岡山城から後楽園へ。＋岡山街歩き。

2018/06/01 - 2018/06/01

今回で岡山城は2回目、後楽園は3回目の訪問でした。後楽園はいつも

唯心山のあたりをうろうろして写真を撮って‥という感じだったんで

すが、４トラさんのおかげで、後楽園にはいっぱい見どころがあるというのを

知って、今回はじっくりと園内を巡りました。本当にみどころがいっぱ

いでした！

岡山城も様々な展示やアトラクション盛りだくさんでとても楽しかったです。

来場者を楽しませよう！という気持ちや姿勢が伝わってきました。

岡山城や後楽園のボランティアガイドさんも、岡山城愛、後楽園愛、岡山愛

に溢れていました！

エリア 岡山市(岡山)

岡山駅前から乗った路面電車を城下で降りて、岡山城・後楽園に行く前に、城下筋に

あるいくつかの建物を見学しました。南側に歩くと、まず目に入るのが、岡山禁酒会

館です。

岡山禁酒会館 名所・史跡

変わった名前ですが、文字通り禁酒運動を進めるための拠点として大正時代に建てられた建物です。その運動のために専用の建物を建てるなんてすごいです。キリスト教系の運動だったようですね。

シャッターは閉まっていましたが、「聖書　BOOKS]という看板が掲げられていました。

岡山禁酒会館 名所・史跡

腰折れ屋根のドイツ風のかわいらしい建物ですが、木造にもかかわらず、空襲をくぐりぬけた幸運な建物です。

岡山禁酒会館 名所・史跡

禁酒会館のすぐ横には岡山城の西手櫓が現存しています。

こちらも木造ですが、空襲でも焼け残りました。岡山城は天守閣も焼けてしまったため、大変貴重な遺構ということになりますね。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

さらに進んでいくと、中国銀行の本店がありました。

本店は高層ビルですが、このドア周りは、昔の建物の一部を使っているのではないかと思われます。

独特なデザインの彫刻ですね。

さらに進むと、旧日本銀行岡山支店のクラシカルな建物が建っています。

ルネスホール 名所・史跡

コリント式のオーダーが4本、左右対称の建物はいかにも銀行。

設計はもちろん日銀設計のスペシャリスト・長野宇平治です。
長野宇平治は日銀の技師として日銀の建物を一手に引き受けていましたが、民間の銀行作品も多いようです。

ルネスホール 名所・史跡

今はルネスホールとして利用されています。

ちなみに現在の日銀岡山支店は中国銀行本店のすぐ隣にあります。

このあたりは岡山の金融街なんですね。

ルネスホール 名所・史跡

そして、日銀と道路を一本挟んであるこの建物も銀行です。

おかやま信用金庫内山下支店・内山下スクエアです。

設計者はなんと安藤忠雄さん。銀行としてはとてもユニークなデザインです。

城下筋を戻り、今度は北側に歩いて、少し東に入った界隈・岡山神社のある
出石町はガラッと雰囲気が変わって細い道や古い町屋などが残る静かな町でした。

岡山神社 寺・神社・教会

古い蔵なども残っています。

レトロな近代建築にはバーが入っていました。

看板建築も。

面白い蔵（？）のような建物が付属している和風家屋。

赤い壁に天女のレリーフのある家もありました。

2階の虫籠窓が独特な建物ですが、建物に

「福岡醤油建物プロジェクト」という幕が掲げられていたので、

この建物が何かに活用される予定なのでしょうね。

実際に工事が行われていいるところもありました。

「本工事は公益財団法人　石川文化振興財団が岡山市街地のさらなる魅力づくりに木よすることを目的として行う「建築プロジェクト」によるものです。」

と書かれていました。この石川というのは、アパレルの「アース＆ミュージックエコロジー」の創業者みたいです。「アース・・・」は、岡山の会社だったんですね。

古い建物を活用しながら魅力的な街になったらいいですね。

さて、街歩きはこれぐらいにして、岡山城に向かいましょう。

旭川は水がきれいですね～。
左側には後楽園、右手奥には天守閣が見えています。

旭川 自然・景勝地

天守閣が近付いてきました。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

廊下門をくぐります。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

月見櫓は17世紀前半の建物で重要文化財に指定されています。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

昔の石積み。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

不明門。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

外観が真っ黒なことから烏城とも呼ばれます。

入り口前にはボランティアガイドさんがいて、岡山城の説明をして、写真も撮ってくださいました。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

金色の鯱が目の前に。後楽園も見えます。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

今の天守閣は再建されたものなので、コンクリート造りですが、城内は様々な展示や

映像など、いろいろ工夫が凝らされていて、楽しめました。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

私は無知なことに、現存12天守以外は明治の廃城令ですべてこわされたと、昔は思っていたのですが、この岡山城は天守閣は残され、国宝にも指定されていたんですね。
他にも名古屋城、和歌山城、広島城なども同様で、すべて戦争で焼けてしまいましたが、今、それらが残っていたらどんなに素晴らしいだろうと思ってしまいます。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

籠の中に入って写真撮影できますよ～。

写真撮影用の小物なども用意されています。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

岡山城。

烏城公園 (岡山城) 公園・植物園

岡山城を後にして橋を渡り後楽園に向かいます。

この橋、てすりが結構低いんです。
この月見橋はけっこう昔に造られているんですが、景観にそぐわないと
いまだに論争になっているそうです。

月見橋 名所・史跡

今日は、普段は公開されていない廉池軒が、ラッキーなことに開放されていて、
中に入ることができました。

細い橋を渡ります。

岡山後楽園 公園・植物園

廉池軒からの眺め。藩主と同じ目線で景色を楽しめます。

ボランティアのガイドさんの説明が、後楽園愛・岡山愛に溢れていて、こちらまで楽しくなりました。

岡山後楽園 公園・植物園

外界の景色が見えないので、庭園の景色に意識が集中します。

岡山後楽園 公園・植物園

廉池軒横のさざなみ茶屋で梅ジャムのソフトクリームを。

梅ジャムの梅は園内の梅林で採れた梅を使っているそうですよ。

さざなみ茶屋 グルメ・レストラン

八橋。

菖蒲がちょっとだけ咲いていました。

岡山後楽園 公園・植物園

流店は建物の中央を水路が流れているとてもユニークな建物。

岡山後楽園 公園・植物園

夏には涼しそう。

岡山後楽園 公園・植物園

流店と菖蒲。

岡山後楽園 公園・植物園

花交の池。

水音がすると思ったら、滝が流れ込んでいました。園内を巡ってきた曲水の水のゴールがこの池で、ここから旭川に帰っていきます。

岡山後楽園 公園・植物園

唯心山と岡山城の景色。

岡山後楽園 公園・植物園

これだけ広い芝生が広がる日本庭園は珍しいかも。

もっともこれだけの芝生の庭になったのは明治以降のことで、それまでは多くは田畑が占めていたそう。

岡山後楽園 公園・植物園

井田は、そのたくさんあった田畑の名残です。

岡山後楽園 公園・植物園

茶畑もあります。

江戸時代は藩主専用のお茶に使われていたそうです。
背後のゆるやかな波のような曲線を描く土手と茶畑の景色もよいですね。

岡山後楽園 公園・植物園

沢の池。

岡山後楽園 公園・植物園

清々しい景色です。

岡山後楽園 公園・植物園

慈眼堂は池田剛政が池田家と領民の安寧を願って建立した観音堂ですが、

現在は門とお堂だけで、観音像はありません。

花崗岩（かこうがん）を三十六個に割って組み上げた烏帽子岩（えぼしいわ）
もおもしろい。

岡山後楽園 公園・植物園

お堂は階段を上がったところにありますが、立ち入り禁止となっていました。

岡山後楽園 公園・植物園

まっすぐに伸びる道は馬場。

弓場もあり、家臣が、藩主に武芸を披露する行事もありました。

岡山後楽園 公園・植物園

後楽園で忘れてはいけないのが丹頂鶴です。

園内を散策していると、時々鳴き声が聞こえました。

岡山後楽園 公園・植物園

御舟入跡。
江戸時代、船で城から後楽園に藩主が入るときに使われた雁木で、
発掘されたものです。

岡山後楽園 公園・植物園

延養亭は藩主の居間で、園内で一番格式の高い建物です。

戦災で焼失したため、昭和35年に忠実に再建されたもの。

岡山後楽園 公園・植物園

観光を終えてフルーツパフェで一息です。

岡山はフルーツ王国。市内各地でおいしいフルーツパフェが食べられます。
メインは葡萄と桃でした。岡山プラザホテルのレストラン「彩」にて。

岡山プラザホテル Restrant グルメ・レストラン