2020/11/24 - 2020/11/24
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ペコちゃんさん
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飯能・名栗の山歩きを兼ねて、久しぶりに鳥居観音に行ってみました。
埼玉の奥武蔵・名栗にある白雲山には、約10万坪の境内に実業家・政治家であった地元出身の平沼彌太郎(1892~1985)が30年以上もの歳月をかけて独りで築き上げた救世大観音(写真)や本堂・玉華門・仁王門・大鐘楼・平和観音・玄奘三蔵塔などが点在しています。
観音信仰に篤かった母親の遺志を継いで、昭和15年にこの寺を開山したきっかけは「観音を奉れ」との母の遺言でした。
自ら観音像を彫り、平沼家所有の白雲山に観音堂を建ててから、その後も次々に100余体の仏像を彫り続け、造った建造物は主なものでも10以上。
また秋には、山全体を包む紅葉が訪れる人々を魅了します。
今回は紅葉の見頃は過ぎていましたが、藤棚山の山歩きと鳥居観音を楽しんだ秋の一日でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回は5名の参加者なので、車1台で6時に地元を出発し、7時前に名栗川上流にある子殿バス停の駐車場に到着。
そこから林道をしばらく歩いた後、バリエーションルート(地図にない道)から藤棚山へ登り、帰りは鳥居観音経由で駐車場に戻る、という名栗湖の北側を歩くコース。 -
駐車場をスタートし、名栗川に架かる橋から上流の橋を見ると・・・
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可愛い小学生の絵が描かれています。
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車道をしばらく歩いて左に曲がり、林道につながる道を進みます。
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林道に入ると、林業関係者のキャタピラー車が登ってきました。
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これは茶の花。
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杉やヒノキの伐採が行われています。
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伐採された木を見ながら林道を進みます。
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チェーンソーの音が響き、伐採された杉(中央の斜めの木)が倒れていきました。
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周りの山々は黄葉で彩られています。
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ススキと青空・・・秋らしい眺めです。
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伊豆ヶ岳もよく見えます。
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藤棚山の手前にある大遠見山(788m)。
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歩き始めて3時間あまり・・・10時過ぎに藤棚山(920m)に到着。
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ここから西に上ると蕨山(1,044m)、東に下ると名栗湖・川又。
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スタート地点からの標高差は670m・・・高齢者には丁度良い山行です。
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藤棚山から鳥居観音へ向かって東に進みます。
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青空と紅葉のコントラストが美しい!
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木々の間から南側に名栗湖が見えてきました。
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「秋葉大権現」の祠。
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金比羅神社跡・・・かつてここにあった神社は焼失し、今は社の土台と石の祠が残るのみです。
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鮮やかな紅葉。
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木々の間から鳥居観音が見えてきました。
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白雲山鳥居観音の全体図。
通常は入り口の料金所で入山料(200円)を払うのですが、山歩きの延長戦ということで、そのまま山内を歩いて回ります。 -
登山道を下りると「玄奘三蔵塔」が目の前に。
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玄奘三蔵塔の前にある「平沼先生夫妻光頒徳(しょうとく)碑」・・・当寺を創建した平沼夫妻の徳を讃えるため、開創50周年の1990年に建立されました。
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玄奘三蔵塔の第三層は印度様式の十六角形、第二層は中国様式の八角形、第一層は日本様式の四角形という独創的な建物。
塔内には、孫悟空と共に『西遊記』で知られる三蔵法師の霊骨が祀られています。 -
玄奘三蔵法師(602~664)は、仏法を求めて17年間に亘る天竺(インド)への旅で多数の仏典を唐に持ち帰って翻訳し、仏教躍進の基礎を作った偉人・・・平沼彌太郎は、日本に三蔵塔を建立することは日中親善のために役立つと考え、吉田茂など政界財界人を発起人にたてて二千余名の賛助者の協力で白雲山に建立しました(1960年)。
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塔の前に置かれたエキゾチックな大香炉や・・・
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ダイナミックな基盤四方の彫刻物も平沼彌太郎の作です。
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玄奘三蔵塔からは、谷越えに救世大観音と納経塔がよく見えます。
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脇立の梵天・帝釈天と中央の救世大観音・・・その高さは23mで東京湾観音(57m)や高崎白衣大観音(41m)には及びませんが、美しさと神々しさが漂っています。
像の原型は平沼彌太郎が作り、人工骨材と軽量コンクリートで昭和46年に建立されました。 -
タイの寺院を連想する、高さ15mのカラフルな納経塔は昭和48年に建立。
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鳥居観音に向かう途中、振り返ると玄奘三蔵塔の優美な姿が・・・
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歩道から見上げた納経塔・・・一万巻を超える般若心経や多数の写経が収められています。
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紅葉の見頃は既に過ぎていますが、玄奘三蔵塔から納経塔までの道沿いを中心に、まだまだ楽しめます。
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紅葉の先には玄奘三蔵塔。
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大観音の胎内には阿弥陀如来像など多数の仏像が安置されており、土日祝日には胎内巡りや、また大観音の中の螺旋階段を登ると、高さ27mの展望台(頭部の背後)から奥武蔵の山々を一望できます。
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大観音の建立は平沼彌太郎の悲願でした。
『高所より大衆をみそなわす大観音の偉大な妙智力で衆生を済度し、これを幸福に導き、日本の平和を守って頂きたい。・・・』 -
足元の壁面には、観音菩薩が様々な姿に変化していく「観音三十三応身」のレリーフ。
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大観音から玄奘三蔵塔まで戻り、紅葉を見ながら平和観音に向けて歩いて行きます。
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この下り坂は、まだまだ紅葉が楽しめます。
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木々の間から昭和52年に建立された大鐘楼が見えます。
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直径5mの地球儀の上に鎮座する平和観音(地球愛護平和観音)は、開山35周年の昭和50年に建立されました。
地球儀の下は展望台になっています。 -
自然破壊が進む状況を憂慮した平沼彌太郎は、観音様の背に鳩の羽を模し、両手で霊水の入った壺を傾けて地球に注いで地球上のあらゆるものを浄化し、天地自然と共に人類の永久的繁栄を祈念して平和観音を建立しました。
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展望台からは、パノラマのように広がる救世大観音や玄奘三蔵塔などが一望できます。
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そして真正面に聳え立つ救世大観音。
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平沼彌太郎の想いが伝わってくるようです。
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平和観音を少し下ったところにある観音堂・・・観音堂を建てるようにという母の遺言を実現しようと、平昭和15年に沼彌太郎が最初に建てたお堂です。
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明治25年にこの地に生まれた平沼彌太郎は、後に埼玉銀行(現埼玉りそな銀行)の初代頭取や参議院大蔵委員長を務めるなど、大正の初めから昭和にかけ、政財界で活躍しました。
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観音堂は現在は恩重堂として父母の像を安置しています。
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観音堂の入り口にある仁王門は昭和27年の建立。
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門の左右には観音堂を守護する阿形の像と・・・
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呍形の像。
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下から見上げた仁王門。
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ここが料金所のある入り口。
今回は時間の関係で本堂はパスしましたが、もう一度ゆっくり訪れたい鳥居観音でした。
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