2020/10/21 - 2020/10/22
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falcon38さん
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秋たけなわです。
今年も一泊二日で、野尻湖にキノコ狩りに行ってきました。
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いつもお世話になるゲストハウスLAMPさんです。
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場所はココ↑
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ゲストハウス前の駐車場が増設されていて、車がたくさん停まっていたのにはビックリでした。
湖の方を散歩します。 -
たぶんガマズミと思います。
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湖畔を周るだけでも、何種類ものきのこがあります。
これはホコリタケで、食べられます。 -
木の杭のてっぺんには地衣類のアカミゴケが、何年も住み着いています。
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湖面に浮かぶ怪しい舟。
その上にいるのは、全人類の敵バスフィッシャーです!
「沈め~」「ひっくり返れ~」とお祈りをします。
・・・、何も起こりませんでした( ゚Д゚) -
夕方、朝から出かけていたキノコ狩りの方たちが戻って来ました。2018年にヴェローナでオペラ「カルメン」を一緒に観劇した女性グループも、キノコが気に入られ今年もみえていました。
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夕食前に、近くの温泉に行く途中でみえた黒姫山。
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共同浴場関川温泉「大湯」。
温泉なので、しばらく体もポカポカです。 -
夕食は、恒例のきのこディナー。
ガイドさんから説明があります。 -
これで二人分。このために来ているようなものです。
大皿にあるのは今日のグループが採ってきたもので、ムキタケ、ヌメリスギタケモドキ、キナメツムタケ、ナラタケ、オシロイシメジ、ハナイグチ、ブナハリタケ、ナメコ、クリタケ、シロナメツムタケ、タマウラベニタケのキノコ鍋にします。
小皿はシェフのキノコ創作料理の六品。美味しいです。
最後はおひつのキノコ炊き込みご飯を加えて、きのこ雑炊にします。
エールビールを飲んで、明日のキノコ狩りに備え爆睡です。 -
話は突然変わりますが、これは2016年11月にトリノで予約もなく偶然入ったリストランテです。
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おりしもトリノでは「トリュフ祭り」が終わったばかりの時だったと思いますが、キノコづくしのメニュー(All mushrooms!)を発見!
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部屋の中央のデコレーションを見ると、計量器には白トリュフが乗っており、その右にはポルチーニが飾ってあります。
これは頼むしかありません! -
Tagliatelle with tomatoes flour, porcini mushrooms and pecorino cheese
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これがスゴかった!
Mushrooms in 3 kinds (fried-grilled-in bag)
全部ポルチーニだと思いますが、左がフライ、右はオリーブオイル炒め、上は香草とホイール焼きにしてありました。
ポルチーニづくしとワインのBaroloに酔いしれた楽しい夕食でした。 -
日本ではキノコの虫出しは塩水につけるのですが、「こちらの店ではポルチーニの虫出しはどのようにやっているのか?」を尋ねた時の図です。
カメリエーラさんの答えは「若いポルチーニは強いので、虫はほとんどいない」というものでした。
たしかにハナイグチなどは成熟した老菌では驚くほど虫が食っているものがありますが、若いものですと非常に少ないです。きっとレストランでは、虫のいる老菌は避けられるのかもしれません。 -
翌朝、ゲスト5名、ガイドさん2名でキノコ狩りに出発。
トップのガイドさんは、10年以上お世話になっている大先生です。
昨年はレンタカーでシベリアを駆け巡られたそうです。今回も途中の車の中で、レンタカーを駆使してパタゴニアを歩かれたお話を伺いました。
自分も年取っても、こんなふうにできたらいいな~ -
最初に見つけたキノコはベニテングダケ。毒。
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最初に見つけた食べられるキノコは、倒木に生えるムキタケです。
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落ち葉の中から、チャナメツムタケを見つけました(矢印)。
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柄にささくれがある、美味しいキノコです。
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白いのはブナハリタケ。
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キャッホ~、束生するナラタケを見つけました。
これ美味しくてたくさん採れるので、大好きです! -
ちょっと地味ですが、白いのは「カノシタ」というキノコ。
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このように傘の裏は針状になっており、「鹿の舌」を連想させることから名付けられたとされています。
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再び話は変わって、これは2019年11月のフランスはナンシーの市場です。秋ともなればたくさんのキノコが売られていますが、奥の右から3番目の白いキノコがカノシタです。フランスでも人気のキノコなのです。
ちなみに左から順にヒラタケ、橙色のが有名なジロール(=アンズタケ)、クロラッパタケ、カノシタ、Chanterellaという日本にはないキノコ(←フランスでは有名。多分ナラタケ的な味がするのではないか?と思いますが、いずれ食したいと思ってます)、一番右はわかりません。手前のはいわゆるマッシュルームで、栽培ものでしょう。 -
「カノシタ」のフランスでの呼び名は「Pied de mouton(=羊の足)」
ところ変わればなんとやらで、オモシロイものです。
小生は今年の11月にフランスでカキ(←特にCancaleの丸いブロンをねらっていました)とキノコを楽しもうと計画していました。やりたかったのは各種キノコの佃煮と、セップ(=イタリアのポルチーニに相当するキノコ)とニンニクをあえたステーキです。
でもコロナで潰れました。
コロちゃん、恐るべし(>_<) -
キノコ狩りに戻ります。
正面に見えるのはカラマツの林。
あの下で、カラマツの菌根菌であるハナイグチを狙います。 -
「菌根菌」とは、特定の木の根っこから養分をもらっているキノコ。
例えばマツタケはアカマツと共生しています。
こういうキノコはおがくずに胞子をまいたり、原木に菌を植えたりしても栽培は出来ないので、自然のものを採取するしかありません。 -
キャッホ~、ハナイグチありました!
ガイドさんの狙いどおり。 -
ポルチーニと同じくイグチ科のキノコで、裏は管孔です。
これは最高に美味しいキノコで、長野あたりでは「ジコボウ」と呼ばれ人気です。 -
きれいなムラサキシメジも見つかりました。
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宿舎に戻り、楽しい仕分けの時間。
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LAMPさんにおいてある図鑑。
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大先生はゲストさんの質問の答えに余念がありません。
ゲストさん:先生、このキノコは何でしょう?
大先生 :これね~、〇〇かな~?、△△かな~?、
う~ん、・・・、ワカンナイ!(^_^;)
キノコの世界は奥深いです。
わからないキノコは食べてはいけません。
専門家は胞子の顕微鏡像を参考に同定するらしいです。一度、先生とその手の本にアタックを試みましたが、とても歯が立ちませんでした。
近年では、DNAが決め手となるものもあるらしいですね(*_*) -
三たび脱線しますが、これは2016年11月のボローニャの古本市です。
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キノコの本を買いました。10ユーロ。
表紙のデザインはキノコの裏面のヒダです。
イタリア人の美的センスに驚嘆しました。 -
私は東京に帰りますので、これだけおすそ分けいただきました。
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いつものように佃煮にします。
名付けて「野尻湖スペシャル」
ご飯といただくもよし、パスタ、味噌汁、お蕎麦にいれるもよし。
極上の一品です\(^o^)/
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この旅行記へのコメント (4)
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- nekochanさん 2020/10/28 05:43:15
- 秋ですね
- こんにちは。falconさん。
今年はfalconさんキノコ狩りに行かれないのかなと思いましたが、やはり、行ってらっしゃってましたね。旅行記が読めてよかったです。
そして他の旅行と組み合わせた濃い内容の旅行記で堪能しました。
ナンシーの市場のキノコの一番右側は、たぶん、茶色のマッシュルームだと思います。
ドイツでも普通にスーパーに売っています。(栽培もの)
白いものよりいつも高くて、うちでは白いのをたいてい買ってます。今、違いは何かなと思ってググってみたら、水分量の違いらしいです。その分茶色の方が味が濃くていろいろ栄養もいっぱいらしいです。今度茶色のにしてみようっと。
野尻湖のキノコの佃煮。今年もおいしそうにできてますね。
ああ、うらやましい。おそばにして食べたいです。
フランスでのキノコの佃煮作戦は来年に残念ながら延期ですね。
falconさんもお体にはお気をつけて。
- falcon38さん からの返信 2020/10/28 22:24:47
- RE: 秋ですね
- はい、野尻湖には春の山菜と秋のキノコには10年来通っています。夏のカヤックと冬の歩くスキーにも参加したことがあります。山菜の天ぷらとキノコの佃煮は、それはそれはうれしい山からの贈り物だと思っています。
ガイドの先生の本職はカヌーで世界中を漕ぎまっくったらしく、今でも年に一度はインドネシア方面にカヤックツアーを企画され生徒さんと出かけているそうです。
なるほど茶色いキノコもマッシュルームですか!確かにそう見えますね。さすがはnekochanさん、間違いないでしょう!
茶色い方が味が濃いのですか?ぜひ料理してみたいですね。野尻湖では今回お示ししたキノコの他に、フランスでモリーユと呼ばれ珍重されるアミガサタケも採れたことがあります。
旅行に行けない間、本を読んだり料理をしたりして鋭気を養っています。
コメント、ありがとうございました。
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- olive kenjiさん 2020/10/25 08:41:12
- 三ヶ国キノコ三昧
- ファルコンさん 秋らしい素晴らしきユニークな旅行をなさって来ましたね。
こういうキノコツアーなどがあるのですね。ガイドもついていらっしゃるので安全だし勉強にもなりますね。また夕食が12種類キノコ鍋とは、食べことないから羨ましい限りです。このキノコに関するお話をイタリア、フランスのキノコ事情と絡めて話すのが、さすが国際通ファルコンさんの得意とするところです。
トリノのレストランもいい雰囲気がありますね。
ゲストハウスLAMPもどの様な宿かHPを見ましたら、楽しそうな宿ですね。
野尻湖までは行く機会はないと思いますが、この宿は鉛筆舐めて丸印付けておこう(今頃こんなことしている人いるのかね)
いつも思うのですが、ベローナのオペラを見に行った女性グループとキノコ狩りで一緒になるとは、なんとセレブチックでお洒落な楽しみ方をなさっている仲間なんでしょうか。私の近所や交友関係をみてもそんな人達がどこにもいないもんで、なおさら羨ましく、嫉妬に近いものを感じるばかりです。
私も今夜はファルコンさんの真似をしてキノコ鍋としますか。
しめじ、しいたけ、まいたけ、エリンギ、エノキ、こんなものしか集まりませんけど。
ファルコンさん、今回は珍しいキノコ料理ご馳走様でした。
- falcon38さん からの返信 2020/10/25 22:04:24
- Re: 三ヶ国キノコ三昧
- キノコの先生には、山菜を教わったのが最初です。山菜採りで山の中には春でもキノコがあることを教わり、じゃあ秋に本格的にキノコをやってみようと思ったのがきっかけでした。
こちらのキノコ鍋は、秋田のしょっつるを使っています。各種キノコのダシが加わるとさらに濃厚な味になり、卵でとじるおじやは格別です。
外国にもキノコのリゾットはあるようですが、このような濃厚なおじやはないと思いますし、ナメコに代表される数多くのぬめるキノコのぬめりを味わうことも無いのではないか?と思います。
日本のキノコ料理は、ヨーロッパにはないユニークさがありそうです。といっても小生はまだヨーロッパのキノコを十分に味わったわけではありませんで、今後一度は自分で料理したいと思います。
フランスのゲストハウスに泊まり、マルシェで調達したキノコ、肉、チーズをワインとともにいってみたいです。しめのデザートはショコラかケーキ、そして甘~いデザートワイン!
コロナで旅行が出来ない間に、だんだん夢が熟成されてきました。
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