2022/08/24 - 2022/08/24
26位(同エリア223件中)
ホーミンさん
年縞とは、長い年月をかけて湖底に溜まった堆積物の事をいう。
木の年輪のように、一年ごとに縞模様を描いている。
温かい時期は黒い層が、寒い時期は白い層が出来、この二層で一年分となる。
これなら数えやすい。
もし一年を通して同じ色の層だったら、数えにくい。
年縞の中には花粉やプランクトン、火山灰や黄砂などが含まれている。
そのため過去の気候変動や火山活動、生息していた植物などを、年単位で分析することが出来る。
洪水や地震の回数、またその周期などもわかるらしい。
水月湖の湖底には、7万年分の年縞が堆積している。
その深さは45メートル。
これにパイプをさしてボーリングし、年縞を光を通すまでに薄くして展示してあるのが年縞博物館だ。
中では学芸員さんが詳しく説明をしてくれた。
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福井県にある三方五湖。
その一つである三方湖のほとりに、その博物館はあった。
建物は、細長い。福井県年縞博物館 美術館・博物館
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すぐそばには、縄文博物館もある。
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三方五湖のひとつ水月湖の底には、7万年分の年縞が積もっている。
なぜ水月湖だけかというと、流れ込む川が少ないことと、湖底をかき回す生物がいないことが要因だそう。
言い方を変えれば、万年ドヨ~ンとよどんでいるってことかな?
魚がいなければ漁もしないし、湖畔に住む人も少ないはず。 -
これは受付でもらった、パンフレットの写真。
これが年縞。
写真は年縞を横向きにしたものだが、もちろん湖底では水平に積もっている。 -
温かい時期(春夏)は黒い層が、寒い時期(秋冬)は白い層が出来る。
この二層一組が一年分となる。
湖の水深は34メートル、年縞は45メートルの深さがある。 -
学芸員さんがまず、年縞シアターに案内してくれる。
それほど広くはない円柱状の部屋で、壁や床に映像がうつる。 -
年縞とはどういうものかを、映像で紹介。
テーマパークのように足元まで映像が動くので、かすかに酔う。 -
7万年の間に積もり積もって45メートル。
湖底に12階建てのビルが埋もれてるイメージ。
きれいに積もったのは奇跡だ。
傷をつけずに掘り出した技術も素晴らしい。
シアターを出た後、年縞や掘り出し方について、再度学芸員さんから説明を受ける。 -
ボーリングの機器も展示されていた。
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二階に移動する。
ここには年縞の実物が展示されていた。
手前が年縞の最上部で、年表でいうなら現代だね。
45メートル先は最深部で、7万年前の年縞。
横向きではなく縦向きで展示してあると、さらに想像しやすい。
でもそうなると12階建ての博物館が必要になるから、横向きは致し方ないね。
ここは上部から下を覗き込んだ気分になって見て行こう。 -
これは反対の端っこ(七万年前の所)から見た光景。
福井県には恐竜博物館もある。
年縞と恐竜を一つに展示しようという話もあったそうだ。
もしこの二つを年代順に並べたら、恐竜は何億年も前に生息していたから、この博物館内にはおさまらない。
今ある年縞博物館を1000個(だったかな?)並べた先に、恐竜を展示しなくてはならないとのこと。
そう言われてみると、何億年前かにいた恐竜の時代がどれほど昔のことなのか、ぼんやりと理解できる気がした。 -
これが水月湖年縞の最上部分。
左の方ほど年代が新しい。
左端が確か、数年前だったと思う。
これで100年分になり、縞を数えれば、自分の生まれた年の縞も見つけられる。
木の年輪に似ている。
あと思い浮かんだのは、とろろ昆布。
(*´艸`) -
縞のない所もあった。
秀吉の時代の1586年にあった、天正大地震の痕跡だ。
土砂が流れ込んだのかな?
縞の数と歴史書の年代とが、ぴったり合うそうだ。
年縞って、まるで年表だね。 -
6500年前ごろの、温暖だった縄文時代の年縞。
縞の幅が広い。 -
氷河期の年縞は、縞が細くぎゅっと詰まっている。
堆積する花粉などが、少なかったからかな?
一年中湖面が凍っていたのだろうか?
木の年輪も日の当たる南側は幅が広く、北側は幅が狭いのを思い出す。
年縞の幅とは関係ないか・・・。 -
23537年前ごろの年縞から、びわ湖の藻の化石が見つかった。
びわ湖と水月湖は、つながっていた? -
3万年ほど前の年縞から、姶良(鹿児島)カルデラの火山灰が出てきた。
約650キロも離れた場所に火山灰が降るほどの、大噴火だったことがわかる。 -
年縞の上にうってある目盛りは、一つが1000年となる。
6万年前あたりの目盛りが、他の時代より狭かった。
寒かったのかな? -
ここが最深部。
水月湖の水面から、80メートル近い場所にあったもの。
ネアンデルタール人がいた時代だ。
年縞を壊さずに、よく掘り出せたものだわ。
掘り出す技術もスライド状にする技術も、あまりに素晴らしすぎる!
ここまで学芸員さんが丁寧に説明して下さったが、資料が多すぎて全てを話してくれるわけではない。
それ以外は自分で読んだりして、自分なりに理解していく。
いろいろ想像するのも面白い。
歴史や地質学、考古学などに疎い私でも、ロマンを感じる場所だった。 -
鳥取の伯耆大山も噴火して、ここまで灰を降らせている。
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姶良カルデラの噴火の時期には諸説あったが、水月湖の年縞を数えることにより、正確な年代が判明した。
すごいぞ、水月湖の年縞! -
世界各国にある年縞も展示されている。
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死海にもあるんだね。
押されてグンニャリしていても、ちゃんと数えられる状態にあるのがたくましい。 -
ドイツにも。
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年縞がある特殊な湖は、日本にもいくつかある。
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これは博物館でもらった、福井県の観光マップ。
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主だった観光名所が、イラスト入りで紹介されている。
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右の隅に、水月湖と年縞博物館。
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敦賀だね。
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永平寺や恐竜博物館。
越前竹人形の里もある。 -
東尋坊と芦原温泉。
この地図を見ていると、時を忘れてしまった。
ひとりで30分ほど眺めていたと思う。
その後にトシ爺と一緒に見て、「あ、ここ行った」「ここ行った」と話が盛り上がった。
よく出来ていて、何とも値打ちのあるイラスト地図だった。
同じような地図を、47都道府県分集めたいわ。
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この旅行記へのコメント (6)
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- yamayuri2001さん 2022/09/28 10:06:30
- 7万年・・・
- ホーミンさん、こんにちは。
7万年 想像もつかない年月ですね。
福井県の恐竜博物館とこちらの博物館を両方見学すると
悠久の時の流れを感じることが出来そうです。
氷河期と温暖な時期の年縞の幅を見ると
ワクワクして、鳥肌が立ってしまいます。
そして、何も遮るものが無かった時代は
伯耆大山や琵琶湖との繋がりも・・・
こんな時代に思いを馳せるのも
とっても楽しいですね。
福井県って実は、魅力のある県なんですね。
魚が美味しい県!だけではない。
ありがとうございます、その奥の深さを知りました。
yamayuri2001
- ホーミンさん からの返信 2022/09/28 19:29:09
- RE: 7万年・・・
- yamayuriさん
こんばんは。(o^v^o)
年縞博物館の旅行記を読んでくださってありがとうございます。投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。
> 7万年 想像もつかない年月ですね。
真剣に考えるとめまいがしそうな年月です。
(*´艸`)
それに比べたら、人間の一生の短いこと。
> 福井県の恐竜博物館とこちらの博物館を両方見学すると
> 悠久の時の流れを感じることが出来そうです。
本当ですね。
もうちょっと東に行くと、福井県からは外れますが、フォッサマグナがありますね。
糸魚川にフォッサマグナミュージアムというのがあるらしいので、そこも併せて見学すると完璧。(*´艸`)
福井はサバやイカやカニやフグやと、いろいろ美味しいものもあって、なかなか魅力的な県ですよ。
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- ほいみさん 2022/09/21 14:37:52
- 意外と見どころ沢山な福井県
- こんにちは。
水月湖の年縞のことは何かの本で読んで知ってましたが、この様な博物館が併設されていたとは知りませんでした。福井県のあの辺りはシフォンと2回行って、それなりにいろいろ行ったのに。興味がある分野なので、そのうちに行ってみようと思いました。
あのイラスト地図も面白い。全県に製作義務を! ネットではダウンロード出来ない様にして、現場買いを大切にして欲しい・・・って、今更全県は行けないけど。
福井県と言えば、勝山市の恐竜博物館、孫が行きたいと言っていたんだけど、いざ誘ってみたら「今はカードゲームに夢中」で恐竜は卒業しちゃったそうです。
ほいみ
- ホーミンさん からの返信 2022/09/21 18:58:54
- RE: 意外と見どころ沢山な福井県
- ほいみさん
こんばんは。(^∇^)
年縞博物館の旅行記を読んで下さってありがとうございます。投票もありがとうございます。
ボチボチと海外に旅立たれるトラベラーさんが増えてきましたね。
ハワイ、タイ、マレーシアなどが多いように思いますが、ほいみさんはオドロキのアフリカ。内容も濃くって刺激的。コロナが始まってから海外旅行記を読まなくなり、久しぶりの濃い海外旅行記に読むこちら側もハイになります。(^-^)
年縞博物館は規模もさほど大きくはないし、一見地味ですが、面白いところでした。是非行ってみて下さいませ。
恐竜博物館は、大人でも十分楽しめました。お孫さんも、再び興味がわくかもしれませんね。
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- ムロろ~んさん 2022/09/20 23:07:29
- 地図見て30分(´艸`*)、ご夫婦で♪
- こんばんは、ムロろ~んです。
福井へ行かれた旅行記を拝見しました。
年縞というのも知らなかったですし、博物館があるのも知らなかったです(;^ω^)。
って、福井へ行く機会ってそれほどないなぁ(◎_◎;)。
特に敦賀方面なんてそう滅多に行く機会がなくって(;´Д`)。
自然の歴史を表すものが時には芸術的な模様を描いたり、面白いですねぇ(´艸`*)。
って、私も地図を見るのが好きなんですが、ご夫婦で盛り上がる!
これ、すっごいなぁって思ったんです(´艸`*)。
地図を見てるだけでご夫婦の思い出話が尽きない(^_-)-☆。
>同じような地図を、47都道府県分集めたいわ。
って、ご夫婦でどんな話になるんだろ?って思いながら旅行記を呼んだ私がいました(´艸`*)。
清純派トラベラー(-人-)
- ホーミンさん からの返信 2022/09/21 12:34:39
- RE: 地図見て30分(´艸`*)、ご夫婦で♪
- ムロさん
こんにちは。(^∇^)
年縞博物館の旅行記を読んで下さりありがとうございます。投票とカキコもありがとうございます。
博識で清純派のムロさんも、ご存知ありませんでしたか。
私も最近知ったのです。
博物館としては大きくありませんが、そっちに造詣が深い方や、私のように妄想力が強いものにはトキメクばしょです。
歴史年表片手に、再度年縞を眺めに行きたいくらいです。
ムロさんは永平寺に行く機会は多そうですね。
ときには嶺南まで足をのばして下さいませな。
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