2021/04/27 - 2021/04/27
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三滝寺は、広島市街の北西端、三滝山のふもと。遠いような近いような場所なんですが、それなりに聞く名前だし、気になっていたこともあって今回は自転車で訪ねてみることにしました。
寺は大同4年(809年)空海による創建とされ、三滝観音と呼ばれて親しまれる真言宗の寺。そこまで険しい場所ではないのですが、谷沿いには想親観音堂、鐘楼、稲荷社、三鬼権現堂、鎮守堂といった建物が連なり、やっぱりちょっとした山岳仏教の雰囲気が漂います。そして、それらを紅葉が覆い尽くしてなんとも美しい趣き。紅葉の名所というのは、なるほどその通りですね。
そして、登ろうかどうしようか迷っていた三滝寺の後背地、三滝山。標高は、356m。戦国武将で優れた茶人でもあった広島藩家老上田宗箇が縮景園の借景として山頂に赤松を植えたという宗箇松。そこから宗箇山とも呼ばれます。
なんとなくの流れで、三滝寺の境内からそのまま山頂に向かいましたが、なかなかの登山。標高からすると甘く見てしまいますが、それなりにしっかり覚悟して登る山かなと思います。山頂からは広島市内や広島湾が見渡せて、期待以上の絶景。広島市の近郊にもこんな場所がありましたかという感じ。宮島の弥山にも匹敵する眺めは、なるほど一見の価値は十分あるなと思いました。
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広島の中心部から、自転車で三滝寺を目指します。
白島を抜けて、本川の堤防沿い。ここにも水の都リバーウォークの美しい並木道。 -
イチオシ
そのまま、西へ。北大橋を渡って
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今度は、三滝橋。
三滝寺はこの正面です。 -
この川は、太田川放水路。
これを渡ると広島市街の北西部。端っこっていう感じですね。 -
三滝橋を渡ってからはひたすら上り道。
途中で自転車はあきらめて、歩きに変更です。途中に付近の地図があって、まだ半分も来てないですね~ -
さてさて、三滝寺の駐車場に到着です。
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石段を上がって、
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境内へ。
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想親観音堂
山岳仏教の寺といった雰囲気がありますけど、どう回ったらいいのかな。 -
なんとなく、右手に折れて
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そのまま進むと山の方へ
あ、これは三滝山へのコースですね。 -
登ろうかどうしようか。迷ってたんですが、こうなればこのまま行ってみましょうか。やっぱり気になっていましたからね。
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車でも行けそうな道が付いていて
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どういうことなんでしょうね。
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これなら、全く問題なし。
どんどん行きますよ~ -
と思ったのもつかの間。
細い山道に入りました。やっぱり山登りですからね~
こうなりますよね。 -
段々を上って、上って
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少し展望が開ける場所
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イチオシ
岩の向こうに西区の市街から瀬戸内海もちらりと見えています。
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ただ、まだ油断は禁物。
先を急ぎましょう。 -
356mとはいえ、
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やっぱり、それなり
もうこれくらいかなあと思いたいけど、かなかなそうはいきません。 -
粘り強く、粘り強く登って行きますよ~
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あ、この光は
やっと頂上かな -
はいはい、これですね~
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小さな広場のような場所
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山頂の標識が立っていて、これはうれしい。やりましたね~
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青い空の向こうには瀬戸内海!
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イチオシ
広島の市街で暮らしていると普段はあんまり瀬戸内海を意識することはないんですが、
こうして眺めると瀬戸内海がいかに身近かを実感しますよね。 -
イチオシ
似島に、その背後は江田島。右端の方には宮島です。
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太田川放水路がゆったりと瀬戸内海に注ぎ込んでいて、この感じは弥山では味わえないものですよね。
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しばらく休んで、今度はもう一つのルートで下山します。
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下りも気を付けないといけないですが、それでも上りに比べればかなり楽。
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天気もいいし、これなら楽勝です。
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少し低くなってきましたよね
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分かれ道ですけど、三滝寺の方に向かいます。
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下って、下って。
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竹林が現れました。
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まあまあ、整備されている感じ。
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イチオシ
勢いよく竹が伸びて、気持ちよさそうですね~
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谷川です
もう近いかな -
あ、境内に入った感じ。
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あれは何かな?
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鎮守堂です。
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その前に流れる幽明の滝。
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すぐに本堂が現れて
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中に入ってみましょうか。
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あ~、これは舞台になってるんですね。
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その奥は、水かけ七尊像
雰囲気ががらりと変わって、静寂なエリアです。 -
本堂を出て、振り返るとこんな感じ。
大きさはさほどでもないですが、ちゃんと舞台になってますよね。 -
順路沿いにはちょっとした東屋があったりして、いい感じ。
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そして、何よりも
このもみじの緑がいいじゃないですか~ -
三滝寺は紅葉の名所だそうですが、
確かにこの感じはなかなか素晴らしい -
鐘堂とのコラボなんかも絵になると思います。
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で、ここでちょっとひと息。
空点庵は、三滝寺の境内にあるお茶屋さんです。
紅葉の林に埋もれるように建っていて、いいじゃないですか~ -
入口を入って
ごめんくださ~い -
ほ~
店内からは目の前に美しい緑が広がってます。
ただ、店内はすこしごたごたしているところがあって、一歩間違うと古道具屋さんみたいな感じもありますが、まあぎりぎりそれはOKかな。 -
イチオシ
さてと。。
わらびもちをいただきましょうか。これは少し大きめでぷるんぷるんの柔らかいタイプ。口どけもいいし、たっぷりの黄な粉が食べやすいようにスプーンが付いているのもいいですね。
山登りの後だし、生き返ったような感じ。そんなすべてを含めるとこれ以上のところはないですね。広島市内にあってイチオシのお茶屋さんではないかと思います。 -
落ち着いたところで、改めて境内へ。
こちらは、各宗祖師の庭
左から、親鸞、道元、日蓮、空海の四人なんだそうですが、空海はいいとしても、あとの3人は天台宗の最澄の系譜。比叡山の出身者ですから、全然バランスしないんですけどね~
それに法然ではなくて親鸞。栄西ではなくて道元ですかあ。これも微妙なところですね。まあ、そういう体系的なことではなくて、もしかしたら、広島に多い宗派を意識したものなのかもしれませんけどね。 -
このあたりももみじが濃いエリア。京都だとこの感じは今熊野神社のもみじに似ているかな。どっちにしても、なんとも美しい緑です。
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最後に赤い多宝塔もチェック。一段高い場所にあるんですが、これは和歌山から移築された、室町時代の建築。しっかりとバランスがいい多宝塔です。
これで、三滝寺はおしまい。 -
帰りに昼飯を食べて帰ります。
予定していたのは、こちらのラセッテ。
広島市内でも屈指のイタリア料理店なんですよね。ただ、別院前の電停から西に入った通り沿いなんですが、目立たない外観なので、何度も店の前を通り過ぎていました。分かりにくいです。 -
それはそれとして
建物に入ると、隠れ家みたいな奥が深くて悠々としたスペース。さすがの雰囲気という感じです。 -
いただいたのは、お昼のコース。
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優しい味わいの豆のスープに
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カツオのトマト味パスタと
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イチオシ
チョコのジェラート、
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珈琲。
イタリア料理はママの味をイメージするのが正統派。味わいも含めてサプライズはないんですが、それこそがこの店が正統派であることを証明しているのかな。
シンプルで無駄もないし、いいお店だと思います。
ここしばらく、ちょっと山登りが続いてる感じがしなくもないですが、以上、広島市内から三滝寺への訪問はさくっと終了。お疲れ様でした。
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