富内銀河ステーション（旧国鉄富内線・富内駅）・振内鉄道記念館

2021/09/10 - 2021/09/10

苫小牧駅で途中下車し、カーシェアを利用して旧国鉄富内線・富内駅の駅舎・ホーム・線路などが残る残る富内銀河ステーションを訪問しました。少し時間があったので近くの振内鉄道記念館・公園にも立ち寄りました。

エリア 門別・日高(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5

苫小牧駅から８０キロ弱、車で１時間半ほどなので、レンタカーではなくカーシェアを利用。ガソリン代が不要なので短時間利用にはおすすめ。
苫小牧駅前店は有人のレンタカー店に併設です。

ストレスなく快走し到着。旧駅舎が残っています。

駅舎の中に入るとガラス越しですが旧駅事務室内の様子がよくわかる造りになっています。

当時の運賃表

改札窓口から旧駅事務室内を除くと鉄道備品がたくさん残っていて、今でも営業再開できそう。

いや本当によく綺麗に丁寧に保存されていると思います。

この旧富内駅の鉄道備品は数も多く保存状態も良いことから高倉健さん主演の「鉄道員（ぽっぽや）」の撮影にも貸し出され使用されたとか。
ただし、旧駅事務室の中に入って間近に見ることはできません。

駅舎のホーム側に出てみます。懐かしい形の改札口が残っています。

駅舎の隣の建物には手動のポイント交換機が。中に入って触れることはできませんが、今でも使えそうです。

駅舎のある単式ホームには当駅のほかに栄駅、豊田駅、穂別駅の駅名標が移設保存されています。

ホームから日高町方面を望みます。廃止されてから35年も経過しているとは思えない風景です。

こちらは鵡川方面。山間部のローカル線と言った趣です。

単式ホーム・島式ホームから列車交換可能な交換駅であったことが伺えます。本当に状態良く保存されています。

信号やポイントを制御するワイヤーを中継する滑車なんかも残っています。

腕木式信号機と、その向こうには反りあがるように宙に向かって伸びるレールが。

この宙に向かっているようなレールは側線を改造したもので、宮沢賢治の銀河鉄道をイメージした作品だそうです。

国鉄の旧型客車スハ45形とオハフ33形の２両が静態保存・展示されています。

そのうち１両はライダーハウスとして使用されています。

北海道に数多く残る廃線・廃駅跡の中でも、規模・保存状態・往時を思い起こさせる雰囲気などを含めると１，２を争うのではいかと思います。

少し時間があったので、車で20分弱の場所にある振内鉄道記念館へ。
館内には鉄道用具や振内駅構内の模型等、旧国鉄富内線の歴史を伝える資料を展示されているそうですが、コロナ禍のためか時間外だったためか閉館していました。

旧富内駅と同じく旧国鉄振内駅の跡地が公園になっていて、ホーム、線路が残り、旧国鉄客車２両とＤ５１が静態保存されています。

ホーム跡には幌毛志駅、仁世宇駅、岩知志駅の駅名標が移設保存されています。

駅舎は残っていませんが、当時の状態のままに残る側線を含むレールとホーム。

静態保存さているのは旧ソ連向けに製造されその後サハリン（旧・樺太）から帰還した旧国鉄D51形蒸気機関車と同型機であるD51-23号機

スハ45 37とスハフ42もホームに横付けする形で静態保存されています。

客車はライダーハウスとして利用されています。

シャワー室にも使われています。

富内駅ほど規模は大きくないものの、当時の雰囲気をよく伝えています。