2021/03/06 - 2021/03/06
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puricさん
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コロナ第4波とともに、大阪では「マンボウ」スタート間近であります。
旅から遠ざかって約1年。
最近はすっかり街歩きを楽しむ人になっております。
遠くに行くのもいいけど、近場を知らずして何が遠くや!
という事で、大阪を中心とした(たまに京都あり)フィールドワークに参加するようになりました。
この日は大阪の空堀商店街から、真田丸の痕跡を見て回りました。
puricは長年玉造に住んでいましたが、周辺の町の事は全然知らずに過ごしていたので、これは大変良い機会だ!と飛びついた次第です。
しかし残念なのは、せっかくこの街歩きを知った頃、puricはすでに引っ越してしまっていた・・・できたら住んでいる内に参加したかった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル
PR
-
集合場所の松屋町駅です。
「松屋町」駅前は、かつて人形屋さんによる特徴的な飛び出し看板(お店の方向を指さしている)が有名でしたが、消えてしまいました。
このあたりは上町台地の西側境界にあたり、海食崖による土地の大きな高低差が見られ、一見歩道橋に見えてたモノは、高台と高台をつなぐ橋です。 -
別の日の写真。
橋からの景色。
長堀通、心斎橋方面を見ています。 -
橋からの景色。
長堀通から東方面 -
集合場所でもある、松屋町駅3番出口付近
はやくも上町台地の始まりを感じてしまう階段が存在しています。 -
階段の先には古い土蔵や町家を活かした複合ショップ「練」がありました。
-
古い町家も多く残っています。
この界隈は開発の荒波に晒され、つまらない高層マンションが雨後の筍のごとく林立していますが、一部では町家を活用して素敵カフェーやハンドメイドグッズの複合店舗が出来たりしています。 -
いったん松屋町を渡って、東横堀川を見ました
末吉橋から。 -
別の日の写真。
東横堀川は日本橋付近で直角にカーブして道頓堀川になります。
たぶん水門があるだろうから起こらないと思いますが、もし大雨などで土佐堀川から東横堀に大量の水が押し寄せてきたら、このカーブはどうなるんだろう…この時ばかりは「川の様子見てくる」と言い残して(誰に?)家を出ていきたい(ごくり) -
さあさあ、話がそれましたが、空堀商店街に向かいます。
大阪市の有名商店街は、天神橋筋商店街、心斎橋筋付近の商店街など、南北に長く続くイメージがあるのですが、空堀商店街は谷町筋から上町筋を繋ぐ東西の商店街です。
名のとおり、この付近に大坂城の空堀があったのですが、大坂城の外堀は冬の陣の後に埋められてしまっているため、確実にここですとわかりやすい史跡としては残っていません。 -
商店街を東の方向へ進みます。
人の頭ばかりですが・・・道に勾配がついていることが写真からわかるでしょうか。
奥に続くにつれ、高くなっていきます。
歩いていると、結構しっかりと勾配を感じ取れる坂道です。 -
これも別の日写真で、さらに場所も違うのですが、同じように西から東へ上町台地を横断するように続き、空堀商店街と並行に通る道の一つ。
松屋町筋から上町方面を撮りました。
台地の勾配がよくわかるうえに、道が波打ってていい景色だった。 -
人の多い商店街をいったん出て脇道にそれました。
ここは「御祓筋(おはらいすじ)」といって、天王寺方面に向けて南北に通っている筋です。
この先にも町屋再生プロジェクトの複合店舗「惣」があります。 -
路地裏の雰囲気を感じながら、どんどん進んでいきましょう。
-
突如、正面に擁壁のようなものが現れました。
嘆きの壁か、はたまたシガンシナ区を覆いつくす巨人の壁か・・・
よく見れば壁の向こうから、超大型巨人が顔を・・・ではなく、祠のほうなものが見えます。
壁ではなく、高低差なのです。
・・すごい、すごくない? -
下から見上げると、こんな感じ。
-
ここは路地の奥にこぢんまりと存在する、田島北ふれあい広場(というより路地)です。
この付近は高低差をかなりはっきりと感じることが出来る場所です。 -
低地から高地(商店街)に上がっていくいい感じ階段。
路地を歩くと、隠れ家的カフェーがありつつも、多くは昔からここに住んでいると思しき生活感あふれる空気を感じることができます。 -
空堀商店街は上り坂でしたが、商店街以外の周辺はことごとく低地になっているのがこの周辺の面白いところです。
大坂城の南部に東西に延びる凸地があることが、大坂城を守る何かであったように感じてしまう部分でもあるのですが、実際にはまったく違った事情があるようです。 -
大坂夏の陣が終わった後、この周辺は瓦をつくる職人の町になりました。
先ほどの大きな高低差を含め、凹地部分は瓦の材料になる粘土質の土を採る場所だったそうです。
いや、結構な広さで結構な高低差ですよ・・・どんだけ採るんですか、土を。 -
瓦に使う土を取り尽くした大きな大地の凹みは、住宅のほかに作業場、工場用地として利用されたそうです。
そのためか、今でも金属加工の会社などがちらほら見られる。 -
先ほどの田島北ふれあい広場を上側から見てみます。
瓦を作るのに適した粘土質の土の層が、これだけの厚みになるほどかつては積もっていたという事です。
地質で年代が変わっていきますから、上から写真を撮っているpuricが踏んでいる足元の土と、この下の広場の土は、全く違う時代に積もったものという事ですよね?
で、それを江戸時代の人が全部取りつくして瓦にしたの?
なんかすげーな!
すごくない? -
さて、お話を戻します。
路地の奥に、高低差を感じ取れる石垣をたくさん見ることができます。 -
ここにも古い石垣。
そして洗濯物の危うさ… -
いい階段!
-
素敵階段を上から。
これは・・・大変な素敵商店街ですわ・・・。
かつて玉造に10年以上住みながら、一度もここに足を運ばなかったpuricという希代のアホがいるらしい。 -
松屋町筋を東に向いてスタートした空掘商店街は、谷町筋を超えると、商店街名が「空堀ど~り商店街」に変わります。
さらに東へ進んで、上町筋に出たところで、この商店街は西から東まで制覇です。
ここには昔、高札場があったそうです。
よって、ここが「大阪」の東側の入口。
これより先は、時代によっては大阪であって、大阪ではなかったエリアになります。 -
さて、大阪から出ていく前に、お昼休憩。
前日チェックした「ちょい発酵カフェ 風味堂」さんにやってきました。
玄米ご飯にお味噌汁。
鶏肉がぷりぷり美味しい親子煮といくつかの副菜。
体に染みて美味しかった!
これから野球シーズンに入ると、大量のビールと唐揚げを詰め込む日が確実に増えるので、この時期に健康の貯金を作る事が、シーズンを乗り切るための鉄則なのです。はい。 -
お昼終わり。
ここからは真田丸のあった周辺を見て回ります。
先ほどの高札場跡(空堀ど~り商店街)を超え、上町筋を渡ってさらに東へ。 -
高札場を出て、大阪であり大阪じゃない空間をてくてく歩き、商家の密集地と住宅街の雰囲気の違いを感じつつ、階段を上った高台にある清水谷公園へ到着しました。
この辺りは昔から大きく広い谷になっており、大坂城の堀のような役割をしていたと考えられているようです。
そして、谷の上である清水谷公園の上から指さす先にあるのが明星学園であり、真田丸跡地とされている場所です。
大河ドラマ放送時はテレビでよく見ました。 -
真田丸付近に近づく前に、休憩がてら宰相山公園付近にやってきました。
-
三光神社。
真田の抜け穴と呼ばれる謎の穴がある神社です。
大河ドラマが放送されている頃、散歩がてら三光神社に寄ってみたら、以前の10倍近い人が詰めかけていて影響を実感しました。
それがえ~と、いつだったかなあ、もう5年前か・・・ -
ここも、近くに住んでいて全く知らなかった場所。
真田山陸軍墓地です。 -
おびただしい数の墓石が、広大な敷地に静かに並んでいます。
日本で一番古い陸軍墓地で、古くは西南戦争、日清や日露戦争で従軍し、亡くなった人が埋葬されており、墓石は5000基を超えるそうです。
石はかなり劣化しており、ちゃんと修理している墓石もいくつかありますが、いつ割れたり倒れたりしてもおかしくないような状態のものがほとんどでした。
奥に行くほどに身分は高くなり、偉いさんの墓石は立派でした。 -
つばき咲く春なのに~
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お墓にいると心が静まり清らかになりますね。
いい休憩でした。 -
さて、また再開です。
古地図や貴重な真田丸の形状を表した絵図等を参考に、真田丸(とおぼしき場所)を歩きます。 -
心眼寺。
古い記録などから真田丸の位置を推測するとき、必ず東側にお寺が並んでいるのですが、その中の一つ。 -
心眼寺の前が真田丸のあった場所といわれる明星学園。
前の道は「心眼寺坂」と名付けられています。 -
有名な真田丸の碑が出てきました。
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鎌八幡。
真田信繫が戦勝を祈願して鎌を打ち込んだという楠があります。
中は撮影禁止なのですが、木に新しいぴかぴかの鎌がグサグサと刺してあってなんか物々しい雰囲気でした。 -
地図等の資料と現在の地形を見比べつつ、真田丸の形を想像しながらもとの清水谷公園に戻り、約半日のツアー行程終了です。
最後に遠くに見える大阪女学院の坂道を眺め、改めて清水谷の広さを感じながら解散。 -
さて。
ここから帰宅とならず、大急ぎで京都駅に来ました。
今夜泊まる京都タワーホテルにチェックインします。 -
ホテルの部屋。
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さて、荷物を置いて京都劇場へ。
劇団四季の「マンマ・ミーア」を見に来ました。
昼間は歩き回って暑く感じたけど、夜は冷えました。
もう開演まで10分ほどしか無いうえに、今は入場までディスタンスやら検温やらで時間がかかるので、大急ぎです。 -
終わってホテルに戻り、遅い晩ごはんです。
お昼に空堀ど~り商店街高札場付近の和菓子屋さんで買ったお団子をいただきました。
これが旅の晩ご飯ですか?
京都に来て大阪で買ったお団子ですか?
てかご飯じゃないよね?
みたいな事ができるのが一人の良さなの文句ある? -
たくさん歩いて適度に疲れたところにビールをつっこむとよく眠れると思ったのですが、あまり眠れず疲れ切った朝です。
部屋からの眺望 -
元気なら近くを見て回ろうかと思いましたが、疲れてしまったので帰宅。
一日かけて商店街と史跡を歩き回り、夜は京都でミュージカル鑑賞。
コロナで自粛や遠出を制限される中での近出旅でした。
今後もこういう旅行記が増えるのかあ・・・そろそろ飛行機乗ったり、温泉に入ったりしたい・・・。
再見。
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この旅行記へのコメント (1)
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- KIKIさん 2021/04/06 10:51:44
- ありがとうございます。
- puric様
この度は拙い旅行記に(いいね)を戴き有難うございます。
コロナ禍で海外に出向くことも出来ずですが 反対に日本に目を向ける機会を得ることが出来ました。
現在大阪難波にホテルSTAYする機会がありますが、ついつい部屋に引きこもってしまいがちに。
せっかくの機会なので 次はご紹介戴いた空堀地区をお散歩したいと思います。
玉造、そういえば50年近く前息子の明星受験のため行きました。
部屋待機だったけれど 今思えば歴史のある町なので探検しておけば良かった。
今からでも遅くないか!
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