2022/06/12 - 2022/06/18
26位(同エリア443件中)
yunさん
Camino Francés
中盤のメセタ台地(Meseta Central)
行けども行けども、広大な平地が続きます。
毎日巡礼路を歩いている時
今までの人生のあれやこれやが多少は頭をよぎるものの、変わり続ける景色に「今日」が主役を担っています。
単独行動好きゆえ、計画段階においては、
「明るく、グループ行動でないと巡礼路では浮いてしまうか?」と、不安が消えなかった。
実際は、自分と同じタイプと推察できる「ひとり巡礼者」を多数見かけ心配は不要でした。
受けた挨拶に笑顔で応え、自分からも挨拶を!
お願いしたい事柄は遠慮なく頼んでみる
ひとりでいる事を遠慮しない…など実践し
人の輪にスッと入るのが苦手な私が、困らず・浮かず、それなりに日々を過ごしています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今日も
この道であってるよ!とモハンを見て安心する。 -
毎日、いろいろな鳴き声で楽しませてくれる鳥達
なかなかカメラには収まってくれない彼ら。
器用に留まりますね。 -
野バラ
今日のはすごくピンクが濃い。
花にも個性あり。 -
心和まない物もあります。
いたずら書きが心底嫌いです。
自分の足跡を残したい…なんていう感覚は
犬がお○○こでマーキングするのと同等か、それ以下なり。
これ書いた人
もし日本人なら、消しに来なさいね! -
見えてきたのはイタリア十字軍の築いたサン アントン修道院跡(San Anton)
廃墟になっていたものを一部修復し、
寄付制のアルベルゲ(宿泊施設)になっているそうだ。
巡礼手帳にスタンプもらい、私も少額寄付。 -
建築当初は大きな教会だった事が偲ばれ
-
立派なタンバンもあるが、彫刻の顔は皆削られていた。
-
廃墟にさよならして、本日の宿泊地カストロへリス着。
暑くてダウン寸前。
背後に小山を背負う特徴的な景色の町。 -
へばった身体に、夕食の熱々スープで喝を入れました。
オニオンスープに溶き卵と辛味が加わり、カステーリャ風とメニューにあり。 -
翌朝 6:15に出発
薄暗い町中を抜けると前方に越えるべき峠が出現。
モストラレス峠(Mostelares)910m
涼しいうちに登り切ろうと、多くの巡礼者が早朝出発。 -
そうこうしているうちに背後に太陽が昇り始め
途中で何回へばるだろう?と恐る恐る登坂開始。 -
あれっ 一度も止まらずに登れた!
毎日の歩行で多少なり力が増したか?夕べのスープ効果か?
峠で太陽が雲に隠れた瞬間、逆光写真を撮影。
徒歩巡礼者と自転車巡礼者の後ろ姿をお借りして。
強い風が吹き寒いほどです。 -
峠から少し歩くと、今度は反対側への下り。
我がザックをモデルに一枚。
みんなが記念撮影したい絶景ポイントです。
なのに、ひとりで何回もポーズして撮影し
待っている人に気の回らない駄目くんがいました。
おまけに「I'm free!」と叫んでいた。なんとも… -
まるでトイレットペーパーをコロコロした様な道。
いよいよメセタの大地に突入。楽しみな様な、怖いような。
しばし留まりたい程の景色なれど、この先も長い。
涼しいうちに前へ進まねばなりませぬ。 -
ん… 初めて見る花。あなたはだあれ?
-
フロミスタ運河を渡り
-
6/13 フロミスタ(Fromista)到着
美しいロマネスク様式のサン マルティン教会見学
一度ゴシックへの改修が加わったが、改修部分が除かれて
純粋なロマネスク様式に戻されたとのこと。 -
ひとつとして同じものはない彫刻が多数、保存状態も良い様子。
いちばん気になったのがこのお方。 -
ロマネスク彫刻に癒され、翌日は元気に出発
-
しかし、この車道沿いに延々続く道
単調さに苦しみそうな予感がする。 -
しばらくすると、巡礼路が2つに分岐しました。
ひとつは車道沿いを歩く新ルートで距離短縮。
ひとつは旧来からのルートで距離長し。
結局は合流しますが。
私はなるべく旧来ルート選択、車道沿いは味気ないのです。
でも旧来ルートは断然少数派なのです。前方に仲間がいて心強い。 -
視線を感じて止まった。
数m先の水路(水無し)にクロネコさん。
近くに民家なんて皆無なのに、ひとりぼっちなの?
いやいや「力強い眼差し」で余計な心配でしたね。 -
道が単調でも体力は消耗します。
途中に存在する、BarやCafeはオアシスです。
10分の休憩で生き返るのです。
コーヒー&茹でたまこ 2.3ユーロ -
別のBarの入り口
疲れも忘れて笑った! -
ん?と思ったら移動銀行でした。
毎日、いろんなものに出逢います。 -
6/14 Carrion de los Condes泊
教会で特別展開催中。
よく分からないまま鑑賞し、美しい木像を撮影したら…
撮影禁止と注意受けてしまい…ごめんなさい。
確か、14世紀の作と紹介あり。 -
6/15 本日行程が過酷にて、日の出前の5時半に出発。
ライトをスタンバイしたけど… -
なんと満月の明かりで歩けてしまった。
夜、寝るのが早い毎日でお月様の事忘れてました。 -
朝7時 もう月は見えず、太陽が背後に輝きだす。
まっすぐ続く道。 -
メセタ台地
16キロの区間に村がひとつも無しとの情報だったが
移動販売車が居た!
商売気が強そうな時は通過ですが、覗いたらいい感じ。
発電機が止まると叩いて再始動させ、巡礼者達は大笑い。
熱い紅茶を飲みました。 -
ひたすら続く、日陰すら無い16キロ。
パトカーが2回、ゆっくりと巡回して行きました。
多様な人に守られて巡礼の日々が成り立ってます。 -
別の日
掘り起こされた休耕地があった。メセタ台地は粘土質? -
6/15 レディゴス泊(Ledigos) 宿で夕食
カリフラワー煮込みに頬っぺた落ちる。
帰国したら真似して作ってみよう。 -
カリフラワー料理の美味しかった宿は内装も楽しめた。
この宿含め、5回も同宿で顔を合わせた韓国男性(単独)がいた。韓国の方は大抵グループで歩いているので珍しいな…と。1回、2回そして5回目に会った時は二人で笑ってHi!と同時に手をあげた。どれだけ選択肢が似ているんだろう。
でもそれだけ。お互い名乗ったりしなかった。
静かに食事している彼の振る舞いを見て、私もひとりで大丈夫と思えた。良い出会いでした。 -
メセタ台地を行く間に、何度も見たこれ。
日差しを避けて土中に造られた、過去の時代の住居だそう。 -
本日も続くひたすら平らな台地
行けども、行けども、平ら。 -
6/16 サアグン泊(Sahagun)の宿
自由にどうぞ!と
湯沸かし、冷蔵庫、電子レンジ
クッキーに、シリアル、ヨーグルト。
コロナ対応で、キッチンをクローズしている宿が多数。
管理が大変でしょうに感謝です!清潔にされてました。
お湯を沸かし、手持ちの日本茶が久々に飲めました。 -
この街では、紅茶を頼んだらポットで提供され
思わずよろこぶ! -
6/17 今日も巡礼路の分岐あり。
どちらも正式ルートにて、各巡礼者の好みで選びます。
今日も車道沿いを避け右へ、標識では「Roman」となっていますが、
手元のアプリではフランス人の道/古道と有り。
距離が長くなるので選ぶ巡礼者少ない。 -
人間の代わりに、うさぎさん登場
-
これは、誰の足跡?
-
すごく自己主張している小石にも出会う
静かでとてもいい道だった。
2時間誰とも会わずひとりきり。 -
優しい地元サイクリスト1人目
休憩で立ち止まっていたら、何やらスペイン語話しかけられ
キョトンとしたら英語に切り替え「大丈夫か?」
はい!と答えても「水はあるか?たっぷりに。無ければあげるぞ!」と。
思いっきり元気に笑顔したら解放してくれた。
. -
歩きだして20分、優しい地元サイクリスト2人目。
今度はスペイン語オンリー
「巡礼者か?この道は○○○と云う町へ行くょ。いいのかい?」
はい!と答えると「あと2キロだよ、buen camino!」と走り去る。
地元の人が、日常として巡礼者を気にかけている。 -
そうして、本日の宿に無事到達
ここ、何とラーメンが食べられる…というので選択。
もちろんインスタント麺ですが、お箸も用意されました。
2ヶ月振りにお箸使って不思議な感触。 -
なんとボードのメニューにきれいな日本文字が!
誰が書いたの? -
夕食はイカのフライをチョイス。美味なり。
脇目も振らず食していたら、お箸持って来てくれた。
何かと私のファーストネイムを連呼され
なんとも気恥ずかしい。
個体数が極少の日本人にて宇宙人的扱いかも? -
メセタの大地はあと数日続き
大都市レオン(Leon)へと入ります。
ひまわり畑
まだ草丈も低いのに、一輪だけ咲いている子と視線があった。
やあ! ひとりでも大丈夫でしょ?と言っている様だ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (10)
-
- おくさん 2022/11/29 12:40:20
- 素晴らしかったメセタ
- こんにちはyunさん、楽しく読ませてもらっています。
私はsjppから歩きましたが、実際に歩いてるときは夢中でしたが、振り返ってみるとメセタ辺りが一番印象に残っています。
巡礼にとって命絆とも言える道標に悪戯書きは許せないですね、同感です。
きっと日本人でしょうから更に恥ずかしいです。
サンチャゴまで100キロのサリアを過ぎると悪戯書きも度を越すのでyunさん大ショックと思います。
- yunさん からの返信 2022/11/30 14:28:31
- RE: 素晴らしかったメセタ
- おくさん こんにちは
メセタは雄大で感動的、かつ、手強くもありました。
日本には類似の風景は無いので、日々驚きの連続でした。
悪戯書きは本当に嫌いで嫌いで…
この様な事をする人は、独りよがり甚だしいと思っております。
> サンチャゴまで100キロのサリアを過ぎると悪戯書きも度を越すのでyunさん大ショックと思います。
はい、ご明察です。
大ショックと大怒りの区間でした。 なかなか大人になれません。
yun
-
- pedaruさん 2022/10/20 05:09:45
- 一歩一歩が宝石のような旅
- yunさん おはようございます
恥ずかしい表現で書いてしまいましたが、これでも足りないほど、素晴らしい旅です。
小さなわき役が次から次へと登場してますね。
側溝から顔をそっと出してこちらを見ている黒猫ちゃん、小石の心にまで向けられた
yunさんの目、カリフラワーのおいしさに感動、友達になれそうな孤独なうさぎ、
廃墟に出会えるなんていいですねー、じんと来ます。
pedaru
- yunさん からの返信 2022/10/20 18:46:01
- RE: 一歩一歩が宝石のような旅
- pedaruさん こんにちは
私自身は、ジュエリーの持ち合わせはとても少ないのですが
この道には、キラッと光る美しい宝石が点在しておりました。
泥棒さんも決して盗めない宝石なので、ゆっくり愛でる事が出来ます。
私の記憶力が壊滅状態にならない限りは…ですが。
帰国してから少し停滞気味ですが、
秋たけなわ、美味しい物を探して都内へも出て行こうかと思います。
カリフラワーも美味しい季節になります。
メッセージありがとうございます。
yun
-
- まほうのべるさん 2022/06/23 22:08:37
- 果てしなく続く道
- こんにちは、yunさん。
昨日、書き込みしたはずなのに、今日見たら書き込みがなくてびっくり!
送信の確認を怠ったのかな?
果てしなく続く道を歩きながら、何を考えているのかな?
今までの旅のことを思い出していたり、日本でのことを思い出していたりしているのでしょうか?それともひたすら足を進めることに専念しているのですか?
1人旅で一番長かったのはロンドンに6泊してバスで毎日出かけた8日間。
何か月も海外を旅するなんて想像が出来ません。
宿について涼しい部屋でゆっくり体を休めたい、お日様そんなに元気にならないでと思うことが多いでしょうね。
まほうのべる
- yunさん からの返信 2022/06/24 02:55:43
- RE: 果てしなく続く道
- べるさん こんにちは
> 昨日、書き込みしたはずなのに、今日見たら書き込みがなくてびっくり!
> 送信の確認を怠ったのかな?
そうだったんですか。再びのメッセージをありがとうございます。
もし、私が何かやらかしていたらごめんなさい。
異国の地でいただくメッセージで元気が出てます♪
> 果てしなく続く道を歩きながら、何を考えているのかな?
> 今までの旅のことを思い出していたり、日本でのことを思い出していたりしているのでしょうか?それともひたすら足を進めることに専念しているのですか。
80%は頭空っぽで、足元に集中しているかなぁ。あと20%で今までのことをあれこれ思い出して、考え事してます。
すごく昔のことをふと思い出したりして、ひとり笑いしてます。
> 1人旅で一番長かったのはロンドンに6泊してバスで毎日出かけた8日間。
> 何か月も海外を旅するなんて想像が出来ません。
私も全く想像できませんでした。
ほぼ定年まで勤めてやっと実現ですが、こんなに長いのはこれ1回になるでしょう。予算がね…。
> 宿について涼しい部屋でゆっくり体を休めたい、お日様そんなに元気にならないでと思うことが多いでしょうね。
はい、太陽さんほどほどでお願い!と思っていたら、今日は本降りの雨でした。
雨よりは晴れが良いです!とよく深い私です。
そして、とうとう大ドジをしました!雨で手が滑ってiPhoneを落としたら、液晶画面が真っ白になってしまいました。中身は壊れていないみたいなので、iPadとテザリングして何とか凌ぐつもりです。
おっちょこちょいなyunより
-
- マリアンヌさん 2022/06/23 13:48:40
- 美しき朝焼け
- yunさん
イタリア十字軍の築いた教会なども残っているんですね。
しかもタンパンの彫刻の顔が削られてる・・・西欧あるあるですよね。
目の前に広がる広大な丘陵、日本ではない景色ですね。(北海道はあるのかな?)
止まることなく登れた頂上で見る朝焼けは、特別でしたでしょうね♪
そしてロマネスク教会にはターバンのような不思議ちゃんも見えて・・・
側溝には黒猫ちゃん。癒されますね。
一人で歩いていても、何度か出会う人や大丈夫か?と気遣う人など様々。
距離感と親密さの加減って求めるものが人それぞれですものね。
buen camino!
マリアンヌ
- yunさん からの返信 2022/06/24 02:29:59
- RE: 美しき朝焼け
- マリアンヌさん
メッセージをありがとうございます。
> イタリア十字軍の築いた教会なども残っているんですね。
> しかもタンパンの彫刻の顔が削られてる・・・西欧あるあるですよね。
勢力図が変わると、前者の物は破壊される…
人間て自分と違うものに敵意剥き出しになるんですね。前者の文化を保存出来たのはほんの一部、見る事ができたら素晴らしいでしょうに。
> 止まることなく登れた頂上で見る朝焼けは、特別でしたでしょうね♪
はい、うれしかったからウキウキでした。でも、凄く風が強くて寒かった。
> そしてロマネスク教会にはターバンのような不思議ちゃんも見えて・・・
> 側溝には黒猫ちゃん。癒されますね。
やっぱりターバンですよね。帰ったら調べてみたいです。
猫さんは、強いオーラを放っていました。いったい何者でしょう?
> 一人で歩いていても、何度か出会う人や大丈夫か?と気遣う人など様々。
> 距離感と親密さの加減って求めるものが人それぞれですものね。
人それぞれ違っても、尊重し合う事ができれば調和が生まれますよね。
> buen camino!
ありがとうございます、あと250キロに到達のyunより
-
- mistralさん 2022/06/22 19:32:20
- メセタ大地。
- yunさん
こんばんは。
中盤のメセタ大地を歩かれた旅行記。
行けども行けども、、、そんな感じなのでしょうね。
「今日が主役」を担っているとのコメント、
まさにそのとおりですね。
今この時の大切さ、今この時を歩ききること、それだけですね。
それでこんなにも歩き続けてこられたんですね。
サンマルティン教会の軒下にくっついて、うずくまるようなお方はどなた?
ロマネスク教会の彫刻は、ちょっと間抜けなお顔の方々に癒されますね。
広大なメセタ大地には、途中移動販売車が出ていたり、パトカーも
出動してくれて、巡礼者の安全を見守ってくれているんですね。
うれしい配慮です。
サイクリストのお二人は地元の方?それとも同じ巡礼者?
大丈夫か?と声をかけて下さるやさしさにしびれます。
このコメントを書いている頃には、メセタ大地を抜けるころでしょうか?
もうここまで来たら、サンティアゴ・デ・コンポステーラの目的地
が迫ってきましたね。
Buen Camino!
mistral
- yunさん からの返信 2022/06/23 02:49:55
- RE: メセタ大地。
- mistralさん おはようございます。
> 中盤のメセタ大地を歩かれた旅行記。
> 行けども行けども、、、そんな感じなのでしょうね。
泣き言出そうになる位、行けども行けども…でした。
起伏が有ればそれも苦しいし、要はわがままですね。
> 今この時の大切さ、今この時を歩ききること、それだけですね。
> それでこんなにも歩き続けてこられたんですね。
今回の旅は、成田で飛行機に搭乗した時「もう後戻りはできないんだー」 と強く思いました。そう度々出来る事ではないと分かっているので必死で続いています。
> サイクリストのお二人は地元の方?それとも同じ巡礼者?
お二人とも地元の方でした。見慣れぬ東洋人は特に危なげに見えたと思います。言葉が通じるかどうかなんて考えず、まずは気にかけて下さるのです。こういう時は、表情で充分会話が成立します。
> このコメントを書いている頃には、メセタ大地を抜けるころでしょうか?
はい!明後日にはイラゴ峠・鉄の十字架に到達予定です。
> Buen Camino!
毎回のメッセージ、うれしく感謝yun
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
yunさんの関連旅行記
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
10
48