。
到着して湯浴み着に着替え、いざ混浴！（水着はNGです。離れているところは水着でもOKだったようです）

入り口でお金を払います。PAYPAY払いできるなんて、現代的。

向こうの方に家族連れがいましたが、気にせず私は混浴へ。
真ん中で男湯と女湯が仕切られていますが、簡易なもの。覗こうと思えば覗けます。（私は覗きませんよ！）
湯温は少しぬるめ。この日はだいぶ暖かく、ぜんぜんOKでした。

波の音を聞きながら、海の見える海岸で露天温泉なんて、最高の贅沢。
海の向こうは地平線。きもちい～い。
私の住んでいる地区は瀬戸内海なので、海の向こうには四国・淡路島などがあります。でもここにはなにもない。なーんにも、ない。太平洋。
不思議に孤独感と開放感のある海辺の温泉。

しばらくしたらサーファー風の家族連れと男の方が来られました。
どちらも若い方。地元の人に愛される温泉なのかもしれません。

のぼせる寸前で着替え、まだまだチェックインまでに時間がありそうだったので千尋（せんぴろ）の滝へ。

曲がる道を何度も間違え、少し道に迷いました笑

「千と千尋の神隠し」のお父さんが「近道」といって進んだ道に似た道で曲がり、これから神隠しに合うんじゃないかと思うような曲がりくねって木が生い茂った細い道（私の心情だったかも）を抜けると、駐車場にでました。

湯泊温泉 温泉

駐車場から少し歩き・・・見えてきたのはずいぶん向こうの方の滝。
ええ、こんな遠いの？と思ったけど、滝手前の一枚岩の大きさに圧巻。想像を絶するような大きさです。自然の大きさに比べたら人間なんてちっぽけすぎる。その人間の悩みなんてもっとちっぽけだ。
それにしても絶対にここから転げ落ちたくはないな。。。
遠くに見える滝も２００ｍ×４００ｍの一枚岩のせいで小さく見えるけど落差は60ｍ。近くまで行けたらすごいんだろうなあ。

ちなみに「千と千尋の神隠し」の「千尋」という名前はこの滝の名前から付けられたとか。
「２１世紀に残したい鹿児島の風景百選」に選ばれています。

売店で屋久杉でつくられたげじべえストラップを購入。登山のお守りとすることにしました。

駐車場端からのぼって展望台へ。
屋久島の南を一望できます。本当に、何もない。地平線の向こうには大きな太平洋が広がっています。

千尋の滝 自然・景勝地

18時ごろ、RAKUSAホテルに帰ってチェックインを済ませ、レンタカーで夕食へ。

ここで屋久島の夜の洗礼をうけます。

屋久島では食べられる店が少なく、旅行者は晩御飯難民になるそうです。
事前に調べていた店はずいぶん混雑していて断られ、迷った挙句人が少ない近くの店へ。
ここでも店の人に渋々「時間かかりますよ・・・」と言われたけど「それでも大丈夫です」と店に入れてもらいました。（カウンターは普通に席空いてました）
注文したのは「トビウオ定食」。出てくるまでそれほど時間はかからなかったです。
初めて食べるトビウオは鰺のひらきのような感じでした。

レンタカーにガソリンを入れてお姉さんに言われたように車を返しておきました。

次の日はいよいよ念願の屋久杉トレッキング。
朝早いので早くに就寝しました。

次の日は朝4時45分にホテルロビーへ。
少し過ぎてからツアーガイドのお兄さんが迎えに来ました。

ガイドのお兄さんの車で「屋久杉自然館」へ。
ここで登山口へ行くバスに乗り換えます。
バス待ちの間に朝ごはんを食べます。

バスに乗り込んでから約3～40分で荒川登山口に到着。
空が明るくなり始めていました。

6時9分、登山開始。
トロッコ道をひたすら歩きます。
屋久杉は往復約10時間の行程。景色は綺麗でしたが写真を撮る暇もありません。
途中で夜明けのきれいな空が見えました。

屋久島は1カ月に35日雨が降るといわれていますが、この日はそんな心配はなさそうでした。

荒川登山口 名所・史跡

登山口から1時間半、三代杉。
杉は大きくなって寿命が来ると新しい命の養分になる。
古い株の上に子の株が育ち、子の株の上に孫の株が育つ。
そうして三代繋がってきた命の杉。

三代杉 自然・景勝地

ウィルソン株のハート。
この株を調査して紹介したウィルソンさんにちなんで付けられた名前です。
この杉自体は豊臣秀吉が大仏を作るのに切られてしまったそうです。
（ところがその大仏は落雷にあい、その後再建されたが失火で焼失したとか。）

ウィルソン株 自然・景勝地

縄文杉手前の木。枝が沢山伸びて千手観音のよう。
手をたくさん伸ばして、縄文杉を隠そうとしている？

登山口出発から約5時間。いよいよ縄文杉を拝みます。
写真じゃ伝わらない聖なる霊気。
『いのち』を感じます。

日本の端の方の島のこんな山奥で、2170年前（7200年という説も）の昔からひっそりとここに生きていた。
それが屋久島が世界遺産となって縄文杉が世界に知られるようになり、人が全世界からワラワラやって来て（私もですが）いい感じに影になっていたまわりの木を見やすいように切られて、地面には足場を作られて。。。

ガイドさんがいうには、ほんの半月ほど前に枝が1本落ちてしまったらしく、弱ってきているそうです。なんだか悲しくなってしまいました。
どうか一日でも長く、生きてほしい。

「もし自分が死んで倒れてしまっても、自分を養分にして新しい命が生まれ、育つ。それが命なのだよ。」

そんな声がどこかから聞こえたような気がしました。

縄文杉 自然・景勝地

帰りのバスも争奪戦。急ぎ足で降りていきます。
ガイドさんが急にそおっと歩きになり、視線の先を見ると、めっちゃ近くに鹿。
屋久鹿は本土の鹿と比べて小さいそうです。そして人を怖がらず、近づいても逃げません。
この後、頭上に猿もいました。食事中でした。

ふたたびウィルソン株前。
倒れて苔むした土毎木の上に、こだまとトトロ。
ガイドさんのかわいい演出です。

そして16時25分、荒川登山口に帰ってきました。
時間は約10時間、距離は約22km。途中棄権した（ガイドさんの判断で）方もいました。
この工程を完歩した達成感は格別なものでした。

この後バスに乗って「屋久杉自然館」まで帰り、ふたたびガイドさんの車でRAKUSAホテルに戻ってきました。

10時間歩き続けたので部屋のベッドに倒れ伏したいのはヤマヤマでしたが・・・

まつばんだレンタカーへ滑り込み明日の車を借りて、「縄文の宿まんてん」のお風呂チケットで温泉に入り、一日の疲れを癒してRAKUSAホテルに帰り、部屋でレトルトカレーを食べて就寝しました。

ウィルソン株 自然・景勝地

次の日は朝早く起きてチェックアウトを済ませ、白谷雲水峡へ。
苔むす森へレンタカーで出発。

曲がりくねった道を車で進むたびに高度が上がり、すごく高いところから海を見下ろすような景色が続きます。（運転中なので写真取れず）

白谷雲水峡駐車場に付き、入り口で500円を払って登山開始。
飛行機の時間があるので途中までしかいけませんが、どこまでいけるかなあ。

上りだして10分、写真左は憩いの大岩。
大きさにびっくり。でも写真じゃ伝わらないなあ。

綺麗なせせらぎ。滝が次から次へとつながっていきます。
川の傍で朝ごはんを食べました。ホテルでもらった食パンにスーパーで買った野菜とサラダチキンを挟んだものです。チーズと乳酸菌飲料ももらってきました。

きれいな川の傍で食べる朝ごはんはとっても気持ちいい。
贅沢な朝ごはんでした。

最初の方の道は結構整備されています。
さつき吊り橋まできました。
ここを渡ると本格的な山道です。

さつき吊り橋の上から。滝の音が心を洗うよう。

深い森の中を進みます。だんだん苔むしてきました。
「ニンゲンクルナー」とどこかから猩猩の声が聞こえてきそうです。

登山道から開けた山の方を見上げる。
大昔はこちらにも道があったそうな。

締め殺しの木。杉の養分を吸って絞め殺してしまう。絞め殺された木、二体。

綺麗な緑の中を進んでいきます。
向こうからヤックルがかけてきそう。

渡渉点まで来ました。そろそろ引き返さないといけません。
写真を大量に撮ったので時間がかかってしまった。くぐり杉まで行きたかったのになあ。

コケ、もっふもふ。
マイナスイオンに癒されます。

白谷雲水峡の入り口の橋の上から。
また絶対に来て、太鼓岩まで再チャレンジするぞ。

今度来るときは高塚小屋で一泊するコースで屋久杉と雲水峡を楽しみたい。

車で着替えてまつばんだレンタカーへ戻ります。

白谷雲水峡 自然・景勝地

まつばんだレンタカーで車を返し、空港へ。
クーポンでお土産のトビウオみそとポンカンケーキ、首折れサバスモークを購入し、搭乗手続きを済ませたところで、到着が遅れている放送が。

入ってしまってからは何もない、小さい空港。
昼も食べてないし。。。登山用の行動食を食らう。

窓から南国のきれいな花が見えました。

屋久島はレンタカーを借りておけば効率的に見たいところが回れます。
道も分かりやすく、運転しやすい。
逆にバスだけでなんとかしようとすると、あまりどこもいけなかったかもしれません。なぜなら本数も少なくて乗り継ぎの時間の効率が全くよくなく、また人気のある観光地までの直行バスもない。白谷雲水峡へも空港から行くには一度乗り継がなければいけません。レンタカーなしでは半日では行けませんでした。
もちろん一日目も大川の滝はおろか、湯泊もゆったり浸かれなかったと思います。レンタカーを進めてくれたホテルのお姉さんに感謝です。

雨の多い屋久島ですが、奇跡的に三日間雨も降らず、お天気にも恵まれた最高の三日間でした。

エアポート屋久島 グルメ・レストラン

約1時間遅れでようやく離陸。
さよなら、屋久島。さよなら、縄文杉。さよなら、げじべえ。
また来れたらいいな。

鹿児島で乗り換え、伊丹へ。
鹿児島でお昼をいただき、馬刺しをお土産に購入。
馬刺しをお土産に所望した女子高生（娘）、おっさんか。

搭乗から1時間ほどの飛行で、梅田のHEPFiveの観覧車が見えてきました。
高層ビルの景色に帰ってきたとホッとする私。

でも心はなかなか屋久島から離れられませんでした。

大阪国際空港 (伊丹空港) 空港