2022/05/02 - 2022/05/03
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Karenさん
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今年(2022)に入り、日本史の学びなおしを始めました。その中で古代史に興味深々。古墳といえば西日本のイメージでしたが、実は群馬県は東日本で有数の古墳王国であることをテレビ番組で知りました。さらに旅行前の調査で飛鳥・奈良時代に造立された3つの石碑があることも発見。1泊2日でしたが、古代に思いをはせる旅となりました。
1日目は「上野三碑」を、2日目は古墳を巡ります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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新幹線で東京から1時間ほど。高崎駅に到着です。お昼を買って移動することにし、高崎駅からほど近いサンドイッチのお店「ピクルス」へ。こちらは「絶メシリスト」という高崎の古き良き、でも存続の危機にある高崎グルメを紹介するHPで発見しました。
お昼前だったのですが、残念ながらかなり品薄状態。それでもいくつか購入して観光に向かいます。 -
さっそく上野三碑めぐりに出発。高崎駅から上信電鉄に乗ります。電車のヘッドマークが上野三碑!
この電車では世界遺産富岡製糸場にも行くことができますが、今回はその手前で下車します。高崎駅 駅
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高崎駅から8つ目の吉井駅で下車。上信電鉄は無人駅もあるのですが、吉井駅は駅員さんがひとりいらっしゃいました。
駅前から「上野三碑めぐりバス」を利用します。このバスは無料で乗ることができます。吉井駅 駅
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最初の目的地、「多胡(たご)碑」です。石碑保存のための建屋が見えてきました。
多胡碑 名所・史跡
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多胡碑は奈良時代はじめの711年に、中央政府からの命令で上野国に新たに多胡郡を設置したことを記念して建てられたものです。建郡に際して「羊(ひつじ)」という渡来人が大きな役割を果たし、郡司になったという考えが主流です。多胡郡はかつてヤマト政権の直轄地が設定された領域と重なります。
また刻まれている楷書体の文字は、後の18世紀以降に拓本が朝鮮通信使を通じて中国にわたり、その書風が評価され、それが近代日本の書家にも影響を与えたそうです。
この地のヤマト政権とのつながり、東アジアとのつながりを感じることができる、すごい史跡だなと思いました。 -
建屋わきの説明板。
なお、近くには多胡碑記念館があるのですが、月曜日のため休館でした。残念! -
多胡碑記念館の前には、なんと古墳が。さすが古墳王国群馬!
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石室内を見ることができます。
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広さはあまりないですが、正面や天井の石が大きくて立派です。
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南高原1号古墳という円墳との案内板がありました。
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さて、「上野三碑めぐりバス」は45分間隔なので、多胡碑近くの公園でお昼。「ピクルス」のサンドイッチです。パンが評判どおりフワフワで、いくつでもいける!といった感じでした。
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続いては、「山上(やまのうえ)碑」へ。バスをおりたところから少し歩きます。山の上に上がっていくのですが、歩道がきちんと整備されていました。とはいえ、この階段はなかなかキツイ!
山上碑 名所・史跡
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山上碑と山上古墳に到着しました。
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山上碑は完全な形で残る日本最古の石碑で、天武天皇の時代681年に建てられました。碑文は、当時の東国有数の大寺院であった放光寺(ほうこうじ)の僧が母の黒売刀自(くろめとじ)の供養とその系譜を述べたもので、すべて漢字で書かれているものの日本語の語順で読むことができ、現代につながる日本独自の漢字の使用法が確認できる貴重な資料となっています。
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山上碑と古墳の説明板。
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山上古墳の説明板。
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山上古墳はもともと黒売刀自の父の墓として作られ、のちに黒売刀自が追葬されたと考えられています。
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石室の奥には中世の石造物が置かれています。
こうした横穴式石室で、切り石積み石室は古墳としては最末期のもので、飛鳥時代(7世紀)に作られたと考えられています。 -
外観はこんな感じです。きれいな円墳の形です。
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引き続き「上野三碑めぐりバス」にお世話になって、最後の金井沢碑へ。こちらも立派な建屋がありました。
金井沢碑 名所・史跡
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金井沢碑は、地元の豪族「三家(みやけ)氏」が、先祖の供養と一族の繁栄を祈ってたてたものです。碑文には9人の名前が出てくるのですが、そこからは古代の家族関係を伺うことができます。また、地名の表記からは大宝律令(701年)以降の行政制度の施行が確認できるほか、県名のルーツとなる「群馬」の最古の用例を見ることができます。
教科書の中の世界だった律令制度に基づく治政を現実世界で感じることができる、貴重な史跡だなと感じます。もっと知られてもいいのに!! -
ここにも説明板がありました。
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便利に利用させてもらった「上野三碑めぐりバス」のバス停。ここには東屋もあり、お昼に残しておいたサンドイッチの残りをおやつがわりにつまみました。
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上野三碑を見終わった後はバスには乗らず、金井沢碑から徒歩10分ほどの根小屋駅に向かいました。
根小屋駅 駅
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単線です。
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電車がやってきました。
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さて、高崎駅に戻ってきてまだ夕飯には早い時間だったので、駅周辺をブラブラ。まずは一息入れようということでお茶をすることに。向かったのは高崎駅西口の高崎オーパ7階にある「CAFE高崎じまん」です。店名のとおり、高崎名物や高崎の食材を使ったものをいただけます。
私は頼んだいちごパフェは、高崎市にある長坂牧場のみるく工房タンポポのジェラート、いまや高崎から全国区の人気に育った「ガトーフェスタハラダ」のラスクが使用されています。このジェラートがミルクが濃くて、美味しかった!CAFE高崎じまん グルメ・レストラン
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夫は高崎のソウルフード焼きまんじゅう。甘い味噌だれで美味しそう。今回はここだけでしたが、お店によって味が異なるそうで、食べ比べも楽しそうです。そしてこの焼きまんじゅう、学生さんは学割価格でいただくことができます!
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そして街歩き。駅から15分ほど歩いたところに、高崎城址があります。現存しているのは土居と堀、乾櫓、東門で、こちらは乾櫓です。高崎城は、「慶長3年(1598)に徳川家康の命を受けた箕輪城主・井伊直政によって築城されました。」(市のHPより)脳内では、大河ドラマ「おんな城主直虎」の菅田将暉くんが再生されます(笑)
高崎城址 名所・史跡
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乾櫓の説明板。
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高崎城址は公園や市の施設があり、その一角に高崎市役所があります。市庁舎の21階には展望ロビーとなっていて、市街や上毛三山などを一望できます。今回はロビーの一部がコロナワクチンの接種会場となっていました(この日はお休み)。市庁舎の裏手には烏川が流れていて、雄大な眺めです。ここからは、高崎が三方の山を背景に広い平野が広がっている地形であることがよくわかります。
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高崎白衣大観音も見えました。
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お待ちかねの夕飯です。夕飯も高崎名物がいただけるお店を選びました。「割烹さわ」です。地下1階の店内は広々していて半個室のような造りの席で、安心して食事をいただきました。
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群馬といえば、蒟蒻。こちらは下仁田の三色刺身蒟蒻。ツルッとさっぱりいただけます。
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上州地鶏の唐揚げ。ひとつが大きくてジューシーで美味!
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旬の筍を皮ごと焼いたもの。どこまで食べられるの?と思いながらいただきます。筍の味がダイレクトに感じられます。
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そしてこのお店を見つけたきっかけは、こちら上州名物「おっきりこみ」がいただけるから。根菜・きのこがたくさん入っています。
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なかにはこんな幅広の麺が入っています。醤油ベースのスープでこちらもツルツル入っていきます。
群馬は国内で有数の小麦生産地で、その影響で焼きまんじゅうやおっきりこみのような小麦の粉物食文化が育まれたそうです。群馬に来るまで知らなかったー! -
おなかも満たされたところで、宿へ。お世話になるのは「ホテルメトロポリタン高崎」です。駅直結でとにかく便利。少し広いツインルームに案内されました。
ホテルメトロポリタン高崎 宿・ホテル
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食後のデザートは、高崎駅のお土産物コーナーで見つけた大福。
この日は時間に余裕があったので、じっくりと下見をして、明日帰る前に買おうと思っていたのですが、時間がなくなってしまい、立ち寄ることができませんでした。残念(涙)。
ということで、1日目が終了です。明日の古墳巡りに向けておやすみなさい~
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この旅行記へのコメント (2)
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- へびおさん 2022/09/04 19:03:17
- 多胡羊太夫
- はじめまして。
多胡碑のお話し、興味深かったです。
というのも私の地元・埼玉県秩父で古代、質の良い和銅(ニギカアネ)が採れたので、それを天皇の居る大和(奈良)まで運んだらしいのですが、それが多胡羊太夫だったそうなんです。
羊太夫には不思議な力を持つ家来がいて、空飛ぶ鳥より早く奈良に和銅を送り届けたという伝説があるみたいです。
群馬と埼玉の縁を感じました。
古墳好きなので、いつか群馬の古墳を巡ってみたいです。
焼き饅頭美味しいですよね!
食べると顔が汚れてしまうのが難点ですが・・・
- Karenさん からの返信 2022/09/05 23:05:56
- RE: 多胡羊太夫
- はじめまして。
コメントをいただき、ありがとうございます。
秩父の羊太夫のお話、びっくりしました!多胡碑のパンフレットにも、地元では羊太夫伝説が伝わっていて「ひつじさま」として親しまれているとあったのですが、まさか秩父にもあるとは。教えていただき、ありがとうございます!
焼きまんじゅう、「CAFE高崎じまん」にはチーズがかかった「チーズ焼きまんじゅう」なんていうのもありました。
この後、2日目の古墳めぐり編もアップするのでよろしければまた見てください!
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