ギリシャ旅行 ④

2019/07/24 - 2019/07/30

観光最終日ついにアクロポリスの丘へ！

エリア アテネ(ギリシャ)

アテネに着いた日(一昨日)の夕食は、パルテノン神殿が見えるレストランでとりました。ビルの屋上にある解放的な所で、地元の方もよく利用されているようでした。

早くも観光最終日となりましたが、ついにアクロポリスの丘へ！まず、最初に出会う遺跡、オディオン。161年に、政治家で大富豪のヘロデス・アッティコスが建設し、アテネ市民に寄贈。6000人を収容でき、1951年に修復され、ギリシャ古典劇、コンサート、オペラなどが上演されているようです。

パルテノン神殿。圧倒的存在感。政治家ペリクレスの命の下、紀元前447年に彫刻家フェイディアスによって設計され、紀元前438年に完成しました。

神室に祀られていたのはアテネの守護神、アテナでした。女神アテナは全能の神ゼウスの娘です。アテネの守護神の座をめぐってアテナとポセイドンの間で争いが起こりましたが、オリーブをもたらしたアテナが勝利したということです。

東西8本南北17本、計47本ある大理石の円柱が、幅30.88m、奥行き69.50mの基壇を囲んでいます。

最初の修復は1834年に始まりました。

台座などがわりと無造作に置かれているようです。日本だとこうはいかないでしょうね。どちらがいいかは分かりませんが。

その円柱は重厚なドーリス式です。

エレクティオン。アテナ、ポセイドン、ゼウス、へファイストスなど多くの神が祀られていたようです。

エレクティオンで印象的なのは、カリアティード。女性を象った大理石の柱で、イオニア式の屋根の一部を支えています。しかしここにあるのは複製で、オリジナルの5体はアクロポリス美術館に展示され、I体は大英博物館にあります。

ここでは歩き易い靴は必須です。

アクロポリスとは、「上の都市」という意味です。高さ70m、面積約4万㎡の石灰岩でできた小さな丘。ここからはアテネの街が一望できます。

ゼウス神殿も見えます。現在残されているのは、15本のコリント式列柱のみ。

丘の下のほうには、デュオニュソス劇場があります。

アテナ・ニケ神殿。勝利の女神ニケを祀っています。紀元前424年に完成。ニケ像は通常、翼を持っていますが、ここの像は勝利が永遠にアテネに留まるようにと、市民達が翼を切り落としてしまったということです。ふーん、そうきたかってかんじ、、。

プロプュライア(前門)

アクロポリスの丘からおりて、新アクロポリス博物館に行きました。

エレクティオンのオリジナルのカリアティード（女性像）が5体あります。本来は6体でしたが、今は1体は、大英博物館にあります。ギリシャは、返還を要求しているようですが、、、。

パルテノンのファザードの小さなレプリカ。アテナ女神がゼウス神の頭から誕生した場面。アテナ女神はゼウスの頭から武装の姿で生まれたとされます。

アテネの守護神の地位をアテナとポセイドンが争った神話が描かれています。アテナと三叉の鉾を持つポセイドン。背後にはオリーブの木。
こちらの売店では、ギリシャ語が書かれた布製トートバッグを買いました。しっかりした作りで気に入ってます。

博物館の見学を終え、アテネ・オリンピックスタジアムへ。紀元前330年に政治家リュクルゴスが競馬場の跡地に建設したものを、144年にローマ帝国の上院議員ヘロデス・アッティクスが石灰岩で作られた観客席を大理石に改修。1836年にスタジアムの痕跡が発掘され1896年にアナスタシオス・メタクサスが再建。第1回近代オリンピックでは8種類の競技が行われ、2004年のアテネオリンピックでも競技会場の1つとして使用されました。ところで、東京オリンピックはどうなるのでしょう？ここに訪れた時は、あと一年で東京オリンピックよねーと思っていたら、まさかのコロナで延期。そして今になっても、、、。

半日ほど自由時間があり食事や買い物をしました。街のあちこちから、アクロポリスの丘を見ることができます。

街中で見かけたオブジェ。

国立図書館。

アテナ学術院。

ぶらぶらと散策したのですが、アテネの街にはたくさんの落書きがあり、残念ですけど、少し荒れた印象を受けました。「栄枯盛衰は世の習い」ということなのでしょう。
この後ホテルに戻り、アテネ国際空港からカタール航空でドーハを経由して帰国しました。往路では、ドーハでアルハマラウンジを利用いたしましたが、復路は時間もあまりなかったので、おとなしく椅子に座って待っていました。以前フランスに行った時もカタール航空を使ったことがあり、その時の旧空港に比べると居心地が良くトランジットの待ち時間もさほど苦になりませんでした。帰国便の飛行機の中では、常に、次どこ行こうかなと考え始めるのですが、その時は、アフリカへ行ってみようかなと思ってました。が、その後コロナが世界を一変させてしまい、今に至るわけですが、ワクチン接種も始まり希望の光が見えて参りましたよね。もう少し我慢して、いつか飛び立てる時が来るのを待ちましょう。

この旅行記へのコメント （2）

• ももであさん 2022/09/18 19:04:25

  驚きの連続

  wingさん こんばんは
  
  世界最古の木造建築 法隆寺... と言っても1,400年前
  2,500年もの太古に、こんな建造物があったとは信じられませんね。
  完成当時の実物は、超先進的で誰もが驚いたことでしょう。
  竣工式にお呼ばれされて見たかった!
  
  YouTube探したら... ありました。3D再建パルテノン
  https://bit.ly/3Um7UE8
  今では想像できなかった、極彩色のフリーズがスゴイ!
  
  法隆寺の胴張りの柱が、パルテノンを真似たというのも驚きです。
  実物を見た人はいなかったでしょうにね。
  
  アテネに数日いたにも関わらず、パルテノン詣でをすっ飛ばした
  自分には、今更のように猛烈に驚きです!?

  wingさん からの返信 2022/09/18 22:19:52

  Re: 驚きの連続

  ももであさん　こんばんは。
  
  コメントありがとうございます。その上、フォローまでしていただき恐れ入ります。
  
  パルテノン神殿もそうですが、未来永劫繁栄が続く事はないし、生きとし生けるものには必ず終わりが来るけれども、その時代に生きていた人に想いを寄せるきっかけになるというのが、有名どころの観光地巡りの醍醐味のひとつかもしれないなぁと思っています。
  
  ももであさんの眼差しの優しさが伝わる旅行記、本当に素敵です。これからもよろしくお願いします。