2022/09/27 - 2022/09/27
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アルプ・グリュムさん
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観光地ではない人里離れた裏街道を散策してみました。
稚児ヶ淵と万葉の小径がある八代田林道は現在の静岡県道12号線(伊東修善寺線)の旧道に相当する道路で源頼朝と 伊東祐親の三女八重姫の子の千鶴丸が沈められた稚児ヶ淵があります。
伊東市は稚児ヶ淵だけでは観光資源にならないので万葉の小径として万葉の草花にちなんだ歌の刻まれた6基の歌碑を設置しました。
今でこそ鎌倉殿の13人で八重姫の名が知られていますがこの様な悲しい言い伝えのある稚児ヶ淵と万葉の小径を散歩気分で訪れました。
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かつての主要道路であった修善寺街道も八代田林道と名を変え道幅も狭く地元の方も観光客も見かけない松川の上流の場所にあります。
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松川の対岸には静岡県道12号線がありヤマダ電機、エディオン、カインズ、イエローハット、ノジマ等の大型店舗が店を構えていて活気がある通りですが裏街道となる八代田林道は文字通り林道なのです。
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四季の植物と渓谷美 万葉の小径の目印となる碑を発見します。
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八代田林道の周囲は民家、ペンションが点在する場所でとても静かな場所です。
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稚児ヶ淵はこの家の横にあります。
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伊豆半島ジオパーク推進協議会の案内板と歌碑と稚児ヶ淵へ向かう階段が見えます。
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お馴染みの伊豆半島ジオパーク推進協議会の案内板が設置されてあります。
タイトルは「柱状節理がそびえる渓谷の悲しい物語」となっています。 -
頼朝の愛児千鶴丸と稚児ヶ淵
伊豆に流された源頼朝と、伊東の領主祐親の娘八重姫との間に恋が芽生え、やがて二人のもとに生まれた愛児は千鶴御前(千鶴丸)と名付けられました。しかし、平家に仕える祐親の怒りに触れてしまい、千鶴御前は伊東大川の上流の淵へ沈められてしまいました。
淵の名は、くもが淵、とどろきが淵、松枝が淵などいろいろに呼ばれてきましたが、今では稚児が淵の名が一般的で、このあたりがその雰囲気を一番よく伝えています。
大室山の溶岩が作った柱状節理の回廊
約4000年前に起こった大室山の噴火で流れ出した溶岩はの一部は4Km以上も離れた大川に流れ込みました。
溶岩流に埋め立てられてできた平坦地は「城の平」と呼 ばれています。 -
伊東市が観光目的で作った万葉の小径と呼ばれ、万葉集の中にある有名な短歌が、6か所にあり、200m間隔で設置されています。
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最初にあるのは
大友郎女『夏葛の 絶えぬ使いの よどめれば 事しもあるごと おもいつるかも』(夏葛の様に絶えることなくいつもやってくる使いが 今日は来ないので何か起こったのではと思うではないですか) -
伊豆半島ジオパーク推進協議会の案内板には伊豆・富士山周遊連絡協議会の幟が設置されています。
「ようこそ伊豆富士山地域へ ふじのくに静岡県」
伊豆・富士山周遊連絡協議会の幟は伊豆半島ジオパーク推進協議会の案内板に紐で結ばれていますが使用許可を得ているのでしょうか? -
崖下を覗くと松川が勢いよく流れています。
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稚児ヶ淵への階段を下りるのですが蜘蛛の糸と飛び出た木の枝を避けながら濡れた落ち葉に注意しながら降りていきます。
名の知れた観光地であれば問題ないのですが久しく地元の方も観光客が訪れてないような場所でマムシにも注意しなければなりません。 -
松川が勢いよく流れています。
稚児ヶ淵については4トラで登録されてあるはずもないのですがグーグルマップには稚児ヶ淵が登録されています。 -
場所は地図を見ると対岸はイエローハットの横あたりですが八代田林道からはどの店舗も眺められません。
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大室山の溶岩が冷えて固まった柱状節理が見えます。
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ここには伊豆半島ジオパーク推進協議会の案内板はありません。
木が生い茂っていて柱状節理が見えにくい状況です。 -
ここで二つ目となる歌碑は
山部赤人『春の野に すみれ摘みにと 来しわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける』 -
「春の野に、すみれの花を摘もうとやってきた私は、野辺の美しさに心引かれて、そこでつい一夜を明かしてしまった」
ところでこの石碑はもうやってここまで運んできたのでしょうか? -
松川沿いに散策路が続いていますが凄まじい落ち葉です。
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今年の台風は静岡県に大雨を降らして多くの被害が報告されていますが台風15号の影響で雨で水量が多いと思います。
この辺りで千鶴御前(千鶴丸)は沈められてしまったのでしょうか? 伝説による言い伝えなのです。
そして富戸の海岸に流れ着き石の上に遺体を乗せて着衣を乾かし、丁重に葬ったの産衣石となり残されているのです。 -
再び八代田林道沿いを歩き歌碑を見つけます、
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三つ目となる歌碑
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柿本人麻呂『路の辺の 壱師(いちし)の花の いちしろく 人皆知りぬ わが恋妻を』
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「 道ばたにある彼岸花、とても目立つ花だけれど、その彼岸花の様に皆に知られてしまったよ、私の恋妻のことを」
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八代田林道沿いは要所に伊東の観光案内が「音無」見えその先に四つ目の歌碑が見えます。
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八代田林道沿いは要所に伊東の観光案内が
「音無」
松川沿いにある音無神社は安産の神様・豊玉をおまつりして地元の方はもとより遠方からの参拝者が多いところです。
又、ここには八百年程、源頼朝と伊東祐親の娘八重姫のロマンスの場であったことも知られています。 -
次は四つ目の歌碑
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作者不詳『手に取れば 袖さへにほふ 女郎花(おみなえし) この白露に 散らまく惜しも』
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「 手に取れば袖にさえ染まりそうな女郎花(おみなえし)が、この白露に散ってしまうのは惜しいことです」
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足細
山峡の小径を散策し歌碑めぐりをするとき、やわらかな木洩れ日の中で、あなたの心は万葉の世界へタイムスリップします。 -
背後の山からは滝のように流れています。
山の名は城山と命名されて古城の鎌田城(室町時代中期に造られた鎌田城跡があった場所)で松川湖からのハイキングコースが整備されています。 -
次は五つ目の歌碑
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大伴家持『この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の実の照るも見む』
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「今積もっているこの雪がすっかり消えない内にサア行こうよ。そして、薮柑子(やぶこうじ)の色づいた真っ赤な実が 雪に照り映えるその美しさを見ようよ」
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時折、民家が見られる程度でひっそりとしていて、松川の川は全く見えません。
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最後となる六つ目
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大友郎女『夏葛の 絶えぬ使いの よどめれば 事しもあるごと おもいつるかも』
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「 夏葛の様に絶えることなくいつもやってくる使いが 今日は来ないので何か起こったのではと思うではないですか」
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静岡県道12号線(伊東修善寺線)が近づくと辺りは木立がなくなり周囲が明るくなります。
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見えてきたのはホーセンターのハンディです。
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道が狭くなるので対向車注意の標識
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静岡県道12号線(伊東修善寺線)と合流します。
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県道にある万葉の小径の案内板と先に見えるのが八代田林道
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県道にある万葉の小径の案内板
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