1986/08/16 - 1986/08/19
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おくさん
自転車の旅 蔵王東北編(前編)
コロナウィルスのお陰で、国内・海外を問わず何処へも行けなくなってしまいました。お陰でこうして過去の旅をブログにしています。大昔に行ったサイクリングの旅も12作目の今回は、蔵王と東北のアチコチを野宿交えて遊び回りました。
自転車を車や電車に積んでいってするサイクリングのことを輪行(りんこう)と言います。自転車持参で国鉄(現JR)を利用する場合「JCA(日本自転車振興会かな)会員証」を持っていないと自転車を電車内に持ち込むための「手回り品キップ」が購入できなかったのが昨年から自由にできるようになりました。それじゃー久しぶりに電車の輪行やってみるかということで、今年のサイクリングはチョット足を延ばしてみました。
大きな荷物を電車に持ち込むのに、その分の金払うんだから、分解して袋詰めした自転車だけがおかしな会員証がいるなんてことは間尺に合わないって前から思ってたんだけど、こんなことに気づくのが遅すぎるんだよ国鉄。
1986年、8月16日の朝、パックした自転車を車に積んで奥さんに隣の駒形駅まで送って貰い両毛線に乗り込む。行き先はまず宮城県の白石駅だ。電車はとんとご無沙汰なので1万円くらいするんかな?と予想してたら何と4700円だった。仙台の手前まで乗ってこんだけとは鉄道も意外と安いもんだ。国鉄は高い高いと言うけれど、各駅停車なら安いんだな。
なれない時刻表を見て立てた予定をそのまま順調に乗り継いで、2時5分、白石駅着。でも、全て各駅停車を5本乗り継いで来たので、中には乗り換え時間が3分、4分なんてのが二駅あって、そんな駅での乗り換えは到着する前から開くドアがどっち側かとか、線路をまたぐ陸橋を渡らなくちゃならんのかとか真剣に目を光らせて扉が開くのを待っていて、着いた途端にでっかいリュックと自転車の入った輪行袋を担いで駅のホームをガチャガチャ音を立てながらかけずり回ったのでありました。努力の甲斐あって一度も電車に乗り遅れなかったのでまずは良かったぁ~。幸先いいぞ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
-
駅前で自転車を組み立て走り出すと、すぐポツポツと雨。手製のフロントバッグの蓋のボタンが取り付けてないのに気づいたが後の祭り。仕方がないので雨が入らないように蓋を持って走らなくてはならない。このバッグは今回が初使用なんですよ。蓋用のボタンはバッグの中にちゃんと入ってました。もっと事前に用意周到にやってりゃこんなことはないんだけどと反省しました。
雨はポツポツ程度なのでポンチョも着ないでしばらく走っていると、段々雨足が強くなってきた。ちょうど運良く焼き肉レストランがあったので遅い昼飯を食べに飛び込む。
スタートの景気付けに「ロース生姜焼き定食ご飯大盛り!」ここの店の大盛りは、ドンブリの蓋が持ち上がっている凄い大盛りなので感激の内に食事をとることができました。この店はいつもこんな凄い大盛りなのか、或いはサービスなのかは不明。近くならまた来たくなる店だった。 -
南の空は陽が出てきたけれど、私の進む反対側の空は相変わらずのどんより空のまんまだ。逆ならいいんだけどなー。「エコーライン山頂まで31Km」の看板に従い国道4号を左折、途端に道はダラダラ坂になり桃だか梨だかの果樹園が目立ち始める。樹木の下にでっかい反射シートを敷いているのが前橋あたりじゃ見られない果樹園の光景だ。あれで陽が当たらない木の隅々まで日光を導こうってんだな。よく考えたもんだ。
遥か前方にでっかい山が見えるので、歩いていた地元の人に「あれが蔵王山ですかねー?」なんて聞いてみると、蔵王と言うのは蔵王連峰のことで特定の山じゃないんだそうだ。なるほど、勉強になりました。この道は遠刈田温泉までダラダラ坂が続き、その先からは急坂になることも教えて貰える。
しばし登っていくと、道ばたに田舎のスーパーがあったので食料を買い込んでおくことにする。山に入る時は水と食料さえ持ってれば安心だ。羊かんやらクッキー、チョコ等ひとっ袋を仕入れ、フロントバッグに詰め込むと安心感が沸々と湧いてくる。旅の途中での買い出しはサバイバルゲームやってるみたいで楽しい、心強くなってきたところでまた坂を登っていく。
程なく遠刈田温泉に到着、時間はまだ5時半だ。時間的には早いけど、曇り空なので薄暗くなってしまった。この先は完璧な登りの山道とのことなので、町も村もないらしいので野宿ポイントもないだろうとの予想で本日はこの温泉町で泊まることに決定。こういう状況判断は大切だ、一歩間違うとひどい目にあうこと請け合い。今までは人里離れた所にバス停が偶然あって助けられたが、この道にバス停があるとは限らないので状況判断は山に入るときは更に大切だ。 -
町営の大きな温泉センターが通りにあったので、この町で寝てしまう積もりの私に取っては好都合だ。風呂に入ってから缶ビールを飲んで、今夜のねぐらを物色しに小さな町の中をウロウロする。観光してる訳じゃないのでワクワクはしないと言うか、真剣だ。
ちょうど今夜は広場で仮装盆踊り大会があるそうだ。こりゃ時間つぶしにもってこいだと始まるのを待つことにする。6時半から温泉センター前の広場で祭りのお囃子が始まりだして、7時過ぎるとようやく本格的に賑やかになってきた。
小さな温泉町の盆踊りだから、仮装盆踊り大会なんて大げさなタイトル付けたって名前負けの盛り上がらないやつだろーなんて思ってたけど、盆踊りが始まると来るわ来るわ、いろんな仮装した老若男女が300人位は集まってきたろうか。それぞれグループになっているらしく、団体で踊りながらやってきては櫓を取り巻く渦に合流していく。それらが大きなうねりとなって、ヨイヤサーヨイヤサなんて大きなかけ声まで出して高い櫓の周りで踊り続けている。
普通、盆踊りと言うのは、炭坑節やら○○音頭なんかを各種組み合わせて、時折休憩を挟んでやるもんだけど、ここの盆踊りは凄いですよーっ。何しろ最初の曲が始まったら、それを延々3時間も一度も休みなしにぶっ続けてしまう凄まじさ。もう凄い熱気に圧倒されてしまった。「ヨイヤサーヨイヤサ、スィッチョンバリバリヨイサッサ、最後の晩だよヨイサッサ」なんてのを3時間も休みなしでやっちまうなんてのは飽きっぽい上州人には考えられない事ですよ。これが東北人の祭りなのかと改めて東北の有名な夏祭りのパワーを認識した夜だった。ええもん見られた。
そんな祭りのあった夜だから、町の人たちは中々寝ようとしないらしく何時になっても人がウロチョロしている。目を付けておいた屋根付きバス停も人だかりがしていて近寄れない。しょうがないから予定していたバス停は諦めて、町外れの店じまいしたガソリンスタンドの裏で寝ることにする。ここは屋根がないけど、今夜はどうせ降らないだろうと高をくくってシュラフの中に潜り込む。
一眠りしたところへポツポツと冷たい物が顔に当たってきた。なんだよ、また雨かよついてないなー。屋根付きでない所で寝ると雨の確率が多すぎないか?シュラフを抱えて今度はガソリンスタンドの軒下へ移動する。でもそこも束の間で、雨足が強くなってきた為に横からさしてきてしまう。今度はスタンドの大屋根の下へ移動。そんなこんなで三度も寝場所を変えたその晩はろくに眠ることができなかった。 -
-
自転車の旅2日目、ガソリンスタンドで迎える朝。
ふと目が覚めると雨は上がっていた。そして南の空は少しだけ明るいようだ。こりゃうまくすると降らないで済むかぁ!と気をよくして蔵王方面目指して自転車をこぎだす。
のんびり走っていると、道路にワン公がウロウロしている。お愛想を言ってやったら気に入られたらしく自転車の後になり先になりずっと離れないでくっついてくるようになってしまった。「分かんない所まで行っちゃうから早く帰んな」と言ってみても犬に伝わる筈もなく、困ったなーと思いながらも先へ進んでいくと大きな橋があって、犬はそこから先へはプッツリ付いてこなくなった。犬にしても、こっから先は足を踏み入れちゃならん未知の世界だと感じたんだろかね。私としたら肩の荷がおりた気がした。 -
橋を渡ると、道は今までのダラダラ坂から急勾配へと変身して、息も絶え絶えに登っていくことになってしまった。来る前に地図で予想したときは、この辺りは川沿いで緩やかなカーブを描いているから勾配も大したこと無いと踏んでたんだけど、実際に来てみるととんでもない話だった。道路は直線のままグググーッと高度を上げていく自転車にとっては一番嫌なタイプの坂道だ。
この辺りでこんなにバテてるんじゃ、この先の曲がりくねった本格的な登りがクリアー出来るんかいの?なんて大変不安になってしまった。でもそこがサイクリングの良いところで、何しろ自分の体を使って先に進まないことには場面が1ミリも展開しないのであります。へばっても何でも少しずつ上に進まないことには極端な話、この道端で今日も野宿なんてことになっちゃうんですよね。抜き差しならない状況に身を置くのが良いかどうかは意見の分かれる所だろけど、出来ればそんな状況は勘弁だ。
サイクリングではどんな坂でもペダルを踏んで越えてきたのが誇りだったけど、ここの坂ではとうとう自転車を降りて押す場面もしばしば。おまけに空は願いむなしく降り出してくる始末なのでポンチョを着込まなくてはならない。うーん、何でこうサイクリングと言うといつも雨が降ってくれるんだろう。 -
それでも何とか2時間ほどで、有料道路ゲートへたどり着く。自転車を止めて料金を払おうとしたら、ゲートは無人だった。どうやら道路建設費が償還されたので無料になったらしい。
ここで昨日仕入れた食料でおいしい朝飯を取ることにする。メニューはリッツ1箱とチョコと水。屋根のあるゲート内で呑気に食べていると、車がやってきては私の隣で一時停止して行くんですよね。あれー?と思ったら答えはすぐに判明した。料金所のゲートの中に人が居るので通行料金を払おうと皆さん停車してたんですよ。なーんだお騒がせしました。それじゃぁと食事場所を隣の閉鎖された管理施設の軒先へ移してまた食べ続ける。
霧雨が本格的になってきて、空は一面雨の模様だ。もう絶対に晴れることはないと確信する。これだときっと一日中降られるかも知れない。雨だとやだなー、濡れるのやだなーなんてウジウジしてると雨は嫌なもんだけど、今日は一日中雨の中だと決まっちゃうと気持ちが切り替わってそんなに嫌でなくなる。要は考え方次第だ。
廃止された料金所なのに、運良く蛇口からは水も出たので、ここで歯磨きを済ませて8時半にポンチョを被って再出発。地図によると有料道路ゲートから先の道はぐにゃぐにゃに曲がりくねっているから急傾斜を予想してたのだが、さっきまでの直線が続く登りよりは遥かに楽に登っていける。それは、山の勾配は急なのに変わりないのだが、道が曲がりくねっている分、道路の勾配は緩和されているのだ。それにカーブの外側を回れば勾配は更にゆるくなってくれるからペダルも更に回りやすくなってくれる。今までの経験から、地図を見てその道の難度を読むというのもこれで余り当てにならないという結論がでてしまった。 -
9時50分、賽の河原着。何てことないので写真を一枚撮ってそのまま通過。この辺りまで登ってしまえば、もう殆ど頂上が目と鼻の先なので、勾配も大したことなく高原の雰囲気の中をゆったりと自転車をこいでいくことが出来る。サイクリングでは一等賞の場面だ。これをやりたいがためにサイクリングをやっているんだとさえ言える場面だ。
自転車を横倒しにしていますが、私の自転車には立てるためのスタンドがないので、立てかける物が近くにない場合はこうなります。スポーツ自転車には殆どスタンドはありませんが、ペダルの高さに物があるとそれを利用して立たせて置けます。 -
30分ほどして、今度は駒草平という所へ着く。ここも何てことなさそうだけど、駐車場にはたくさん車が停まっているし、皆、散策を楽しんでいるようだから私も真似して自転車を降りてロープで誘導して有るコースを歩ってみることにする。そしたらそしたら、何とこりゃすげーやという景色に出会ってしまった。でっかいスケールの切り立った谷底が眼下に連なり、その中には真っ白な霧がよどんでいて、ゆっくりと大きな上下運動をしている。何やらシンドバッドの世界をかいま見たよなそんな風景だ。おまけに反対側の崖には滝まで用意されていて更に幻妙な雰囲気を醸し出している。なになに、地図によると不帰滝というそうだ、何やら意味ありそうな名前だねぇ。こんな素晴らしい景色を見ずに通過しないで良かったーっと心から思った。その上、ここでぶらついてたら雨も一応上がってくれた。いいことは続くモンだ。これで財布でも拾えれば言うこと無しだな。
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ちょっと走ると、また車が沢山停車している所に出る。今度は何があるんだろうと近づいてみたが、ここは大黒天とかいう場所で石の像があるだけのようだ。それほどの所じゃないらしいので写真だけ撮ってすぐに出発。
11時半、刈田(かった)峠に到着。ここはレストハウスやロープウェー乗り場なんかがあって結構賑わっているようだ。ここからロープウェーで上にあがっていくと噴火口の御釜へ行けるそうだが面倒だし金も掛かるので止めておく。腹が減ってきたのでレストハウスを覗いてみるが、軒並み高いのでこれもやめておく。里に下ってから味噌ラーメンを食べよう。やっぱり汗を大量にかくので汁っぽい物が食べたくなってくるようだ。
これから登りが控えてる場合だと腹ペコでは登れないので、多少高くても食べない訳には行かないが、これからは下りだからそんな心配は無用だ。いいタイミングで腹が減ってくれたもんだ。
下り坂に備え濡れたTシャツを着替え、その上にウィンドブレーカー、半ズボンの上にはスウェットパンツを重ね履きしておく。夏なのにここは寒い、これで下りになるとどのくらい寒いかが想像できるので事前の防寒対策をしっかりしておこう。
駐車場に腰を下ろしてメモを取っていたら、反対方面の山形県側から自転車の二人連れがやってくる。2台とも完璧な「押し」だ。それもその筈、1台は一応ギアの切り替えがついてるが、もう1台は完全なタウンサイクルの無段切替えで、はやりのかまきりスタイルのハンドルが付いている。それらに荷物を積んでいて、峠道ででもなければとてもサイクリングしているとは思えない見た目だ。いったい何時間かけてここ迄たどり着いたんだろう?「頑張ったねーっ」と声を掛けたら照れくさそうだった。
サイクリングであちこち行ってると、たまにこの手のサイクリストと出会うけど、こういう人を見るとサイクリングの原点を見るようでとても楽しくなる。ママチャリはおろか、ミニサイクルに荷物を積んでサイクリングしている人にあったこともある。サイクリングは装備じゃないんだよ。
私にしたって最初に行った三浦半島一周ツーリングは4日間の日程にも関わらず、パンク道具もポンチョも持ってかなかったし、パンク修理は自転車屋を探すことしか頭になかった。今なら考えられないことだ。サイクリングには適切な装備や専用のスポーツ自転車より行きたい心の方が何倍も重要で、サイクリングとは心意気でやるものだと強く思う。7、8年前に飛騨高山の帰りに上高地に立ち寄ったことがあるが、その時に二人組サイクリストが私の自転車を見て「良くこれで登ってきたなー」なんてほざいていたが、そんな奴はサイクリングの心を知らない奴だ。
12時、下山開始、やっぱり落っこちて行くような凄いスピードが出る。すぐに「これより山形県」の看板が目に入り後ろにすっ飛んで行く。自転車は登りは歩くより遅いようだけど下りだけは車と同等なのだ。へたな車には追いついてしまうけど、追い越すような馬鹿はしません。追いついた車をペースメーカーに使って後ろにくっついて下りていく。前の車の後部座席の人が時々こちらをチラチラ見ている。運転している人は自転車に付かれるのは嫌か知らんけど、あんたが遅いんだから仕方ないんだよ。
途中、二人のサイクリストとすれ違う。一人は上半身裸で一生懸命こいでいる。手で挨拶の後、こぶしを突き出して何やらわめいている。何言ってんだか分からないけど、こっちも「頑張れよーっ」と怒鳴ってやる。「ファイトーイッパーツ」とでも言ってたんかなぁ?向こうは登りだから鈍いけどこっちは猛スピードなので、ほんの一瞬の交流だけどサイクリングでの大きな楽しみだ。
ビュンビュンと一気に蔵王を駆け下りてくると、さすがに下界は真夏の気温で長袖長ズボンがアホみたいだ。急いでヤッケとズボンを脱いでおく。下ってきた蔵王連山を振り返ると、やっぱり厚い雲にすっぽり覆われていかにも天気が悪いが、こっちはお日様まで出ているよ、随分な違いだなー。
さあてこれからどうしようかなー?南へ下れば米沢方面で予定のコース通りだが、滅多にこられないし時間も早いことだしと、反対方向になるけど有名な天童へ足を延ばしてみることに決定。まずは山形市方向へ向かってペダルをこぎ始める。途中、お待ちかねの味噌ラーメンと餃子で昼飯を食べることにする。ビールも飲みたいが店のは高いから止めておく。 -
2時間ほどで天童着。天童と言うのは街中将棋で溢れ返ってるのかと思ったけど、ビルの上にでっかい王将の駒があるのが見えただけで静かすぎるほどの活気が感じられない街だった。特に何を見る当てもないので、取りあえず天童駅に行って「将棋駒のふる里天童駅」というスタンプを一発押して、将棋駒実演販売の店をチョット覗いただけでUターン。今来たこの道を戻ることにする。
来るときは道路の反対側にあった巨大な山形県観光物産会館というのに寄ってみる。こういう施設は私のような貧乏旅行者には有り難い存在だ。中は観光客でごった返していたので人混みに紛れたい私にとっても好都合(良い客じゃないので)。名前に釣られてソフトかき氷なるものを食べてみる。かき氷の上にソフトクリームが載っていて中々豪華なので観光気分にさせてくれる。きれいな洗面所には石鹸もあるから、顔、首、腕等を洗いさっぱりさせてもらう。ホントにありがたい恵みの施設だ。
南下を続け、辺りが薄暗くなってくると、またどっかに温泉がないかなーとの期待が出てくる。寝るのはどこでもいいから温泉に浸かって湯上がりのビールと行きたいんだけどな。この国道沿いには幾つか小さな温泉があるようだけど、どれも本線からは少しずつ外れているので、回り道するのも面倒なのでそのまま通過通過通過3つの温泉町の近くを通過してしまう。ちょっと勿体なかったかもね。
もう辺りは真っ暗になってしまったので、ライトを点けての走行になる。周りの景色が見えないとつまらない。赤信号で止まったついでに自販機の缶ビールを飲んだりして単調な夜の走行に心ばかりの変化を持たせる。夕食は特製トンカツ定食に冷や奴&ビールの大盤振舞。風呂に入れなかったから、この店の洗面所で顔を洗い、タオルを濡らして上半身をゴシゴシ拭いたら結構さっぱりした。これでまぁ一応寝る用意はできたってことだ。
まだ9時で早いけど、調度通りっぱたに閉店したガソリンスタンドがあったので、早々にシュラフをひろげ潜り込む。山の中と違って、この先にはもっといい野宿ポイントがあるかも知れないけど少ないチャンスは生かすのが大事だ。
一眠りしたところ「ガルガルガル」というディーゼルエンジンの音で起こされてしまう。何で今頃ガソリンスタンドに車が来るんかいな?なんて思ってたら、その車は私の寝ている隣に止まってしまい、中から制服を着た人が下りてくる。あれっ警察だ!近所の人にでも不審者として通報されたんかな?悪いことは何にもやってないんだから平気だいと居直ることに決める。すぐ私のところまでやってきて
「休憩ですか?」
「いや、ここで朝まで寝るんだけど」
「そのままでいいですよ」
なんて言って、スタンドの店内に入って何やらしている。なーんだ、ガードマンの巡回パトロールだったんだ。びっくりしたなぁもぉ。 -
またしても夜半から降りだした雨が、時にバシャバシャと音を立てて降ってきて飛沫がこっちにも掛かって来るほどになったけど、今回はどこも逃げ場がないので諦めるほかない。シュラフは後で乾かせばいいやと眠り続けることにする。(写真は翌朝のものです)
自転車の旅 蔵王東北編(後編)へ続く
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旅行記グループ 自転車の旅 蔵王東北編
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