2022/09/24 - 2022/09/24
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Yasuさん
静岡県を走る小さなローカル線、岳南電車。
2012年までは貨物営業もあり、経営状況は良好でしたが貨物営業が終了後は一転苦しい経営状況となりました。
その危機を救うべく、鉄道線としては初めて日本夜景遺産に登録されている沿線の工場群を集客の的にしようと運行を始めたのが夜景電車です。
夜景電車には、
定期列車(2両編成のうち1両)の車内照明を消灯し運行する「夜景電車」
9000形車両の照明を全消灯し特別ダイヤで運行する「ナイトビュープレミアムトレイン」
の2種類があり、今回は後者の「ナイトビュープレミアムトレイン」に乗車しました。
詳細は下記URLよりをご確認ください。
https://www.gakutetsu.jp/event/nightview-premium-train.html
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 自家用車
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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岳南電車の比奈駅です。
これから岳南電車の夜景電車に乗りますが、出発までまだ時間があるので明るいうちに全線を乗り通しておこうと思います。
※比奈駅には20台分の駐車場があります。300円/日なのでイベント時などに便利です。比奈駅 駅
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岳南富士岡駅に到着しました。
副駅名にもあるように、ここには貨物営業時に活躍していた機関車が静態保存されていますので、そちらを見学したいと思います。岳南富士岡駅 駅
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ホーム上から機関車を撮影。
岳南富士岡駅 駅
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駅舎は古めかしい感じですが、側面は色鮮やかです。
岳南富士岡駅 駅
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こちらは岳南富士岡駅構内にある「がくてつ機関車ひろば」という施設です。
4台の機関車、営業運転から引退した車両1編成、貨車が静態保存されています。がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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ED501
1928年(昭和3年)に川崎造船所(現在の川崎重工)で製造。
上田温泉電気軌道(現在の上田電鉄)、小田原急行鉄道(現在の小田急電鉄)、名古屋鉄道を経て1969年(昭和44年)に岳南鉄道に譲渡。
運転席の前方に機械室のある凸型電気機関車で、当初は1つしか無かったパンタグラフを増設、ATS装置搭載等、改良を加えながら2012年(平成24年)の貨物輸送終了まで活躍。
晩年は主に比奈駅構内の入替え、比奈~岳南原田間の区間貨物列車牽引に使用されていました。がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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ED402
1965年(昭和40年)日本車両製造。
松本電気鉄道(現アルピコ交通)で梓川水系のダム建設資材輸送に活躍していたが、1969年(昭和44年)同社の貨物輸送が終了。使用用途を失っていたところを1971年(昭和46年)に岳南鉄道が購入し、翌1972年(昭和47年)より使用開始。
ED501、ED403と共に2012年(平成24年)の貨物輸送終了まで活躍。
晩年は主に吉原~比奈間の本線貨物列車牽引を担当。がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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7000形モハ7002
元京王井の頭線3000系中間電動車のデハ3100形を両運転台化して2018年(平成30年)7月まで運行されていたが、富士急行1200形の譲渡に伴い運用を離脱し、こちらで静態保存されています。がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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7000形モハ7002と貨車。
がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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岳南富士岡駅を出発して終点の岳南江尾駅に到着しました。
岳南江尾駅 駅
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ホームにはこの後乗車する9000形が留置されています。
通電しており、いつでも吉原駅に回送できる状態で先頭には「回送」のプレートが付いています。岳南江尾駅 駅
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こちらは乗車してきた8000形。7000形と異なり2両編成です。
※撮影当時は緑色塗装でしたが、2022年12月に岳南電車に入線してから20年の節目を迎えることになり、11月12日(土)から8000形導入と同時期に引退し、「赤がえる」の愛称で親しまれた5000形電車の復刻カラーの「インターナショナルオレンジ」に変更されています。岳南江尾駅 駅
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「ふじかくちゃん名月号」のサボ。
岳南江尾駅 駅
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「岳南江尾⇔吉原」のサボ。
岳南江尾駅 駅
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岳南電車で現在運用されているのは元京王電鉄の車両たちです。
京王電鉄で運用されていた時は、軌間が1067mm(井の頭線)と1372mm(京王線)で異なっていたため同一の線路を走ることはありませんでした。岳南江尾駅 駅
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岳南江尾駅を出て吉原駅までやって来ました。
JR東海道本線との乗換駅です。
この日は台風15号が通過した後でしたが、東海道本線は富士より西側で運転見合わせが継続中でダイヤが大幅に乱れており、駅員さんが案内に追われていました。吉原駅 駅
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比奈駅で降りている間に吉原駅に回送されてきた9000形が止まっていました。
この車両がこの後乗車する夜景電車「ナイトビュープレミアムトレイン」に充当されます。
「がくてつ機関車ひろば」で静態保存されている7000形モハ7002に代わって富士急行から譲渡された2両編成の車両になります。車内は転換セミクロスシートです。吉原駅 駅
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ホームの端から撮影。
9000形の止まっている方には「ナイトビュープレミアムトレイン」に乗車する人以外は立ち入れないようになっています。吉原駅 駅
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出発前に高台からの風景を眺めるミニツアーがあるので、駅員さんの後について散策します。
海にも近いことから津波から非難するためのタワーが立てられています。今後も使われないことを願うばかりです。 -
駅から徒歩10分ぐらいのところにある津波避難タワーに登ります。
こちらは鈴川港公園にある津波避難タワーです。 -
田子の浦港を一望することができます。
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富士市内も一望です。
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雲に隠れていますが、富士山が少しだけ姿を見せてくれました。
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岳南電車の吉原駅が見えます。
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吉原駅近くには反対側に繋がる地下道があります。
夜になるとかなり暗いため、特に女性の一人歩きは遠慮するように立て看板もありますが、この日は台風15号の影響で冠水しており通行止めになっていました。
(本来であればこの地下道を通って鈴川港公園に向かいます) -
30分ほどの散策を終え、吉原駅に戻って来ました。
吉原駅 駅
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駅に着くと駅員さんからお土産と夕食が配布されました。
「田子の浦いわしらす重」です。吉原駅 駅
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ご飯にしらすが敷き詰められ、いわしの蒲焼と静岡名物黒はんぺんが乗ったお重です。
大変美味しくいただきました。吉原駅 駅
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夕食後は出発まで自由行動です。
改めて9000形を撮影。吉原駅 駅
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「ナイトビュープレミアムトレイン」は吉原駅を出発するとノンストップで岳南江尾駅に到着しました。
岳南江尾駅 駅
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日中は撮影していなかった駅舎を撮影。
無人駅で分かりづらいですが、駅舎の入口の右手に乗務員さんの休憩室があります。岳南江尾駅 駅
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駅舎の外には地元のボランティアの方がライトアップをしておもてなしをしてくださっています。
岳南江尾駅 駅
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別角度からもう1枚。
岳南江尾駅 駅
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夜の岳南江尾駅に停車中の9000形。
岳南江尾駅 駅
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ちょうどいい感じで水たまりがあって反射しています。
岳南江尾駅 駅
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撮影中に吉原駅から8000形がやって来ました。
先頭車が並んだ状態で撮影。岳南江尾駅 駅
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左側が「ナイトビュープレミアムトレイン」で乗車中の9000形、右側が定期列車の8000形です。
通常はどちらかが運用に入り、もう一方は岳南富士岡駅の検修庫か岳南江尾駅で留置されています。岳南江尾駅 駅
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下から見上げる形で撮影。
岳南江尾駅 駅
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反対側から撮影。
前照灯も尾灯も付けていない状態で車内の明かりとヘッドマークのみが点いています。岳南江尾駅 駅
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復路は途中で2駅ほど下車する時間が設けられています。
最初は日中にも訪れた岳南富士岡駅です。
「がくてつ機関車ひろば」が夜間ライトアップされていました。がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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ED501。
右側にはED291が保存されています。
1927年(昭和2年)に豊川鉄道(現在のJR飯田線)のデキ52型として日本車両・東洋電機で製造され、1959年(昭和34年)に岳南鉄道に入線。製造年月、岳南鉄道入線共に最古参の機関車。貨物輸送量の減少や他の電気機関車と比べ制御機器や運転操作機器が特殊であった為、他の機関車より早い時期に貨物輸送から引退し、晩年は岳南富士岡構内に留置されていました。がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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案内してくださった駅員さんのご厚意でED501の前照灯を点灯させてくださいました。
これだけを見ると今にも動き出しそうな感じです。がくてつ機関車ひろば 美術館・博物館
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夜の岳南富士岡駅を撮影。
岳南富士岡駅 駅
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ホームからED501を撮影。
前照灯が点灯しているとまだ現役だと錯覚させられます。 -
岳南富士岡駅停車中の9000形。
撮影しやすいように車両に投光器を向けてくれる気配りも嬉しいです。岳南富士岡駅 駅
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次の停車駅である本吉原駅に向かいます。
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本吉原駅に到着しました。
本吉原駅 駅
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本吉原駅は背後にある工場と車両を一緒に撮影できる駅になっています。
あわせて2021年(令和3年)3月19日にプラットホームとホーム上屋が国の登録有形文化財に登録されました。本吉原駅 駅
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本吉原駅に停車中の9000形。
本吉原駅 駅
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本吉原駅を出ると次は吉原駅でツアーは終了です。
最後に吉原駅手前で停車し、東田子の浦港のクレーン群を撮影。
(ここ以外にも比奈~岳南原田間の工場パイプラインが張り巡らされている場所でも停車して撮影ができます) -
吉原駅到着後、ツアーは解散です。
自分は比奈駅の駐車場に車を止めていたので再度比奈駅に戻るために岳南電車に乗車して帰宅しました。
右に写っているのは1日フリー乗車券で3ヶ月以内に1回だけ乗車できるので年内にもう1回岳南電車の乗り鉄を計画中です。
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