2022/04/26 - 2022/04/26
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World TraveRunnerさん
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マラガは南スペインでは一番と言ってもいい観光地ですが、その中でも特におすすめなのがヒブラルファロ山麓の急斜面沿いに位置するアルカサバ(マラガ砦)とヒブラルファロ城です。
イスラム統治時代の遺跡で北に位置するグラナダのアルハンブラ宮殿にも似たエキゾチックな建築が魅力的です。そして、さらに人気なのが城塞からの眺めです。アンダルシア地方では最高と言われる地中海の絶景が楽しめますよ。
(※COVIT-19で海外渡航ができないので、この旅行記は振り返りレポートです。2018年9月の旅ですが、現地情報は2022年4月時点で更新してあります)
私のブログ『World TraveRunner★世界一周★』でも紹介しています。
https://world-traverunner.com/archives/6792
インスタグラム: @worldtraverunner
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ローマ広場の裏側に見える城壁がアルカサバ(マラガ砦)です。登っていくとヒブラルファロ城に着きます。アルカサバとは城砦のことをいいます。
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アルカサバ(マラガ砦)への入り口はローマ劇場からつながっています。こちらは徒歩で登るルートです。城の反対側には車道があるので、バスやタクシーで頂上まで登ることもできますよ。
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入場時間:4月~10月 9:00-20:00 11月~3月 9:00-18:00
(※但し、日曜 14:00以降は無料で入場が可能です)
入場料金:2.2ユーロ、ヒブラルファロ城とのセット料金3.55ユーロ -
登り始めの坂道を振り返るとローマ広場が見えます。麓から頂上までの徒歩コースは2本あります。私は往きは石畳の坂道をたどって城門をくぐり、樹々が綺麗な尾根道を登りました。帰りは頂上からつづら折りの崖沿いの道をたどりました。マラガ市街や地中海が一望でき、疲れも忘れるハイキングとなりました。
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最初はちょっと上り坂が続きます。最初の城門が見てきました。
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ちょういいハイキングコース、観光客に一番人気です。
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やっぱりお城は要塞だから城門は防御の砦ですね。
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城門をくぐる度に新しい世界が見えてきます。どこの国でもインスタ映えスポットは人気ですね。
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登り道の途中でも城壁の合間からマラガの街並みが美しく覗けますよ。
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眺めもいいけど、まずは頂上を目指します。
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もう少しで頂上、ガンバレ。
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「キリストのアーチ(Arco de Cristo)」
続いて城門、このアーチ状の門をくぐるといよいよ宮廷内に入っていきます。 -
11世紀にアラブの支配下で建設された当初、この門には金メッキを施した鉄製の頑丈な扉がありました。その後の戦争で破壊され、14世紀のレコンキスタ(Reconquista)によりスペインが国土を回復した時に再建さています。しかし1680年の地震やフランスとの戦争で再度破壊され現在の形になっています。
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宮廷の敷地内に入ると緑が増えてきます。建設当時としては画期的な下水道システムにより治水管理が行われていたようです。
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随所にある水飲み場。
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水桶にもいろいろなデザインがあり、使い分けされていたようです。
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池や水飲み場をつなぐ水路。
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宮廷を包むように外壁が続きます。
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ここからが宮廷エリアです。もともとこの地にあったローマ時代の要塞の上に、11世紀に一度建てられた後、13世紀に改修・建増しされました。
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11世紀のアンダルシアは戦国時代で、コルドバ絶世期とグラナダのナスル朝の華やいだ時期の間に当たります。
宮殿には3つのブロックがあり、建築年代は11世紀から13世紀に渡るので建築様式に違いがあるのが面白い特徴です。所々に再利用したローマ時代の建物の部位が違和感がありつつ独特なデザインとなっています。 -
13世紀のマラガはグラナダ同様ナスル朝統治下にあり、アルカサバは防衛と宮廷としての機能を共存させるために、城壁や塔を強化する一方、庭園や池を整え華麗にするなど、さらに発展していきます。アルカサバ周辺の街づくりは、上下水道施設など当時としてはかなりレベルの高いインフラが整えられていたようです。
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四方を囲まれた中庭、漆喰装飾、木天井のデザインや幾何学模様の彩色等、イスラム文化が漂う建築様式が異国情緒を感じさせてくれます。グラナダのアルハンブラ宮殿に通じるものがありますね。
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部屋内装もエキゾチックです。天井部分のタイル張りにはイスラム文化を感じます。
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幾何学模様のデザインや彩色はアルハンブラ宮殿にやっぱり似ていますね。
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石貼りのように見えますが、彫刻によるモザイク状の天井になっています。
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内窓は明かりとりだけでなく、涼しい風を吹き込んでくれます。
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発掘された土器展示。
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中庭には小さな噴水がアクセントで可愛いです。
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徒歩コースの反対側には、自動車用の登山道があります。路線バスやタクシーでも行けるので、登り道が辛い人はこの入り口まで車で行って、降りて来るだけのコースを歩くことをおすすめします。
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反対側入り口の駐車場脇にはお土産物もあります。
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ヒブラルファロ城の入り口は、アルカサバとは逆で山の頂上のパラドールの近く。アルカサバの出入り口からローマ劇場とは反対方向です。アルカサバ沿いの坂道をヒブラルファロ城に向けてひたすら上まで登りきるか、バスやタクシーなどでアクセスするかのどちらかです。
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「Centro de Interpretacion Castillo de Gibralfaro」和訳すると通訳センター?でも博物館ですよ。
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マラガの街並みの全景ジオラマは散策ルートの検討にちょうどいい。
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博物館らしくマラガの戦争の歴史を展示。領土争いの中で城を守り抜いた戦士の姿です。
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イベリア半島の要衝らしく、ローマ帝国、西ゴート王国、アラブ、スペインの領土争いに翻弄された歴史は軍服にまで表れていますね。
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いよいよヒブラルファロ城域内に入ります。
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ヒブラルファロ城は、14世紀にアルカサバを防衛する軍隊を駐屯するために建てられました。ナスル朝絶頂期、アルハンブラ宮殿のコマレス宮などを建てたユスフ1世の時勢です。フェニキア人やローマ人の時代からあったものを、ナスル朝の時代に要塞の形にしたのがこのヒブラルファロ城。名前の由来はアラビア語の灯台のある山を意味するJabal-Farukから来ています。
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ヒブラルファロ城は上から城壁沿いにぐるりと回ります。
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ヒブラルファロ城(Castillo de Gibralfaro)という名前はアラブ語で「山の灯台」という意味。
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頂上まで着いたら、360度のパノラマビューがまっています。城壁の上の通路を一周ぐるっと回りながら、マラガの街並みと輝く地中海の絶景が楽しめますよ。スペイン旅の最高の想い出になると思います。
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城壁の上の通路には所々にある見張り所が展望台になっています。
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リーガ・エスパニョーラの”マラガCF”のホームスタジアムとなるエスタディオ・ラ・ロサレーダ(Estadio La Rosaleda)
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城壁を周り終えたら、帰りの下山道ですが、この途中も景色の変化が楽しめて素敵です。マラガ闘牛場や大聖堂、輝く海岸線や港等々、テーマパークのような楽しさです。
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展望台からは真っ青な地中海の絶景です。晴れた日にはその先にアフリカ大陸モロッコも。
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城壁の見張り通路が最高の見学コースです。
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ヒブラルファロ城から下りる途中で見えた「パラドール デ マラガ ヒブラルファロ」のプールサイドとテラス。
「パラドール(Parador)」とは、かつての歴代王国の住まいとなった城や宮殿、由緒ある修道院や領主の館など、歴史的に価値の高い建築物を改装したスペイン国営ホテルです。 -
港の手前に見える建物は「マラガ市役所(Ayuntamiento de Málaga)」です。
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マラガ湾に伸びるピアワンエリアはリゾート地区として人気です。地中海クルーズで訪れた大型客船のお客様たちをもてなすように、海岸線に沿って大型ショッピングセンターやレストランが連なり大変な賑わいです。
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だいぶ下りてきました。手前左側の建物が「マラガ市役所(Ayuntamiento de Málaga」、右側には「マラガ銀行(Banco de España)」「マラガ大学(Universidad de Málaga)」と続きます。
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ヒブラルファロ城から見つけた闘牛場。ここが次の観光スポット、ここに向かって下りていきます。
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ラ・マラゲータ闘牛場(Plaza de toros de La Malagueta)はマラガの街のシンボルです。1876年に開場し現在はスペインの第1級に位置づけられ、重要文化財(BIC)に指定されています。収容定員は9,032人。
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そして丘陵地帯を下り切って闘牛場に到着。があります。
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闘牛の開催シーズンは3月バレンシアの火祭りから始まり、10月中旬のサラゴサのピラール祭までとのことです。
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マラガの闘牛博物館(Museo Taurino de Málaga)。この可愛いオブジェが目印です。
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「マラガ市役所(Ayuntamiento de Málaga」。歴史的遺産に指定された建物は建築家のマヌエルリベラベラとフェルナンドゲレロストラチャンの設計で、ネオバロック様式のモダンなディテールが素敵です。
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建物は建築家のマヌエルリベラベラとフェルナンドゲレロストラチャンの設計で、ネオバロック様式のモダンなディテールが素敵です。メインファサードは3つのフロアで構成されています。
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海岸通りから振り返って見上げると、ヒブラルファロ城がそびえていました。
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出発地点のローマ劇場前に戻ってきました。これから夜のマラガに繰り出しますよ。
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