2026/09/12 - 2026/09/12
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ペコちゃんさん
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家内がステンドグラスをやっていることもあり、私もステンドグラスを観るのが好きで、国内外の多くの素晴らしい傑作を観て回りましたが、今回は「那須ステンドグラス美術館」です。
ステンドグラスとは、染められた(stained)ガラス(glass)・・・つまり,「絵付けをしたガラス」「色を付けたガラス」が本来の意味で、字の読めない人にキリスト教の教えを絵で分かりやすく広めるために考案された物です。
チェコ・プラハの「聖ヴィート教会」などヨーロッパの教会では、美術品としても価値のあるステンドグラス作品が多く、これらを観るのも海外旅行の楽しみの一つでした。
一方で、人気のステンドグラスと言えば、ティファニーランプ・・・宝石商・ティファニー創業者の長男だったルイス・コンフォート・ティファニー(1848~1933)が編み出した技法で、絵付けは殆ど行わずに、ガラスの色とテクスチャー(質感・手触りの印象)で表現し、平面だけだったステンドグラスの立体造形を可能にしました。
教会とティファニー両方のステンドグラスが楽しめる『那須ステンドグラス美術館』・・・一度、行ってみたかった美術館です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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中世の貴族の館が残る英国・コッツウォルズ地方の風景と重なる那須高原・・・その一角にあるのが「那須ステンドグラス美術館」です。
広い敷地には、左に美術館、右にセント・ミッシェル教会、道路を挟んで2カ所の駐車場があります。 -
美術館は、石造りの貴族の館<マナーハウス>をモチーフに、資材・工法などすべて本物に拘って建てられています。
今日は結婚式があるようで、第一駐車場は満杯です。 -
駐車場に面した「セント・ラファエル礼拝堂」・・・堂内からステンドグラスを観るのが楽しみですね。
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駐車場からの入り口・・・貴族の館の雰囲気が漂っています。
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石造りの門をくぐって進むと、美術館と礼拝堂の建物が見えてきました。
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はちみつ色のライムストーンで作られた美術館の外観・・・まさにイギリスの貴族の館ですね。
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中央が入り口。
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11時から「ガブリエル礼拝堂」で『二胡デュエット&ピアノ』の演奏が始まります・・・急がなくっちゃ。
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騎士の甲冑が飾られたエントランスでチケット(1,500円)を購入。
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セント・ガブリエル礼拝堂の入り口付近に飾られたステンドグラス。
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館内には1800年代を中心としたアンティークのステンドグラスが数多く展示され、色と光が織りなす幻想的な世界が楽しめます。
ブロンズ像と孔雀の羽のように美しいステンドグラス・・・こんな作品を観るのは、初めて! -
セント・ガブリエル礼拝堂の祭壇には、見事なステンドグラス。
リストの教えを伝えるためのステンドグラスも、建築方法やガラス技術の発展と共に大きさやデザインなどが洗練され、芸術的な表現が重視されるようになりました。 -
今日は週末のスペシャルコンサート・・・二人の二胡奏者とピアノ奏者による20分間の演奏会です。(演奏中は撮影禁止なので、これは終わったところ)
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4.5mもある祭壇のステンドグラスは1895年のドイツ製で、テーマは「救世主イエスとしての権威(キリストの昇天の図)」・・・現世での権威ではなく「神の子」「救い主」としての権威を示す作品だそうです。
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周囲には天使6人と、キリストの弟子12人のうち、ユダはいなくて、代わりに聖母マリアが描かれ、キリストが神のもとへ帰って行く(昇天する)姿を見守っています。
色鮮やかなステンドグラス・・・自然光によって映し出される優しい光は、見ているだけで気持ちが安らぎます。 -
祭壇の左右にはアンティーク・オルゴールが置いてあり、オルゴールの演奏も行われます。
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美術館にはリチャード・リーのランプが多数展示されています。
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<リチャード・リー>
台湾でステンドグラス工場を経営していたリーは、1973年から10年間、アメリカでティファニーランプについて学んだ後、ドイツでTIFFANY LEE LAMPS DEKORE-TION GMBH社を設立し、オリジナルのステンドグラスを製作します。
ティファニーの色彩感に多く影響を受け、さらに発展させたオリジナル色彩デザインで数多くの芸術性の高いランプを制作してきました。 -
ティファニーとリチャード・リー・・・2人の共通しているイメージは「光り」で、反射し透過する光こそが「配色」に生命を吹き込みます。
色と光りを制することで、ステンドグラスを単なるガラスの工業製品から鑑賞できる工芸品へと高め、観る人に感動を与えます。 -
心が温まるランプですね。
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クジャクのランプ・・・質感・量感に圧倒されます。
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クジャクの後ろの壁に飾られたステンドグラス。
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「トンボ」をモチーフにしたランプ・・・ヨーロッパではトンボは縁起の悪い虫のようですが、アール・ヌーヴォーの時代、ガラス職人のガレなどが日本風のモチーフとして採用したのが始まりだそうで、日本人にとって馴染み深いトンボは親近感を感じるデザインですね。
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温かみを感じるランプ。
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こんなランプが部屋にあると、ホッとする気持ちになれます。
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那須ステンドグラス美術館には3つの礼拝堂がありますが、ここは一番大きい「セント・ラファエル礼拝堂」・・・天井までの高さは14mで、壁一面に大きなステンドグラスが描かれ、その美しさと壮大さに圧倒されます。
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祭壇の彫刻は、キリストの生涯がモチーフ。
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祭壇の上のバラ窓は、1893の英国製で、中央にキリスト、周囲に4人の福音書記者と、百合の花が描かれています。
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壁一面のアンティーク・ステンドグラスの中央は聖パウロ、左右はキリストの生涯がテーマ。
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右のステンドグラスは「聖書の風景」・・・キリストの誕生・律法学者たちとの議論・ローマ総督ピラトの前のキリスト・十字架の道行きが描かれています。
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一番左の「キリスト誕生」をよく見ると、写真の上部に輝く星があります。
これはキリストの降誕を知らせるために現れた、ひときわ輝く星であり、クリスマスツリーの天辺の星はこの星を指します。 -
中央は、聖パウロの生涯場面がモチーフの、色彩的に華やかなステンドグラス・・・右から三枠目にキリストらしき人物がおり、四枠目に光を受けて頭を抱える人物がいるので、キリストの呼び掛けがあって一瞬目が見えなくなった「パウロの回心」の場面と思われます。
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左側は1900年代のステンドグラス「キリストの洗礼」・・・死海の近くでイエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けている場面です。
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祭壇の反対側には、1800年代に作成され、イギリスの教会で実際に使われていたパイプオルガン・・・770本ものパイプがあり、1日に7回ほど演奏されます。
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1870年に英国で制作された「半円窓のキリスト」・・・ロマネスク様式教会堂の特徴である半円形になったアーチ状のドームの、高窓(明り窓)を飾っていたと推測されるステンドグラスで、左から「受胎告知」「復活のキリスト」「オリーブ山の祈り」と新約聖書に出てくる有名な場面だ描かれています。
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右側の「オリーブ山の祈り」は最後の晩餐の後、ペテロ・ヤコブ・ヨハネの3人の弟子を連れてオリーブ山の麓でお祈りしている場面で、死をすぐに受け入れられないキリストの人間らしさや、死を受け入れるまでの覚悟が表現されています。
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美術館にある3つの礼拝堂で、1番小さな「セント・ウリエル礼拝堂」・・・正面にあるステンドグラス「キリストの昇天」は、1870年頃のイギリス製です。
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キリストが復活して40日後、信者たちが見守る中、両手を挙げて祝福しながら天使たちと天に昇っていく場面です。
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現代作家のリチャード・リーによるランプですが、まるでアンティークの工芸品のような暖かみを感じます。
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暖炉がある部屋のアンティークなテーブルと椅子。
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当美術館のシンボルでもある、小さめのステンドグラス「TWOエンジェル」・・・手仕事の大切さを訴えたアーツ・アンド・クラフツ運動を主導し、「モダンデザインの父」の異名を取る英国人デザイナーのウィリアム・モリス(1834~1896)が晩年に制作した作品です。
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様々な趣あるアンティークランプが飾られています。
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アールヌーボー風ながら、現代的なランプ。
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こんなランプを置くと、暖かみのある部屋になりますね。
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我が家にはチョッと大きすぎるランプ。
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これ位がいいですね。
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中庭に面したバルコニーに出てみます。
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これが石造りの貴族の館・マナーハウスなんでしょうね。
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2階から1階に下りる途中の明かりとり。
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1階の「ミュージアム ショップ」。
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ステンドグラスのランプやサンキャッチャーなどが並んでいます。
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ショップ横の回廊にも、ランプがズラリ!
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ピーターパンの世界を思わせるファンタスティックな照明・・・夢があって、いいですね。
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「小鳥のダンス」(77,000円)
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「ガレ風ランプ」・・・右:ローズ(55,000円)、左:ぶどう(44,000円)
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「バンクランプ」(44,000円)
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家内は、このデザインが気に入ったようです。
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ストラップなど小物雑貨もあります。
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外に出て、館外ショップ「コルン」にも立ち寄ってみました。
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敷地内にある「セント・ミッシェル教会」に向かいます。
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石の上にチョコンと置かれた可愛いエンジェル。
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道路から見たゲートと教会の建物。
「セント・ミッシェル教会」は、ウェールズ地方ニューポートに実在するオールセント教会からステンドグラスを始めとする由緒ある品々を譲り受け、伝統的な英国スタイルでのウェディングが出来る、本格的なブリティッシュ・チャーチとして1995年に造られました。 -
横から見た教会の入り口。
ゴシック様式で建てられた美しい外観は那須高原の緑と調和し、 ここが日本であることを忘れさせてくれます。 -
入口の上を見ると、左右にエンジェルの像。
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中に入り・・・
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見上げると、バラ窓の代わりに三位一体のステンドグラスが嵌められています。
中央には天使と共にラテン語で「PATER(父)」「DEUS ET(そして神)」「DOMINUS(主)」というキリスト教の教義に関連する言葉が刻まれています。 -
挙式も出来る当教会の2階は、新郎・新婦の控室・・・一般の人は上がれません。
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階段の踊り場に飾られたステンドグラス。
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礼拝堂内へ進むと、半円アーチ形の天井、祭壇にはパイプオルガンと高さ4.5mの5連のステンドグラスがあり、華麗さと荘厳さを感じます。
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祭壇に設置されたステンドグラスには、教会名の由来にもなっている大天使ミッシェル(聖ミカエル)が描かれています。
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左右の壁の上部には、キリストにまつわるステンドグラスが飾られています。
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右:聖ヨゼフと幼いキリスト
左:聖ペテロ -
右:羊を抱えた聖ヨハネ
左:聖ゲオルギウスの竜退治 -
右:キリストと羊
左:馬小屋でのキリストの誕生 -
右:悪魔を打ち負かした聖ミカエル
左:香炉を持つ司祭 -
こちらは入口側。
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ステンドグラスで作られたセント・ミッシェル教会の模型のランプ。
那須高原でステンドグラス漬の一日・・・ステンド愛好家の方にはお勧めの那須ステンドグラス美術館でした。
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