巨大ハト時計と静かなキャンプ場

2021/06/28 - 2021/06/29

キャンプがすごい人気のようです。
流行に敏感なタイプではないですが、気が付いたら、しまい込んでいたキャンプ道具を引っ張り出して手入れし、Amazonで気に入ったものを追加していました。
妻の実家帰りに付き合って道東に行くのに便乗して、キャンプ気分を味わいたいと画策。
そういうものをねじ込む余地があるかどうか。

エリア 温根湯(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

銀河の滝、流星の滝

高速道路で奈井江砂川ICから層雲峡ICまで、軽自動車で平日1850円。
国道から少し入った銀河、流星の滝で休憩。
フィトンチッドと滝しぶきのマイナスイオンが疲れを癒してくれます。

銀河の滝 自然・景勝地

ずっと快晴でしたが、この辺りは雲がかかっている。

雪解け水が滔々と流れ、新緑が眩しい。
滝はやっぱり水量がないとですね。

それでも、訪れる人は少ない。
コロナ前は、ずいぶんにぎわってましたが……

温根湯のつつじ公園キャンプ場

標高1000mの石北峠を越え、着いたのは12時ちょっとすぎです。

昔、道東に住んでいた時ここにキャンプに来たら、午前4時には日が出て朝の7時も回るとテント内はサウナ状態。
おまけに、カラスがフライシートの上をギャーギャー言いながら飛び回る。
非常に不快な気分で目を覚ましたのが印象に残っている。

ここでご飯を炊き、自宅から持ってきた肉を焼いて食べました。
層雲峡でお米を水につけたので、すぐに炊き始めるという手際の良さ。

温根湯つつじ公園 公園・植物園

初めて使う、カセットボンベに繋いで使うコンロ。
まるで小惑星の探査機のような形をしている。
エリマキトカゲの襟巻みたいな風防が、風よけになって安いのに優れものです。
メスティンはDaisoのです。

10年位前にソロキャンプの動画を見るのにハマったことがありました。
大体、根暗な男性がぼそぼそ言いながらキャンプを黙々とこなしているような感じでした。
妻に、何が楽しいのとあきれられてもめげずに見ていました。
最近のは、すっかりオシャレになりましたね。

ルビーのような蜘蛛。

ワカバグモだろうか。
極小の世界も手抜きがないのが、神の業。
芸術は、評価する者がいて成り立つ。

温根湯のキャンプ場でお昼を済ませて、妻の実家に顔を出す。

義父は二回目のワクチンを済ませたところといい、
「二週間くらいしないと効かないんだよな。」
と用心深い。
大切なことです。

周囲はキャンプ場みたいな自然に囲まれています。
妻がいろいろ用事を済ませている間、周辺を散策。

家の横の道端に、たくさん花をつけたコクワのツルにハチの巣があります。
スズメバチの一種だそうで、刺激するのは厳禁です。

西留辺蘂駅 駅

義母は、この辺りを朝方に熊が歩いているのを見たと証言している。
妻は鼻で笑っていましたが、札幌にだって出るのなら、この辺りは熊にとっては渋谷の交差点みたいなものではないか。

西留辺蘂駅 駅

北見温泉ポン湯

さあて、温泉にでも漬かろう。
500円を受付で払うと、ずいぶん若い方が対応。
娘さんかな。

ポン湯(北見温泉) 温泉

誰もいない。

アルカリ性単純泉で、かなり滑りやすい。
このあたり浴客は高齢者も多いので、転んで頭から大量出血する人が後を絶たないのではと心配になりますが、みんな慣れているのかな。
事故というのは油断が引き起こすものか。

38度のぬるめの湯に、ふやけるまで漬かると、この一年の凝りがすうっと抜けてゆく。

昨年の訪問に続き、ホテルクラウンヒルズ北見。
前回は別館でしたが、今回は本館の方。

ホテルクラウンヒルズ北見 宿・ホテル

繁華街の真っただ中なので、駐車場がすぐに埋まってゆく。
迷っていると、インド人ぽい若い女性が近づいてきて
「第五駐車場へどうぞ。」
と案内してくださいました。
小柄ですが、整ったきれいな顔立ちをしている。
あまり訛りも強くなく、不思議な気分。
「第五ですか？」
とちょっと不安そうな顔をすると、にっこり笑って、
「すぐそこです。その角を左に行って20mくらい。」
とか。

ホテルでコンビニ弁当を食べた後、周辺を散策。
夜歩くとけっこう頑張ってる感がありますね。
コロナが収束するまであと少しでしょう。

安いのにけっこう充実した昼食。

そういえば、昨年の秋口にここに泊まった後、この4トラベルに「対策が緩くて心配だ。」みたいなことを書いたのですが、今回は私たちが札幌から来ているのでちゃんと検温されました。
そうそう。
用心深いに越したことはありません。
ただ、他の地元客は省略されていましたね。

ピアソン記念館

朝食後、すぐ近くにあるピアソン記念館まで散策しました。
史跡好きなのですが、ここは初めて訪問しました。
この辺りは、坂本龍馬の甥の坂本直寛が明治時代に開拓に入ったのですが、あまり詳しく知りません。
直寛が浦臼に行ってからのことは以下の旅行記にちょっと触れました。
https://4travel.jp/travelogue/11046661

ピアソン記念館 美術館・博物館

ホテルから歩いて10分もかからないのでちょうどよい散歩コースです。
ちょっとした歴史に触れることができる。

大正時代の建物ですが、平成7年に、かのウィリアム・ヴォーリズの設計によるものだと分かったそうです。
ヴォーリズといえば、メンソレータムの近江兄弟社ですが、日本では多くの建物の設計を手掛けている。
明治13年の生まれのアメリカ人。

ヴォーリズは、近江八幡市を訪れた際に詳しく知るようになりました。
彼の建築物はアメリカンスタイルというジャンルなのだそうで、アメリカの東部の古い建物という趣があります。

朝早かったので、まだ内部を見学することはできませんでしたから、窓のカーテンの隙間から除くだけ。

北見市街を見下ろす小高い丘の上に建っていて、周囲は公園になっています。

石碑には、夫妻がこの当時野付牛（のつけうし）と呼ばれていた北見に到着した時の印象が、生き生きと描かれています。
地元の年寄りは、のっけうしって呼んでいました。

温根湯道の駅

今回も、一泊で帰ります。
帰り道に、お土産を買い忘れたことに気づき、温根湯道の駅に。
じりじりと、焼けつくような日差しの中、駐車場の車の中で妻の買い物を待っていると、有名な鳩時計が時を告げます。

おんねゆ温泉北の大地の水族館(山の水族館) 動物園・水族館

妻が白花美人を買って建物から出てきて、そのまま鳩時計のほうに歩いてゆくのが見えました。
なんだ、くそ熱い中こっちは車の中で待っているというに！
熱中症で死んだらどうする。
怒っても仕方がないので、わたしも久しぶりの巨大鳩時計を見学。

昔の動きより、ちょっとガタピシしているような気がしましたが、とにかく無事パフォーマンスを終えて人形たちは引き上げてゆきました。
我々も札幌に引き上げることにします。