信州のひな泉巡りの旅 (奥蓼科温泉・渋御殿湯、渋・辰野館、菅野温泉)

2021/08/21 - 2021/08/21

一人、日帰りで信州のひなびた温泉を巡ってきました。

日帰りで電車&バスを使って行けるところを探していたところ、前から気になっていた渋御殿湯が意外とアクセスが悪くないことがわかり、行ってみることにしました。これだけではもったいないので、最近の愛読書である「日本百ひな泉」で５４位の上諏訪温泉大和温泉と同じく６０位の下諏訪温泉菅野温泉にも寄ってみることにしました。ちなみに、渋御殿湯は同２４位です。

で、どうだったかというと、渋御殿湯は、思ったほどひなびていませんでした。泉質も期待ほどではありませんでしたが、まあ、ゆっくりできました。一方、菅野温泉は、お湯もイマイチ、入浴客は最悪！　大和温泉に至っては地元民以外お断りとのことで追い返されてしまいました(ToT)

ということで、まあ色々ありましたが、気になっていたところには回れたし、それなりにゆっくり楽しめたので、行って良かったと思います。

エリア 茅野(長野)

「７時ちょうどのあずさ１号」で茅野に向かいました。「８時ちょうどのあずさ２号」で行きたかったんですが、今はないそうです。割引が利くため、切符は新宿から買いましたが、実際には途中駅から乗りました。登山客やらで意外と混んでいました。あずさ号ってこんなに人が乗ってるんだ！って感じ。

茅野駅には9時07分に着きました。9時20分発の奥蓼科渋の湯行きのバスに乗りました。乗客は４人だけでしたが、全員終点まで乗ってました。

事前に渋御殿湯に電話をしたら、バスで15分位歩くと言われました。ホームページには旅館前にバス停があると書いてあるため、「あれ？」と思いましたが、途中でバスを下ろされて初めて理解出来ました。結局、坂道を15分位歩きました。

坂道を歩いていくと、突然、建物群が見えてきました。

これを見て、ようやく何が起こっているか理解することができました。

渋御殿湯と思われる建物の奥の方に、「渋の湯」の看板が見えたため、もっとひなびた雰囲気のいい温泉があるのではと思い、目の前まで行ってみましたが、既に廃業した旅館でした。「渋の湯」の看板は紛らわしいと思います。

どこに続いているか知りませんが、大勢の登山客が登山口に向かってました。

「渋御殿湯」

もっとひなびた雰囲気の旅館なのかと思っていましたが、意外と普通でした。宿泊料金表を見てみましたが、下の「渋・辰野館」と比べるとリーズナブルでした。但し、日帰り入浴料は1,000円といいお値段でした。

そのお風呂ですが、写真でよく見るのとは違うなあと思っていたら、よく見る写真は宿泊者用のお風呂だったようです。宿泊用の浴室は湯船が３つありますが、ここは２つだけで、いずれも小さめでした。

源泉だと思われますが、２５度位の湯温でした。入れてもせいぜい２人の狭い湯船でした。硫黄の香りは弱めでインパクトはイマイチでしたが、一人でゆっくり長湯するにはいいお湯でした。

こちらは加温したお湯です。硫黄の香りはほとんどしませんでした。おそらくただのお湯を足して温かくしているだけなのでしょう。

お昼は、家の近くのスーパーでいつもの菓子パンを買って、持って行きました。廊下のソファで食べました。

「渋・辰野館」

お昼を食べて、さて午後はどうしよう？　15時00分のバスまで時間は充分ある。そのまま渋御殿湯にいるにしても長過ぎるし…。途中で見つけた明治温泉に行こうとも思いましたが、歩くと１時間位かかるとのこと。おまけに鉄泉のようだし。ということで、結局、１年前に泊まった渋・辰野館にまた行くことにしました。

約２キロ歩いて行きましたが、雨が降り出す前に移動できてラッキーでした。

渋・辰野館にはちょうど１年位前に宿泊しました。色々と不満の多い旅館でしたが、お湯はまあまあでした。ちなみに日帰り入浴剤は1,650円です。日本各地の温泉を巡ってきましたが、ここより高いところを知りません。

加温してある方のお湯ですが、どうしてこんなに白いのだろうと思うほど真っ白なお湯でした。前に来たときの方がもっと硫黄臭が強くて、お湯もヌルスベだったような気もしますが…

露天風呂の方です。手前が加温してあるお湯で、奥の露天部分が源泉ですが、冷泉です。入った時には扉が閉まっていて、浴室内には煙が充満していました。硫黄とお煙が混ざった異様な臭いでしたが、誰がこんなところでタバコを吸うのだろうと思いつつ、すぐに戸を開け放って換気をしました。

暫くしても煙の臭いが残っているような気がしたため、とても不思議でしたが、その理由がようやくわかりました。

結局、２時間位いましたが、元が取れたのかどうか？

15時02分発のバスで茅野駅に戻りました。このバスか最終バスでしたが、時間になってもなかなか来なかったため、本当にバスが来るのだろうかと、とても不安になりましたが、バスの爆音が聞こえた時には心からホッとしました。

茅野から下諏訪に移動し、菅野温泉を目指しました。どうしてここかというと、最近の愛読書である「日本百ひな泉」で、ここが第６０位ということで紹介されていたからです。下諏訪駅から歩いて５分位のところにありました。

「菅野温泉」

屋根付きの暗い路地を入って行ったところにありますが、菅野温泉の看板といい、昔からのまんまの番台といい、昭和の匂いがプンプンの、とても味のある温泉だと思ったんですが…

写真はホームページから拝借したものです。はっきり言って何も変哲もないただの銭湯でした。何よりも入浴客の半分が彫り物が入った方々でしたので、すぐに退散しました。

次に下諏訪から上諏訪に移動して、上諏訪温泉大和温泉を目指しました。上諏訪駅から歩いて１５分位ですが、全く温泉があるような雰囲気のところではなく、ただの住宅街でした。信号を曲がって「湯小路」に入りましたが、全く変わりばえしない住宅地でした。

湯小路の突き当たりまで行って、ようやく普通の住宅とは違う、それらしき建物が見えてきました。

ここが大和温泉なのかと思い、覗いてみましたが、「平温泉」だそうです。大和温泉の後にでも入ってみようかと思ったら、「組合員および特別使用者以外は入浴禁止」でした。

Googleマップに従い大和温泉を目指しましたが、直前まで来ているのに、とても温泉があるように思えませんでした。

目の前まで来て、ようやく大和温泉を見つけました。看板がなければ普通の民家です。

「上諏訪温泉 大和温泉」

大和温泉を確認し、そのまま狭い通路を中に入りました。

「地元周辺以外の方の入浴は固くお断り致します」

事前に確認していけば良かったんですが、固くお断りされてしまいました。出てきたお兄さんからは、「入口に詳しく書いてあるの見ませんでしたか？」ととても冷たい目で追い払われました。

入口の注意書き。悔しかったので写真を撮ってきました。地元の人なら大丈夫なのかしらと余分なツッコミはせず、素直に諦めて立ち去りました。

湯小路とあったため他にも温泉があるのではと思い、Googleマップで探してみたところ、すぐ近くにあった「いきいき元気館」が入浴施設でした。早速中に入ってみましたが、ここも「長野県民限定」でした。このご時世ですから仕方ないところですが、「おしゃべりしない人限定」とした方がより実効性が高いのにねと思いつつ、上諏訪温泉は諦めて、結局そのまま上諏訪駅に歩いて戻りました。

夜はコンビニで弁当を買う予定でしたが、そもそもお弁当を売ってない。仕方なく上諏訪駅前のお食事処を覗いてみたら誰もいなかったため、こちらをいただきました。

19時01分発の「あずさ54号」で帰京しました。