2022/11/13 - 2022/11/13
1165位(同エリア3571件中)
みーみさん
この旅行記スケジュールを元に
「京都モダン建築祭」に行ってきました。(2022年11月11日、12日、13日の3日間開催)
普段は公開していない建物、あるいは普段建物には入れても、非公開の場所
の特別公開など。
3日間開催されたうち、2日間行きました。
その二日目の記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
イチオシ
京都市役所の西側、前から気になっていた建物が公開されていました。
白い建物の加納洋服店です。オーダーメイドのテーラーですね。
テーラーは初めてだったので、裁断台や、作り付けの棚、大きな鏡など、とても興味深かったです。 -
建物ですが、水平を強調したモダン建築ですが、実はアーチ窓のある3階、部屋はなく、壁の後ろはがらんどうになっているそうです。右に瓦ぶきの町屋がありますが、加納洋服店もそんな町屋に外回りだけ洋風な外壁をめぐらしているんだそうです。おもしろいですね~。
ちなみに加納洋風店の左側の建物もレトロ建築みたいですが、こちらは建築祭り参加建物ではありません。 -
ロシア正教の京都ハリストス正教会です。
日曜日の午前中だったので中は見学できず。
カトリックやプロテスタントの教会はよく見かけますが、ロシア正教の教会は東京のニコライ堂と神戸北野町の教会しか見たことありません。京都ハリストス正教会 寺・神社・教会
-
イチオシ
こちらは御所の西側にある平安女学院の明治館です。
煉瓦造りで、ファサードのデザインがちょっと変わっています。 -
明治館は名前からもわかるように明治28年に建てられた建物ですが、修復工事が行
われ、現在も学校の施設として利用されています。 -
天井は木の構造がそのまま見えています。
-
暖炉もあります。
-
平安女学院は日本で初めて制服にセーラー服を採用したことでも知られます。
-
現在の平安女学院の敷地一帯は織田信長が足利義昭のために造営した二条城のあった場所で、地下鉄の工事の際には、石垣に使われたとみられる石仏が100体ほどみつかったそうです。「石仏を城の石垣に転用する」という歴史ドラマで見たことのある信長の行いは本当だったんですね。もっとも、石仏転用は信長に限らずよく行われていたことなので信長が神仏を軽んじたということにはなりませんが。
旧二条城跡 名所・史跡
-
平安女学院には昭和館や有栖館などの建物もありますが、今回のもうひとつの公開建物は室町館でした。
-
室町館は大学のキャンパスで、1950年~70年に建てられた3つの建物がつながっていて、その前に煉瓦仕様のファサードが建っている構造になっています。
-
おしゃれな学食、エディ・カフェや学生ホールがありました。
-
平安女学院の近くにある旧京都府庁舎はルネサンス様式の建物で、まるでヨーロッパの宮殿のようですね。
設計は旧京都武徳殿などを設計した松室重光で、当時は京都府の技師をしていました。京都府庁旧本館 名所・史跡
-
正門は閉まっており、東口からの入場でした。こちらは正門ではないんですが、それでもずいぶんと立派です。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
旧議場です。平成25年までは京都府の情報センターとして使われていましたが、整備されて見学できるようになっています。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
イチオシ
アーチが並ぶ2階は傍聴席。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
明治37年竣工で、日本で一番古い議場と言われています。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
吹き抜けになって天井が高い。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
旧府知事の部屋も公開されています。。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
大理石とタイルを組み合わせた暖炉もありました。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
正面玄関を入ったところにある階段。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
重厚で壮麗、宮殿のよう。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
正面階段。
なお、旧京都府庁舎とありますが、実際に今も執務室として使われている部屋もあります。京都府庁旧本館 名所・史跡
-
イチオシ
旧府庁はロの字型になっていて、中庭があります。
京都府庁旧本館 名所・史跡
-
中庭には「容保桜」と名付けられた桜の木があります。
容保とは幕末京都守護職を務めていた松平容保のことで、ここに京都守護職上屋敷があったことから命名されました。
松平容保の宿舎といえば金戒光明寺のイメージが強いですが、実はけっこう京都市内を転々としており、金戒光明寺にいた時期は意外と短いです。京都府庁旧本館 名所・史跡
-
平安女学院・聖アグネス教会に戻ってきました。
烏丸通に面する鐘楼がとても印象的な教会。年月を経たレンガの風合いがなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。日本聖公会 聖アグネス教会 寺・神社・教会
-
明治31年竣工、設計はガーディナーです。
平安女学院の礼拝堂であるとともに、地域の教会、そして、聖公会の京都地区の主教座聖堂という三つの役割を持っています。日本聖公会 聖アグネス教会 寺・神社・教会
-
ステンドグラスもたくさん。
日本聖公会 聖アグネス教会 寺・神社・教会
-
薔薇窓。
日本聖公会 聖アグネス教会 寺・神社・教会
-
元成徳中学校は元々、昭和初期に小学校として建てられたものです。
昭和初期にはコンクリート造りのモダン建築の小学校が建てられました。旧成徳中学校 名所・史跡
-
鉄筋コンクリート造りのシンプルなモダニズム建築ですが、一階部分はアーチが連続して、黄色の竜山石が張られています。
旧成徳中学校 名所・史跡
-
イチオシ
アーチの玄関を入った一階ホールと階段もタイルが張られて豪華です。
床も壁と同系色のタイル張りになっています。旧成徳中学校 名所・史跡
-
階段のてすりも、縦と横の直線を強調したステキなデザインになっています。
旧成徳中学校 名所・史跡
-
2階、3階部分の廊下はこげ茶色の高い腰壁に白い壁の落ち着いた仕様になっています。
旧成徳中学校 名所・史跡
-
イチオシ
今は地元自治会などやNPO法人の事務所として活用されています。
旧成徳中学校 名所・史跡
-
元成徳中の前に鮮やかな朱色の神社が目に留まったのでお参りしました。
繫昌社と言う名前の神社です。繁昌神社 寺・神社・教会
-
境内は小さかったですが、起源は10世紀の初めにさかのぼる古い神社のようでした。かつては班女神社と呼ばれたのがいつのまにかなまって繁昌神社となったそうです。商売繁盛の神様は後付け?っていうことでしょうか。
祭神は市杵嶋姫命(弁財天)です。繁昌神社 寺・神社・教会
-
新町通を北へ歩いていると、気になる建物が目に入りました。
京都市指定文化財「長江家住宅という立て札が建っていました。 -
こちらも気になった、某医院建築です。
-
これも以前通りかかった時気になっていた建物で、今回、公開されているので中を見学することができました。
旧寺江家住宅店舗及び主屋です。 -
道路に面している表側の2階建ての建物は内外ともシンプルなデザインの洋館です。
-
洋館内部。
-
基本的には通り土間が奥へと続き、その横に和室が並ぶという、京都の町屋です。
-
おくどさんもありました。
-
土間に平行して造られている和室ですが、和室と和室が直接つながっているのではなく、中廊下が設けられています。
1935年の建築だそうですが、中廊下を設けるという近代住宅の京都での早い例だそうです。 -
一番奥には離れが建てられています。
-
寺江家は染業をなりわいとしており、1階にはその商品置き場がそのまま残っています。
-
2階は大きなガラス窓が入り、従業員の休憩所などになっていました。
京都の染色業の店舗の業態を伝える建物として、主屋とともに登録有形文化財に指定されています。 -
最後に見学したのは、京都御幸町教会です。
煉瓦造りのヴォーリズの作品です。 -
バッドレスが付けられて、ゴシック様式になっています。
-
三角を組み合わせたトラス構造。
-
プロテスタントの教会ということもあって、内部はシンプルです。。
-
窓もゴシック様式の尖塔アーチになっていますが、ステンドグラスなどはありません。
木製の木枠が温かさを感じさせます。 -
おもしろいのは教会と隣の部屋がつながっているところ。
教会と部屋の間は木製の上げ下げ扉があり、 -
扉をおろすと、それぞれ独立した空間に、上げると両者がつながるしくみになっています。
本来教会建物は形式が決まっているので、一部がこのように開いて他の部屋とつながるということはまずないそうです。
襖を開けるとひとつの部屋になるという日本的発想で、施主がリクエストしてそれに柔軟に応えたのか、建築家から提案したのかは不明。 -
引き戸にしなかったのはスペース的なことみたいです。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
今出川・北大路・北野(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
56