2021/04/01 - 2021/04/01
58位(同エリア265件中)
玄白さん
韮崎市、北杜市の桜銘木を巡った翌日は、笛吹市の桃畑巡り。笛吹市は桃の栽培で全国一の生産量を誇る町であり、桜が咲くころには、桃もまた開花時期を迎える。御坂山地の中腹に広がる桃畑の桃の花が一斉に咲くと、文字通り桃源郷の絶景が広がるのである。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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あてもなく笛吹市をうろうろしても時間の無駄なので、ネットで桃畑の撮影に適した場所を検索すると、八代ふるさと公園という場所がヒットした。さっそく行ってみよう。
きれいに整備された丘陵地の広い公園だが、その頂上付近に、前方後円墳があった。公園になる前は、おそらく荒れ放題だっただろうが、今では雑木が取り除かれ、芝生が植えられていて前方後円墳の形がよくわかる。山梨県指定史跡になっている岡・銚子塚古墳という。 -
この古墳の説明看板によると、4世紀後半に作られた当時のこの地方を支配していた豪族の墓だという。時代的には古墳時代が始まったばかりの頃で、日本書紀では第14代仲哀天皇とその妃の神功皇后の時代で、日本書紀の記述が神話なのか歴史なのか定かではない時代である。当然ながら、この地を治めていた豪族の名前などわかるわけがない。
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古墳の後円部からのながめ。満開の桜と桃の花
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駐車場の近くにはしだれ桜と芝桜。春爛漫である
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桃の花の彼方には笛吹市中心部の市街地遠望。
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真っ白な花びらの桜。鬱金桜だろうか?
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岡・銚子塚古墳の隣には、盃塚古墳という円墳がある。こちらは町指定の史跡である。
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この円墳のそばに甲州蚕影桜(こうしゅうこかげさくら)という2本のソメイヨシノの大木が、満開の花を咲かせている。
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なかなかの大木である。樹齢は不詳だが、ソメイヨシノなので高々60年ほどだろうか。この公園には300本ほどの桜が植えられているが、これはこの公園のシンボル的な桜である。
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イチオシ
古墳の上から撮影している花見客。夜はライトアップされ、眼下の夜景とセットで夜桜撮影ができるポイントになっているようだ。
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公園の周囲には桃畑が広がっている。
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すっきりと晴れた日には残雪を抱いた南アルプスや八ヶ岳とのコラボも見られるのだが、この日も昨日同様、黄砂の影響で霞んでいて見えない。
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公園の登り口付近は桜のトンネルになっている。手前には桃畑の桃の花
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イチオシ
見渡す限りの桃畑。まさしく桃源郷だ!
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桃と桜。年によって、桜と桃の開花が微妙にずれることもあるらしいが、今年はぴったり開花のピークが一致している。
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手前にタンポポを配して。
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ピンクの桃の花と桜、青い空、白い雲。絵葉書のような風景
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桃の花のアップ。鑑賞用の花桃とは花の形が違う。
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桃畑の地面には紫色の花を咲かせた草が広がっている。
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桃農家のオジサンが桃の手入れをしていたので、少し話を聞いた。実を大きく育てるために、実をつける花だけ残して、余分な花は摘み取ってしまうのだそうだ。そのため、満開になった壮観な桃畑の風景は、ごく限られた時期なのだという。実によいタイミングで訪れたことになる。
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タンポポと桃の花
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もう一度花びらをアップで。
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この桃の樹は摘花し終わっているようだ。まだ、花びらがたくさん残っているようにも見えるがこんなものでよいのだろうか?
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こちらはまだ、摘花はまだのようだ。
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青空と桃のピンクのコントラストが見事
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こちらはすもも(プラム)の一種ソルダム。もう花は終わっている。プルーンというのは西洋スモモで、ソルダムは、もともと日本原産だが、アメリカに渡り、アメリカで栽培されたものが輸入もされているようだ。国内産では、やはり山梨県がダントツの生産量を誇り、シェアは45%だという。
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これは梨の花。桃だけでなく、ソルダム、梨、さらには圧倒的生産量のブドウと、まさに山梨県はフルーツ王国である。
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梨の花は、地味だが可憐な花である。
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梨の花をアップで。ミツバチが受粉のお手伝いをしている。
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ほかの果樹同様、様々な品種改良がされ、現在は100種類以上の品種があるという。桃の原産地は中国であるが、弥生時代の遺跡からも桃の種が見つかっている。中国では仙人が不老長寿の仙果として食するという伝説があり、桃を持った老人として仙人が描かれることが多い。桃は邪気を払い鬼をも恐れさせる効果があると信じられ、これが桃太郎説話につながったという説もあるらしい。
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こちらの畑では農家さんが摘花作業を終えて、一休みしているらしい。
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もう一か所、桃畑を巡る拠点として「みさか桃源郷公園」というのがあるというので、そちらに移動。
その道すがら、きれいな畑が目につくと、そのたびに路肩に車を止めては、パチリを続ける。 -
こちらのソルダムは、もう実が成っている。
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竹林と桃の花。
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ここの桃畑はタンポポがいっぱい。地面の雑草は桃の栽培には影響がないのだろう
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ここでも農家さんが摘花作業に忙しい。
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15分ほど走って、「みさか桃源郷公園」に到着。
ここも、きれいに整備された公園である。きれいな花桃が咲いている。やはり観賞用なので、実を採る桃の花より華麗だ。 -
花桃をアップで
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花付きがよい
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青空をバックにして
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イチオシ
花桃が植えられている一角を、階段の上からパチリ
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これもウコン桜?
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まだ椿が残っていた
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桜と人工の滝
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イチオシ
滝の水が流れ込む池には花筏!
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公園を出て、再び周辺の桃畑を巡る
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イチオシ
こちらの畑には桃ノ木の周りに菜の花が咲いている。
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菜の花を主役にして
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もう一枚
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12時をちょっと過ぎたところ。今日もたっぷりと桜と桃の花を堪能したので、山中湖ロッジに戻ろう。コロナ禍なので、今日は外食なし。午後はロッジでまったりと過ごすことにしよう。
次回、5月に山中湖村に来る頃には黄砂も収まって、好きな富士山の撮影ができることを期待しよう。
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