台湾に残る日本の足跡を辿って(その2)

2020/01/10 - 2020/01/10

台湾では鄭成功が行政府を置くなど
中国大陸との物理的な距離もあり
オランダ統治時代より重要視された古都台南。
台南に残された日本統治時代の建造物を巡ろうと思います。

鄭成功の時代より製塩で栄えた台南の安平地区から
台南の中心部へ移動し
一番の観光スポット赤嵌楼と
日本の昭和初期から残る林百貨店を観光します。
そして台南での個人的な思い出の料理タウナギを久しぶりに堪能します。

エリア 台南(台湾)

日本統治時代に製塩業に携わる人たちの宿舎が
復元されています。

若晞茶空間 (台鹽日式宿舍) カフェ

旧安平区役所を改造した博物館です。
夕方だったので入れませんでした。

熱蘭遮城博物館 博物館・美術館・ギャラリー

入江になっているので水平線は見えませんが
波もなく穏やかでありながら塩の香りもする場所でゆっくり夕日を見られる安平水景公園です。
海からの攻撃から備えるための堤として1778年に造られたのが最初だそうです。

乾隆海堤 史跡・遺跡

1840年のアヘン戦争時に清朝によって
イギリス軍から台南防衛のために造られた砲台です。

安平小砲台 史跡・遺跡

中国式の砲台がおいてあります。

安平小砲台 史跡・遺跡

歩いて疲れたのでタピオカミルクティー

安平名物の蝦捲。
海老と豚肉と野菜を混ぜて網脂で巻いて
からっと揚げています。
豚の脂と海老の弾力と旨味が閉じ込められたタネを
揚げたてで供されるので
口に入れ一口噛むとサクサクプリプリジュワー

担仔麺は肉が台南のしっかり甘めの味付けなので
他の台湾の地域の味よりも日本人には合うと思います。

周氏蝦捲 （老店） 地元の料理

黄金海鮮派

イカとエビとタラのすり身をパン粉をまぶして揚げたものです。
お酒が飲みたくなる味です。イカが入ってる分
エビは弾力より風味のあるエビで
蝦捲に入ってるものとは種類の違うようです。

周氏蝦捲 （老店） 地元の料理

赤崁楼まで徒歩で来ましたが
流石に中心街だけあって人が多いのですが
古い街だけあって道が狭いです。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

1653年にオランダによって造られました。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

上に上がって見学することができます。

オランダが台南の防衛拠点として造っただけあり
強固な造りです。

赤崁楼の前ではプチコンサートも行われていました。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

歩いて今日最大の目的地
戦前に建てられた林百貨店です。
もちろん戦前より経営母体は変わっていますが
閉館を経て現在はロフトや東急ハンズのような総合的な雑貨店となっています。

林百貨店 建造物

日本にもほとんど存在していない戦前のエレベーター

林百貨店 建造物

1932年、昭和7年というのがはっきりと書かれています。

林百貨店 建造物

屋上に上がると当時の鳥居と神社跡が残されていました。

林百貨店 建造物

屋上の反対側から見るとこの百貨店のシンボル的存在であったとわかります。

林百貨店 建造物

中国語読みのLINではなくHAYASHI

林百貨店 建造物

外国となった今でも日本のものが残っていると
ほんのり嬉しい気持ち

林百貨店 建造物

黄記鱔魚意麺にてタウナギを食べます。
タウナギは一番最初に台南に来た際にカルチャーショックを受けた食材でした。
見た目が真っ赤でグロテスク、でも食感は硬めの穴子のようで
台南の甘めのあんかけが淡白なタウナギの身にベストマッチしており
麺も日本にはない食感で
台湾にこんな美味いものがあるのか！と二十歳そこそこだった自分の一番の思い出飯です。

鱔魚意麺

意麺とは一度油通しした麺を再び茹でることで
歯ごたえを感じながら食べやすく伸びづらい
あんかけに馴染むように作られた麺です。
台湾出身の日清食品創業者安藤百福はこの意麺をヒントに
カップヌードルを発明したと言われています。