奈良桜たより　柳生の里　2021

2021/04/08 - 2021/04/09

家の近くの桜は既に散り始めておりますが、４月８日に桜見物と早くから決めていたので、「柳生行き」を変更せず決行しました。

目指すは、奈良の桜の名所、そのなかでも穴場的存在の、柳生の里「芳徳寺」です。

「芳徳寺」は柳生家の菩提寺。１６３８年（寛永１５年）、柳生宗矩(むねのり)が、柳生新陰流の創始者で父である石舟斎（せきしゅうさい）の菩提を弔うために創建したお寺です。

心配はものの見事に的中し、桜は無残にも”葉桜”に近い姿になっておりました。

そんな旅行ですが、救われたのは、宿に選んだ「久保田亭」です。食事が美味しい宿との宣伝文句に惹かれて、選びましたが、お袋の味を堪能させていただきました。

コロナ禍のなか、奈良県の感染者が急激に増えております。暢気に旅行などしている場合ではないのですが、柳生の里の風景に、季節の移ろいを感じてもらえれば、幸いです。

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

久保田亭～芳徳寺

写真中央の茶色の３階建ての建物が「久保田亭」です。

久保田亭 宿・ホテル

久保田亭～芳徳寺

桜が満開だとさぞ綺麗でしょうね。見頃が１週間程というのは短すぎます。

久保田亭～芳徳寺

久保田亭～芳徳寺

柳生の里は小さい村です。それぞれ徒歩１０分程のところに名所、旧跡が集まっています。

久保田亭～芳徳寺

芳徳寺の山門です。このアングルの満開の桜を期待して来たのですが...。

芳徳寺 寺・神社・教会

久保田亭～芳徳寺

芳徳寺の本堂。

もともと柳生家の居城であったので、石段、掘割などにかつての名残を感じさせます。

芳徳寺～一刀石

石舟齋宗厳（せきしゅうさいむねよし）ゆかりの石を訪ねました。

戸岩谷にわけ入り、修行をしていた石舟齋が天狗に遭遇し、試合をして、一刀のもとに天狗を切り捨てたのですが、天狗の姿は消え、その場にあった巨石を二つに割っていた、と伝えられる石です。このいわれから「一刀石」と後世呼ばれるようになったとのことです。

芳徳寺～一刀石

檜の林道を縫って歩きました。

芳徳寺～一刀石

山桜はまだなんとか花をつけていました！！

芳徳寺～一刀石

芳徳寺～一刀石

剣術の修行をしたという「戸岩谷」というところは巨岩の多いところです。

芳徳寺～一刀石

芳徳寺～一刀石

これが「一刀石」です。ほんまかいな、と思い見ていましたが、石舟齋の剣の腕前と自然の造形美が結びつき、楽しい話が生まれる。それに目くじらを立てるのは野暮というものでしょう。

一刀石 自然・景勝地

旧柳生藩陣屋敷跡へ

寛永14年（1642年）年に柳生宗矩(むねのり)が3年をかけて建てた柳生藩の陣屋跡へ行きます。明治の廃藩により一旦姿を消しましたが、昭和55年6月に史跡公園として整備された、とのことです。

旧柳生藩陣屋敷跡へ

写真の左側に階段があり、その階段を上りきると、”史跡公園”があります。

旧柳生藩陣屋敷跡

例年「桜まつり」は４月上旬にこの場所で行われます。今年の「桜まつり」はコロナにより中止されました。

摩利支天山へ

マリシテン？言葉の響きが西洋の神と関係があるのかな、と思わせますが、「武道の守り神」ですって。摩利支天を祀った祠があったのですが、今はなくなっています。但し、摩利支天山からは柳生の町並みが一望できるとのことで、訪れました。

摩利支天山

摩利支天山からの柳生の町並み。

摩利支天山　説明板

旧柳生藩家老屋敷

一時、山岡壮八氏の所有となり、昭和46年放映のＮＨＫ大河ドラマ「春の坂道」もここで構想が練られたとのこと。

「春の坂道」は、柳生宗矩(むねのり)の生涯を描いたドラマで、主演は萬屋錦之介、そして柳生十兵衛役は、原田芳雄。５０年前のドラマだが、微かですが、記憶に残っている。

旧柳生藩家老家敷 名所・史跡

旧柳生藩家老屋敷

昭和55年、山岡壮八氏の遺志により奈良市へ寄贈され、奈良市は、現在主屋の一部に資料を展示、一般に公開している。

訪問したのが、５時。門が閉まっていた。４時半に閉められると後で知ったが、山岡壮八氏が気に入った「旧柳生藩家老屋敷」の中を機会があれば覗きたい。柳生の里には「紅葉」が似合うと思う。

旧柳生藩家老屋敷

旧柳生藩家老屋敷からの柳生の町並み。

旧柳生藩家老屋敷～久保田亭

久保田亭に帰る途中、道端で見つけた「スイセン」。

久保田亭

”アットホームな雰囲気で、田舎のお母さんのような女将がお出迎え”

まさにその通りでした。

久保田亭

３階の部屋から見える風景。

久保田亭

夕食は、鶏鍋にしました。歯ごたえのある大和肉鶏から出る出汁は、濃厚で美味しかった。

久保田亭

朴葉すし。これも美味しい。

お土産に６個を別に用意してもらいました。金1,200円。

久保田亭

小鉢の料理も美味しくいただきました。

久保田亭

朝食です。特に「筑前煮」がしっかりした味で、私にとって少し味が濃いかな、と感じるのですが、「ウ・マ・イ」のです。この「筑前煮」もお土産にしたかったのですが、余分に直ぐ用意できるものがないとのこと。

家内も私も、珍しく朝からご飯のお代わりをしました。

この旅行記へのコメント （2）

• ふわっくまさん 2021/04/19 12:05:01

  桐生の里・・

  k.sさん、こんにちは。
  桐生の里には徒歩１０分くらいの所に、名所や旧跡が集まっているそうで・・
  歩いて回るのに、ちょうどイイなぁーと思いながら拝見しました。
  
  桜は山桜以外は早く咲いてしまいましたが、摩利支天山から桐生の町並みを望んだ時の赤紫のつつじ？がキレイでしたねー
  お泊りの久保田亭のお食事も良さそうで、奥様と朝からたくさん食べられたご様子で・・♪
  
  ちょっと遅くなりましたが、明日「音の花亭」のことを旅行記の終盤２，３枚の写真でUPしようと思っています。
  もし何か違った内容でしたら、お伝えいただければ幸いです。
  　　　　　　　　　　　　　ふわっくま
  

  k.sさん からの返信 2021/04/19 19:03:22

  Re: 桐生の里・・

  ふわっくまさんへ
  
  コメントありがとう御座います。
  
  どんどん旅行をするのが肩身が狭くなりましたね。５月、６月はどうしょうか、悩んでいます。
  
  ところで、夢中になれるものが見つかりました！！これまでガラケイで頑張ってきたのですが、やっとスマホに切り換えました。楽天モバイルで条件によっては永遠に「タダ」で利用できます。近所のケチ爺さん指導のもと、日々進化しております！！頭の体操と思い頑張っております。
  
  「音の花亭」は気に入ったのでしょうか？旅行記楽しみにしています。
  
  k.sより