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 今回は、米原から水口石橋を経由して旧東海道を草津まで、ことごとく予定どおり行かなかった旅のお話です。<br /> 人の気配を感じない近江鉄道米原駅。はて、ここは無人駅なのか?とまごついていると窓口の奥に新聞を読んでいる職員を発見。すいませんと呼び掛けて「石橋水口まで」と言うと「今日は全線1日乗り放題の切符をお渡ししますね。」と1デイスマイルチケットが渡される。料金は900円、130円のお得。<br /> 彦根で5分停車。昔ながらの発車ベルが発車時刻を過ぎて1分を超えてもけたたましく鳴り続けます。「いつまで鳴らしとんねん!」と思っていると年配の女性が小走りで乗車し扉が閉まります。彼女を待ってたんですね。中小地方私鉄ならではの優しい配慮です。<br /> 米原から1時間30分かけて水口石橋に到着。ここからは旧東海道。ところが、三雲駅前を過ぎてから道に迷います。明らかに道がおかしい。落ち着けと言い聞かせスマホで地図をググって調べてみると全然違うではあ~りませんか。来た道を引き返し、途中これも何かの縁と「立志神社」に立ち寄ります。参道を備え、拝殿や本殿まである立派な神社で「りっし」ではなく「りゅうし」と読むのだそう。お参りを済ませ、志を立てられたぞと気を取り直し、旧東海道に戻り順調に進むも、草津高野地蔵尊でまたもや道を間違えタイムロス。予定より大幅に遅れて草津に到着。<br /> 「Lty932・ガーデンシティ草津」1階にある「ちゃんぽん亭総本家」で近江ちゃんぽんをいただきます。関西風の出汁の風味に少し甘い感じのするスープは美味で、初めて食べましたが個人的には長崎ちゃんぽんよりこちらの方が好きです。<br /> 乗る予定の新快速の時間までは注文から20分。慌ただしくラーメンと生ビールをちゃんぽんして、草津駅のホームにたどり着くと琵琶湖線は線路内の踏切で車が立ち往生した影響で電車が遅れているとの放送。米原での乗り換え時間はわずか4分。それでも新快速は2分遅れで出発。近江八幡付近で遅れを取り戻したかのように見えましたが、前を走る電車が遅れているのでしょうか、彦根手前で電車は急減速。これは間に合わないと観念していたところ今度は米原手前で新幹線は現在運転見合わせとの車内放送。<br /> 米原では新幹線が止まっているからでしょうか、大垣行の電車がかなりの混雑。在来線で行けるところまで行くか迷いましたが、ここは運転再開まで気長に待つしかあるまいと覚悟を決め、新幹線ホームで臨時停車しているひかりに乗車、自由席で何とか席を確保すると1時間ほどで発車。「3時間45分遅れで米原を出発しました」との車内放送だったので私はラッキーな方だったようです。次の停車駅名古屋では、再開した新幹線に乗ろうと自由席に乗客が殺到。通路にまで人がびっしり。ひかり号はその後、浜松、静岡に停車し、比較的順調に走っていましたが、新横浜手前でホームに電車がつかえているとの理由でしばらく停車。これが品川駅手前でも繰り返されます。<br /> 品川到着寸前に「東京は混雑がひどいので品川で乗り換えられる人は品川で降りてほしい」と放送をしたこともあって品川では大量に人が降りるも、改札口は大混雑。列は全然進まず立ち尽くしていると「特急料金は払い戻されますので特急券の取り忘れにご注意を」との放送。殺気立っていた雰囲気が若干和らぎ、5分ほど待たされてようやく乗換用改札を抜け、実質的には2時間遅れで品川で乗換。鈍行で帰ってきたと思って諦めるしかないか。<br /> この日は、楽しみにしていたNHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」の最終回。これには間に合わず、24日(土)昼の再放送で見ました。なかなか衝撃的なラストでしたね。旅もドラマも志を立てれば二転三転が面白いということなのでしょうか。

志立てば予定どおりに行かぬ旅もこれまた楽し?

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2022/12/18 - 2022/12/18

258位(同エリア298件中)

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15

かくちゃんさん

 今回は、米原から水口石橋を経由して旧東海道を草津まで、ことごとく予定どおり行かなかった旅のお話です。
 人の気配を感じない近江鉄道米原駅。はて、ここは無人駅なのか?とまごついていると窓口の奥に新聞を読んでいる職員を発見。すいませんと呼び掛けて「石橋水口まで」と言うと「今日は全線1日乗り放題の切符をお渡ししますね。」と1デイスマイルチケットが渡される。料金は900円、130円のお得。
 彦根で5分停車。昔ながらの発車ベルが発車時刻を過ぎて1分を超えてもけたたましく鳴り続けます。「いつまで鳴らしとんねん!」と思っていると年配の女性が小走りで乗車し扉が閉まります。彼女を待ってたんですね。中小地方私鉄ならではの優しい配慮です。
 米原から1時間30分かけて水口石橋に到着。ここからは旧東海道。ところが、三雲駅前を過ぎてから道に迷います。明らかに道がおかしい。落ち着けと言い聞かせスマホで地図をググって調べてみると全然違うではあ~りませんか。来た道を引き返し、途中これも何かの縁と「立志神社」に立ち寄ります。参道を備え、拝殿や本殿まである立派な神社で「りっし」ではなく「りゅうし」と読むのだそう。お参りを済ませ、志を立てられたぞと気を取り直し、旧東海道に戻り順調に進むも、草津高野地蔵尊でまたもや道を間違えタイムロス。予定より大幅に遅れて草津に到着。
 「Lty932・ガーデンシティ草津」1階にある「ちゃんぽん亭総本家」で近江ちゃんぽんをいただきます。関西風の出汁の風味に少し甘い感じのするスープは美味で、初めて食べましたが個人的には長崎ちゃんぽんよりこちらの方が好きです。
 乗る予定の新快速の時間までは注文から20分。慌ただしくラーメンと生ビールをちゃんぽんして、草津駅のホームにたどり着くと琵琶湖線は線路内の踏切で車が立ち往生した影響で電車が遅れているとの放送。米原での乗り換え時間はわずか4分。それでも新快速は2分遅れで出発。近江八幡付近で遅れを取り戻したかのように見えましたが、前を走る電車が遅れているのでしょうか、彦根手前で電車は急減速。これは間に合わないと観念していたところ今度は米原手前で新幹線は現在運転見合わせとの車内放送。
 米原では新幹線が止まっているからでしょうか、大垣行の電車がかなりの混雑。在来線で行けるところまで行くか迷いましたが、ここは運転再開まで気長に待つしかあるまいと覚悟を決め、新幹線ホームで臨時停車しているひかりに乗車、自由席で何とか席を確保すると1時間ほどで発車。「3時間45分遅れで米原を出発しました」との車内放送だったので私はラッキーな方だったようです。次の停車駅名古屋では、再開した新幹線に乗ろうと自由席に乗客が殺到。通路にまで人がびっしり。ひかり号はその後、浜松、静岡に停車し、比較的順調に走っていましたが、新横浜手前でホームに電車がつかえているとの理由でしばらく停車。これが品川駅手前でも繰り返されます。
 品川到着寸前に「東京は混雑がひどいので品川で乗り換えられる人は品川で降りてほしい」と放送をしたこともあって品川では大量に人が降りるも、改札口は大混雑。列は全然進まず立ち尽くしていると「特急料金は払い戻されますので特急券の取り忘れにご注意を」との放送。殺気立っていた雰囲気が若干和らぎ、5分ほど待たされてようやく乗換用改札を抜け、実質的には2時間遅れで品川で乗換。鈍行で帰ってきたと思って諦めるしかないか。
 この日は、楽しみにしていたNHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」の最終回。これには間に合わず、24日(土)昼の再放送で見ました。なかなか衝撃的なラストでしたね。旅もドラマも志を立てれば二転三転が面白いということなのでしょうか。

旅行の満足度
3.0
観光
3.0
交通
2.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 近江鉄道100系電車。車体の色は違うものの西武線ユーザーである私には懐かしい三扉の車両。近江鉄道米原駅にて。

    近江鉄道100系電車。車体の色は違うものの西武線ユーザーである私には懐かしい三扉の車両。近江鉄道米原駅にて。

  • 1日全線乗り放題で900円。年末年始を除く金土日祝日に発売しているようです。

    1日全線乗り放題で900円。年末年始を除く金土日祝日に発売しているようです。

  • 水口石橋駅からすぐの旧東海道沿いにある甲賀市ひと・まち街道交流館。この日は観光客もなくひっそりとしていました。

    水口石橋駅からすぐの旧東海道沿いにある甲賀市ひと・まち街道交流館。この日は観光客もなくひっそりとしていました。

  • 旧横田橋の石垣跡。江戸時代、横田川には一年中 橋を架けることが許されず、河水が少ない10月から2月までは流路の部分に土橋を架け通行させていたものの、3月から9月の間は4艘の舟による舟渡しで渡していました。これが明治時代になって長大な板橋が架けられ、横田橋が現在の位置に移転する昭和初期まで使用されていたとのことです。

    旧横田橋の石垣跡。江戸時代、横田川には一年中 橋を架けることが許されず、河水が少ない10月から2月までは流路の部分に土橋を架け通行させていたものの、3月から9月の間は4艘の舟による舟渡しで渡していました。これが明治時代になって長大な板橋が架けられ、横田橋が現在の位置に移転する昭和初期まで使用されていたとのことです。

  • 明治から昭和初期に使用された横田橋。横田常夜燈公園内にある「横田橋の歴史」の案内板から写真の部分だけ拡大して撮影しました。

    明治から昭和初期に使用された横田橋。横田常夜燈公園内にある「横田橋の歴史」の案内板から写真の部分だけ拡大して撮影しました。

  • 旧横田橋の現在の様子。

    旧横田橋の現在の様子。

  • 旧横田橋の三雲側。こちらは伊賀へと続く「新海道」と「東海道」の分岐点だったようですが、今は跡形もなく、石碑も移設してこの案内板だけがあります。

    旧横田橋の三雲側。こちらは伊賀へと続く「新海道」と「東海道」の分岐点だったようですが、今は跡形もなく、石碑も移設してこの案内板だけがあります。

  • 三雲側から見た横田常夜燈公園。ちょっと分かりにくいですが、右手中央部分に常夜燈が見えます。昔はこの常夜燈を頼りに川を渡っていたのでしょうね。

    三雲側から見た横田常夜燈公園。ちょっと分かりにくいですが、右手中央部分に常夜燈が見えます。昔はこの常夜燈を頼りに川を渡っていたのでしょうね。

  • 大沙川隧道、通称「吉永のマンポ」。明治17年に構築された滋賀県内最初の道路トンネルです。マンポは滋賀県でトンネルのことを指します。<br />滋賀県は天井川が多いことで有名ですが、この大沙川、奈良時代に奈良の仏教寺院や石山寺の造営時、この辺りの木々が切られ禿山となり、大雨の度に土砂が流れ、川底が上がり天井川になったんだそうです。<br />

    大沙川隧道、通称「吉永のマンポ」。明治17年に構築された滋賀県内最初の道路トンネルです。マンポは滋賀県でトンネルのことを指します。
    滋賀県は天井川が多いことで有名ですが、この大沙川、奈良時代に奈良の仏教寺院や石山寺の造営時、この辺りの木々が切られ禿山となり、大雨の度に土砂が流れ、川底が上がり天井川になったんだそうです。

  • 人馬通行の難所と言われた天井川。人々は、天井川に出会うと土手を登り、小橋か浅瀬を渡って川越えしていたそうです。今は使われていない道ですが轍が残っています。こうした道を通って土手を登っていたのですかね。

    人馬通行の難所と言われた天井川。人々は、天井川に出会うと土手を登り、小橋か浅瀬を渡って川越えしていたそうです。今は使われていない道ですが轍が残っています。こうした道を通って土手を登っていたのですかね。

  • 草津宿の高札場跡。東海道と中山道の分岐点。

    草津宿の高札場跡。東海道と中山道の分岐点。

  • ちゃんぽん亭総本家草津駅前店。まず食券を買ってから席に着きます。食券機はカードが使えます。あと、ラーメン屋には珍しく大ジョッキの生ビールが飲めます。

    ちゃんぽん亭総本家草津駅前店。まず食券を買ってから席に着きます。食券機はカードが使えます。あと、ラーメン屋には珍しく大ジョッキの生ビールが飲めます。

  • ひかり号名古屋出発後の車内。通路も乗客でいっぱいです。

    ひかり号名古屋出発後の車内。通路も乗客でいっぱいです。

  • ひかり号下車後の品川駅乗り換え口。すごい人です。

    ひかり号下車後の品川駅乗り換え口。すごい人です。

  • 品川駅乗り換え口の自動改札から出て来た特急券。左側に縦書き赤字で「品川 遅払証」と記載されています。

    品川駅乗り換え口の自動改札から出て来た特急券。左側に縦書き赤字で「品川 遅払証」と記載されています。

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