2020/09/29 - 2020/09/29
8位(同エリア298件中)
かっちんさん
湘南色185系電車の写真があったので80枚目に追加しました。(2021-2-17)
南伊豆の石廊崎と中木の境にある「ヒリゾ浜」は、抜群の透明度を誇る海岸です。
船でしか行くことができない独特の地理的環境から、ありのままの自然が残されています。
半島の先端で切り立った崖に覆われていること、国立公園内なので何も開発されていない、川からの流れがない、伊豆半島最南端の海岸で黒潮の通り道になっている等により、水の美しい海水浴場になっています。
ヒリゾ浜への渡し船は夏場(7/1~9/30)に中木港から運航され、磯遊びやシュノーケリングのお客で賑わいます。
伊豆急下田駅から中木までのアクセスは、東海バスに乗り途中の石廊崎や下賀茂で超ローカル路線バスに乗り換えて行きます。
奥石廊の海岸には、数100万年前の海底火山の噴出物が広く分布しています。
縞模様をもつ地層や、荒々しい岩肌が織りなす海岸は国立公園や国指定名勝「伊豆西南海岸」にも指定されています。
石廊崎~中木間にある愛逢岬(あいあいみさき)は、奥石廊の険しい断崖の景色が見られるところです。
そして、あまり紹介されていませんが、眼下にエメラルドグリーンに染まるヒリゾ浜の絶景を眺めることができます。
下田駅からの帰りは、185系の特急「踊り子」に乗ります。国鉄時代から40年間走り続け活躍した車両です。
185系は2021年3月のダイヤ改正で新しい車両(E257系)に切り替わるので、最後のお別れ乗車になります。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・帆船みらいへHP
・DIVENAVI、みらいへHP
・ふじ楽いず楽「小稲海岸 下流海岸 大瀬海岸 本瀬海岸 (南伊豆の海水浴7)」
・ハローナビしずおか「蓑掛岩」
・南伊豆町案内板「ユウスゲ公園」
・旅の季節便り「2009年8月南伊豆」
・蝶の図鑑「黒いアゲハチョウの見分け方」
・仲木へ行こうよ「ヒリゾ浜の紹介」「トガイ浜は一年間を通してシュノーケリングが楽しめる」
・ヒリゾ浜渡しの現地案内板
・南伊豆町観光協会「ヒリゾ浜渡し」
・伊豆半島ジオパーク「中木の柱状節理」「入間千畳敷」
・伊豆クルーズ「遊覧船」
・鉄道コム「「踊り子」でデビュー、最後の活躍が続く185系」
・JR東日本「185系MEMORIAL」
・rail-diary「さよなら185系踊り子号」
・東洋経済「寂しい最期「ムーンライトながら」役割終え廃止」
・ウィキペディア「国鉄185系電車」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
伊豆急を走る電車(下田駅)
JR熱海から乗車してきた伊豆急直通の電車。
この車両は以前、東急東横線を走っていました。 -
伊豆下田関所へ入る改札口(下田駅)
きっぷを改札口で渡すと、関所に入れます(笑) -
異国の情緒(下田駅前)
1854年、ペリー艦隊が下田に入港してきた黒船「サスケハナ号」のモニュメントです。 -
南伊豆の案内図(下田駅前)
ヒリゾ浜は石廊崎と中木の間にある海岸で、断崖に立つユウスゲ公園から真下に見えます。
公共交通機関は伊豆急下田駅から石廊崎または下賀茂温泉行きの東海バスに乗り、さらに乗り換えて中木を目指します。
ヒリゾ浜は中木港から渡し船が出ています。 -
バス路線図(下田駅前)
午前中にヒリゾ浜へ行くには、下田10:00発の石廊崎オーシャンパーク行きのバスに乗ります。
終点で吉祥行きのバスに接続していて、中木口または手前の中木上で降り、徒歩で中木港へ向かいます。 -
石廊崎オーシャンパーク行きのバス
下田10:00発のバスは石廊崎オーシャンパークに10:43着。
このバスは終点で吉祥行きに変わるのですが、一旦降りて石廊崎までの料金を支払います。
バスはすぐに発車し、愛逢岬10:48、中木上10:49、中木口10:51に到着します。
吉祥行きのバスは1日2本しかなく、「超ローカル路線バス」です。
では、バスに乗り車窓風景を紹介します。 -
秋の風景(吉佐美付近)
南伊豆は稲刈りの最中で、ヒガンバナも咲いています。 -
童話に出てくるような船(弓ヶ浜付近)
「休暇村南伊豆」を過ぎ、青野川の船着場に停泊している船。 -
ウミガメが産卵にくる「弓ヶ浜」
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沖合に停泊する帆船(弓ヶ浜)
日本で唯一、民間人が乗れる帆船「みらいへ」です。
マストに登ったり、帆を張り帆走する体験等が定期的に開催されます。 -
伊豆諸島の「利島」(大瀬海岸)
遠くに見える富士山のような島が「利島(としま)」。 -
ゴジラ出現・・・(大瀬海岸)
-
蓑掛岩(大瀬海岸)
蓑掛岩(みのかけいわ)は、大瀬海岸の沖に群生する奇岩。
その昔、役の行者が飛行用の蓑をこの岩に掛けたという伝説からその名があります。
蓑掛岩越しに臨む初日の出が名所になっています。 -
ピンクのハート型バス停「愛逢岬」
バスは石廊崎オーシャンパークから吉祥行きに変わり、愛逢岬(あいあいみさき)で降ります。
奥石廊の険しい断崖の景色が見られるところです。 -
愛逢岬・ヒリゾ浜の案内図
愛逢岬バス停のある駐車場・売店から車道を少し戻るとユウスゲ公園があります。
そして、あまり紹介されていませんが、眼下にエメラルドグリーンに染まるヒリゾ浜の絶景を眺めることができます。
案内図に書かれていませんが、右側に中木港、トウナイ浜、トガイ浜があります。 -
イチオシ
「トウナイ浜」の絶景(愛逢岬から)
切り立った断崖の下にある白い浜は、中木港の一番外側にある「トウナイ浜」。
崩れやすい崖のため立ち入り禁止になっています。
遠くに見えるのは白い断崖の「三ツ石岬」。その下には伊豆石(軟石)を採石した「千畳敷」があります。 -
カンナが彩る奥石廊(愛逢岬から)
-
中木港にある「トガイ浜」(愛逢岬から)
遊歩道が「トガイ浜」まで続いています。 -
ヒリゾ浜へ向かう渡し船(愛逢岬から)
中木港からヒリゾ浜へ向かっています。 -
南国の「ハイビスカス」(愛逢岬)
-
イチオシ
ヒリゾ浜の船着場(愛逢岬から)
正面の島は「ヘイゴロウ」。誰かの名前のような・・・
島のまわりにはダイバーたちの姿がチラホラ。 -
ヒリゾ浜の全景(愛逢岬から)
大きな大根島(おおねしま)との間に挟まれた「ヒリゾ浜」。 -
大根島と潮流(愛逢岬から)
外洋からの潮流が大根島の真下を流れ、「小通り」と呼ばれています。 -
イチオシ
美しいエメラルドグリーンの海(愛逢岬から)
エメラルドグリーンの「小通り」は潮流が速いため、ダイバーが入り込まないように監視船が見守っています。 -
オシドリのような遊覧船(愛逢岬から)
石廊崎からヒリゾ浜海岸を巡る遊覧船「マリンバード号」が時々通ります。
ただし、接岸はしません。 -
ヒリゾ浜を取り囲む島々(愛逢岬から)
「大根島」の手前に「ヘイゴロウ」、その右隣に「丘ハヤマ」があります。 -
ヒリゾ浜の案内図(中木港にあるヒリゾ浜渡し案内板)
浜の海岸はゴロタ、砂地で、海中で見られる魚の名前が示されています。
潮流の速い「小通り」手前までが遊泳区域になっています。 -
小高い丘の「ユウスゲ公園」(愛逢岬)
丘の上にはユウスゲが自生する「ユウスゲ公園」があり、奥石廊を一望できます。
険しい海岸線にあって、ここ「池の原」と呼ばれる小さな高原にはなだらかな丘が広がっています。
なだらかな丘は、南崎火山と呼ばれる火山の噴出物が険しい谷を埋め立てることで作られました。 -
草の葉にとまる「オオキンカメムシ」(愛逢岬)
-
鐘形の「ツリガネニンジン」(愛逢岬)
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ひっつきむしの「オナモミ」(愛逢岬)
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超ローカル路線バスと再会(愛逢岬)
吉祥から戻ってきたバスです。 -
ノカンゾウ(愛逢岬)
-
塚越トンネル(県道16号)
愛逢岬から中木港までは県道の途中から山道を下り、1.5kmほど。
短いトンネルを抜け、歩いて行きます。 -
柱状節理の断崖(県道16号)
海岸に立つ断崖は、柱状節理が横向きになり断面が見えています。 -
集落を見守るお地蔵様(県道16号)
-
道端に咲く「センニンソウ」(県道16号)
白い花に見えますが実は萼片。 -
旧トンネルの入口(県道16号)
隣に新しいトンネルがあります。 -
イチオシ
「ヒガンバナ」の蜜を吸う「モンキアゲハ」(県道16号)
黒いアゲハですが、後ろの翅(はね)に白い斑紋があります。 -
県道から中木港へ下りる山道は2つ
この地図は中木港にある防災マップで、県道沿いにはありません。
1つ目は長津呂歩道で、入口に道標があります。
2つ目は中木上バス停から下りる遊歩道です。 -
長津路歩道の道標(県道16号沿い)
200mで中木へ。 -
山道の長津路歩道
-
すぐ下が中木港(長津路歩道)
急坂の山道です。 -
「中木上」バス停
2つ目の遊歩道は小城トンネルを抜け「中木上」バス停から下ります。 -
最初は階段の遊歩道(振り返ったところ)
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遊歩道を下りたところ(中木)
途中に山道もありますが、急坂ではなく楽に下りられます。
お勧めは中木上バス停から下りるルートです。
車道だけでも中木まで来れますが、愛逢岬から2.5kmもあり遠回り。 -
「ヒリゾ浜渡し」のご案内(中木)
運賃は往復 2,000円。
ヒリゾ浜にはトイレや売店がないため、何回往復してもOK。
乗船時間は約5分です。 -
渡し船(中木)
地元の漁師さんの船が随時出航します。 -
イチオシ
見事な柱状節理(中木)
中木港を囲む崖は、マグマが冷え固まる際に収縮してできる柱状の岩「柱状節理」です。 -
迫力のある断崖(渡し船上から)
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ヒリゾ浜に到着(渡し船上から)
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ヒリゾ浜の船着場
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目の前に大根島(ヒリゾ浜)
大根島には野生の猿が生息しています。
運が良ければ猿の姿が見えるとか・・・ -
洞窟のある島(ヒリゾ浜)
「ヘイゴロウ」と「丘ハヤマ」です。 -
イチオシ
遊覧船が通ります(ヒリゾ浜)
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ダイビングを楽しむ人たち(ヒリゾ浜)
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監視船とダイバー(ヒリゾ浜)
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浜に並ぶ休憩用の個人テント(ヒリゾ浜)
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崖の上を通る県道(渡し船上から)
ヒリゾ浜を後にし、渡し船で帰ります。 -
イチオシ
綺麗な縞模様の地層(渡し船上から)
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中木港に到着(渡し船上から)
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「宝永軒」の建物(中木)
帰りのバスまで時間があるので、中木の町並みを散策します。
宝永軒はラーメン店と思いきや、寺院でした(笑) -
お洒落なアーチ型「たみや橋」(中木)
昭和8年竣工の橋です。 -
干物作り(中木)
漁業の町ですね。 -
頑丈な石垣の町並み(中木)
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立派な門構え(中木)
防潮堤の一部だったのでしょうか? -
中木バス停(中木)
中木港にあるバス停。
午後のバスは下賀茂行きが4本あります。 -
下賀茂行き(中木)
このバスは石廊崎とは反対の方向に進み、入間港に立ち寄り、山の中を通り下賀茂へ向かいます。
下賀茂で下田行きのバスに接続しています。 -
浅間神社(下田駅付近)
ヒガンバナが満開の浅間神社です。 -
特急「踊り子 16号」の案内(下田駅)
帰りは大人の休日倶楽部パスで乗れる特急「踊り子」に乗ります。 -
イチオシ
特急「踊り子」(下田駅)
昭和56年(1981)に国鉄より特急形直流電車としてデビューした185系です。
ヘッドマークは、川端康成の小説「伊豆の踊り子」のヒロインをモチーフとした少女の横顔。
その上の逆三角形のエンブレムは、国鉄特急シンボルマークで、スピード感を表現した翼をモチーフにしています。
乗降用ドアは車両の両端に2か所設置され、普通電車にも使用することが考慮されています。 -
斬新的なデザイン「緑色の斜めストライプ」(踊り子)
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「特急踊り子 東京行き」の行先標
2021年3月までに伊豆急を走る185系特急踊り子号は、定期運用3本、臨時2~3本です。 -
製造銘板「日本車輌 昭和56年」(踊り子)
車輌の連結部分に取り付けられています。 -
リクライニングシートの車内(踊り子)
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開閉できる窓(踊り子)
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懐かしい洗面所(踊り子)
水と湯が出て、石鹸も用意されています。 -
185系の「ムーンライトながら」も運転終了(2014年1月4日撮影)
2021年1月22日にJR東よりプレスリリースあり。
「臨時列車の快速『ムーンライトながら』につきましては、お客さまの行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたことに加え、使用している車両の老朽化に伴い、運転を終了いたします」
国鉄時代は夜行普通列車「大垣行き」として運行し、1996年から「ムーンライトながら」として季節運行してきました。 -
湘南ブロック塗装の185系「ムーンライトながら」(2014年1月4日撮影)
青春18きっぷ発売期間は、よく利用して東海、西日本の旅に出ました。 -
湘南色の185系特急「草津号」(2012年10月28日撮影)
2012年に長野原草津口駅で見かけました。 -
懐かしい「日光型」塗装色の特急草津号(2013年9月1日撮影)
2013年に高崎駅で見かけた185系の特急草津号。
これは昭和34年~昭和51年に走っていた国鉄157系「日光型」の特急色(クリーム色と赤色のツートンカラー)にそっくりなんです。
157系は、かつて特急「ひびき」、「白根」、「そよかぜ」、「伊豆」、「あまぎ」に使用されました。
美しい海が見られるヒリゾ浜は、渡し船でしか行けない秘境です。
185系特急電車は東日本地域で活躍し、観光客、通勤通学客から愛されてきた国鉄時代からの電車です。
長い間、本当にお疲れさまでした。
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