英国の森へ

2021/04/09 - 2021/04/09

　ネモフィラが見たいと茨城県ひたちなか市に行く事にした。休みも重なり福島に足を伸ばし、３日目は栃木県那須高原に行く事にした。
　海外の地図を塗りつぶす事に快感を覚えていたが、今後は47都道府県すべて制覇出来る様に旅を続けたいと思う様になった。

《２０２１年》
　　４／８　中央道－首都高、中央環状線－常磐道
　　　　　　那珂インター下車、国営ひたち海浜公園
　　　　　　那珂インター乗車－いわき中央インター下車
　　　　　　スーパーホテル福島・いわき　天然温泉　福幸の湯 泊
　★４／９　スパリゾートハワイアンズ
　　　　　　福島いわき－栃木那須高原
　　　　　　英国の森ホテル　クィーンズ・マナ 泊
　　４／１０りんどう湖ファミリー牧場
　　　　　　キングハム手づくりハムのお家
　　　　　　鳳鳴館扇屋、NCACAO CHOCOLATE
　　　　　　東北道、那須インター乗車－首都高　大泉下車　　

エリア 那須(栃木)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

茨城－福島と旅をして、３日目は那須にしようと宿を探していた時に、ヨーロッパの古城ホテルを思わせるこの外観に惹かれて予約しました。

森に囲まれた６部屋のみの、小さな英国アンティークホテル。
静けさと美味しいお食事とワインが自慢の宿。

別荘地を抜けて辿り着くと、そこは英国の森。
「FRONT」が「TORONTO」に見えて、カナダ迄何キロ？と思ってしまった。

中に入り、「チーン」とベルを押しご主人を呼ぶ。
アンティークな机と椅子はかなり年季が入っている。
何気なく置かれている置物や額縁に至るまで、格調高くて唾を飲む。

静けさが漂う。
調度品の１つ１つにもこだわりを感じる。

歩くとミシミシと床の軋む音が心地良い。
ヨーロッパの歴史ある古城ホテルに泊まると、こんな感じだ。
とことんこだわり抜いていると感心する。

部屋に入ると、英国老舗「ローラアシュレイ」のカーテン・ベッドカバーが使われており、思わず声を上げた。
私達の柄に似合わず、なんとメルヘンチックな事か。

後でわかったが、このホテルは「ローラアシュレイ」カタログにも採用されたのだそう。
テレビの下の棚もアンティーク家具で、中には上品な食器と紅茶のティーバックが置いてあった。

カップ＆ソーサーが揃っていて、何よりスプーンレストとティーバックトレイが素敵過ぎる。
こんな気の利いた小物を使ってるホテルは初めてだ。

極め付きは、このハンドソープとアメニティが入っている入れ物。
選びに選んだのだと分かる。
ハンドソープは陶器で薔薇の絵が施してある。
市販のプラスチックボトルをポンと置くのではない心遣いを感じた。

コンセント型アロマポットがあって、部屋の中は良い香りに包まれていた。
唯一難点は、Ｗｉ－Ｆｉが使えなかったこと。

部屋にもお風呂は付いていたが、お湯を貯めるのに時間がかかりそうで使わなかった。

貸切天然温泉があるので問題ない。
滞在中何度でも入れて、とても良い泉質だった。

こんな状況の平日でもあり、宿泊客は少なくほとんど出会う事はなかった。
時間を惜しむ様に、ホテルステイを楽しんでいた。

食事はレストランで頂きます。
ボサノバが流れており、良い雰囲気。
飾り棚には、英国王室御用達の紅茶「フォートナム&メイソン (Fortnum & Mason)」の缶が並び、赤いロンドンバスもさり気なく置いてあり、イギリス尽くしだ。

キャンドルが灯され、食前酒と前菜から頂きます。

最初夕食なしで予約していた。
ところが近くには何もないし、折角のオーベルジュなんだからと、朝夕食付きに変更した。
これが大正解。
フレンチのフルコース、とても優雅に美味しく頂きました。

食事の最中に頂いたワインがとても美味しかった。
食後の珈琲も豆にこだわりがあるそうで、デザートと共にゆっくり味わいました。

朝になってカーテンを開けると、ご近所さんがやって来ていた。
この辺りに沢山いるのだそう。

朝食もレストランで頂きます。
地元の新鮮野菜のサラダから。

パンが美味しいと評判だったので楽しみにしていました。
小麦のかおりが香ばしくて、外はカリカリ中はしっとり。
ミネストローネも美味しかった。

旅行中、私は朝からしっかり食べられる。
バイキングだと欲張ってあれこれチョイスして時間がかかるし、食べるのも遅い。
夫は、ほんの少ししか取らないし食べるのも速い。
下手をすると、私が着席すると食事が終わっている事もある。

私にとって旅先の朝食はとても大事で、その時間がこの上ない至福のひとときなので、時間をかけてゆっくり頂きたい。
そこが唯一違う所で、お互い自由にしようというスタイルにしている。
ここでは、１つ１つサーブされるので、先に部屋に帰るという事はなく、最後のデザートと珈琲までゆっくり一緒に頂きました。

チェックアウトは１１時なので、食事が終わってもホテル内でゆるりと過ごしていた。
フロントに「ローラアシュレイ」の雑誌があったのでゆっくり紅茶を飲みながら眺めて、最後に偶然持って来ていた「ローラアシュレイ」のエコバッグと一緒に写真を撮ってみた。

何とも言えない長閑な滞在でした。
こんなに良い時間を過ごせるなんて、想像以上でした。

テラコッタに植えられた花も、これからどんどん大きくなっていくのだろう。
まもなくすると薔薇の季節で、これまた自慢の庭で美しく咲き誇るのだそう。
イングリッシュガーデンにも憧れるけど、日本にもこんな素敵な所がある。
大満足の滞在でした。