1993/08/12 - 1993/08/14
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おくさん
自転車の旅 親子でサイクリング(前編)
末っ子の出産騒ぎ以来、行かずじまいだった夏のサイクリングを、今年は久々に再開してみました。行き先は花の東京! 十数年前、最初のサイクリングに出たときに都内もついでに走っているし、いい歳して東京見物したい訳ではないが、今回は長男を一緒に連れていくという事情があります。息子はただ今小学校五年生なので、山や海よりもテレビなどで良く知っている有名な東京がいいだろうとの目的地選びです。
幾らなんでも、小学生に最初から120km離れた「東京行くんだぞ」と言うと気が遠くなるだろから「埼玉県の行けるところまで」とダマシダマシ連れていくことにしました。
8月12日(木)。昨日まで台風の影響で降ったり止んだりしていた空模様は、一転朝から久々の日本晴れであります。息子も早めに起きられたので、身支度を整え、朝7時に家を出発。まずは駒形バイパスに出て隣の伊勢崎市を目指す。
昨年の4月に、息子を初めてサイクリングに連れて行ったのが桃の木川サイクリングロードを辿って伊勢崎まで往復しました。その後、隣接する高崎市と渋川市にも連れて行き、その都度、息子は随分遠く迄来たと思ったらしいが、今回この伊勢崎市迄は文字通り朝飯前に到達する距離でなくてはなりません。
伊勢崎を過ぎて暫く走ると、利根川をまたぐ坂東大橋が見えてきた。利根川もこの辺になると川幅が急に広くなり、橋の長さも数百メートルはありそうで、自転車では結構渡りでがある。川上から横風が強く吹き、調度東京へ向かうには絶好の追い風になっているので運が良かった。多分この風も午後には止むか、ヘタすると逆風に変わる可能性があるので、あとでガッカリしないように、午後には風向きが変わってしまうことを息子には良く言い含めておく。何と言っても自転車の大敵は向かい風なのです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
-
橋を渡り終える所には埼玉県の看板が掛かっていたので、今回初めての記念写真をパチリ。橋のたもとの石の上で持参のパンとドリンクで朝飯にしました。「埼玉県まで自転車で来たなー」と、父は息子の気持ちを高揚させようと努めます。
私の自転車はずっと乗り続けているスポーツタイプですが、息子の自転車は家族で友達付き合いしているM家からのお下がりです。自転車が貰えたことだし、自転車に乗っても良い学年に達したので春休みに車に自転車を積んで学校の校庭で乗る練習をやりました。何度かの練習を経て、自転車を押さえている手を離しても走り続けている息子を見た感動は未だに良く覚えています。ちなみに、自転車に乗る練習するときは、自転車を押さえるんじゃなくて肩を押さえてバランスを取ることを教えるのが良いそうです。ペダルは漕がずに、まずは肩を押さえた状態でバランス取ってまっすぐ乗れるようにして、慣れたらペダルを廻すのが良いようですよ。
国道十七号へ入っても風は快調に背中へ吹き付けてくれるが、まだ走行に不慣れな息子の安全を考え、歩道を走ることが多いため速度はサッパリ出ないし距離も稼げない。
十時頃、深谷の高校前で小休止。真夏の太陽が照りつけているのでとても暑くなってくる。本当は今までのように曇り空で雨が降らないのが一番有り難かったのだが、この夏めったにない真夏日となってしまった。
十一時過ぎ、熊谷を抜けたところのスカイラークで早めのお昼にする。何しろ凄い暑さなのでここでゆっくり涼んで体力を回復させなければ。息子には食事のほかにレストランでは滅多に頼んでやらないかき氷を注文してやる。
一時間半走り、余りの暑さにどこか休める所を探していると、マクドナルドがあったので店内に避難する。スカイラークやマクドナルドはどこにでもあり、店の様子も分かっているので気楽に入ることができるからあり難い。調度飲もうと思っていたマックシェイクが半額期間中なので2つで236円。涼しい店内で飲めることを考えると更にお得だ。多分全国どこでもそうだろうから、これはラッキーだぞ。この先、又マックを見つけたら利用しなくっちゃだ。 -
鴻巣市、桶川市などの看板がある度に息子を立たせて写真を撮ってやる。親に付いてきただけなので、何のビジョンも持っていない息子はさぞ退屈だろうと思って、機会があればこうして写真を撮って気を紛らわそうと勤める。
見ると私の手足はマッカッカになってきて火傷をしたようだ。この夏は特に日焼けの機会がなくて急に激しく焼いたためだろう。息子はさすが子供で、以前からじっくり焼いているのでちっとも赤くならない。
この頃から息子は泊まる所を盛んに聞いてくるようになる「今日はどこで泊まるのー?泊まるところ迄あと何キロ-?」もう走るのが嫌になってきたらしい。行けるところ迄行こうと思っていたが(できれば都内)今日の目的をハッキリさせた方が気分的に楽になるだろうと思い、15キロ先の大宮市に泊まることを発表してやる。
上尾市街の17号脇に人が出入りしている涼しげなビルがあったので、休んで行くことにする。何とそれは上尾市役所だった。中はとても涼しく、トイレやベンチは元より自販機もあるのでパワー回復にはもってこいの場所だった。まだピカピカの庁舎の中はとてもゆったりした造りで、観葉植物があちこちに置いてある。善良な親子連れが用もないのに涼んでいても誰も文句を言う訳がない。ジュースを二本づつ飲んで、のんびり過ごさせてもらう。とても気に入ったので、しっかりチェックしといて帰りにも休ませて貰おう。往復とも同じ国道17号を走るので、オアシスになるところはチェックしておくと帰りの時の励みになるってものだ。 -
4時頃、本日のゴール大宮市に着く。早速駅前に行って宿探しを始める。駅の回りはミニ新宿みたいで、さすが大宮は東京のすぐ側だと感じさせる。しかし、当てにしていた駅前ホテルが見当たらない。普通はどこの町でも駅のそばにはビジネスホテルがあるものなんだがなー。ウロチョロしていると「ビジネスホテル、ウィークリーマンションの割引予約センター」なる長い名前の看板が目に入ったが、看板の下の中華飯店はまだ営業していない。運悪く休みなのかな?一応、看板に書かれていた電話番号に電話してみると、中華屋の脇に狭い階段があり、それを上がった2階だそうだ。息子に自転車の番をしてもらって早速行ってみる。
ここんちは自社でマンションを所有しており一日貸しもやっていると言う。その場合は一晩7800円だそうだ。ビジネスホテルはもっと安い筈なので、そっちを聞いてみると大宮ではツインで11、000円は掛かるそうだ。そりゃ高い、やっぱり大宮は都会なのだ。それならばと安い方を頼む。
係が代わって部屋を捜してくれてるが、どうも2名用のが見つからないらしく、いつまでたってもハッキリしない。早くしないと下で自転車の番してる息子が心配するのになあ。
最終的に2名用の部屋がなく、子供となら寝具は一つでいいかと言ってくる、ならばふたつあった方がいいに決まっている。でも一つなら最初に言った価格より二千円安くなるそうなので、それなら今夜の飯代がでるじゃないか、そっちをお願いする。
マンションはそこから自転車で5分程で、駅からすぐの所にあった。「プラザ桜木」という、ちっこい建物。行く途中、ぶったまげる物を見た。デパートの二階の壁をムカデ電車みたいのが張り付くように動いているのだ。それはデパートの壁をグルリと這い終わると、それに続く本物の線路の上を走りだした。電車みたいのじゃなくて本物の電車だったのだ。その光景を見てすぐには何がどうなっているのか理解できなかった。デパートの子供用のモノレールかと思ってしまった。そう言えば、前にニュースで取り上げていたのを思いだした。この大宮だったのか。思いがけず珍しいものが見られて良かった。
建物の脇に自転車を置き、中に入ってみる。玄関を入ったすぐ側の部屋で、ドアはボタン式で「※0110※」と押すと開錠する。当たり前の話だが、この番号は毎回替えるそうだ。予約センターで宿賃を支払い、番号を教えて貰えば、あとは勝手に泊まって勝手に出発すればいいらしい。とても変わったお気楽システムだ。
部屋は狭いがトイレと風呂が一体となったユニットバスにテレビと、ここ迄は当たり前だが、小さい流しに調理用のコンロも備え付けてあり、電気釜、電子レンジ、掃除機、茶碗等の食器類一式が用意されていた。「ウィークリーマンション」と言うように、ここは普通、仕事で大宮に来た人がビジネス拠点として長期間借りるもののようだ。渡されたパンフレットには「ワンデー」の場合は、会員に限ると書いてあるが空いてる時ならそんなことにはこだわらないらしい。1泊貸しをすると旅館業の許可でも必要になるってことなんだろう。
タオル類や浴衣が一人前なのはいいが、ベッドと掛け布団が一組しかないので一人はカーペットの上で寝なくてはならないらしいが、野宿を幾度となく経験した私には部屋さえあれば大した問題ではない。そんなのよりも2000円安いことの方がずっと魅力的だ。何はともあれ宿が決まった所で近くの酒屋へ行き、ビールにつまみ、息子用にはジュースやアイスを仕入れて部屋の冷蔵庫に放り込んでおく。
シャワーを浴びたついでに洗濯もザッとしておく。部屋で一杯やってから、夕食を食べに息子と街へ出て行くことにする。駅の回りの繁華街へ連れだって行ってみる。あちこち食堂を見て回るが、地理も分からないのでそんなに遠くへは行けない。グルッと回って元へ戻る。駅の回りというのは大体どこでも駅前旅館が幾つか目に付くものだが、大宮ではやっぱり見当らなかった。昼間、大宮市内へ入ってからも注意深く道の両側に旅館がないか見ながら走ったのだが、一つも無かった。こういう街もあるんだなあ。運良く安い宿が見つかって良かったこと。
歩いている途中、店の者と客が口喧嘩をしている。結構激しくやってるなと思ってたら、とうとうつかみ合いになり出した。ガラガラガッチャン。近くの店の男が慌てて仲裁に走り寄って行った。どこにでもありそうで中々見られない光景だ。珍しいものが見られて儲けたと言うと悪いのかな。
結局、最初の頃に覗いた蕎麦屋に落ち着き、二人してそばを食べる。喉が乾いてるのか、それとも珍しいのだろうか、意外や息子がそば湯を何杯も飲んでいる。珍しいからか?タダだからか?
二人で1800円、やっぱり二千円の布団代で夕食代がでたってことだ。こういうのは何だか嬉しい。 -
マンションに戻り、テレビを見ながらアイスを食べたりして過ごす。部屋は狭いがとても暢気に過ごせるので気に入った。一応帰りも泊まる可能性が無きにしもあらずなので電話番号をメモしておく。
息子は特に何処が目的地という意識はないので、明日は帰れると思っているらしい。東京なんか行くより、帰った方がいいと言っている。しかし、埼玉より東京の方が行った価値がまるで違うし、前橋はここで大宮はここ、東京はもうすぐだと地図を見せながら説得すると、素直に納得してくれる。これで明日は東京行きが決定だ。息子はベッドで、私はカーペットの上で備え付けのバスタオルを掛けて寝ることにする。 -
出発から二日目の8月は13日の金曜日!!8時に大宮の宿を出発する。
最初のうちは17号もすいてたので車道を走るが、すぐに混雑してきたので歩道を走ることにする。早く走れても事故っては元も子もないので安全な方をとる。
浦和にくると、見たことのある大きい鐘が下がった浦和市役所が現れた。あれ、確かここを曲がれば司教館があるんだよなー?この場所は覚えていたが、17号脇とは知らなかった。
9時、蕨市にデニーズがあったので朝食にする。息子は和風ハンバーグにライス、ポタージュスープがいいという。朝から元気のようだ。私は鮭の焼き魚定食。魚は苦手でも鮭は好き。デニーズも早朝の内はこういう和風メニューもあるらしい。
都内での宿探しも簡単には行かないだろう。ダメで元々と思い店内から予約を入れてみる。用心のため、地図の裏に安く利用できる都内の共済旅館を幾つかメモしてきたのだ。皇居お壕端の半蔵門会館は一杯とのこと。次に日本テレビ隣の番町グリーンパレスへ。ラッキーなことにここはOK。バストイレ付きの和室で、2時からチェックインできるそうだ。これで今夜の宿の心配はなくなったので気楽に一日を過ごせることになった。転ばぬ先のメモは大正解だった。
埼玉と東京を結ぶ戸田橋が見えてきた。昔来たときはそのまま自転車も渡れたのだが、今は自転車通行禁止になっていて、ぐねぐねと回り道をして歩行者・自転車道迄行かなくてはならないらしい。仕方ないからその通りに回り道をする。こういうのは何だかアホらしい。 -
10時頃、東京都板橋区の看板をバックに記念写真を撮ってやる。いよいよ都内だ。17号も中山道という表示の方が多くなる。息子に「東京まで自転車で来たなー」と言っても、コックリとするだけだが嬉しいには違いない。
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しばらく走っていくと(と言っても歩道ばっかりなので凄くのろい)首都高速が上を走るようになり、二階建ての道路は凄く東京らしい。ここでも写真を撮ってやる。 その内、国道17号は中山道から白山通りと名前を変える。日本橋まで中山道のままでは具合が悪いのかなー。おのぼりさんは違う道に入ったかと混乱してしまうではないか。
道路は工事中が続くようになり、只でさえ歩道を走りのろいのに、その歩道さえ金網フェンスに囲われたりするので、歩行者なみの速度だ。
巣鴨を過ぎると17号は白山通りから本郷通りと名前を変えるが、ここで17号とは分かれて、17号ではない白山通りを進む。ここん所が又混乱するもとだ。 -
前方に大きな遊園地が見えてきた。そういえば後楽園遊園地がこの通りにはあったんだ。近づくとビッグエッグもどーんとお目見えした。そう言えば思い出した、この交差点は2・3カ月前に息子も一緒に乗せて晴海のハイテクショーを見に行った帰りに通った道じゃないか。「前来た時は、あっちから来て東京ドームの横を通って向こうへ行ったんだよ」と言ったら、息子も覚えているようだった。
歩道は昼飯タイムで大混雑。歩行者に注意しながらノロノロクネクネと進まなくてはならない。盆と正月は都内はガラガラになるというので、お盆を狙ってきたのだがこの混雑は何なんだ。東京にはお盆休みってないのかな? -
あ、やっと皇居が見えてきた。と思った矢先、後ろを付いてきた息子が転倒した。大した怪我はなく、5センチ程すりむいただけのようだ。カットバンを貼ってやろうとしたが、いらないという。でも、後になって、その周りがグルッと青あざになってきた。結構痛かったのかも?ハンドルが緩んでフラフラになってしまったので、工具を出して天辺のボルトを締めなおしておく。
皇居のそばで休んでいたら、アジア人らしい人が英語で話しかけてくる。どうもこの場所が何かを尋ねているらしいが、こっちも今日出てきたばかりの立派なお登りさんだ、分かるはずもない。「あいどんのー」を連発する。考えてみたら、何で日本に居て訳の分からない英語で答えなくちゃならないんだ。日本に来るんだったら、ちゃんと日本語を勉強して来いよ。フランス人が外国人に絶対フランス語以外使わないと言うのが分かる気がする(それは又、少し違う意味もあるらしいが)。 -
お壕端は相変わらずジョギングのメッカで、今日も大勢の人が走り回っている。良くパレードが出発する坂下門前でパチリ。遠くに二重橋らしきものも見える。昼飯を食べる所を探しながら東京タワーを目指すことにする。東京タワーはどこからでも見えているので目標としたら優等生だ。
日比谷公園と霞が関の間を通る道には、昼食で表に出てきた人達が沢山歩いている。この辺りは法務省・検察庁・郵政省等の省庁だらけで、東京は日本の首都だというのが良く分かる。さすがにこの辺りにまではスカイラークやデニーズは進出できないらしく、様子の分かる店などひとつもない。食堂街がある地下にもぐり、又、そば屋に入ることにする。
私は冷やしたぬき、息子はそばとご飯の付いた天どん弁当。毎回私よりボリュームのあるものを食べている。金は掛かるが食欲があるのは元気なことだ。又、そば湯が飲みたいというので貰ってやる。どういう小学生なんだよ。
自転車の旅 親子でサイクリング(後編)へ続く
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