2022/02/01 - 2022/02/01
420位(同エリア4544件中)
杏仁豆腐さん
東京国立博物館で、ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」 を見た後は、次なる目的の黒田記念館・国際子ども図書館の見学です。
ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」 東京国立博物館 ☆2022/02/01
https://4travel.jp/travelogue/11737327
黒田記念館は、洋画家黒田清輝(1866-1924)の遺言により、その遺産によって建てられ、昭和3年(1928)に竣工、同5年に帝国美術院附属美術研究所として開所しました。
国際子ども図書館は、児童書を専門に扱う図書館サービスを行う国立国会図書館の支部図書館で、2000年に日本初の児童書専門の国立図書館として設立されました。
どちらも初めての訪問なので、心をときめかせ、向かいました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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建物は1928年(昭和3年)に竣工されました。
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構造は鉄筋コンクリート造り、半地階・二階建てで、外装はスクラッチタイル(縦に引っ搔いたようなタイル)貼り。.
昭和初期における貴重な美術館建築です。 -
設計者は東京美術学校(現、東京藝術大学)教授岡田信一郎。大正~昭和初期に活躍し、旧歌舞伎座や明治生命館などを手がけました。
アーチ型の入口上部には、アールヌーヴォー風の装飾が施されています。 -
控えめな印象ですが、存在感のある建物です。
中に入ってみます。 -
建物の中に入りました。
上半分は白漆喰の壁にエメラルドグリーンの落ち着いた雰囲気です。 -
階段を上り、2階へ。アーチ形の窓枠がおしゃれです。
黒田記念館は、2002年に国の登録有形文化財に指定されました。 -
黒田記念室前の廊下です。
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黒田記念室へ続く廊下に立つと、黒田清輝氏の銅像が見えます。
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黒田記念室の前に来ました。「マンドリンを持てる女」が見えます。
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館内には、来館者は二人しかいなく、ゆっくり鑑賞できます。
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黒田清輝は、日本の洋画家、政治家。
名の清輝は、本名は「きよてる」ですが、画名は「せいき」と読みます。東京美術学校教授、帝国美術院院長(第2代)、貴族院議員などを歴任しました。 -
柱の上部にはアールヌーヴォー風のレリーフが施されています。
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天井は、格子状の天窓から自然採光を取り入れています。
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西洋風のデザインが素敵です。
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黒田記念館の隣の国立こども図書館に来ました。
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正面玄関のある「レンガ棟」は、1906年に建築された旧帝国図書館で、東京都の歴史的建造物に選定されています。
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図書館の前には、小泉八雲記念碑があります。
この記念碑は、小泉八雲の東京帝国大学時代の教え子であった詩人の土井晩翠が、結核のため23歳でなくなった長男英一の遺言に基づいて、小泉八雲を偲んで建てたものだそうです。
昭和10年6月に建てられました。 -
八雲の肖像のレリーフが正面にはめ込まれています。
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図書館の中に入りました。「レンガ棟」は歴史的建造物で、建築ファンも心ときめく場所です。
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パンダが可愛らしい。
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吹き抜けの大階段が素晴らしいです。細かなデザインが施された階段の手すりは、100年以上前の創建当時から使い続けられているものだそうです。
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まるで美術品を見ているかのようです。
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アンティークが醸し出す落ち着いた雰囲気に気持ちも落ち着きます。
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ガラス張りの開放的な空間。
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明治期の木製サッシや化粧煉瓦(白薬掛け煉瓦)は、元々中庭に面していた外壁で、それをそのまま保存しています。
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ガラスの向こうには、アーチ棟が見えます。
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表慶館のドーム屋根が見えます。
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照明も歴史を感じさせます。
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平成期の改修工事で、ガラス張りのエリアが増設されラウンジとなりました。
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木製サッシと化粧煉瓦は芸術的です。
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ここに座って、ゆっくりと過行く時を感じるのもいいものです。
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室内で間近に見られるのが、嬉しいです。
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昔の旧普通閲覧室、旧特別閲覧室の写真もありました。
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ホールです。
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高い天井構造による音響効果を生かした音楽会や各種催しを行うスペースです。
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帝国図書館時代の図書館用品を含め、図書館の歴史や活動を紹介する展示コーナーもありました。
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昭和4年に増築された部分にあります。
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日差しが入り込み、明るく暖かな空間です。
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高い天井は、気持ちも豊かになります。
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大きく、素敵な窓です。
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リンネの木馬
木製の机で、木馬のような形で、黒い革製のサドルにまたがって座ります。目前の馬頭の部分が小さな机になっています。大きくて重い書物を読むために、リンネ自らが考案したそうです。公開されているのはレプリカで、リンネの精神の象徴として2014年に駐日スウェーデン大使から国際子ども図書館に贈られました。
カール・リンネは、スウェーデンの博物学者です。 -
国立子ども図書館 屋久杉館銘板
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国際子ども図書館の模型
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南側のガラス張りのアルコーブ(張り出し窓)に出ると、レンガ棟建物の外壁やレリーフ彫刻(メダリオン)を間近に見ることができます。
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よく考えられた構造になっています。
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目録カードボックス
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アーチ棟に来ました。館内はとても静かです。
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アーチ棟は、ガラスに覆われ、美しい曲線を描く弓状の建物です。
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外に出てみました。
緩やかに弧を描くデザインは、本をめくるようなイメージで設計されたそうです。 -
中庭を歩きながら、レンガ棟を眺めます。
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中庭と一体となった図書館環境を造るべく、アーチ棟はレンガ棟とともに中庭を囲むような形で建設されました。
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カフェベルでランチです。
食券を買い、番号札をもらい、呼ばれるのを待ちます。 -
中庭を望む開放的な雰囲気です。暖かな日はテラス席もいいです。
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日替わりランチとコーヒー。
なかなかボリュームがあります。 -
味噌汁とサラダがついて700円です。
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お腹いっぱいになりました。
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中庭を眺めながら、ゆっくりとコーヒーをいただきました。
テレビドラマ「名建築で昼食を」で、池田エライザと田口トモロヲがこちらで食事をしました。その時は、二人ともナポリタンを食べていました。
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