2022/02/06 - 2022/02/06
211位(同エリア1519件中)
春光さん
いろいろと面倒くさい世の中ですが、齢を重ねるにつれ時間は加速して行き、終息したと思ったら万単位の感染者数だわ、終わったと思ったらまたオリンピックが始まるわ、時間がもったいないので今週末も出かけます。
今日は我が家には珍しく都心方面へお出かけ。目的地は出来たころに行ったっきりになっていた六本木ヒルズですよ。さて、ショッピングとかに全く興味ない私たちが六本木ヒルズに向かう理由とは!(表題でばれちゃってますが)
今回は旅行記では全くなく、おっさんの感傷的な独りよがりの駄文ですが、お暇なら是非お付き合いください。
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なんだかんだ言ってもこの時期電車に乗るのは出来るだけ避けたい小心者なので必然的に移動手段は自家用車となり、わざわざめったに通らない首都高3号線の大橋ジャンクション経由で六本木方面に向かいます。見よ。このクレージーな道路を!
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首都高速中央環状線と3号線を繋ぐ大橋ジャンクションですが、このように大深度地下のトンネルからループを2周して高架の首都高3号線に接続するという、さらにその上が公園になっているという考えたやつあたおかな、お金を払って通る価値がある土木・道路マニア垂涎のランドマークです。
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渋谷で首都高を降りて目の前に六分技ヒルズが正面に見えてきました。東京に住んでいると言っても市部在住者にとってはなかなか訪れることが無い場所です。入るのは出来たころに冷やかし程度に見に来て以来10何年かぶりだな。
スムーズに駐車場に車を入れ、東京シティビュー行きエレベーターに乗ります。 -
さてそろそろ六本木くんだりまでやってきた理由を明らかにしよう。それは!
「楳図かずお大美術展」を見に来たのだ。
私と楳図かずお先生を語ろうとすると到底ここの枠では収まらないので控えますが、昭和末期を生きたサブカル崩れの私にとって神のような存在であることだけは言っておきたい。
エレベーターは凄いスピードで地上52階の東京シティビューまで誘い、我々は会場に吸い込まれていった。東京シティビュー スカイデッキ 名所・史跡
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まずは漂流教室など代表作のパネルが我々を迎えます。テンションあがるわー。
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つづいて東京シティビュー自慢の景観をバックにエキソニモというアートユニット製作のオブジェが鎮座してます。まさに「わたしは真悟」の世界を具現化している。
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そう、今回の美術展のメインは「わたしは真悟」。1982年から86年までスピリッツで連載された奇作にして感動作。正直、物語の整合性や科学公証などを圧倒的画力で蹴散らして最後にはなんだか解らない感動が押し寄せるという10代の自分にはとてつもない影響を与えた漫画です。
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その「わたしは真悟」の第2章がこの場にて101枚のアクリル画で発表されるというのだ。しかも事前に公開されているこのアートワークを見るにさとるとまりんは再び東京タワーに登るようだ。
テンションが上がらないわけがない。 -
で、そのアクリル画ゾーンからは撮影禁止となり、じっくりと101枚の新作を拝見しました。
控え目に言って凄かった。神懸るとはこのことか。
何よりも40年を経てさとるとまりんの新しい物語を読めるとは思わなかった。この40年、僕にもいろんなことがあったよ・・・・
そして外を見ると、物語で大きな意味を持つ東京タワーがそびえ立っていました。 -
アクリル画ゾーンから出ると美術展の最終エリア。そこには物語の中でも出てきた巨大な女神の絵が。
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言葉を失い、ただ絵に見とれる時間を享受しました。
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楳図先生も、歳を取って神様が随分と近くにおわすようになったのだな。
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家族と来たのですが、彼らはとっくに飽きて外に出てしまったようです。
思い入れが無いとちょっときつい美術展だったのでしょうw -
物販であれやこれや買い、家族がいるUMEZZ CAFEに行きます。
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息子が頼んだ「漂流教室」の絶望の砂漠カレーw
意外と本格的なイエローカレーでした。 -
帰路も行きに通った大橋ジャンクションを通って帰ります。巨大ならせん状の下り坂が地の底まで続くんではないだろうかと恐怖すら感じさせますが、それはきっと楳図先生のせいで変なアンテナが立っちゃってたからなのでしょうw
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家に帰って本日の戦利品を確認。残念ながら既に欠品になっているものが多く「グワシ」の小皿が手に入らなかったのは残念。わたしは真吾の小皿新旧が手に入っただけよかったとしよう。
楳図先生は今でも吉祥寺に頻繁に出没しており、つい先日も妻が東急で目撃したと言ってました。いつまでもお元気で、また新作を読ませてください。
おしまい。
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