ＧｏＴｏを利用して群馬へ　まずは世界遺産の富岡製糸場から草津温泉へ＝2020年11月

2020/11/23 - 2020/11/24

「久しぶりに温泉に行かない」と母に声をかけたところ、「いいね」と前向きな返事。それなら実家の車を使って、近場に行こうかと計画したものの、「腰を痛めたので今回は止めておく」と母から連絡が……。無理する必要は全くないので、母を連れての温泉は春以降に延期することに。でも、個人的には温泉に行く気分に満たされていたので、どこかに出かけよう。そういえば、有名どころの草津は未訪だったけ。じゃあ、上州へでも足を伸ばすとするか。せっかくだから世界遺産の富岡製糸場に行ってみよう

エリア 富岡・甘楽(群馬)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

草津に行こうと思ったものの、1人旅ともなると直前までホテルもレンタカーも手配しないのは悪い癖。連休最終日ということもあり、家の近くの格安レンタカーに空きはなし。でも、埼玉まで範囲を広げてみるとありました、南鳩ヶ谷のニコニコレンタカー。36時間で軽が6380円なら、ちょっと地下鉄に乗るのが面倒だけど安いので問題なし

お昼少し前に南鳩ヶ谷をスタート

荒川を渡り

関越自動車道を進みます。軽なのであまりスピードは出さず、左車線を余裕を持って走りましょう

2時間弱走ったところで寄居ＰＡで一休み

寄居パーキングエリア(下り)・スナックコーナー グルメ・レストラン

深谷ネギ醤油ラーメンでお腹を満たします

エネルギーを充電したところで再び高速を走ります。快晴ということもあり気持ちの良いドライブです

草津温泉に向かう前にちょっと寄り道。1時間ほどで着いたのは群馬県富岡市。無料の市営駐車場に車を止め、ここから世界遺産の富岡製糸場に向かいます

上信電鉄の上州富岡駅の前を通って富岡製糸場に向かいます。この上信電鉄、日本で3番目に古い私鉄で関東では一番古い歴史を持っているそうです。ローカルな私鉄にしては新しくなかなか立派な駅です。世界遺産の効果でリフォームしたのでしょうか？

上州富岡駅 駅

道路の案内に従って歩いて行くと

10分ほどで世界遺産の富岡製糸場に到着です

富岡製糸場 名所・史跡

1872年(明治5年)に明治政府が日本の近代化のために設立した官営の模範器械製糸場

「明治五年」と工場が開業した年がはっきり記されています

国宝に指定されている「東置繭所」に製糸場の歴史に関する展示が公開されています。「女工哀史」などの影響で、貧しい女性たちが過酷な労働環境の元で働いていたイメージがありますが、開業当初は労働時間も休みもしっかり保証されたホワイトな職場だったとのこと。それが時代の移り変わりで経営形態も変わり労働環境も変わっていったとのことです

工場設立に合わせてフランスから購入した繰糸機のレプリカや

伝統的な日本の生糸づくりの工具の展示もあります

国宝の繰糸所は繭から糸を取る作業が行われていました

「長さ約140ｍの巨大な工場で、創設時にフランスから導入した金属製の繰糸器300釜が設置され、世界最大規模の器械製糸工場」（ＨＰの説明）だったそうです

1987年（昭和62年）に操業を終えるまで、この機械が繭を紡いでいました

三角形を単位とした骨格のトレス構造。これを用いることで建物の中央に柱のない大空間をつくりだしたそうです。建築学はちんぷんかんぷんなので「そうなんだ」としかいえませんが

繰糸所の向かいにあるのが診療所

重要文化財の首長館。もともとは指導者として雇われたランス人 ポール・ブリュナが家族と暮らしていた住居ですが、彼が去った後は寄宿舎や教育・娯楽の場として利用したそうです

別の角度からみた首長館。だいぶ陽が傾いてきました

工女の寄宿舎だった榛名寮

こちらは浅間寮と妙義寮

富岡製糸場の脇を流れる鏑川

ひとまず引き返して女工館などを見つつ

社宅へ。内部見学できますが、まさに昭和の住宅という感じです

東置繭所は長さ104ｍもあります

こちらは西置繭所

繭から生糸を作る繰糸機の動力源として使われたブリュナエンジン

西置繭所にも製糸場に関する展示がありますが、こちらは写真撮影禁止でした。2階に上がって工場内を見渡すと巨大な鉄の水槽が見えます。重要文化財の鉄水溜で、400トンもの水を蓄えることができるそうです

煙突の後ろにあるのは乾燥場（繭の中の蛹を殺し、繭を乾燥させる作業が行なわれていた場所）かな

東西置繭所ともに1872年の竣工で木骨レンガ造。富岡製糸場の国宝、重要文化財は木骨レンガ造が採用されています

見学時間はだいたい1時間半。ここから草津温泉に向かうのですが、群馬県内とはいえ富岡から草津は思いのほか遠い。距離は75ｋｍほど。高速はないので2時間弱かかりそう

暗い夜道を慎重に？走って19時近くにようやく草津温泉ホテルリゾートに到着です。今回は楽天トラベルで「食と温泉満喫旅♪2種類のお肉が味わえる！群馬の恵み上州牛と上州麦豚しゃぶしゃぶディナー＜2食付＞」プランを予約。ＧｏＴｏの割引で10102円也

草津温泉ホテルリゾート 宿・ホテル

ともあれ、食事の前に温泉に入って一日の疲れを癒やします。昨今の事情でレストランの入場制限をしているからか、夕食は8時からでもＯＫとのことで助かります

こちらは脱衣場。ここの温泉は草津にある4つの源泉のなかでも最大の湧出量と高温を誇る万代鉱源泉を利用しています。Ph1.6の強酸性なので殺菌効果は抜群、というか肌の弱い人は注意しないといけません。何しろ温泉に1円硬貨をつけておくと1週間で溶けてなくなってしまうほどとか。一般に温泉に入ったときは流さない方がいいといわれますが、ここは湯船から出た後はかけ湯をした方が良さそうです

お風呂でさっぱりしたら夕食をいただきます。メーンのしゃぶしゃぶのほか、刺身などもあって量は十分。地元の川場ビールを飲みながら

さらに名物のすいとんも

さらに地酒も

デザートも美味しくいただきました

で、飲み物代はクーポンでお支払いです