2021/01/29 - 2021/01/30
673位(同エリア1980件中)
タブラオさん
JR東日本の新幹線乗車料金50%割引キャンペーン「お先にトクだ値スペシャル(50%割引)」の利用第11弾ということで、一人、一泊二日で那須湯本の雲海閣に泊まってきました。
本当は伊豆修善寺温泉の新井旅館に泊まる予定でしたが、GoToが休止になってしまいやむなく断念。午後から半休を取っていたため、何もしないのももったいないため、急遽午後から行けるところということで那須湯本温泉に行くことにしました。那須湯本温泉は通り過ぎたことは何度もありますが、何気にこれまで泊まったことは一度もありませんでした。どこに泊まろうか考えましたが、せっかくですので、一番インパクトがあるところということで、「雲海閣」に泊まることにしました。
で、どうだったかというと、少し位の不自由は覚悟の上、行きましたが、建物・部屋は許容範囲というか、予想以上に綺麗でした。それよりも面喰らったのが、暖房が全然効いてなく、館内でも凍えそうだったことです。客室内にはファンヒーターがあったものの、それでは全然足りず、室内でもダウンコートなしではいられないほどでした。廊下や通路は当然氷点下で、凍えながら風呂場まで行きました。それでも一度は泊まってみたいと思っていた旅館でしたし、これも旅行の醍醐味。やっている内に泊まれて良かったと思います。
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15時12分発の「なすの261号」で那須塩原に向かいました。指定席はありましたが、例によって自由席の最後列に座りました。平日の「なすの号」のせいか、ガラガラでした。
ところで、最近気付いたのですが、新幹線内のアナウンスがガラリと変わりました。正確な言い回しは覚えていませんが、「向かい合わせでの着席と会話をしながらの飲食はお止め下さい!」とはっきり言うようになりました。これはとても良いことだと思います。以前は「6分~8分に一度空気の入れ換えてを行っています」的なアナウンスであったため、まるで新幹線内はしっかり対策がなされているような印象でした。そのため、マスクを取って会話する口実を与えてしまうようで、苦々しく思っていましたが、流石にこれではマズイと気付いたのでしょう。 -
16時21分に那須塩原駅に着きました。事前にバスの時刻をネットで調べたら、16時55分発であったため、翌日の朝食を買いにコンビニに行ったりして、16時40分頃バス停に行ったら、ちょうど5分前に出発したばかりでした! 事前に調べておいた時刻は夏の時刻表でした。
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結局、1時間近く待って、17時35分のバスに乗りました。バスは写真の通りガラガラでした。
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湯本1丁目のバス停を降りて、雪が舞う中、暗い夜道を雲海閣まで歩きました。
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「雲海閣」
結局、着いたのは18時30分でした。ご主人曰く、コロナのためお客さんはほとんど来ないとのことで、この日は貸切でした。コロナを心配する必要はなくなりましたが、それにしてもここのご主人、マスクなしで受付しようとしていましたが、コロナ対策はとても緩く感じました。 -
お部屋はこんな感じでした。8畳か10畳かわかりませんが、一人ですので広さは充分でした。暖房は奥に見える石油ファンヒーターとこたつですが、部屋が広いのと、隙間だらけで風通しが良過ぎるため、室内でもダウンコートなしで過ごせないほどでした。
素泊まり・一人泊で4,800円でしたが、安いというか高いというか。近辺で同じ位の金額でもっと快適な旅館があると思いますので、雲海閣に泊まってみたいと思う方以外は、少なくとも冬場は止めた方がいいと思いました。 -
広縁もあって、その昔はまあまあの部屋だったように思われます。
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壁がところどころ落ちていて、古さは否めませんが、掃除も行き届いていて、汚いと感じることはありませんでした。
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取り敢えず、一通り置いてありました。布団はセルフで敷きました。
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部屋の前の廊下。受付からすぐのお部屋でした。
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洗面所です。来た時には電球は点いていませんでしたので、ツマミを捻って点けました。お湯はもちろん出ません。しっかり締めても、チョロチョロと水が出ていましたが、凍結防止のためなのでしょう。朝方は流しが凍っていました。
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唯一、トイレだけが新しくなっていましたが、トイレの中も激寒でした。
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お腹は空いていましたが、まずはお風呂に行きました。お風呂は2つありますが、2つとも別棟にあるため、長い距離を歩かなければなりませんでした。写真上部に「硫黄泉」「明礬泉」と表示がありますが、階段を降りて真っ直ぐずっと進むと硫黄泉のお風呂で、写真の階段を降りて右側に行くと明礬泉のお風呂でした。
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上の上の写真の階段を降りるとこの通路です。因みに、館内は玄関付近にストーブが置いてある以外、一切暖房が効いていませんでした。そのため、この通路も氷点下の寒さでした。
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通路を更に進んだところですが、天井が低く、まるで炭坑の坑道の中のようでした。
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通路を端まで行くと、次に右側に折れて、更に階段がありました。
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この階段も暖房が効いていないため、とても寒いですが、それ以上に、宿泊者が他に誰もいないため、一人で歩いていると後ろに誰かがいそうでとても怖く感じました。
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階段を下り切ったところに硫黄泉のお風呂がありましたが、電気は点いておらず、スイッチを見つけるのに苦労しました。
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さて、肝心のお湯ですが、とても素晴らしいお湯でした。硫黄の香りもまあまあ強めだし、お湯も濃い気がしました。わざわざ東北の秘湯に行かなくても那須の硫黄泉で充分な気がしました。おまけに湯治場風の風情で雰囲気も充分に満足出来るものでした。
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おまけに一人でしたので、誰にも邪魔されずにお湯を楽しめたは良かったんですが、一瞬物音がしたり、明かりが点いたような気がしてからは、それが気になってしまい、ゆったりのんびり気分も失せてしまいました。まあ、ご主人が見回りに来ただけなんでしょうが…
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せっかくですので、「明礬泉」と書かれていたお風呂にも行ってみました。こちらも電気が点いていなくて、スイッチを探すのに苦労しました。
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この「明礬泉」は大丸温泉旅館から引いてきているそうです。無色透明で基本的に無臭ですが、ほんのりと温泉の香りがして、お湯も透明なのになぜか銭湯のお湯とは違うように感じられました。何が違うのかわかりませんが…。単なるプラシーボ効果?
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受付近くに置いてあったマッサージ機。誰もいないことだし、暖房が効いていたら、座ってマッサージでもやってみようかと思ったかも知れませんが、とにかく廊下が寒くて、それどころではありませんでした。因みに、翌日、受付付近にある温度計を見てみたら、ちょうど0度でした。入口付近にストーブがあるため、他の場所より若干は暖かいはずなんですが…
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雲海閣は素泊まり専用の旅館ですが、自炊用に食器や調理器具を貸し出してくれます。写真は自炊用の部屋です。弁当を買って持ってきましたので、ここの電子レンジを使わせてもらいました。
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この日の夕食です。東京駅で買った「牛すき焼き肉弁当」をいただきました。
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翌朝です。朝、早起きしてお風呂に行く予定でしたが、寒くて起きられませんでした。朝起きて気付きましたが、障子のシルエットがとても綺麗でした。
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朝食は、那須塩原駅のセブンイレブンで前日に買っておいた菓子パンを食べました。いつものお昼と同じ組み合わせです。
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朝食後に、またお風呂に行きました。流石に日中は怖いとは思いませんでした。
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それよりも、時おり建物が唸るほどの強風が吹き、窓ガラスが割れそうであったため、危険を感じて早めに退散しました。
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写真のような仕掛けを使って、それぞれの湯船にお湯を注ぎ込んでいましたが、投入するお湯の量を左右別々で調整して、違う温度のお湯にしてありました。
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受付の前にある温度計です。朝8時30分の室温ですが、玄関のストーブからそれほど離れていないにも拘わらず、気温は0度を指していました。
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玄関入口のストーブ。館内で唯一ここだけ暖房が効いていました。
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チェックアウト前に部屋を整理していて、ふと気付きました。その昔は上品で高級感のある和室だったようです。
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一連の部屋の写真を相方に見せたところ、やはり同じ物を思い浮かべたそうです。天井絵があったら萬翠楼福住! ◯◯と天才は紙一重と言いますが…
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次の日は特に行きたいと思うところもなかったため、10時30分のチェックアウト時間ギリギリまで雲海閣にいました。前日からずっと雪でしたが、時折、建物が音を立てる程の強風が吹いていました。
写真はちょうどチェックアウトして、さあ外に出ようとした時のものです。強風のため雪が巻き上げられ、外は真っ白な状態であったため、暫く足止めを食らってしまいました。 -
改めて雲海閣をパシャリ。取り敢えず、気になっていたところに泊まれて良かったです。次は寒くない季節に来たいと思いました。
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入口の左側ですが、誰なんでしょう、このおじさん。
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さて雲海閣を出たものの、行きたいと思うところがない! 他の旅館で日帰り入浴するにしても、近辺の旅館はほとんど「鹿の湯」の源泉を引いていて、雲海閣と変わらずのため、取り敢えずGoogleMapを見て気になった「那須温泉 昔語り館」まで歩いてみることにしました。
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那須街道を歩いていて気付きましたが、恐らく、左上の端の建物が雲海閣でその右側の建物が明礬泉のお風呂の建物。そこから右に行って下に降りているのが通路・階段。で、右側の建物が硫黄泉のお風呂の建物だと思われます。
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「那須温泉 昔語り館」に向かう途中です。那須街道は除雪されていましたが、一本入ると雪が積もりまくっていました。
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「那須温泉 昔語り館」
何となく予感はしていましたが、この日はお休みでした。 -
「那須温泉 昔語り館」まで行って、ふと「老松温泉 喜楽旅館」が近いことに気付き、せっかくですので様子を見に行くことにしました。
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「老松温泉 喜楽旅館」
既に閉館したことは知っていましたが、どうなってるんだろうと気になっていました。痛み具合は前と変わっていない気がしますが、取り壊しされずにそのまま残っていました。 -
「名湯 老松温泉」の表札もそのままでした。
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後ろに見える建物も廃墟なのでしょう。那須の温泉街
を歩いて感じるのは、こう言った廃墟が取り壊されずにそのまま残っている光景をよく見ることです。那須に限らず、日本の温泉街にありふれた光景ですが、このコロナ騒ぎでそれが更に加速するのではと危惧しています。古いけど味のある温泉旅館がどんどん廃業してゆくのは寂しい限りです。 -
雪に埋もれていましたが、「墓石のような案内表示」もそのまま残っていました。前回来た約2年前には、喜楽旅館もまだお亡くなりなられていませんでしたが…
https://4travel.jp/travelogue/11482874 -
「みちのく民芸店」
お昼はどうしようかと思いましたが、たまたま見かけたこのお店を覗いてみたら、誰もいなかったため、ここで食べました。 -
上はすいとんで、下はかぼちゃぜんざいです。味噌こんにゃくはサービスでいただきました。シンプルな味ですが、とても美味しかったです。雪の中を歩いて身体が冷え切っていましたので、暖まることができました。
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「那須温泉真景」
大正5年5月5日印刷とありましたので、約100年前の物ですが、今よりもずっと栄えていたようです。一つ一つの旅館の名前を見ていくと、今も残っている旅館もちらほらありました、見ていてとても興味深く感じました。 -
「中藤屋旅館」
さて次はどこに行こうかと思い、取り敢えず「小鹿の湯」に向かいましたが、人が多そうでしたのでやめました。どこに行こうか迷いながら那須街道沿いを歩いていたところ、たまたまこちらの旅館のご主人に声を掛けられ、聞いてみたら、誰も入っていないとのことでしたので、ここにしました。因みに「中藤屋旅館」は、先程の「那須温泉真景」にも載っていました。 -
中藤屋旅館の内風呂。お湯は鹿の湯の源泉を使用していますので、基本的に雲海閣と同じく素晴らしいお湯でした。一人だし、綺麗だし、少し窓を開けると外からの風が心地よくで、とても居心地が良かったため、予定以上に長居してしまいました。
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14時20分前に中藤屋旅館を出て、那須湯本温泉のバス停に向かいました。写真は那須湯本温泉バス停前で見掛けた除雪車。この日は大活躍でした。
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14時40分発のバスに乗り、那須塩原駅には15時30分に到着しました。帰りもガラガラでした。
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16時02分発の「なすの278号」で帰京しました。帰りも先頭車輌の自由席に座りましたが、ガラガラでした。
結局、今回の旅行でも、コロナを心配する場面は全くありませんでした。それよりも帰りに寄った、最寄り駅の賑わいには唖然としました。飲食店を覗いてみると、相変わらずマスクを外して会話してる方だらけで閉口しました。緊急事態宣言中の旅行は、決して誉めらる行動でないことは百も承知ですが、果たしてどちらが危険なのかと思わざるを得ない光景でした。
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