2021/04/30 - 2021/05/01
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KOJI Takeさん
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伊豆諸島の最も南に位置する島、青ヶ島。
人口150人程度の小さな島。
上空から眺める二重カルデラの写真を見て、興味を持つも、なかなか行く機会が訪れない。というのも、そのアクセスの難易度。
船は欠航率が平均50%前後。月によっては出ない確率が高く、運が悪いと一週間以上欠航が続く。
では、もう少し安定するヘリコプターは、値段高いというのもあるが、そもそも9名までしか乗れないため、予約が困難。(1か月前に予約の電話をするも、10分くらいで埋まってしまう)
帰れなくなってしまっては困るので、ヘリコプターは保険として抑えることは必至。
そんなことから、選ばれた人しかたどり着けない島ともいわれるが、5月のゴールデンウイーク期間に、無事ヘリコプターのキャンセル待ちで順番がまわってきたので、行くことができそう。
そして、船の選択肢も考えていたが、やはり欠航にあたってしまい、抑えてあったヘリで青ヶ島へ向かうこととなった。
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- 交通手段
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- 旅行の手配内容
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朝一番の便で、羽田から八丈島へ。
往路については、前日の夜に竹芝から東海汽船に乗って、朝、八丈島へ着くというのも時間効率が良いのだが、この場合、青ヶ島へは同日に船への乗り継ぎはできても、空港へ行ってヘリコプターへ乗り継ぐことはできない。
逆に、朝一の飛行機で八丈島へ入る場合は、ヘリでも船(あおがしま丸)のどちらにも時間的に乗り継ぎは可能。
この日は、船の欠航が決まっていたので、当然飛行機にするしか選択肢がなかったというわけです。 -
八丈島空港に到着したら、ヘリコプター(東京愛らんどシャトル)の搭乗受付に並ぶ。
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よかった。無事ヘリコプターは就航するみたい。
船より安定のヘリといえども、視界が悪ければ飛べないので、天候に左右される。 -
搭乗締め切り時刻を過ぎると、キャンセル待ちの人に席がまわってしまうので、ゆっくりはしていられない。
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青ヶ島へは9時20分発。
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青ヶ島行のヘリコプター
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滑走路はあるものの、いきなり上空へふわっと上がる。
ヘリコプターなので当たり前なのだが、飛行機に慣れてしまっているので妙な違和感。 -
目的地、青ヶ島が見えてきた。
ほんとに断崖絶壁。これは港も簡単に作れないわけだ。 -
ヘリポートに到着したら、プロペラは回し続けたまま、乗客を乗せ換えてすぐに飛び立っていった。
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ヘリポートは、集落に近いので、歩いて2日間お世話になる宿「かいゆう丸」へ。
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1年程前に新しくできた宿で、快適な部屋です。
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部屋のテレビをつけると、島のリアルタイムカメラのチャンネルがあった。
港の様子がわかる。この荒れ具合を見れば、船が欠航するのも納得できる。 -
さっそく島あるき開始。
メイン通り「青ヶ島本道」もすぐ近くだが、表示されなければ都道ともわからない。 -
島唯一の郵便局。
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天気の良いうちに、島で一番標高の高い、大凸部(おおとんぶ)というところを目指します。
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頂上へ向かう道の途中に鳥居があった。
せっかくなので寄っていこう。 -
鳥居をくぐって、険しい山道を登っていくのだが、この険しさが半端ない。
急すぎて、足を滑らせたら危険なほどの傾斜。
これ、上ったはいいけど、降りるのはかなり危険と思われ、どうしよう。。。 -
そして、登った先にあった、東台所神社。
宝暦七丁丑(1757)、恋がかなわなかった男が、腹いせに斧で七人を切り殺し、入水して自滅した。その男が祀られているとか。
今では縁結び神社ということだそうだが、このエピソードが縁結びにご利益があるのだろうかという疑問。
そして、元来た道を下るのは危ないなぁと思って、別の抜け道を探していたら、発見。 -
あれ、もう期待していた展望が開けてきた。
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と思ったら、尾山展望公園と書いてある。
ここは大凸部ではなく、もうひとつの二重カルデラが見えるスポットに出てしまった。 -
尾山展望公園は、写真の通り、のんびりできそうな場所。
弁当持ってきてもいいかもしれない。 -
さて、尾山展望公園から下っていく。
一旦、集落まで戻らなくてはならない。 -
集落から、気を取り直してもう一度、山道を登っていく。
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今度こそ、大凸部へ到着。
青ヶ島で最も標高の高い場所。
ここから、二重カルデラを眺める。 -
大凸部の展望台。
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最高標高地点を示す碑。
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山を降り、今度は、島の北、ジョウマン共同牧場というところへ行ってみる。
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ジョウマン共同牧場
夜の星空観賞としてはおすすめの場所のようなので、明るいうちに下見をしておこうと思って来てみた。 -
「青ヶ島本道」
文字通り、青ヶ島のメインストリートであるが、こんな感じ。 -
神子の浦展望広場
ここから、晴れていれば八丈島も見えることもあるとか。
天気は良いがそこまでは見えなかった。 -
島で唯一の信号。
交通量的には必要ないが、島の子供たちの教育のために設けられているという、島によくあるあるな話。 -
青ヶ島小中学校。
渡り廊下があって随分と立派な建物。 -
校庭も広い。
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還住の碑
天明の大噴火、1785年、噴火活動が激しくなった青ヶ島から八丈島へと島民は避難した。その後、40年近くもの期間、無人島となっていた青ヶ島であったが、1824年に旧青ヶ島島民は全員八丈島に帰還した。
その過程において、佐々木次郎太夫伊信が青ヶ島の名主となって帰島計画がたてられ達成されたのである。 -
民宿での夕食。島寿司。
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2日目
レンタカーを借り、池の沢地区へ。
宿から、昼食用に、さつまいも、じゃかいも、ソーセージなどの食材をもらい、ここにある地熱釜で蒸して食べることにする。 -
自然の蒸気を生かした地熱釜。
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蓋の中のかごを取り出して食材を入れる。
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入れたら釜の中に入れ、蓋をとじて、重しとして石を置く。
最後に、下にあるレバーをまわして、蒸気を入れる。
そのレバーでは、猫がえさを待ち受けていた。 -
蒸しあがるまでに1時間弱はかかるので、その間にハイキング。
その場を外したところで盗っていく人も誰もいないので問題ない。 -
二重カルデラの内側を散策する「丸山遊歩道」
一周40分程度なので、ちょっとしたハイキングコース。 -
周遊コースになっているので、どちら周りに進むもよし。
反時計まわりに足を進めることにしました。 -
ほどなくして、先ほどまでいた地熱釜あたりの池の沢噴気孔群が見える高台に着いた。静かで気持ちいい。
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丸山遊歩道にあるお富士さま
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丸山遊歩道
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戻ってきたら、いい具合に蒸しあがっていた。
ちょっと早いけど昼食。 -
午後、島の東側、使われていないという港、大千代港が見下ろせる場所まで車を走らせてみた。
東京都八丈支庁のサイトにも
「本港は青ヶ島の南東部に位置し、小型船のための物揚場が整備されていましたが、港へのアクセス道路が崖の崩壊により寸断され使用できない状況にあります。」と掲載されている。 -
大千代神社と地図に書かれていたので探してみたら、こんな小さな神社だった。
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ガードレールも錆びて外れて、断崖の下に落ちてしまっている。
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断崖の下に見えるあのあたりが港らしい。
この高低差、どうやって港までの道を完成させるつもりだったのだろうか。 -
先ほどの地熱釜に隣接する、「ふれあいサウナ」に戻ってきた。
地熱を利用したサウナである。 -
建物の中を降りていくとサウナがある。
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サウナを終えた後は、近くの休憩スペースでまったりする。
風が気持ちいい。 -
今度は、現在使われている、青ヶ島で唯一の現役の港「三宝港」へやってきた。
ここも、断崖絶壁の島において工夫してつくられた港。
普通の港にはありそうな防波堤がなく、桟橋が棒のように突き出しているだけ。
それゆえ、船を着眼させるのも難しい。
桟橋には水たまりがあちこちにできていて、波が激しい日には丸かぶりになるとか。
それゆえ、レンタカーを借りる際にも、桟橋には車で入ると、車ごとさらわれる危険性があるため、車では桟橋に入らないようにと言われた。
すごい場所だ。 -
漁船も港に係留することができない。
このため、クレーンで船をつるして、陸に収容させるための設備がある。 -
陸に停泊?している漁船
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港から島の中へ通じる唯一のトンネル。
島へはこのトンネルを通る以外の道はない。
まるで要塞を思われるこの港。できることなら、最初はこの島には船で到着して、このワクワク感を味わってみたいものだ。 -
三宝港にこれから沈みゆく夕陽
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昨日にも明るいうちに下見しておいた、島の一番北のジョウマンという場所へやってきた。ここでも沈みゆく夕陽を堪能。
牧場があり、島では珍しく開けた場所。 -
ここは集落から近いにも関わらず、光が一切流れてこないので、星空を撮るのに絶好の場所。
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晴天とまではいかない天気ではあったが、それでも空には無数の星たちで埋め尽くされた。
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集落に戻る。
静かな夜だが、一軒だけ居酒屋があいていて、ここだけは明るく照らされていた。
中からは昭和の楽曲のカラオケが聴こえてくる。 -
八丈島へ戻る日。
ヘリポートへ行って、搭乗手続き。
無事ヘリコプターが就航することがわかり、一安心。 -
ヘリコプターがやってきた。
青ヶ島にやってきた9名の乗客が降りたら、すぐに青ヶ島をあとにする9名が乗り込み、出発していく。
この島を最後に空から眺めてお別れだ。
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