眺めの良い湯河原温泉ホテル「あかね」に泊まる・万葉公園で文学に触れる散歩

2022/01/20 - 2022/01/21

今年はいつにも増して寒くて体が硬くなっている気がする。コロナウイルスが猛威を奮っておりますが、感染防止に努めつつ、温泉で体を温めリフレッシュしてこよう。
湯河原は、はるか昔保養所があったときに来たことがあったが、最近は訪れる機会がなく、ひさしぶり。
見晴らしのいい高台にあるホテルで温泉を満喫していきました。

エリア 湯河原温泉(神奈川)

今日はマイカーではなく、電車の旅。まずは最寄駅から海老名乗り換え小田急で小田原へ。ＪＲ小田急駅の改札にある大きな小田原提灯のオブジェ。一気に旅をしてる気分になる。

ＪＲ湯河原駅。2017年に整備されたという駅前広場。木のぬくもりを感じさせる大屋根は隈研吾事務所のデザイン。広場の一角には足湯じゃなく手湯もあり、温かい温泉を堪能できる。

駅に着いたと連絡したら、ほどなくホテルからお迎えの車が来てくれます。湯河原の街中を走り線路沿いの急な坂道を上がり、今夜のお宿に到着。

ホテル「あかね」部屋食・露天風呂がある・神奈川payで支払いできる・・・ということでここに決めました。

エントランスは開放的。冬の陽ざしが入り暖かい。

エントランス前の庭には休憩スペースがあり、湯河原の町を一望。遠くに海も見える。

お部屋は３階。一般的な和風のお部屋。お部屋からの眺めが素晴らしい。海が見え、町も見え、山が迫る。

日が暮れて、湯河原の町の灯り。内装工事を終えたばかりの大浴場は温泉の湯気に包まれて、浴槽のタイルが濃紺のアジュレージョ風で素敵でした。つづく露天風呂も見晴らしがよく開放的で気持ちよかった。

指定した時間に仲居さんが用意してくださった夕食。鴨鍋が美味しかったです。

おはようございます。水平線の向こうからの日の出。この景色を見るために元旦は予約でいっぱいだとか。さっそく朝風呂に入ってきました。

朝ご飯は、私の普段の朝ご飯よりずっと豪華な和定食。
チェックアウトは、神奈川payで清算（ポイント還元率20％）。湯河原駅まで車で送っていただきました。ありがとうございました。

駅からバスに揺られて「万葉公園」にやってきました。１月初めに見た「日テレ・途中下車の旅」で小島奈津子さんが訪れていたところ。

2021年に全面リニューアルされた万葉公園

近くにはこんな石碑がある。
【足柄の　土肥も河内に出づる湯の　世にもたよらに　子ろが言わなく】
万葉集4500首の中でただ一首、温泉が湧き出る様を詠まれたもので、湯河原温泉を詠んだものと言われている。

緩やかな階段を上がり「玄関テラス」にお邪魔します。

館内は広々。湯河原に関する本が自由に読めるようになっていて、山歩きする人たちが観光地図などを見ていました。

無料のコインロッカーに荷物を預けます。

玄関テラス階段下には足湯があり、手軽に温泉を楽しめます。散策で疲れた人にはいいですね。

その脇にある萬葉洞門を進むと･･･

水しぶきの豪快な音のする滝。マイナスイオンを浴びます。

大きな石がゴロゴロある渓流。

渓流の脇は遊歩道になっており、ところどころに椅子があり、自然の風と水の音を堪能できるようになっている。

足元が不安定なところも手すりが整備されています。

渓流から離れて、階段を上ります。

お湯の神さまを祀る熊野神社。

手水舎の水が温泉です。

コロナ終息と健康をお願いしました。

蛍テラス

「明治時代、このあたりは実業家大倉孫兵衛・和親親子が別荘を構え、その庭園がありました。日清・日露戦争のとき、陸軍省が湯河原温泉を負傷軍人の温泉療養地に指定、当時の温泉旅館が分担して将兵を引き受けました。孫兵衛は別荘の庭園を散歩用に開放し、養生園と呼ばれました。このとき和親が案内用に藤木川沿いにこの石碑を建立したとされています。
【いつとても　春風たえぬ　この里に　遊びて君が　齢（よわひ）延ぶべし】

当時は、現在の万葉橋より川上に大倉別荘用の橋があり、その橋を渡る手前の道路側に石碑が建立されましたが、昭和30年に町立万葉公園となるとき現在の地に移設されました。」

当時の実業家ってすごいですね、自分の別荘を負傷兵の病院として開放したり、自由に散歩できる場所として提供している。
個室風の中は休憩できるようになっていて、静かにに過ごすには最高の場所。蛍テラスというには、夏には蛍と同じ時間を過ごせるのかな。

椅子に座って空を見上げる。

さらに奥に歩いていく。
独歩の碑「この碑は、明治の詩人・小説家の国木田独歩の著書『湯ｹ原ゆき』の最末尾の一節です。
【湯ｹ原の警告に向かった時は、さながら霧深く分け入る思があった　　独歩】
独歩は薄幸な人と言われますが、その人生に一点の光明を点じるのが　3回に及ぶ湯河原温泉保養の旅（明治後期）です。ここでの体験に基づく短編小説には明るく温かいロマンがあります。自然愛の深い独歩が敬愛した英国に詩人ワーズワースの詩の世界に湯河原渓谷が酷似していたこと･･･　」

その独歩の湯は、今はなく、開放的な芝生の広場と変わっていました。奥の建物は日帰り温泉「惣湯テラス」今度利用してみましょう。

渓流沿いを戻ります。

緑の木々の間に赤色が目立つ、狸福神社の鳥居。

「狩猟の弓で傷を負ったオスタヌキと火傷をしたメスタヌキが恋に落ち夫婦となる。二匹はこの湯のご恩をわすれることなく、人間に化けて湯河原の温泉のすばらしさを説き、旅人の願いを叶え福をもたらす神の使いとなり、今でも湯を守り続けている。」
日本昔はなしで市川悦子さんに読んでもらいたくなる。

本物のタヌキが出てきてもおかしくない感じが。

このあとバスで湯河原駅に戻りました。

駅から歩いて、やってきました「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」明るく広い店内は甘い香りに包まれています。バレンタインが近いのでチョコレートのラインナップが豊富でした。他にもクッキーなどが売っていました。工場見学やお菓子作りの体験もあるようですがコロナでやっていませんでした。
大好きなピスタチオのアイスをいただき、のんびり電車に揺られて帰路に着きました。

この旅行記へのコメント （1）

• オレンジママレードさん 2022/04/03 21:55:01

  温泉いいですよね～

  湯河原の旅行記待ってました！
  たまには列車の旅も良いですよね！最近マイカーから電車を乗り継いだりして
  車窓の風景の楽しんだり、疲れたら居眠りしたり(笑)マイペースの旅に
  魅力を感じています。年齢のせいかな(笑)
  小田原の駅！旅感あるある！湯河原駅の手湯！あるある！お土産屋さんで干物等
  色々選んだりして、日本ていいな～(^^♪
  
  湯河原のホテルいいですね～和定食美味しそう！鴨鍋！露天風呂！
  アズレージョのようなタイルの大浴場！疲れも吹っ飛びましたね！
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オレンジママレード