学士会館に泊まる

2020/11/01 - 2020/11/02

都会の隠れ家ホテル。

エリア 神田・神保町(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

学士会館は、関東大震災後の1928年築の耐震性を備えた重厚な建物である。旧帝国大学の卒業生や職員の親睦のための施設であるが、一般の人も利用できる。ある日曜日、休日出勤をしていた私は、仕事の合間に学士会館ホテルを当日予約する。急きょ思い立ったのでカメラがない。そんな訳で携帯電話（スマホではなくガラケー）のカメラ機能で撮影。だから、画像はあまりよくない。三省堂書店に立ち寄り、いざ学士会館へ。旧帝大ではないが一応国立大学卒、臆することはない。

学士会館ホテル 宿・ホテル

ちなみに日本野球発祥の地でもある。

日本野球発祥の地 記念碑 名所・史跡

一歩中に入れば、歴史の重みを感じる。

神保町にこんな素敵な建物があったとは。なぜ今まで気付かなかったのか。旧帝国大学卒でないのが悔やまれる。

入り口の取っ手も昭和初期の重厚感。

1階の談話室。その奥に見えるのは、各旧帝国大学（北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学）の紹介スペース。

階段の親柱も彫刻が施されていて、高級ホテルみたい。クラシックホテルに何カ所か泊まったが、それらと比べても遜色はない。

階段横の鉄柵の細工。

4階のロビー。結婚披露宴なども開かれるので、更衣室などもある。

4階ロビーには難しそうな本が並べられた書棚もある。

客室の扉も重厚な木の板。

客室。天井が高い。

普通のシングルルームなら1泊朝食付税込で１万１千円だが、少しだけ追加料金を出してコンフォートシングルの部屋にした。それでも1泊朝食付税込で13,860円。意外とリーズナブル。旧帝国大学の卒業生で学士会会員は割引料金で泊まれるので、もっと安くなる。

夕食も学士会館内のレストランでとることにした。宿泊者は6,000円のコースが4,000円になるとあった。この日は日曜日だったので中華レストランと日本料理店はお休みなので、フレンチレストランに向かう。しかし、コロナで客席を制限しているためか、フレンチレストランは予約で一杯と断られる。

そこで案内されたのが”THE SEVEN'S HOUSE”というカジュアルなレストラン。カフェ兼ビアパブとなっている。旧帝大が7大学だから”THE SEVEN’S HOUSE”なのだろう。6,000円のコースはない代わりに、宿泊者は1割引きで食事ができる。2,650円（税込）のディナーセットにする。

THE SEVEN’S HOUSE グルメ・レストラン

お客さんはほとんどいない。私は一人用の窓に向かった席。

前菜。ピクルスとかテリーヌとか。

コーンポタージュだったかな。せっかくなので学士会館ワインの白も頼む。

メインはお魚にした。他に肉料理も選択で来た。

デザートの紅茶プリンとホットティー。コース料理とワインを合わせ、宿泊者割引きで3,114円（税込）だった。宿泊代と合わせても１万７千円ほど。１泊２食でこの料金ならかなりお得だろう。

2階の会議室（？）も重厚な雰囲気。

その会議室（？）の入り口の装飾。ヨーロッパの建物みたい。

翌朝。朝食会場は夕食と同じレストラン”THE SEVEN’S HOUSE”。

洋食か和食をチェックインの時に選択する。私は洋食を選択。

チェックアウト前に見ると、レストランの入り口（フレンチレストランと”THE SEVEN’S HOUSE”の両方の入り口を兼ねている）は閉ざされていた。この扉の装飾もクラシカルで素晴らしい。

都心にありながら戦禍を逃れ、90年余りの歴史を持つ学士会館。旧帝大卒でなくても、スタッフさんは丁重に接してくれた。こんな素敵なホテルなのに、ビジネスホテルとあまり変わらない料金で泊まれる。もっと早く知りたかった。

終わり。