めでたさも中くらいなり初詣 2022 ～後編～

2022/01/09 - 2022/01/09

明けましておめでとうございます。

2019年の暮れから始まったコロナ・ウィルスの脅威は相変わらず、2022年新春にもその影を落としています。
諸手を挙げて あけおめ～(^^)v という訳にはいきませんが、疫病退散を祈念して伊勢神宮と熱田神宮に　おひとり様でお参りしてきました。

今回の旅の強い味方は「近鉄全線３日間フリーきっぷ」、３日間近鉄電車に乗りまくって３千円ポッキリ♪　
チョーお得な切符です（特急料金は別途必要）。ありがとう、近畿日本鉄道株式会社！　
伊勢神宮には何度か参拝させて頂いたので（遥か昔、小学校の修学旅行がお伊勢参りでした）せっかくのフリー切符だしぃーと貧乏人根性全開で、初めての名古屋ミニ観光も組み入れた　弾丸初詣旅行です。

エリア 伊勢神宮(三重)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

１月７日（日曜日）

おはようございます。
初詣旅行の２日目は、朝風呂とホテルの朝ごはんから始まります。この日は朝から　まむし(鰻)丼を食べてカロリー・チャージ♪

９時過ぎに伊勢市駅、先ずは豊受大神宮（外宮）　伊勢市駅から参道をゆっくり歩いて１０分程度の場所になります。

　

何年か前に家族旅行でお伊勢参りをしたのですが、車椅子ユーザーと一緒だったため内宮の参拝だけでそれが心残りだったため、今回のお参りでは正式な作法に則り　外宮から内宮にお参りさせて頂きます。

豊受大神宮（外宮）の主祭神は　豊受大御神（とようけのおおみかみ）、天照大御神のお食事を司る御饌都神（みけつかみ）として食物・穀物を司る女神であり、衣食住を始め全ての産業の守り神でおわします。

　

　

外宮は内宮に比べると境内も小規模のため、こちらの参拝は小一時間で終わり。

　

　

　

　

この初詣の時期は　外宮のバス停留所に臨時受付があり、そこでバスに乗車する参拝客への誘導とバス切符を販売していました。臨時バスは定員の６割程度の乗客数で発車、内宮へは１５分程で到着です。

　

内宮の正式名称は皇大神宮、天照大御神（あまてらすおおみかみ）を祀る　全ての神社の上に立つ神社にあたります。　
天照大御神は　瓊瓊杵尊（ニニギノミコト）が高天原から中つ国（地上）に下りられた際に、八咫鏡と草薙剣・八尺瓊勾玉（三種の神器）として授けられ、皇大神宮はそのなかの八咫鏡（神鏡）を御神体として祀る神社になります。

　

伊勢神宮では古代（斎宮の正式な制度は７世紀）から１４世紀の南北朝時代まで約７００年間、未婚の皇女や女王（親王家の姫君）が斎王、斎宮として天照大御神に仕えておられました。　

天照大神を祀る地を伊勢に定め　初めて伊勢神宮に住まわれたのが倭姫命、垂仁天皇の皇女で日本武尊の叔母に当たる御方です。

伊勢神宮では当初、八咫鏡と天叢雲剣（草薙剣）を御神体として奉じていましたが、父天皇の命で東征に赴く若き甥の武運と守護を願い、天叢雲剣を与えられました。
日本武尊は東征途中　野原に火を放った敵に囲まれますが、火で燃えさかる草木を天叢雲剣で薙ぎ払い勝利したため　天叢雲剣は後に「草薙剣」とも呼ばれるようになりました。

　

　

その後　日本武尊は尾張国で宮簀媛（ミヤズヒメ）を娶り、この妻に草薙剣を預け置いたまま出征し途中で病となり　故郷・大和の地を見ることもないまま亡くなります。

それ以降　草薙剣はミヤズヒメが神剣を奉った熱田神宮で、八咫鏡は倭姫命より代々の斎宮により伊勢神宮で現在に至るまで　御神体として永らく祀られることになります。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

伊勢神宮内宮にお参りして初詣を終えたあとは、おかげ横丁周辺をぶらぶら歩き。

　

　

五十鈴川近くの赤福や虎屋で自宅用スイーツを買い、オレンジジュースを歩き飲みです。　
ここ周辺のお店は古い建物を上手にリニューアルし営業しているので、そぞろ歩きも楽しいですね。外資系カフェもシックな色合いで、周囲に溶け込んで良い雰囲気です。

　

時刻は早くも１２時過ぎ、慌てて　伊勢～鳥羽間を周遊する「ＣＡＮバス」に乗り込みます。
夫婦岩のある二見興玉神社までは約２０分、夫婦岩東口バス停で降りてショッピングセンターを通り抜け　夫婦岩までは１０分弱です。

　

お天気はピーカン晴れ、海も穏やかで夫婦岩の撮影日和♪　たしかウン十年前（Long long ago…）私の小学校の修学旅行は　伊勢神宮～ここ夫婦岩コースでした。
あれから幾星霜（笑）、二度目の修学旅行みたいですね。

　

　

　

二見興玉神社への参拝を済ませて先程の夫婦岩東口バス停に戻り、次は鳥羽に向かいます。
お目当ては鳥羽マルシェ、ここで買い物とランチです。ランチタイム終了のギリギリ前に入店、海鮮丼を頂きます。

伊勢の海でとれたお魚は、どれも美味しいじょ～。ウマウマ言いながら完食、お腹いっぱい。食事の後はマルシェで無農薬みかんや海苔・あおさを購入してミッション・クリア、近鉄電車で津方面に戻ります。
当初の予定では松阪で途中下車して　松阪城址を見学する予定でしたが、なーんか面倒くさくなってきたので（ああヘタレ）、寄り道せずまっすぐ津駅に戻ります。

ここ「津駅」は三重県・県庁所在地の駅名ですが、鉄ちゃんは勿論そうでないニセ鉄にとっても　なかなか面白い駅のようです。

ＪＲ東海・近畿日本鉄道・伊勢鉄道の三社が共同管理する駅になっており、改札口を共同で使用しているので　ＪＲ・私鉄２社いづれの切符でも改札の入出場が出来るのです。
駅構内は６番線の構造でして、１番線が伊勢鉄道、２～４番線がＪＲ、５～６番線が近鉄の線路になっており各ホームに自由に行き来できる構造になっています。

津駅で名物の蜂蜜まんじゅうも購入（甘い物ばかり買ってる私）、ホテルに戻り温泉大浴場のお湯に浸かった後はベッドでゴロ寝、はぁぁ幸せ～(#^.^#)

今夜の夕食は、以前ＴＶ番組「せっか〇グルメ」で紹介された老舗の洋食店・東洋軒さん。津駅から少し離れている場所にあるので、津駅バス停から路線バスに乗り「岩田橋」下車で徒歩３分、津城址のすぐ近くです。

メニューは「冬コース」を依頼、前菜は自家製モルダデッラ（ソーセージ）と冬野菜サラダ、伊勢海老の殻から出汁を取ったスープ、メインは鱈と帆立のボンファム（グラタン）。

　

　

とんがった最新スタイルのフレンチ・レストランに比べると　お料理もサービスも　それなりの･･･、ってな感じですが、フレンチレストランのカテゴリーではなく、あくまでも「洋食」と考えれば充分 及第点です（←エラそーな奴・笑）

ワインリストを見せて頂き、今夜はシャブリのハーフワインと合わせてお料理を頂きます。

このお店でのお目当ては　上記ＴＶ番組や某レストラン評価サイトで絶賛されている「ブラックカレー」、パンの代わりに　甘口の中にも味わいのあるカレーを頂き、締めに苺のデザートと伊勢の緑茶を頂いて　御馳走様でした～。

　

　

　

１月１０日（月曜日）

最終日、ホテルの朝ごはんでは、讃岐うどんの対極にあると言われる伊勢うどんを頂きました。

柔らかなうどんは、遠い在所から遠路はるばる　お伊勢参りに来た参拝客たち、歩き疲れお腹を空かせた人々のため、温かく胃腸に優しい食べ物をすぐに提供できるよう工夫されたものだとか。

参拝客の胃袋を満たしたであろう　柔らかいうどんは、伊勢の人達の優しい心遣いから生まれた料理だったのでしょうね。

最終日は朝早い特急列車で大阪に戻り、家でさっそく掃除・洗濯のおさんどん（笑）。

こちらが今回の旅の戦利品、いつもに比べると少なめかも？　伊勢神宮と熱田神宮でコロナ退散をしっかりお祈りして、この初詣旅は終了です。

みなさま、相変わらず内容の薄～い旅行記を見て頂いて　ありがとうございました。