2021/01/13 - 2021/01/13
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カメポンニュさん
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有馬高槻構造線はその名の通り、有馬から高槻まで続く活断層である。航空写真を見ると東西にスパッとほぼ直線状に延びているのが分かる。でも、この構造線は一本の断層でなく、何本もの断層が集まったものだ。今日見るのは真上断層(ほぼ東西に延びていて北側が上昇している。)と安威断層(ほぼ東西に延びていて北側が落ちている。)が作る地形である。真上断層が北に、安威断層が南に位置するのでこの断層に挟まれた地域は陥没していることになる。
これらの断層は過去に何回か活動しているのでその変位を地形に刻んでいる。現在は住宅や農地になっているので人の手が入っておりうやむやなところが多いが仕方ない。この観察の元になったのは大阪市立自然史博物館のデータである。
茨木市の福井というところから観察を始めて東へと向かう。交通が不便なので自家用車で行き、駐車場に車を置いて観察して回った。最後は高槻市の今城塚古墳へ行く。公園になっていて気持ちの良いところだ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通
- 1.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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福井について車を停める。この付近の田んぼの中に断層地形が見られるらしい。作物の無い今だからうろうろできるが農作物があるときなら不審がられるだろう。
田の中をうろうろとしてそれらしき地形を探す。多分これだろうと思うものが見えてきた。手前ではなく奥の崖が断層が作ったものだ。北側が高くなっている。真上断層だ。 -
真上断層を1枚目の写真の反対側から見たものである。この崖が断層が作ったものだ。
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田んぼのあぜ道にはホトケノザが咲きかけていた。春は近いのかな。
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次に東へ移動して耳原(みのはら)公園の駐車場に車を停める。大きな池があり一部薄く氷が張っている。水鳥の観察によさそうなところである。
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公園から東へと進む。住宅地の中に古墳が保存されている。
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工事現場を東向きに覗く。地図からすると安威断層の場所だ。北が低くなっているのが観察される。柵の左も低くなっている。
でも、この部分だけだと工事で盛り土をしている感じもする。これだけで断層だと確信はできない。 -
ここから住宅地を北に向かう。ブロッコリーを植えてある小さな畑がある。ツボミが固い時は紫色をしている。紫外線から身を守っているのだろう。昔ブロッコリーからDNAを抽出したことがある。遺伝子を傷つけない仕組みを感じた。
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茨木安威郵便局から北を眺めると崖が見える。この崖が東西に延びている。真上断層だ。先ほどの断層と違い、これははっきりとしている。見ていて気持ちがいい。
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断層が伸びているのがよくわかる。
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奥の高まりが真上断層で上昇した部分だ。
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ここからさらに東へ進み、安威断層の記載されているところを探す。断層地形が農地の中でなかなかわからず行ったり来たりする。
「こういうことか」と気が付いた。手前の用水路は左(南)へ流れている。奥の田んぼは右(北)が低くなっている。この辺りに安威断層があり、北が低くなっているのだ。 -
前の写真の向こう側から東を見るとこんな感じになる。北側が低くなっているのが分かる。人工の盛り土もあるとは思うがこの辺りが安威断層だと思う。
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一寸満足して耳原公園へ戻る。公園に戻ると何やら登り路がある。高いところがあると本能的に登ってしまう。煙と一緒だ。
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この階段を登ったら頂上になる。
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頂上には大正天皇が来られた時の碑がある。天皇もこの坂を登られたのだろう。
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山頂部は木が茂っていてあまり眺めは良くなかったが山頂の少し下に墓地があり、そこからはいい眺めがみられる。この墓は素晴らしい。墓参りが楽しそうである。
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麓に降りてさらに進むと右手には池が、左手には小さな流れがある。落葉しているがモミジらしきものが植わっている。
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この奥には子供用の遊具もある。
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今日は誰もいなかったが子供たちが走り回るのにいいだろう。左手にはこんなものもある。
子供用というより、年寄り用の足ツボロードだ。私は十分に年寄りだがこれは大の苦手である。普通のものは一周するようになっているがこれはゴールが奥にある。往復しないと靴に戻って来れない。これを設計した人の性格を疑う。絶対にお友達にはなりたくない。 -
恐ろしいコーナーを過ぎると梅が咲きだしている。これにはほっとする。
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昼食を取ってからさらに東へと進み名神高速道路の歩行者用のトンネルに着く。ここを安威断層が横切っている。この写真は北側から南側を見ている。
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出口はこのように坂になっている。断層で奥が高くなっているのだ。
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高速道路の北側からさらに北を遠望する。東西に高まりが続いている。真上断層だ。
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最後にさらに東へ車を走らせて今城塚古代歴史館に車を停める。なかなか立派な施設である。ここから古墳に向かう。
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古墳は堀の水がないところがあり立ち入ることができる。古墳の上にも散策道があり歩くことができる。
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今城塚古墳は高槻市が公園として整備している。この古墳は安威断層の上に築かれており、1596年の地震で古墳の一部が崩れたらしい。崩れたところかと思った場所があったがもともとの形だったらしい。
今回は崩れた部分を探せなかった。また時間があるときに探してみることにする。
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