2022/10/13 - 2022/10/13
144位(同エリア216件中)
naoさん
大阪府南部の泉北地域に位置する泉大津市は、紀州の殿様が参勤交代の際に往来した紀州街道沿いの町で、江戸時代には和泉木綿の集散地として木綿問屋が立ち並ぶ在郷町として繁栄し、その後興った綿織物の最盛期には、実に町方の約7割の家々がこれに従事したといわれています。
この繊維産業を基盤として、明治時代には毛布の製造が始まり、今や国内で製造される毛布の9割を超えるシェアを占める「毛布のまち」へと発展しています。
紀州街道は、現在の大阪市中央区高麗橋を起点として、堺市以南の和泉地方を縦断して和歌山へ至る延長約50㎞の道で、紀州徳川家の公用道としてのみならず、多くの旅人や商人が行き来した重要な街道でした。
また、浜沿いの道筋といった意味合いからそう呼ばれている通称:浜街道は、紀州街道の海側に並行して延びる道で、整然と町割りされた神明町、本町、東港町、西港町界隈には、江戸時代末期から明治時代にかけて建てられた伝統的な町家が数多く残され、貴重な文化資産となっています。
本瓦葺の屋根に、煙出しの越屋根、虫籠窓、千本格子などをしつらえた重厚な町家は保存状態も良く、これらが点在する町並みは見応えのある素晴らしいものでした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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泉大津へやって来ました。
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千本格子の町家の横にお地蔵さまが祀られています。
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中を覗くと、赤い前掛けをした3体のお地蔵さまがいらっしゃいました。
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厨子2階建ての長屋です。
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この辺りがかつてのメーンストリート、浜街道になります。
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本瓦葺の屋根に、煙出しの越屋根、瓜型の虫籠窓、千本格子などをしつらえた重厚な町家です。
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玄関上の下屋では、鍾馗様が睨みを利かせておられます。
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黒漆喰塗の外壁が、より重厚さを引き立てています。
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泉大津市の合流桝の蓋。
羊の親子が描かれた蓋は、国内トップのシェアを誇る「毛布のまち」ならではのデザインです。 -
格子の種類を変えて、外観に変化を付けている町家です。
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こちらは名栗加工の外格子をめぐらせている町家です。
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名栗加工は町家に独特の表情を与えます。
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玄関には幅の広い格子戸が付けられています。
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浜街道の町並み。
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こちらの町家は、虫籠窓や出格子窓に加え、破風まで設けて厨子2階部分に変化を付けておられます。
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郵便ポストのある町並み。
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本瓦葺きの重厚な町家です。
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こちらの玄関にも幅の広い格子戸が付けられています。
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高さの異なる出格子を使い分けておられます。
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浜街道を見返した町並みです。
ここ以降は、浜街道と併せて、整然と町割りされたエリアの町並みも歩きます。 -
古い町割り沿いの町並みにも、伝統的な町家が数多く点在しています。
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鍾馗様がいらっしゃる町家です。
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背の高い塀をめぐらせた町家です。
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この辺りの伝統的な町家は黒漆喰塗が主流なんですが、こちらは珍しく白漆喰が塗られています。
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小さなお社がこっそりと町角にたたずんでいます。
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銅板の緑青がきれいな町家です。
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虫籠窓と外格子のある町家です。
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こちらの町家は角地に建っているので、妻側にも虫籠窓などがしつらえてあります。
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瓦葺きの本格的な卯建もあげられています。
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壁のみならず細部にまで銅板を貼った町家です。
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黒漆喰塗の伝統的な町家。
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今や国内で製造される毛布の9割を超えるシェアを誇る「毛布のまち」を象徴するような三角屋根の工場が見えます。
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明治時代に始まった毛布産業を支えてきた三角屋根の工場は、今も親しみをもって受け継がれています。
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脇道から見た浜街道の光景。
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こちらの町家は、玄関横の格子戸に戸袋が付いていて、引き込めるようになっています。
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虫籠窓の外枠は、漆喰塗を盛り上げた丸面加工が施されています。
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外格子をめぐらせた町家です。
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大きな持ち送りで下屋を支える町家です。
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下見板張りの町家です。
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日差し除けの簾を吊った町家です。
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三角屋根の工場が、いろいろな用途に転用されています。
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こちらの町家は、妻側にも外格子をめぐらせておられます。
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こちらの町家は、外格子ではなく背の低い駒留をめぐらせておられます。
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時季外れの朝顔のようにみえますが、この時季に咲く品種もあるようです。
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妻側の下屋に高低差を付けている町家です。
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町家全体に本瓦葺きの屋根が架かっていますが、これだけ間口が広いと壮観です。
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こちらの町家も本瓦葺き屋根です。
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浜街道の町並みは、ここでちょっと一休み。
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玄関上に背の低い格子窓が開けられた厨子2階建ての町家です。
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1階下屋を支える持ち送りがアクセントになっています。
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こちらの外壁は、白漆喰塗になっています。
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外観に微妙な変化を付けた長屋です。
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瓦葺きの土塀をめぐらせた町家です。
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名栗加工の外格子と、白漆喰で塗り籠められた虫籠窓が印象的な町家です。
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こちらの町家は、玄関上の下屋を間口いっぱいに伸ばして、厨子2階建てに見えるようにしておられるんだと思います。
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かつての出格子の外側に新しく付け替えた玄関戸の取り付け方に、一ひねり工夫を凝らした様子がうかがえます。
鴨居の一方の端が下屋から吊られています。 -
白漆喰塗と板張りの壁を組み合わせた町屋です。
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紀州街道に向かって歩いている時に通りかかった脇道の町並みです。
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新しく建てられた壮大な町家です。
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こちらは出格子窓の付いた長屋門です。
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さて、紀州街道へやって来ました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、泉大津のだんじり祭リは2年間中止されていましたが、今年の10月8日と9日の2日間、3年振りに開催されたとのことで、だんじりが曳航された道筋には祭り提灯が残っています。 -
ここ紀州街道は、現在の大阪市中央区高麗橋を起点に、堺市以南の和泉地方を縦断して和歌山へ至る延長約50㎞の街道です。
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紀州の殿様が参勤交代の際に往来したのみならず、多くの旅人や商人も行き来した重要な道でした。
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浜街道ほどではないにしても、見応えのある伝統的な町家が点在しているので、歩く価値は十分にあります。
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犬矢来をめぐらせた町家です。
暖簾が掛かっているので、なにがしかのお店でしょうね。 -
玄関前に沓石を設けている町家です。
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部分的に銅板を貼った町家です。
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「抗原検査キット販売中」の張り紙を見るとドキッとします。
今の世相を反映しているので仕方ないんですが、早く新型コロナが終息してくれるよう願うばかりです。
ここで紀州街道を外れて脇道を歩きます。 -
紀州街道から少し脇道に入ったところにある町家です。
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隣り合う2軒の町家は、どちらも重厚な建物です。
では紀州街道へ戻ります。 -
紀州街道は、この先でアーケードのある商店街になっています。
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1階から屋根の上まで防火用の袖壁をしつらえておられる町家です。
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伝統的な中にも、人造石研ぎ出し仕上げの腰壁が目新しいですね。
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道路の形に合わせ大きく隅切りしています。
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今風のお店ばかりが連なる商店街ですが、ごく少数ながら古い町家を使ったお店も残っています。
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商店街を抜けたところにある大津神社。
年明けの「えべっさん」では、福娘も出るそうです。 -
ちゃんと鎮座している阿形の狛犬は良いとしても・・・
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吽形の狛犬は生垣に顔を突っ込んで、ちょっとかわいそう。
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