2022/05/29 - 2022/05/29
18位(同エリア76件中)
ゆんこさん
5月末、我が家の登山のベースとなる伊達紋別岳は、シラネアオイが満開の時期。
伊達紋別岳のシラネアオイに初めて出会ったのは、2010年のこと。
それ以来、ほぼ毎年、シラネアオイに会いに登るのが恒例行事。
→ https://4travel.jp/travelogue/10468100
が、2,019年に登って以来、2020年にはコロナで自粛が求められ、さらに、山どころか市街地近くまで出没するようになった熊に怯え、登山どころではなくなっていました。
コロナも少し落ち着いてきた?感もあるけど、まだまだ海外に出掛けられる状態ではないですね~。
でも、そろそろちょっぴり「遠くへ行きたい」と今年の夏、思いきってとある場所へ行くことにしました。
そこは…
「屋久島」~~~\(^o^)/
行けそうで行けなかった、場所。
昨年の熊野古道もそうだけど、海外へ行ってると、国内はいつでも行けるとなかなかその機会がなかったけど、海外に行けない今だからこそ、チャンスじゃない?と昨年秋に飛行機の予約だけポチッとな。(笑)
コロナの状況を踏まえつつ、何とか行けそうな目処が立ってきたので、そろそろ準備始動。
準備、それはもちろん体力づくり。
なんたって、縄文杉を見に行くためには往復10時間以上歩くらしい。
ということで、そのための体力づくりとして久々に、山に登るぞ~、というわけです。
で、どうせ登るなら、ちょうどシラネアオイが満開の伊達紋別岳だよね~、ということになったわけです。
伊達紋別岳、もう何度も登ってるしと、甘く見てました!
それはそれは、修行のような苦行の連続の山登りとなりました。
シラネアオイを見るために、必死に頑張りました。
「屋久島」大丈夫かな~。^^;
- 旅行の満足度
- 4.0
-
午前9時半過ぎ、伊達紋別岳登山口がある「太陽の園」駐車場。
いつも上の写真の駐車場に車を止めますが、今日は満車。
更に、施設利用者のための駐車場も、大型バスも止まっているなど満車。
で、何とかスペースを見つけてやっと車を停めることができました。
今まで、上の写真の駐車場も満車になるなんてことはないくらい、一日の登山客もせいぜい30人前後といったところなのにこんなの初めて。
それもそのはず、数日前地元新聞に「シラネアオイ満開」のニュースが載っていましたからね。
でも地元の車より、他の地域のナンバーが多かったし団体さんも多かったかな。 -
9時45分、出発。
例年、シラネアオイの時期にはまだエゾヤマザクラも咲いているときもあるけど、今年は桜も早くもうとっくに終わっちゃっています。
シラネアオイも、遅いときは6月の第1週くらいに咲くときもあったんです。
今年はすべての花が早いみたいです。 -
一合目手前で登山届を記入。
登山スタート地点から、5分ほどですが、ここまでの道がかなりしんどい。
初めての人はこのスタート地点でもう音を上げます。 -
ここから、7合目の「いっぷく広場」まで、ほぼ林の中をあるく道が続きます。
いつもなら、蒸し暑く感じられるこの林の道ですが、今日は風が強く、林の中でも寒いくらい。
そして怖いのが、風の音が強くて、熊よけに声を出したり音を立てたりするけど、風の音でかき消されてしまうこと。
時々後を振り返ったり、周りの様子を確認したりと、ビクビクしながら進みます。
人が歩く山だけど、絶対出ないと断言はできない山です。 -
第一シラネアオイ発見。
下の方はもう終わっちゃっていますね。
やっぱり今年は咲くのが早かったみたいですね。 -
スタートから30分。
「一望台」と呼ばれる場所へ。
やっとここで小休止です。
ベンチもあるけど、ここで座ってたらこの後辛くなるだけなので、立ったまま水分補給のみ。
ここから、有珠山、昭和新山がちょっと顔をのぞかせているのが見えます。 -
それでもところどころ、咲いているシラネアオイ発見。
お花があると、写真を撮るのでつかの間の休憩ができる~^^; -
そう、このときの私はこんな状態だったのです。
いえいえ、この伊達紋別岳は、7合目までは「登れ登れ」の急登続きでこんな場面は珍しくもないんですが…
このときの私、右内太腿が攣って、速攻で効く漢方を飲んだりしていたあとだったのです。
今まで一度だけ、羊蹄山に登って同じところが攣ったことはあるけど、この慣れた伊達紋別岳で攣ったのは初めて。
何故だ!
そんなに体力が落ちてるのか!
昨年は熊野古道で20キロ歩き続けたし、旭岳にも登ってるし、毎日ストレッチはじめ30分の運動は欠かしていないのに。
やっぱり、この夏65歳になるという歳のせいかな~。^^; -
「ガンバレ岩」
ここまで来たら、7合目の「いっぷく広場」までもう少しだよ、ガンバレ~!
と、だれが書いたか「ガンバレ岩」の文字。
この写真を見て夫、「足がつってるのわかるよね~、足の向きが変」と言ってます。 -
スタートから、1時間15分「いっぷく広場」到着。
内太ももの状態は完璧じゃないけど、これから上りはそんなにないし、やっぱりシラネアオイが見たくて、できるところまで頑張る!
漢方だけど即効性がある「芍薬甘草湯」の助けを借り、局所にエアーサロンパスをこれでもかとスプレーします。^^; -
山頂からの眺めはもちろん最高だけど、「いっぷく広場」からの眺めも結構いいんですよ。
写真上・我が家のホーム「室蘭岳」
写真下・内浦湾を挟んで渡島半島、駒ケ岳も見えています。 -
「いっぷく広場」から見えているあの急登。
あそこだけが問題だな~。
元気が良くても、結構辛い場所。
よしあそこだけは死にものぐるいで頑張るぞ。 -
はい~、こんな坂です~。
初めてのときはあのロープに掴まりながら登りましたが、今はロープはかえって邪魔。 -
必死です、なるべく内太ももに負担がかからないように耐えてます。
そのおかげで右股関節と右のおしりが痛くなってきましたが。^^; -
イチオシ
は~、私の大好きな尾根道が見えてきました。
でも、尾根道になると、風が強くなり、結構体が冷えてきます。
なので分かっている人は、さっきの「いっぷく広場」で上着を羽織ります。
シラネアオイもたくさん見かけるようになりました。 -
シラネアオイを始めとして、ここ伊達紋別岳はたくさんのお花が咲く「花の山」としても有名です。
今日も、団体さんが貸切バスでやってきていますが、花を目当てにツアーが組まれるほど人気の山です。
ハクサンチドリ、フウロ、マイヅルソウ、ミヤマオダマキ
本当は、以前はもっともっといろんなお花が咲いていたんですが、ここ数年年々見かけることが少なくなったお花もあります。
このシラネアオイも、盗掘が後を絶たないそうで、10年前とは花の量が段々と少なくなっているのが実態です。 -
イチオシ
ここの「ミヤマアズマギク」だけは何とか健在。
ここは「映えスポット」かも。
お天気がいいと青空に映えて、後には内浦湾や伊達市街地が望める絶好のロケーションですね。 -
が、ここで写真を撮るためには、ちょっと崖を降りなくてはならず。^^;
そしてこの写真を撮る体勢が、状態の悪い足にはちょっと酷で。^^;
でも、ここはマストポイントなので、頑張ってます。
あ、こんな状態なので、今回私はほとんど写真を撮ることができず。^^;
上の写真は、その数少ない頑張って撮った写真です。(笑) -
「ミヤマアズマギク」
可愛らしいお花でしょ。
何故か、この写真を取ったあたり近辺にしか咲いていないんですよ。 -
で、ミヤマアズマギクを撮っている夫を撮っている私。
写真で見ると結構な崖だよね。^^; -
「みはらし平」と呼ばれている場所。
ここも以前は… -
ちょっとお天気が悪いけど、10年前はこのあたり一体「キジムシロ」という、小さな黄色い花で一面覆われていた場所。
上の写真でわかるように、今はその黄色い花は一つも咲いていません。 -
7合目までの林の中とは打って変わって、遮るものが何もない尾根道が続きます。
団体さんが降りてきましたね。
今日は、団体さんも4,5組来ていたようだし、札幌ナンバーの車もかなりの多く、いかにシラネアオイ人気がすごいかということですね。 -
登山道の両側にもシラネアオイがたくさん見えるようになります。
でも、本当に花が少なくなりました。
最初の頃の「わ~、すごい!」という感動があるだけに、ちょっと寂しい風景ですが。 -
「前紋別岳」
ここから、時折羊蹄山を眺めながら歩く道になり、より景色を楽しみながら歩くことができます。 -
イチオシ
「シラネアオイの丘」
ここが一番群生している場所。
写真待ちの渋滞が発生する場所です。(笑)
ここも一面覆われていた時代は、いづこへ…と言った感じす。 -
それでも十分、たくさんのシラネアオイに癒やされます。
-
こんな、薄い花びらの儚げなお花です。
-
さ、それでは山頂までもう少し、もう見えてます。
この道はとっても気持ちよくて大好きな場所です。 -
伊達紋別岳山頂到着!
2時間20分。
う~ん、10年前は1時間40分で登ってるぞ。^^;
まあ、今日は仕方がない。
それに、10年前は50代、今や60代なかばだもんね。^^; -
山頂は、結構狭いです。
20人も座ったら、もう座るところがありません。 -
山頂からの眺めは、最高のロケーションですよ。
なんたって、目の前に広がる洞爺湖、有珠山、昭和新山、そして奥に控える羊蹄山。
こんな雄大な景色はそうそうないと思います。 -
そして、海の方に目を転じると、内浦湾対岸には函館方面の渡島半島、そして駒ケ岳が見えています。
室蘭・伊達と函館は海を渡れば本当にすぐ近く何んです。 -
それでは、ちょっと降りたところにある場所で、お昼ごはんにしましょ。
-
この道に横たわってる倒れた木、10年ほど前に登ったときは倒れたばかりでまたいで通ったのに、すっかり道と同化しちゃってます。
-
イチオシ
後を振り返ると羊蹄山。
-
再び「シラネアオイの丘」を通ります。
写真右手は、なだらかだけど崖になっていて落ちると下まで行っちゃうかも。
草で見えないから歩ける私だけど、見通しのいい崖だったら絶対歩けない。^^;
以前スイスで、一歩も動けないという状態になったことがあって(高さもこんな比じゃないくらいの崖)、にっちもさっちもいかなくて泣きそうに、いや泣きながら何とか足を進めたという、恐怖の体験をしてトラウマとなった思い出が。 -
さ~、お昼ごはん~。
と言っても、おにぎりとカップ麺とコーヒー。
でも、これが最高なんだよね~。
ここは、登山道のすぐ脇なので、通る人通る人が「山でコーヒー、いいな~」と言われてました。(笑) -
今日も完全防備の私。
体力だけが準備万端じゃなかった。^^; -
下山は、ちょっとだけ花を眺める余裕も。
上りのときには見落としていた花見っけ!
エンレイソウだと思うけど。
シロバナのエンレイソウにしたら、ちょっとピンクがかっているけど、シロバナのエンレイソウでいいのかな~。 -
紫のタチツボスミレと、野いちごの白い花。
-
さ~、降りますよ~。
ここは上りよりも降りるのが大変かも。
滑り落ちないように足を踏ん張るのが、右太ももに響く。^^; -
「いっぷく広場」でいっぷくしたあと、再び林の中を降りていきます。
7合目まで「登れ登れ」だったということは、下りが続くということで。
実は山登りって、下りのほうが大変なんですよね。
ちゃんと降りないと、膝に負担がかかります。
ましてや、私は右足に故障を抱える身。
下りは油断しがちなので、かなり気を使いながら早く靴を脱ぎたい気持ちと戦いながら下ります。 -
「マムシグサ」
茎の模様が「蝮」に似ているからついた名前だとか。
名前から連想するように毒を持つとも言われていますが、漢方にも使われているようです。 -
「一望台」に戻ってきた~。
あともう少し、頑張るぞ。 -
この、道に来たら帰ってきた~、といつも思う。
地面は、松の葉っぱが敷き詰められていてふかふかして気持ちが良いんですよね。 -
午後2時20分、無事下山。
約4時間半、かかりましたが、まぁ、今の体力がわかって良かったです。
これを踏まえて、屋久島に行くまで、あと2回位地元の室蘭岳で足腰づくり、頑張ります。 -
今日は最初から、帰りに温泉によっていこうと決めていたのでお風呂の用意はバッチリ。
まさか、足がこんな状態になると思っていなかったけど、温泉に入って足を十分マッサージしたのは言うまでもなく。
そしてそして、ここしばらく山登りしても筋肉痛にはならなかったのに、今回は次の日から3日間、階段の上り下りに苦労するほどの筋肉痛になりました~。
老いを実感しなくちゃ。^^;
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- きなこさん 2022/06/06 21:27:27
- まだまだ若い
- こんちわーー🍺
「こんな筈じゃ」って場面ちょくちょくあります笑
けど装備して山に行くのが素晴らしい
あの漢方頼りになるよね
エアーサロンパス直の刺激が効いてる感あるし
ちょい前に「山女日記」読んでて、ゆんこさんもこうして花を愛でてるんやろなぁって思った
そう!下の方が膝にくるよねー
よ~頑張りました🍺🍺
きなこ
- ゆんこさん からの返信 2022/06/07 17:20:19
- RE: まだまだ若い
- きなこさん
> 「こんな筈じゃ」って場面ちょくちょくあります笑
> けど装備して山に行くのが素晴らしい
そうそう、何度も登ってる山だから、まさかこんなことになるなんて、と言った感じだよね。
甘く見てはいけない、という教訓です。(笑)
> あの漢方頼りになるよね
> エアーサロンパス直の刺激が効いてる感あるし
そう、あの漢方はすぐれものだよね。
エアーサロンパス、以前羊蹄山に登って足がつったときに、九州から登りに来たというかなり年配のご夫婦が、わざわざリュックから出して貸してくれたの。
それで、何とか頂上まで登れたから、それ以来エアーサロンパスは必ず持って歩いてる。
> ちょい前に「山女日記」読んでて、ゆんこさんもこうして花を愛でてるんやろなぁって思った
そんな本あるんだ。
探してみようっと。
> そう!下の方が膝にくるよねー
> よ?頑張りました🍺🍺
私は膝は大丈夫なんだけどね。
屋久島、元気に歩きたいわ。
そうそう、8年前の明日初グァムの日だったよ〜。
Facebookの過去投稿で出てきたから、シェアしてのっけてるよ。
懐かしいね〜。(笑)
★ゆんこ★
-
- hikkoさん 2022/06/06 16:28:35
- 屋久島かぁ~
- ゆんこさん
山登り。お疲れ様でした。
夏に、屋久島へ行くのですね。
その準備を兼ねての登山。
下りが膝にきますよねー。
って、旦那が言ってます(笑)
旦那は、ロキソニン飲んでから下山するそうです。
お花が減ってきているのは、みなさん、持って行っちゃうの??
それとも、踏み潰してしまっているのか?
以前の写真と全然咲く量が違いますもんね。
屋久島に向けての体力作り。頑張って下さい(^з^)-☆
私は明後日はいよいよ、ファースト乗ってきまーす!
hikko
- ゆんこさん からの返信 2022/06/07 17:14:26
- RE: 屋久島かぁ?
- hikkoさん
> 山登り。お疲れ様でした。
正直本当に疲れました〜。
体力の衰えを痛感しています。
前期高齢者に足を踏み入れるとはこういうことなのかと…^^;
> 夏に、屋久島へ行くのですね。
> その準備を兼ねての登山。
今までも行きたかったけど、どうしても海外が優先になるので長期のお休みを取ることが難しく…
コロナ禍で海外に行けないのを逆手に取って、やっと行くことができます。
> 下りが膝にきますよねー。
> って、旦那が言ってます(笑)
> 旦那は、ロキソニン飲んでから下山するそうです。
私は下山のときの膝痛はないんですが、今回は足がつるなんて今までで2度目の経験となってしまいました。
鎮痛剤は、極力飲まないようにしているので、攣ったときには即効性のある漢方でなんとかなっていたのですが、今回はなかなか聞かなかった。^^;
> お花が減ってきているのは、みなさん、持って行っちゃうの??
> それとも、踏み潰してしまっているのか?
> 以前の写真と全然咲く量が違いますもんね。
一時期、花の盗掘がニュースになったりしていたから盗掘自体は少なくなったと思うんですが、環境にもよるんでしょうね。
今まで見ていたお花が咲かなくなったのもありますから。
これも温暖化のせい?と何でもかんでも、環境問題にするつもりもありませんが〜、なにかが変わっているという危機感はありますよね。
> 屋久島に向けての体力作り。頑張って下さい(^з^)-☆
はい、あと2回位地元の山で修行してきます。(笑)
> 私は明後日はいよいよ、ファースト乗ってきまーす!
お、いよいよですね。
ファースト搭乗記、楽しみに待っています。
★ゆんこ★
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
48