少しずつ人が戻ってきた街に桜が舞い散る

2021/03/28 - 2021/03/28

関東の非常事態宣言が解除された。一応。
まだまだ油断できない、と言うより解除前と事態は何も変わっていないのだ。ワクチンが整った訳でも、医療体制が劇的に改善した訳でもない。なので私は引き続き引きこもり。

でもね、この桜の季節に散歩くらいいいよね？自転車でちょいと一回りするくらいは。
と言い訳しつつお馴染みのご近所桜散歩。今回はつきみ野桜並木から恩田川遊歩道経由、芹が谷公園と言うゴールデンルート。一昨日降った強い雨で、もう散っちゃったかな？

エリア 町田(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

我が家から恩田川遊歩道までは約４ｋｍ。楽勝じゃん！と思うでしょ？そうは問屋が卸さないのよ（死語だね、もう）。境川沿いの我が家から一本北を走る恩田川に行くには河岸段丘を越えねばならない。その高低差は実に４０ｍ！ 今回改めて調べてびっくりした。きっついはずだわ。

でも道の両側はず～っと桜並木が連なる。今は落下盛んという時期か。
そしてここつくし野桜並木は、、もう３５年前のかの不倫ドラマの先駆け「金曜日の妻たちへ」の舞台なのだ。覚えてます？ 古谷一宏といしだあゆみ、小川知子。主題歌は小林明子「恋の落ちて」。

https://youtu.be/hROrzSGHzp4
こんな感じのオープニングでしたよね。実際にはこの道からつくし野駅の方に折れた道だったらしい。

つくし野駅 駅

目的の恩田川遊歩道の直前、歩道には散った花びらが雪のように積もっている。
桜ってどの時期にも綺麗だよね。（葉っぱだけになった後は毛虫だらけで嫌だけど…）

さあ、恩田川に到着。
今年も見事に咲いてくれています。

恩田川 さくら道 花見

恩田川は町田市の七国山と呼ばれる小山を源流の一つとして、鶴見川に合流し横浜市の鶴見で東京湾に注ぐ。その源流を探りに行った旅行記がこれ。
https://4travel.jp/travelogue/10995305

この辺の桜はまだまだ見ごろだ。

地元では桜の名所として名高く、毎年この季節は花見客でごった返す。
今年はやはりみんないい子にしていて、私のようなフトドキモノしか見物に来ていない。良かった良かった。

既に散ってしまった花びらが雪のように河岸を埋める中、はらはらと流れていく花びら。いいでしょ。

https://youtu.be/7H5upIrxd4E

恩田川 さくら道 花見

こう少しすれば、今度はつつじの見ごろだ。

遊歩道の桜並木は、町田市立総合体育館の少し下流から、成瀬街道と交わる高瀬橋までの約２ｋｍ。

恩田川 さくら道 花見

その中ごろに弁天橋公園と言う小さな公園があり、取り残されたかつての支流が小さな池になっている。

釣り人と桜、名コラボレーション！
ちなみにここで誰かが魚を掛けたのを見たことがない。

恩田川 さくら道 花見

成瀬街道まで来た。桜はここでおしまい。

ではでは、これも桜の名所、芹が谷公園に向かおう。

付きあたりに見えるのが芹が谷公園にある町田国際版画美術館だ。

小さいけど、なかなか良い企画展をやってくれる。

町田市立国際版画美術館 美術館・博物館

今は「アーティストの室内画」。
このポスターは誰の作品？ ジュール・シュレだって。知らなかった。
でもピカソやマティス、エルンストなんかも展示しているみたいだよ。その内に見学しよっ。

町田市立国際版画美術館 美術館・博物館

公園へ続く噴水の水路ではもう子供たちが見ず遊び。
今日は暖かいもんね。

芹ケ谷公園 公園・植物園

その上に行くと芹が谷名物大きな池と大きなオブジェ。

２本の樋のような金属に水が注がれ、鹿威しのようにゆっくりと不規則に動く。
そして池では当然、子供らがビショビショになって遊んでいる。

芹ケ谷公園 公園・植物園

この広大な広場を桜が縁取っている。
花見客も陣取っている。

芹ケ谷公園 公園・植物園

その奥には最近できた長大滑り台。（写っていないが）

ヤマブキの黄色が鮮やか。

広場を振り返ると、こんな感じ。ここも人は例年よりず～っと少ない。

広場の奥は芹が谷の名前の通り、沢が流れ植物が彩る。

シャクナゲも咲き始めたね。

鮮やかなピンクだ。

管理事務所の周りはハナニラで埋め尽くされる。

池の上の桜はもう半分くらい散ってしまった。

でも池に落ちた花びらと、水面に映る桜。いいでしょ。

たまに池の鯉が泳いで水面に変化を作る。
こういうの見てると、飽きないのよね。

公園の一番奥は湿地になっていて、植生も変わる。

手前にはキアヤメの群生。

奥にはカラー。

もう盛りだね。梅雨の時期の花じゃなかった？

芹ケ谷公園 公園・植物園

芹が谷公園は高台になった小田急線の土手で終わる。その土手から公園に向かい、たくさんの泉が湧き出す。

最奥部が小田急の線路で、ちょうど電車が通過した所なんだけど、写ってない？

どん詰まりまで行ったから帰ろう。帰りは沢に沿って歩くと、シャギの群生が。きれいな花だよね。アヤメといいカラーといい、たぶん自生しているのだと思うが、自然の造形は人工に勝る。

沢に浮かぶ桜と椿。その下にはハヤかウグイだろうか、チロチロ泳いでいる。

これはハッキリわかるね。左上部に５ｃｍくらいのウグイが一匹。

と、町田の桜名所を早回り。トンネルを抜ければさっきの広場だ。

帰りも上り坂！　特に芹が谷から町田駅に向かう急坂は心臓破り。ボルトが恐れをなしてタクシーを呼んだとか呼ばないとか｡｡｡