2021/10/25 - 2021/10/27
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コゲメシ☆徘徊録さん
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コゲメシ製作所(R60☆鶴亀敬老会)であります。
コロナ禍のお籠もり宿第四弾は箱根外輪山にある健康保険組合の保養所です。ある健保の宿ですから基本的にはその健保組合に所属している企業の従業員のみの利用に限られます。ですがそこに所属している企業をリタイヤして関連する企業年金基金に引き続き加入している場合僅かな追加料金で利用する事が可能なんです。
健保組合員は一泊二食5000円
退職後年金基金加入者は一泊二食6000円
それ以外の方でも同行者なら一泊二食7000円
今どき民宿でもこんな価格設定は殆ど考えられません。
ではどんな宿なんでしょう?部屋や食事はどうなんでしょう?
この記事は2021年10月25日のものであります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
① コロナ禍箱根外輪山の保養所お籠もり宿に向かいます。
不毛な勤め人時代でしたが健保組合の保養所には恵まれました。この宿が出来たのは今から30年位前だったでしょうか。その頃から毎年毎年利用していました。リタイヤして利用資格は無くなったんだけど年金基金の提携で引き続き利用できるようになったんです。無論、現役世代が優先で年金老人は予約抽選後に空室があった場合のみ利用できる仕組みです。ま、金は無いけど平日に出かけられるリタイヤ老人。今回も二連泊できる空室を探し出しての申し込みです。
しかしながら既にマイカーを手放してしまっている高齢者夫婦。どうやって外輪山の急坂を登っていけるんでしょう。息子のクルマを借りていく事も考えたけど今年春に両目の手術して以来半年以上ハンドル握っていません。しかもコゲメシが入院している間に息子は5ナンバーの白鮎のようなスリムなクルマからシロクマのようなむっくりとした3ナンバー車に乗り換えてしまって臆病なコゲメシは自宅駐車場からすら出る事が出来ません。しょうがない。湯本からバスに乗って仙石原の手前から坂道を歩いて登るしかないのか。。。と覚悟したんです。それでもダメ元で宿にお尋ねしてみたら「湯本からタクシーに乗れば(道が空いていれば)片道4000円くらいで到着します。」っていうんです。一泊二食6000円の宿に泊まるのに片道4000円のタクシーで向かうなんって何だか漫画のような話です。
「何とか安くたどり着ける方法はありませんか」
老夫婦の切なる想いをお伝えしたところ「一日二便だけ予約制の送迎車を運行しています」って言うんです。但し湯本からではなく強羅からの送迎になります。つまり湯本から強羅まで登山電車に揺られて40分。そこから一旦坂を下っても一回坂道を登って宿に到着する事になります。結構かったるい行程だけど「タダ!」ですから。ありがたく送迎バスを利用させて頂く事としました。 -
一つだけ問題が発生しました。老夫婦の箱根行脚では一日目のお昼ごはんはゆったりと小田原で美味しいランチを楽しんでから箱根に向かうのが通例なんです。あまり知られてないけど小田原市内には地元密着のお洒落て気さくで尚且つ旨いお店があちこちにあるんです。コロナ禍になる前にはコゲメシ夫婦はランチを喰うがためだけに電車に乗って小田原にお出かけしていました。処が宿の送迎車のタイムスケジュールでは強羅駅14時30分出発となっていて小田原で美味しい寿司やフレンチをゆったりと楽しんでいては乗り遅れてしまうんです。
ううむ。。。。困った。。。。
んじゃ強羅で何処か旨いランチを食べさせてくれるお店を探そう!
老夫婦の条件はこんなかんじです。
① ランチの予算は安いに超したことないけどせいぜい1000円で食べられる事
② ランチ食べた後送迎車が来る14時過ぎまで居座って居られる事
③ 出来れば静かでこじんまりとしたお店で有ること
えっ?虫が良すぎますか?
アイディアとしては素晴らしいのですが強羅といったら天下一級品の観光地。貧乏な年金生活者の予算に合いそうなお店は僅かです。尚且つ、出発日は月曜日なので土日繁盛日に営業していて月曜日は休業というお店も多くって事前調査は極めて困難でありました。
やむなく捜索範囲を広げた結果ようやく一軒のカフェを見つけました。ここなら静かにランチを楽しんでゆっくりと出来そう。ネット上の情報があまりに少ないのに一抹の不安はありましたがともかくこれでランチ難民にならずに済みそうです。 -
JR東海道線に乗り換えて小田原で小田急に乗って箱根湯本へ。更に登山鉄道で強羅に向かいます。心配していた登山電車の混雑も無くガラガラに空いていてちょっと一安心。強羅までの数十分、今までなら缶チューハイ呑みながら車窓を愛でるのが老夫婦の楽しみだったのですがコロナ禍の真っ最中ですのでなるべく他のお客さんに接しないように社内の片隅でじっと下を向いて過ごしました。
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無事強羅到着。送迎バスの時間まで二時間以上あります。調べて置いたカフェの往復時間を差し引いても一時間半はゆっくり出来そうです。あらかじめプリントアウトした地図を片手にお目当てのカフェを目指します。
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歩き始めてコゲメシは自分自身の愚かさに気がつきました。地図によりますとお目当てのカフェは強羅駅から僅か500m程の近さなんですが一番近い駅はケーブルカーの「公園下」だったんです。平面地図を鵜呑みにして歩き始めた老夫婦はケーブルカー脇の狭い急な幟坂をえっさかえっさか登るハメに陥ったのであります。この界隈はもっと若い頃から何度も来ていたから急傾斜である事は知っていたハズなんですが老化脳軟化の進み始めた老人はすっかり忘れてしまっていたんです。二泊三日分の着替えや雑誌、簡単な飲食物を詰め込んだキャリーケースはずっしりと重く、舗装してあるとはいえあちこちガタガタな坂道に難儀しました。
-
登り歩く事およそ10分。やたら長く感じた道のりの先にあったのはこのカフェであります。
「箱根写真美術館」
このこじんまりとした美術館に併設されているカフェがこの旅の最初の目的地です。
さあ、お店に入ってみましょう。 -
「プレジール・ドゥ・ルフ」
箱根写真美術館の敷地に小さな山小屋風の建物が建っています。二人掛けのテーブルが数卓にパーテーションを施した八人掛けのテーブル。小さなお店ですが不思議にゆったりとした間取りです。まだ箱根に紅葉が始まる前の雨の平日。一時間ちょっとですがゆっくりとさせて頂きましょう。 -
せっかくですからここでお昼ごはんを頂きました。
亀治朗はチキンカレー1000円。 -
鶴弥はポトフ。
-
ごはんを食べてまだまだ時間があったので淹れたて珈琲をゆっくりと楽しみました。
さあ、そろそろ送迎バスの時間になります。強羅に戻りましょう。 -
【おまけ】
プレジール・ドゥ・ルフのお手洗い。 -
ちょっと不思議な感覚が楽しめました。
モチロン、清潔に保たれていました。 -
② 箱根外輪山のお籠もり宿はこんな感じ お部屋編。
雨の平日の午後、箱根登山鉄道強羅駅前の広場には数えるほどの僅かな観光客のみ。新規感染者数が減少しつつもコロナ禍の観光地は厳しい状況が続いています。お宿の送迎車は予定時間よりやや早くに到着しました。
送迎車は強羅駅前を出発すると急な坂道を真っ逆さまに下ります。坂の下は宮城野という小さな町です。箱根のお山と外輪山の谷間。箱根湯本から御殿場に向かう街道筋です。一旦谷底まで降りた送迎バスはここから外輪山を登り始めます。こっちも負けず劣らぬ急坂です。絶対歩いて来たくありません。所要時間は僅かに20分くらいだけでしたけど迫力あるドライブでありました。 -
この宿は二つの健康保険組合が入居(?)しています。パブリック棟と称する管理施設にフロント、ロビー、食堂、大浴場があります。宿泊は隣接した二つの建物にそれぞれ15室ほどの宿泊施設と家族風呂が設けられています。今回老夫婦は14畳ほどの和室を利用させて頂きました。定員は大人4名ですが充分な広さがあります。それを老夫婦二人だけですからかなりゆったりとした滞在になりました。モチロンWifiはばっちり繋がります。
以前は部屋の冷蔵庫にビールや日本酒、ウィスキーの小瓶まで用意されていてほぼ市価で楽しめていたんですが、今回は(コロナ禍のせいでしょうか)冷蔵庫はからっぽ。廊下の自販機にもアルコール類の提供はありません。清く正しく温泉生活を過ごしてもらおうというのでしょうか?温泉と酒を楽しみにしてここまでやってきたコゲメシには寂しい限りです。
しょもない。
とりあえずお風呂に入ってみましょう。 -
③ 箱根外輪山のお籠もり宿はこんな感じ 家族風呂編。
広大な敷地に大きな建物が三つ。二つの健康保険組合がそれぞれに15部屋ほどの宿泊棟とから共同で利用する大浴場や食堂のあるパブリック棟までは地下通路を通って5分ほどの距離ですが途中に長い階段や冷気たっぷりの吹き抜け部分があって老夫婦には結構負担に感じてしまいます。
温泉ですから「まずは大浴場!」というのが王道ですが自室から大浴場に行って自室に戻っても夕ごはんの時にはまたあの長い階段と寒い地下通路を歩いて行かねばなりません。
足腰の鍛錬やリハビリウォーキングだと思えば良いのでしょうけど既にぐうたらが身に染みついている老夫婦は<いかに楽にすませられるか>というのがメインテーマになっています。 -
そんなぐうたらな老夫婦はチェックイン直後には大浴場に向かわず宿泊棟に併設されている家族風呂を有効活用するにが定番になっています。
ここなら自分の部屋から直ぐ近くです。
直径2mもある湯船には箱根外輪山の温泉がとろとろと掛け流されています。高い位置に風通しの窓はあるものの眺望は楽しめません。 -
それでも一人で直径2mもの湯船にゆったり浮かんでいるのは楽しいものです。交代に湯船にゆったりと浸かって部屋に戻ります。
本来ならここで冷蔵庫の瓶ビールを開栓して風呂上がりのイッパイを味わうのですが今回は廊下の自販機の麦茶を飲んで読みかけの文庫本を楽しみましょう。残念! -
④ 箱根外輪山のお籠もり宿はこんな感じ 大浴場編
夕方になってお腹が空いてきました。そろそろ夕ごはんの時間です。食堂のあるパブリック棟までの長い道のりを考慮して夕ごはんの開始時間より一時間も前に自室を出発しましょう。
食堂に向かう前に大浴場に寄る為です。
さっき家族風呂でしっかりきれいに体を洗っているのでここでは大きなお風呂で思う存分暖まるだけです。 -
大浴場は10m×10mほどある大きな湯船です。
ですが湯船のど真ん中にでっかい岩が居座っています。まるでオアフ島ノースショアーのワイメアビーチパークの飛び込み岩のようです。
なんでこんな岩を持って来たんでしょ? -
蕩々とあふれ出る箱根宮城野温泉をゆっくり味わいました。
コロナ禍とあって宿泊人数を制限しているようでほぼ貸し切りの大浴場でありました。 -
そろそろ夕ごはんです。鶴弥とはフロント横のロビーで待ち合わせです。
以前からそうだったんですが鶴弥は長っ風呂です。年齢を重ねてきてより一層湯船を楽しむ時間が長くなってきたように感じます。
コロナ禍でなければ、ここのカウンターでは飲み物が頂ける(有料)のですが現在は締め切られています。
仕方なく冷水サーバーのお水を飲んでひと息つきます。
あ~いい湯だったなぁ -
⑤ 箱根外輪山のお籠もり宿はこんな感じ 夕ごはん編
パブリック棟と称する本館はグランドレベルにフロントとロビー、地下に男女別大浴場、二階に大食堂という構造です。箱根町の細かい条例なのでしょうかエレベーター・エスカレーターの類いの動力設備は設置されておらず老夫婦は痛む膝をなだめながら上の階の食堂を目指して長い階段を登ります。
最新の空室状況をチェックしたら満室となっていましたが食堂のテーブルは半分しか使用されていません。きっと最初っから収容人数を半減して営業しているのでしょう。滞在する老夫婦には空いている方がありがたいのですが経営的には大変厳しい状況が続いているようです。
ま、ともかく夕ごはんを頂きましょう。 -
嬉しい事に食堂での飲酒は可能でした。
まずは生ビール。中ジョッキ550円は妥当な金額設定です。 -
続いて日本酒。
冷酒「華の舞」300mlで600円。 -
珍しい事にワインリストにジンファンデルがありました。
日本ではようやく認知されてきた赤ワイン。
老夫婦が初めてジンファンデルを知ったのは「管制トラブルで緊急宿泊したサンフランシスコ空港直近のビジネスホテル」でした。
妙なご縁で知り合った現地の方との10数年にわたる親交が今でも老夫婦の心の中の宝物になっています。
フルボトルで1900円とは格安です。
モチロン、一晩でワイン一本開ける程呑み助じゃありません。
むしろ還暦を過ぎて10年近く経って酒量は激減。
二泊するので明日の晩も楽しめます。 -
肝心のお料理はこんな感じ。
ででん!と大きなお盆に処狭しと並べられています。
前菜からお造り、鍋物、焼き物、揚げ物、煮物と続きます。若い頃なら最後まで残すことなく平らげていたのですが寄る年波には敵いません。ご飯とデザートはパスしてしまいました。 -
⑥ 箱根外輪山のお籠もり宿はこんな感じ 昼ごはん編
さてコロナ禍のお籠もり宿。せっかくですからゆっくりと箱根宮城野温泉を楽しみましょう。運良く二連泊の宿泊予約が出来ました。
間の日は一日中ゆっくりと温泉三昧を楽しむ企てです。
ただ一つですが大きな問題がありました。箱根外輪山の中腹にあるこの宿の周囲は企業の保養所やお金持ちの別荘ばかりで食べ物屋さんなど一軒も存在していないんです。
一番近い飲食店やコンビニに行くには長い長い急坂を下って宮城野の町まで降りて用事を済ませたら又同じ急坂をえっちらおっちら登ってこなければなりません。
マイカーでお出での皆さんなら何でも無いのでしょうけど車を持たない老夫婦には絶望的なディスタンスです。
さあ、どうしましょう。
一日目宿に向かう前に小田原で旨い弁当を買って来るという手が無い訳じゃないけど隠し持った前の日の弁当食って腹を壊したら宿泊先に迷惑を掛けてしまいます。 -
さて
どうしよう?
急な坂道を往復してメシ屋に行くか?
朝ごはんたっぷり喰って昼抜きにするか?
そう覚悟して宿に入ったんです。フロントでチェックイン済ませて部屋に行こうとして妙な看板見つけて足が止まります。何やら食べ物の写真がいっぱい並んでいます。 -
えっ?天ぷら蕎麦が407円!カツカレー食っても660円!
めっちゃ安いではありませんか!
稚魚が捕れなくなって鰻が高騰して以来ずっと食べられなかった鰻丼が1133円だというのです。
おおっ
これなら急坂の下り上りをせずにお昼ごはんが食べられそうです。
連泊二日目の朝10時までに注文すればお昼ごはんが食べられるのは嬉しい限りです。 -
連泊の真ん中の日はお部屋で本を読んだりMP3で音楽聴いたりして寛いで過ごしましょう。
お昼になったら食堂まで出向けばいいんです。
鶴弥は「天ざるそば」550円。
湯上がりの火照った体に冷たいお蕎麦が心地よく入って行きます。 -
亀治朗は「海鮮重」を奮発しました。
奮発した!
って言っても770円ですから。 -
⑦ 箱根外輪山のお籠もり宿はこんな感じ 朝ごはん編
以前だったらフルバイキングでてんこ盛りの朝ごはんが楽しめたのがコロナ流行してからの一年半前からはあらかじめセットされたお料理を提供していたそうです。
この時の滞在時はいくらかコロナ禍が落ち着いていた時期でした。メインのお料理はあらかじめテーブルに用意され、サラダや納豆、もずく酢などをセルフサービスで取ってくるセミバイキング方式でした。
お味噌汁とご飯は着席してから持って来てくださいました。 -
⑧ 箱根外輪山のお籠もり宿はこんな感じ お会計編
楽しい二泊三日のお籠もり滞在もあっという間にチェックアウトの時間です。お帰りも送迎バスで強羅駅まで送っていただき箱根登山鉄道、JR東海道線、横須賀線と乗り継いで途中何処にも立ち寄らずおうちに帰りましょう。だってまだまだコロナが怖いですから。 -
お会計はこんなかんじ。
一泊二食6000円の宿泊料金は出発前に振り込みを済ませています。
現地での支払いは
食事の際のお飲み物
生ビール(中)が500円、(小)が370円
夕ごはんの時に頂いた赤ワインはデリカート赤というジンファンデルのフルボトル。これが一本1900円とは市販価格です。
ランチで頂いた海鮮重は700円、天ざる蕎麦が500円は格安であると同時に周囲に飲食店が全く無い環境下ではとてもありがたいお昼ごはんでした。
格安な宿泊料金に快適な部屋やお風呂、華美ではないけど充分に満足できる食事を楽しめました。ほぼ満足な宿であります。 -
宿泊棟とパブリック施設棟との間の距離が長く外輪山中腹の地下通路はとっても寒くせっかく大浴場で暖まっても湯冷めしてしまうのがちょっと残念でした。
-
保養所開設からの長い年月の間に何回かの改修が行われたようです。
開設当初全部の宿泊室が和室だったのが二部屋だけですが洋室になっていました。これも時代の流れでしょうか。
残念というか当然の事でしょうが洋室の人気は高くリクエストも受け付けられない状況でした。
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