2007/06/06 - 2007/06/10
39位(同エリア5344件中)
SamShinobuさん
- SamShinobuさんTOP
- 旅行記132冊
- クチコミ1件
- Q&A回答1件
- 220,353アクセス
- フォロワー119人
映画関係者を北京にお連れすることになり、僕も初めての北京を満喫することになった。その過ぎ去った時代に思いを馳せると、蘇る情景に懐かしさがこみ上げてくる。来たる2008年の北京オリンピックに向けて、市内は街の至るところで突貫工事の真っ最中だった。
-
2007.6.6(水)
北京国際飯店
10時35分成田国際空港発、全日空NH905便は13時15分に北京首都国際空港に到着。そこからタクシーに乗って約40分程でホテルに到着した。 -
什刹海
初めての北京はここから始まった。人力車に乗って迷路のような胡同を巡り、悠久の時の重みに身も心も絡め取られながら、上海とはまるで違う異世界にただ目を見張った。 -
后海と前海を繋ぐ水路に架かる銀錠橋。
-
北京オリンピックを前にして、白人の観光客が目立つ。
-
逢魔が時にもなると物の怪にさらわれてもおかしくないような陋巷だ。
-
路地裏の片隅で腹出す中国人。
-
下町のうどん屋。
-
歴史ある街だけに、何でもない脇道にも風情がある。上海は租界時代に建った建造物が多く、それが趣ある街並みを形成しているが、北京は更に古い建物が時の重みを感じさせる。
-
后海のほとりに建ち並ぶ店は飲み屋が多い。
-
躍動感溢れる鯉の絵を壁に描いていた。
-
欧米人にとっては、僕ら以上にこのオリエンタルな雰囲気がエキゾチックで堪らないじゃないかな。
-
烟袋斜街。
清代からの建物を利用した土産物屋や飲食店が並ぶ。 -
烟袋斜街から大通りに出ると、歴史ある立派な建造物が見える。鼓楼だ。ここでは明の時代から太鼓で都に時を告げていた。
-
再び什刹海に戻ってきた。什刹海はかつての皇族が居を構えていた所。前海、后海、西海の3つの湖からなる。これが人工湖というのだから驚きだ。
-
銀錠橋のほど近くにある烤肉季で北京初の食事。
-
烤肉季は1848年創業の老舗だ。
-
店内はすでに満席。昔からの北京の味を守っている。
-
この店の名物、烤羊肉。羊を葱とパクチーと一緒に焼いた料理。
-
これは何の肉だったのか、うーん思い出せない。
-
酸辣湯。美味しそう。
-
食後は天安門広場に向かう。
-
天安門とその前に東西に走る長安街。ここを訪れる多くの人が、1989年6月4日の天安門事件の事を思い起こさずにはいられないだろう。この長安街を走行する戦車の前に立ちはだかって、それを止めようとしたタンクマンはあまりにも有名だ。有事の際には滑走路としても使えるようにと100m以上の道幅を有する長安街を見ながら、あの凄惨な虐殺からたった18年しか経っていないことに改めて愕然とする思いだった。
-
この時、僕は初めての天安門広場に圧倒されていた。それにしても広場にはゴミが散乱している。今では常に清掃が行き届いており、ほとんどゴミは落ちていないが、このころはここに限らず市内のどこも酷かった。そういえば、この年は北京オリンピックを1年後に控え、国を上げて市民のマナー向上が叫ばれており、中には思わず笑ってしまうスローガンもあった。唾を吐かない、列に割り込まない、道にゴミを捨てない、公共の場で大声を出さない等、幼稚園児かよとツッコミたくなるようなことを真面目に注意喚起していた。なんと違反者は最高50元(860円)の罰金がかせられるというニュースを聞いて、かえって民度の低さを世界に露呈しているんじゃないかと思ったものだ。
-
初めての天安門広場を訪れて、僕は厳粛な気持ちになると同時に、急激な中国の発展に複雑な思いを抱いたのを覚えている。
-
苗妹園。
朝陽公園の近く、農展館北路に面した首汽大厦の2階にあった。
ここは少数民族である苗族(ミャオ族)の女の子が歌や踊りのショーを見せてくれる飲み屋だ。
先ずは歓迎の踊り。歌の最後に「ヤーウー!」(苗族の言葉で乾杯の意味)と言って、もち米から作った苗族のお酒を飲まされる。 -
民族衣装を着て銀の冠や首飾りを身につけた女性が、独特の踊りで楽しませてくれる。
-
苗族は貴州省の山岳地帯に多く暮らしているが、彼女達も貴州省の出身らしい。人口14億人の中国人の90%以上が漢族で、その他に55の少数民族がいるが、その内苗族は中国に900万人(2000年)いるそうだ。
-
最後はお客さんも交えて、苗族の足踏みダンスやバンブーダンス等で大いに盛り上がった。
-
2007.6.7(木)
ホテルの部屋から眺める風景。北京オリンピックに向けて、市内の至るところで工事をしていた。 -
それによって失われていく古き良き街並みや建物も数多くあったろう。
-
ホテルから北京駅まですぐだったので、朝ひとりで散歩してみた。
-
北京の撮影部。
-
今回のメインの目的地である川底下村(せんていかそん)に来た。
-
北京市郊外、西に約90km離れた山あいの村。
-
もともとは爨底下村(さんていかそん)といったが、文化大革命の時に川底下村(せんていかそん)と改名した。
-
明や清の時代の古い村落の建築群がそのまま残っている。
-
映画のロケにうってつけだと、村を隈なく見て歩く。その後製作された映画「ウォーロード/男たちの誓い」は、このすぐ近くでロケをしたそうだ。
-
軒下のとうもろこし。
-
なんか癒される。
-
ここは民宿のようだ。泊まってみたい。
-
小さい村の裏山に登る。
-
上から見ると、四合院建築が多く残っている。
-
ここも宿屋だろう。
-
毛沢東のスローガン?
-
仏様の頭の形をした岩山。
-
確かに見えなくもないが。
-
石臼。
-
練炭も手造りだ。
-
庭先で餃子を作っていた。
-
どことなく風情があるなあ。
-
時代劇のセットのようだ。
-
このオヤジさんの食堂で昼食。
-
作るのは奥さん。
-
これがメニュー。大体8元(130円)〜20元(320円)が中心。
-
豚肉とニンニクの芽炒め。
-
鶏肉と茸の煮物。
-
ニラ玉。
-
チャーハン。凄い量だった。
-
オープンエアのテーブルでいただく奥さんの料理は、どれも素朴だが美味しかった。
-
お腹いっぱいになったので、食後も村を散策した。
-
車で北京市内に戻る。
-
一旦ホテルに入って、夕食までのんびりした。
-
龍元堂広西菜食府。
広西料理を食べに来た。 -
広西チワン族自治区にはチワン族始めヤオ族、ミャオ族、トン族など多くの少数民族が暮らしており、彼らが食べているのが広西料理だ。
-
純真無垢そうな店員さん。彼女もミャオ族だ。
-
これはさっぱり味だが、ニンニクが大量に入っている。
-
広西料理は酸味と辛味が特徴の郷土料理。レモン果汁を使う料理も多い。
-
民族料理っぽいが、意外と日本人の口に合う。実際この店はよくアテンドで使ったが、クライアントの評判はすこぶる良かった。
-
豚肉と蜜柑を一緒にレタスで包んで食べる。一風変わった味がするが、蜜柑の甘味が口に広がって美味しい。
-
見るからに辛そう。それより、この当時は八角が苦手だったので、八角を使うことが多い肉料理はハードルが高かった。
-
山菜炒めもニンニクたっぷり。
-
素朴な茹で鶏が一番旨い。
-
〆は焼きそば。
-
東四北大街香餌胡同6号にあったが今はもうない。いい店だっただけにとても残念だ。
-
2007.6.8(金)
故宮(紫禁城) -
太和殿も北京オリンピックに向けて大改修中だった。
-
可愛いチャイナ服の女の子。
-
初めての故宮はあまりの広さと複雑に入り組んだ建物に、頭がくらくらしたのを覚えている。
-
故宮の北側に御花園という美しい庭園がある。そこに太湖石を積み重ねて造った山があり、その山頂に御景亭が建っている。それにしても太湖石の山とはなんとも不思議な光景だ。
-
神武門も工事中。
-
神武門を出ると、景山公園山頂に万春亭が見える。
-
故宮のお濠。筒子河。なんと景山公園はこのお濠を掘った土で造った人工の山だそうだ。
-
王府井も工事中。
-
新東安市場も工事中。
-
ずっと工事中。
-
どんだけ工事しとんねん。
-
富士フイルムの看板があった。
-
凱菜国際酒店(グロリアホテル)の船餐廳で昼食。
-
麺料理。
-
何だろう。小籠包的な?
-
揚げ餃子。
-
これは?
-
蒸し餃子かな。よく覚えてない。
-
デザートはマンゴーと杏仁豆腐のババロア。
-
午後は撮影所視察。
-
オープンセット。
-
ここは映画学校。
-
夜は「高恩」という韓国料理店で焼肉を食べたようだ。
-
2007.6.9(土)
車をチャーターして、万里の長城(八達嶺長城)に来た。ロープウェイで女坂の北八楼まで一気に登る。 -
北八楼は海抜1015mだ。
-
こんな峻険な所に2万キロ以上の長大な城壁を造るなんて、呆れるほかない。
-
観光客で溢れている。
-
遥か彼方まで続いている長城に初めて立って、凄いところに来たなあと不思議な気分だった。この後ここには何度も訪れたが、やはりこの時の感動は忘れられない。
-
往復ロープウェイを利用したので、楽チンだった。始めのうちは八達嶺入口から北八楼までの距離感が掴めなかったのでロープウェイを使っていたが、やはりここは下から自力で登る方がいい。歩いてもそれ程大変ではないし、龍の背中にも例えられる壮大な長城を体感する為には、ロープウェイではもったいない。
そういえば、いつだったか例によってロープウェイで北八楼まで上がり、30分くらい過ごしてまたロープウェイで下りたことがあった。その時のガイドに「万里の長城は中国人にとって死ぬまでに一度は訪れたい所です。だから遠くから何日もかけて来る人も多いのに、皆さんは日本からはるばる来て、たった30分で帰るんですか」と笑われたことがあった。 -
北京市内に戻って、老舎茶館で休む。
-
皆のんびりお茶を飲みながら演芸を楽しんでいる。ここはブッシュ元大統領や海部俊樹元首相も訪れたことがある。
-
皮影戯。薄く切った牛革の人形に後ろから光を当てる影絵。この伝統芸能である人形劇は、昔は相当人気があったようだが、はっきり言ってしょぼい。
-
人形使いの面々。
-
中国古典楽器の演奏。二胡の絞り出すような響きは中国の大地を連想させる。二胡奏者ではチェン・ミンがお気に入りでアルバムも持っているが、初めて彼女の演奏を生で聴いた時は、たった二弦で奏でられる音の表現力に思わずため息が漏れた。
-
マジックショー。客席から選ばれた白人が舞台に上げられる。
-
変面。
-
雑技。
-
中国では2000年も前から雑技があって、敦煌の壁画にも描かれているらしい。
-
この人の体、一体どうなっているんだろ?
-
大柵欄。かつては北京一の繁華街だった。昔ながらの街並みにその面影が残る。
-
なんか下町っぽくていいなぁ。
-
家の軒先で思い思いに寛ぐ。
-
路地裏の市井の人々。
-
お店の人ものんびりしている。
-
瑠璃厰。
-
骨董品通りだ。
-
筆、硯、墨、紙の文房四宝と、書画や骨董品を売る店。
-
美しい夕日のシルエット。
-
龍城堂広西柳州餐廳。
ここは桂林私家菜という桂林の伝統家庭料理の店。東黄城根北街28号にあったが、今もあるのだろうか。昨日の龍元堂と同じ広西料理のひとつだ。 -
キュウリとニンニクの和え物は、この前日も食べたな。なますにはデカい唐辛子が入っている。
-
見るからに郷土料理だ。
-
これは何の肉だろう。茸とニンニクも入っている。
-
これはちまきかなぁ。
-
定番の空芯菜炒め。
-
茄子の天ぷら。これ旨いんだよな。香辛料の入った塩をまぶして食べると、ビールが進む。
-
北京ダックも高級専門店とは違って、野趣溢れている。
-
2007.6.10(日)
地下鉄、建国門駅のホーム。 -
西単も工事中。
-
西単をぷらぷらした。
-
建設中の中央電視台(CCTV)本部ビル。
国営放送のテレビ局だ。2棟のビルが斜めに建ち始めた時は何じゃこりゃと思ったが、2008年12月に完成したものは更に予想の上をいった珍しいフォルムをしていた。今では北京のランドマークのひとつになっている。
14時45分 全日空NH906便は北京首都国際空港を出発、19時10分に成田国際空港に到着した。
2008年8月8日午後8時(日本時間午後9時)から始まった北京オリンピック開会式は、チャン・イーモウ監督の演出だけあって、実に美しく荘厳で見応えがあった。中国はまさに国を上げてこのオリンピックにかけており、そのため僕が初めて北京を訪れた頃の北京市内は、昼夜問わず突貫工事でインフラを整備していた。市民の間では、世界中のクレーン車が北京に集結していると、まことしやかに囁かれているほどだった。地下鉄の新路線は路線図の更新が間に合わないほど次々と開通し、高層ビルは建ちまくり、道路工事であちこちが通行止めになっていた。だから初めての北京の印象は、工事、工事、工事の街といってもいい。街全体を大規模修繕し、国際社会に恥じぬよう人民のマナーを向上させ、新しい国家に生まれ変わろうと必死にもがいているようでさえあった。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
135