バースデイきっぷと18きっぷで四国中国の旅 6日目 吉備真備、芸備線、木次線

2022/08/11 - 2022/08/11

今年こそ海外に行くぞ、と思ってはいるもののまだまだハードルは高い。

では、国内のどこを旅しようか、と調べていたら、JR四国のサイトでこんな切符を見つけました。

＜引用開始＞
バースデイきっぷ

誕生月の連続３日、ＪＲ四国全線と土佐くろしお鉄道全線の特急列車が乗り降り自由になるきっぷです。ジェイアール四国バスの路線バス（高速バス除く）もご利用になれます。
＜引用終了＞

その値段は、9,680円。（自由席用）
この切符と青春18きっぷを使って四国、中国地方の旅をしました。

　1日目　御殿場線→東海道本線→関西本線→天保山渡船・登山→オレンジフェリー
　2日目　東予港→今治城→四国鉄道文化館→宇和島城
　3日目　四万十川40kmサイクリング→高知
　4日目　高知観光→土讃線→予土線→道後温泉
　5日目　松山観光→しまなみ海道→福山
★6日目　福山→真備公園→芸備線→木次線→松江
　7日目　島根観光→米子空港→帰宅

エリア 岡山

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

おはようございます。

ホテルの窓からパチリ。

ホテルのスタッフが非常扉を開けていました。
そこから見えたのは…
まさに駅前のお城です。

今日は18きっぷを使用します。

■福山909→福塩線府中行き→神辺922
自分は東京多摩地域に住んでます。
東京都府中市民や周辺の市の住民はおそらくその存在を知っているでしょう。広島県府中市を。
冷静に考えれば、全国どこにでもあり得る地名な訳ですが。
一度ゆっくり広島県府中市を旅してみたいと思ってます。

写真は福山駅に停車中の府中行き。
お城と国鉄型。
この車両も歴史的なものなんだぜ。

■神辺925→井原鉄道総社行き→吉備真備1013
神辺で乗り換え。
井原鉄道に乗車します。この線に乗るのは初めて。
18きっぷは使えません。
どこか途中下車する時間はあるな、切符はどうしようかな、と思ってたらこんな切符を見つけました。
井原鉄道「スーパーホリデーパス」。土日祝限定。
全線乗れば元が取れます。

車内。
面白い。

さて、どこで降りよう。
吉備真備という駅名が気になります。

降りてみました。
次の便まで40分弱。お散歩します。

まきび公園なるものがあるようです。
行ってみます。

吉備真備駅 駅

途中見かけました。
グーグルマップから調べると真備町写真洗浄会とありました。
こういった活動もあるんだ。
https://ja-jp.facebook.com/mabisenjo/

着きました。
早足で10分ちょい。

まきび公園 公園・植物園

吉備真備は、奈良時代の公卿・学者です。

獅子?かわいい。

吉備真備は遣唐使に加わりました。

中国風です。

池

碑

パンダ！

駆け足観光でしたがなかなか楽しめました。

■吉備真備1053→井原鉄道清音行き→清音1100
■清音1106→伯備線総社行き→総社1110

清音駅 駅

サンライズ出雲遅延の情報。
地域によってはそうだったようです。

■総社1144→伯備線新見行き→新見1246
岡山から広島、山口あたりは、首都圏の人間には珍しいいろんな形式の車両が来ます。
そこらのゲームのガチャより楽しいかもしれません。

列車はだんだん中国山地に入っていきます。
今回の旅では何か所もお城を見ました。
この近所には備中松山城という大物があります。
結構悩みましたが、今回は見送りに。駅からの二次交通が大変なんですね。
歩くって方法もあるのですが、炎天下の四万十川サイクリングで満足（疲労）しました…

通路の向こう側から高齢男女の声が聞こえてきます。酒を飲んでるらしくテンションが上がって行きます。
まぁ禁止されてるわけでもないしな～、でも昭和なオッサンオバサンが残ってるもんだな～…と思いながら嫌でも耳に入ってくる話から推測すると、どうもご夫婦という関係ではなさそう。うーむ。むしろお若いのか。(笑)

総社駅 駅

新見駅。
ここから今日の午後の予定が始まります。

■新見1302→芸備線備後落合行き→備後落合1427
左の列車がそれです。
この日のこの区間の2番列車です。
ちなみに1番列車は朝5時台。

乗り込んでみると…ぎりぎりボックスシートの一つに座れました。
後からどんどん乗り込んできて、通路までぎっしりに。

右の列車は1251発姫新線津山行き。
姫新線…姫路と新見を結ぶからこの名前なのですが、この列車から乗り継ぐいで行くと姫路着は1737になります。

新見駅 駅

謎の駅、布原。
伯備線の駅なのに芸備線の列車しか停まりません。

布原駅 駅

備中神代駅。
0キロポスト…ここが芸備線の起点。

備中神代駅 駅

坂根駅。
ホーム跡が見えます。
かつては長距離列車も走っていた路線です。

列車は混んでいますが、そのほとんどが旅行者です。
しかも上に書いたようなダイヤなので、あえてこの線に乗ろうとする人ばかり乗っているものと思われます。

矢神という駅があります。
そこでお爺さんが1人降りて行きました。

岡山県から広島県に入り、東城着。
ここで荷物を持った若者を含んだお客がそこそこ下車。
見ていると出迎えの人がいました。帰省客でしょう。

日常でこの区間を利用する人はどれくらいいるのだろう。

難読駅

それにしてものんびり走ってます。と言うか遅い。
JR西日本ではローカル線でそういった施策を取ってます。
検索すると「必殺徐行25km/h」「必殺徐行15km/h」なんて出てくるんですね。
分かるよ、自分も中高生の頃ならそんな表現するよ。

そんな感じで、新見→備後落合51.0kmを85分。
最後の一駅の比婆山→備後落合に至っては5.6kmを15分。
同じJRの鈍行でも電化幹線なら85分乗れば1.5倍いや区間によっては2倍以上進めるぜ。
まあ、のんびり行こうぜ…と旅人としては思いますが、その在り方が問われている区間でもあります。長距離輸送や都市間輸送を放棄した路線はさびしく、厳しい。

備後落合着。

満員の客が吐き出されます。
降りようとしない中学生くらいのグループがいたけど、まさか折り返していくの？
18きっぷシーズンだからいろんな客がいても驚かん。

備後落合駅 駅

このまま芸備線を進む客と木次線に乗る客に分かれます。
あっちのホームに見えてるのが木次線を待つ客。
自分もそこに加わります。

OBの方でしょうか。備後落合駅や木次線について解説してくれます。
いつだかの連休には積み残しも出たとのこと。

案内

待合室

多くの人から愛されてる駅であり路線であることは確かです。
でも普段は圧倒的に人が乗らない。

待合室

待合室

待合室

■備後落合1441→木次線宍道行き→宍道1737
1両。立ち客はいるものの反対側の景色も見える程度のゆとりはあります。

沿線で列車に手を振る人たちがいます。大人もいれば子供もいます。
これ、振り返したい気持ちはやまやまだけど、一人旅だと恥ずかしいんだよな…

油木駅と三井野原駅の間で広島県から島根県に入ります。
そしてこの車窓。
国道の橋です。国道はループになっています。

もう一枚

道路がループなら鉄道はスイッチバックだ！

この標高差。半端ない。
手前の三井野原は東京の高尾山を大きく超える高さでした。

ちなみにこの先ソフトバンクは圏外となる区間が多くありました。

出雲坂根駅 駅

木次駅。
列車交換で少し停まります。

木次駅 駅

色違い。

雲南市とあります。

ああ、雲南省を旅したい…

宍道駅に着きました。
乗ってるだけですが、ちょっと疲れました。

宍道駅 駅

宍道駅にて。
国鉄時代のものでしょうか。
嘘は書いていません！

■宍道1742→山陰本線米子行き→松江1803
やって来たのはキハ40。
電化区間なのでてっきり電車が来ると思ってました。ちょっと嬉しい。
ローカル線を新しい車両で走るのと幹線を古い車両で走るのとどっちがいいか…

松江駅着

今夜の宿
東横イン松江駅前
朝食付き6,100円
部屋に入ったら…涼しい。すでに冷房が点いていました。
そう言えば、今回の旅で泊まったホテルは、すべて部屋に入ってから冷房がスタートする（スイッチを入れる）スタイルでした。
一方でアメニティは必要な分だけ使用してね、となっていました。
このあたり、それぞれのホテルの方針でしょうか。

松江駅 駅

そう言えば今日は昼めし食べてないぞ。

夕食は駅の高架下の「天ぷら海鮮米福」。
駅前だけあって、一人でも入りやすいお店です。

写真はたしかホテル近くのコンビニで見かけたもの。
JR東ちっくなデザインのような…