トレッキングで春満喫ーノールーズを迎えて

2021/03/25 - 2021/03/25

3月21日午後1時7分にノールーズを迎え、シラーズの町は春の香りがしています。コロナ禍がまだまだ人々の生活を脅かしていいますが、今日は、シラーズの西側にそびえる、ザグロス山脈の支流に当たる山にトレッキングに行ってきました。Delakと呼ばれれるこの山は、ここ数年、整備が進み、小さい子から年配までトレッキングやピクニックを楽しむことができるようになりました。
　幹線道路の際に駐車場が設けられており、そこから山に向かって、広々とした広場が広がっています。ノールーズになってからイランは夏時間になりました。午前8時半、すでにあちらこちらの木陰の下ではピクニックを楽しんでいる人たちもいます。
　目の前にそびえる山に向かって緩やかな坂道を登っていくと、トレッキングコースの案内板が立っています。小石の混じる道の脇には、イチジクの木が柔らかな若葉を付け始め、タンポポやサボテンのようなとげのある植物が花を咲かせ、野生アーモンドの木にもたくさんの白い花が咲いています。
　30分ほど割合にゆるやかな坂道を登って行くと、いきなり、急斜面が現れてきました。腰を伸ばして上を見上げると、その急斜面を登っていく人たちが小さく見えています。そのわきには頂上までの3つのコースを表示する看板が立てられていました。私は真ん中のコース、つまり、この急斜面を登るコースを選びました。
　道はすれ違うには少し狭いのですが、きちんと整備されているので上りやすく、後は体力との勝負です。息が苦しくなるたびに振り替えると、シラーズの町が見えてきます。上から降りてくる人たちとすれ違うたびに、”こんにちは””頑張ってるね’などと声を掛けられ、上を見上げれば頂上はまだ遠くに見えるだけ。きつい上り坂がうねうねと続いています。30分ほどでようやく頂上にたどり着きました。頂上は狭く、大きな岩がゴロゴロしていますが、登頂に成功した達成感で、風が心地よく、光に輝く町がより一層きれいに見えました。
　下に降りて、登頂を断念した友人と一緒に木陰で取った朝食は、さわやかな風景と相まってより一層、おいしく感じられました。
アクセス：シラーズ地下鉄Ehsan駅下車、そこから山に向かって駐車場まで徒歩約15分
注意点：近くにはキオスクなどがないため、飲み物などは事前に準備しておくこと、残念ながらトイレはありません
　

エリア シラーズ(イラン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　向こうにそびえているのがDelakです。標高1900メートルですが、シラーズ自体が標高1600メートルほどの高地なので、この山の高さは300メートルくらいの計算になります。三々五々、山を目指していく人たちが見えます。

　登り始めると、自然や木々を大切にしよう、という看板が立ててありました

緩やかな道を登っていくと、春の花が咲いていました。向こうに、少しづつシラーズの町が見えてきます。

乾燥地帯のため、とげのある植物が多く見られます。こんなかわいい花が咲きます。

以前は川だったことがわかる上り路。ここまではまだ緩い坂道です

標高1925メートルの表示。ここから3つのコースに分かれます。

急な登り阪の始まりです。奥に見えるのが山頂。ゴロゴロ道のように見えますが、ちゃんと整備されている小道が続いています

息が上がって振り返ります。

山頂で出会った女性、にこやかな笑顔を見せてくれました