2022/10/15 - 2022/10/16
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montarouさん
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2022年の10月3日から31日にかけて、カラコルム山脈のスカルドゥ、マチュルー、カプル―、ギルギット、フンザ、パスー、タリシングなどを訪れ、またラホールやイスラマバード辺りを見物した。ギルギットとスカルドゥ以外の山間部の発電機のない宿では、給電が夜間だけで、一時停電や全日停電もある。大半の宿でWiFiがあったが、非常に遅いことに注意。
ここでは、10月15日から再度カリマバードを訪れ、ウルタル・メド―トラックの下部からイーグルネストまで歩いた記録を記す。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- タクシー ヒッチハイク 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10月15日、パスー(Passu)から宿のボロ車でカリマバードに帰った。
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バルティット・フォートからの道路との三差路で、車から降りると、近くの土産物屋は、大勢のマレーシアの中国系団体客でごった返していた。その中に、大きなカメラを持った、タイ式の黄橙色の僧服を着た僧侶がいた。前にも宿泊料が高額のカプルーのパレスホテルやボリスレイクホテルで、タイ式僧服の僧侶を見た。この地域では10世紀以降、イスラム教で、それ以前は日本や中国に伝わった仏教で、東南アジアに伝わった小乗仏教とは異なる。両宗教の遺跡の比較のために来たとは考えられなかった。
宿に荷物を置くだけで出てきたが、今日もラカポシ(標高7788m)が綺麗だ。 -
Japan Chowkまで歩き、その先を山側に曲がると長谷川メモリアルスクールがあり、その門の前に着いた。
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たまたま係員が居て、校長室まで連れて行かれた。お茶を頂いて、幼稚園や図書室、パソコン室等を案内して頂いた。
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ただ思いも掛けず、私の知る山本明夫元東工大、早稲田大学教授が長谷川スクールに顕微鏡等、多大な援助を行っていることを知った。援助された経緯を知らないが、失礼ながら山本明夫先生は山登りされるような体形ではないと思っている。
帰る途中、フライドポテトで昼食にして、レディーフィンガーの写真を撮りに歩いて下った。カラコルム山塊で、カリマバードは最大の観光地なので、奇妙な物も飾っている。 -
何も特徴がない風景だが、これでも十分に綺麗な写真だ。
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本通りから横道に入ったところにある住民の洗濯場。
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カリマバードの下部まで行って見えてきたレディーフィンガー。
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スズキで帰ってきて、商店で買い物をして、夕食はいつものマンゴージュースとバンとジャムとビタミンサプリメントなど。
数日前にバルティット・フォートを訪れた折に、ウルタル・メド―トラックへの侵入路を確認したので16日の早朝に出発。途中の石と土で造った民家。右の家の壁には、土をお皿のように貼り付けている。 -
バルティット・フォートの門の手前の水路は地下を通っている。その門を抜けて、フォートとは逆方向に曲がり、畑の横の道を進むと、地下に潜る前の水路が出てくる。その水路に沿う水平道を数百m行くと、大きな岩の割れ目がある。そこからバルティット・フォートが見える。
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これは水路の水、氷河で削られた微細な石の粉が懸濁している。一部の人は、この水を
そのまま使っている。微細な石紛の毒性は無いか、強くはないだろうが、この水が蒸発すると、スカルドゥの川沿いの道のように、酷いホコリになる。 -
更に進むと両岸が、すごい高さの断崖の廊下の川原に出る。その手前からみたバルティット・フォートと、右後ろの白い山がディラン(標高7266m)、城の左上の富士山型の秀峰は多分、マルビティング峰(Malubiting 7458m)と思う。
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この写真は、廊下への入り口で、左岸が一本の水路だが、右岸には2本の水路が見える。右岸の水路で見られるように、アチコチから水が染み出すため、水路のある所は緑の線に見える。
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一本の水路の左岸側を登って行くと、廊下の壁から落ちる滝があった。高さは不明。
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廊下から見たラカポシ峰
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用水の取り入れ口を越えて左岸を数百m登ると、急なスラブになっていた。渡河は不可能ではないが、靴も衣類も濡らしたくないし、右岸も登れそうもなかった。後でグーグルの写真を見ると、昔のトラックでは、この辺りが氷河で、その上を歩いていたようだった。ここが急な傾斜の廊下であるのに岩が詰まっている理由は、大量の岩をのせた氷河の末端が最近、溶けたので、それが廊下に落ちて、まで急傾斜の水で流されずに、川原に岩が詰まっているのだろう。
これでは廊下から上の草原に行くことは不可能と思い、上部の傾斜が緩い右岸から高巻くことができることを期待し、右岸の下部の水の取り入れ口まで、戻って木橋を渡って右岸に渡り、上部水路の横を戻ってから、上に登ることを考えた。 -
右壁の水路の道を数百mくだると、上に向かうジグザク道があり、それを登った。写真の中央がこの谷の廊下、ウルタルI峰の下方が左岸、木が生えているところが右岸で、これでは右岸からの高巻き道は無いようだ。
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これでは、既に行き先をイーグルネストに強いられたようだ。さらに登ると、見晴らしは最高、バルティット・フォートが低く見えるようになった。
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右側からウルタルII峰も見えてきた。しかし左岸も右岸も急峻で、高巻きなど到底、不可能だと観念した。
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まだ道は上に続いているが、それは放牧道だろう。途中で道をイーグルネスト方向の横に取った。枯草や藪がはみ出した踏み跡を半時間ほど歩いた。途中で、水のない古い水路があったので、水平路と思って、その横を歩いた。その下には自動車道が見える。
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その古い水路は崖の中央を通っていて、上にも下にも逃げられず、そんな所を長い間歩いた。ただこのような断崖まで掘りぬいて水路を作った過去の住人の執念には驚嘆以外ない。
涸れ水路の、斜面が緩やかなるとイーグルネストが見えてきた。 -
新しい峰々も見えてきた。
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斜面が緩やかになった所で、涸れ水路から抜け出し、上に登ると、大きく、奇妙にえぐれた岩に抜けた。雨が少ないの滑滝とは思えず、小氷河の跡かな。
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紅葉も綺麗だ。
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そこから横に抜けると無人の小屋があった。
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その先は段々畑の草地で、草を集めている人がいた。彼は長谷川スクールの図書室の係だと言う。彼は、山本明夫元教授の寄付で学校が大きく助けられたことを話していた。この先は林で分かりにくいので、彼にルーミーヴァンテージリゾート(Roomy Vantage Resort)までの道を教えてもらった。
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林の谷を越えると、牛追いの人がいるルーミーヴァンテージリゾートの崖下に着いた。
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そこから階段を登り、イーグルネストの上に着いた。イーグルネストは標高2800mほどにすぎないが、位置のためか、非常に眺望が良い。
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奇妙な事に、水で削られた大岩がイーグルネストに多数あった。昔、ここは川底だったのだ。その時代から深さ約5百mも浸食されたのだ。
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先日、宿でカリマバードからイーグルネストまでのタクシー料金について聞くと、スズキはイーグルネストには行かない。タクシーは7千Rsと言う。しかし町では4千Rsとか2千Rs で行くと声をかけるタクシーもある。料金を談合する者があれば、談合を破る者もいる。イーグルネストでタクシーを拾う予定だったが、タクシーが全くいない。仕方なく自動車道を歩いて下り始めた。
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途中で地元民と会話をしたり、リンゴを頂いたりした。
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途中からレディーフィンガーが良く見えた。
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途中に店があったので、ここで飲み物を買った。
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ここの若い主人が言うには“この辺りは冬に雪が積もり、交通が困難で、寒いので、住人は下に降りるのだが、彼は仲間の牛と一緒にここで冬を過ごす”と言う。標高2500mほどまで下ったとき、車が止まり、スルタンアバドまで乗せてもらった。そこから歩いてカリマバードまで歩いてもどった。
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カリマバードに帰ると、多数の車が駐車し、交通が渋滞していた。それは学校で行われたサッカー競技会のためだった。
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会場の入り口には、機関銃を乗せた車が2台あった。なぜ物騒な武器が必要なのか?
今日はレストランで夕食。明日はギルギット泊りで、その後ナンガパルバットの麓のタリシング(Tarishing)に向かう。
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