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「まもなく,ヒツジ飼いたちにとってその年の,大げさではなく死命を制するストゥナが村はずれの丘でとりおこなわれる。ルーマニア正教で禁忌とされる月水金にはおこなわれない。ストゥナ,牧柵の意味のルーマニア語で,ストゥナは,牧夫が眠り,チーズやバターをつくる小屋,すなわちコリバ,チーズ等の貯蔵所,コマルニク,乳をしぼられたヒツジたちが放牧に出るあいだ屯し,寝場所となるスタウル全体をあらわし,行事全体をもあらわす単語で,仮に牧羊祭と意訳して文献に記したことがあるが,研究者のあいだ,また直接それにかかわる当事者間で,この重要な催しは正確にはルプトゥル・ステルペロールと呼ばれる。すなわち,不妊のヒツジを乳羊からより分け区別するという意味である。この日,村びとは搾乳競争をおこなって,乳羊の数を確認し,乳を出さないヒツジとよりわけて,双方の群れをともに村びとの中から選ばれた牧夫頭と牧夫たちにあずけるのである。<br /> 牧羊祭はまったく突然おこなわれる。天気のいい日におこなわれるが,日にちを決めるのはガズダといわれる牧夫頭で,彼は牧羊に熟練した腕と見識を備えている。ポイエニ村にはガズダが2人いて,当然,牧柵は分散されている。<br /> 二日前にガズダから牧羊祭の通知があって,村びとはそわそわし出す。いよいよ,これまで冬営して蝶よ花よとかわいがったヒツジともお別れだ。20キロ以上はなれたドラゴミレシュティ村の定期市で売るべきヒツジは売り,さらにコントラクトと称し,国にもヒツジを売った。(中略)<br /> いよいよ一日前,牧羊祭をあすに控えて,村びとは互いに近所の家をせわしなく往き来している。この夜,親しい者同士で互いのヒツジ小屋を訪問し,最後の一滴まで乳をしぼり切ってしまうのである。つまり,AはAのヒツジの乳をしぼるのではなくBにしぼってもらい,AはBのヒツジの乳をしっかりと一滴も残さずしぼり切る。(中略)乳をしぼり終わったあと,各々の家ではいっせいに,質よく味よい,噛んで歯ごたえがよくておいしく目を細めざるを得ない乾し草をヒツジに食べさせ,次の日の午前中もそれは続き,いよいよ,丘の上の午後1時,あたらしくたまってはち切れそうな乳を,各々が自分の全心身をかけて祈るような気持ちでしぼるのである。(中略)<br /> 司祭がストゥナ用のきまり文句を香炉をふりまわしながら唱える。神さまが殊にも大事である神妙な村びとたちは緊張し切っている。今日という日をイースター以来,一日千秋の思いで待っていたのだ。(中略)直接搾乳に参加しない老若男女とも着飾っている。原色の衣装が,濃い緑と春にしては強い陽光に存在を主張し,ついにはなじむ。(中略)<br /> 牧柵の近くには馬車も何台か来ている。これはほとんど花電車ならぬ花馬車で,まっさらの手織りの花柄の絨緞を荷台に敷きつめて,今日び,あたりを金の笛吹き飛びかう天の玉座にも似る。搾乳が終わって今年はじめてのチーズができるころ,野外での大宴会がはじまる。ルーマニア人はともかく群れることが好き,理由があってもなくても,より集い,話をしたり,食事をするのを極上の楽しみとする。」<br />「やがて,次々と羊乳のみなぎった桶がパンの十字架の下方に置かれ,2時間弱で全員の搾乳が終わると,また司祭が祈りの文句を唱えブスイオクを水に充分ひたして,ヒツジの乳の入った,刺繍つきのタオルのかかった桶に水をふりかけ,ヒツジと人にもいわゆる聖水をふりかける。これから計量がはじまるのである。これで,人々の今年の運命は決まる。すなわち,乳の量の多寡がその年に牧夫から渡されるチーズの量を決定するのである。いきおい真剣にならざるを得ない。ヒツジたちは勝手気ままに声高く鳴き合っている。乳を人に搾取され,すっきりとしたものの,空腹を感じ青草をしきりに味わって,夢見るような瞳をしている。」<br />「牧羊祭にしぼった乳の量はノートに記録し,それをガズダ(牧夫頭)が管理する。参加したヒツジは452頭で,そのうち102頭が不妊ヒツジ,つまり乳を出さないヒツジで,この牧羊祭で,はっきりと選別されたわけだ。(中略)<br /> さて,ポパン・イオン氏の所有するヒツジからは19.5リットルの乳がとれたわけであるが,これは,その年,195キログラムのチーズを受けとることができることを意味している。この195キロのなかには,チーズをつくる過程でできるカシュ(乳清),ウルダ(できたてのやわらかいチーズ)の分も含まれている。これについては後述する。<br /> また,連れて来た群れにカプラ(ヤギ)が入っていれば,その数も記す。カプラの乳はヒツジより滋養分に富み上等とされる。しかし,毛は使いものにならない。なお,ヤギとヒツジの乳はまぜて使っても別に支障はない。<br /> こうして,各々の家のヒツジは選別され,同時に乳の量,したがってこの年のチーズの分け前も決まったわけで,宴会は,村びとの代表の牧夫たちへのはなむけ,ヒツジとのしばしの別れ,結果として富と幸いを象徴する別れをことほぐ意味合いを帯びている。」<br /><br />「さて,搾乳は牧羊祭の前は一日1回のみで,その後は,だいたい草もはえ揃ってきているし,日に3回となる。つまり,コリバでは朝4時に起きて6時まで搾乳,7時前には山の牧草地に出かけて11時に戻り,12時半までに搾乳してママリガ(トウモロコシの粉のねりもの,イタリアではポレンタ。語源は不明)を主体とする食事をそそくさととり,13時過ぎには出かけ,18時から19時にかけて乳をしぼり,今度は夜間放牧に出かける。22時近くに牧草地から帰って,その日は乳をしぼらず,牧夫は睡眠をとる。それの連続である。決して楽な仕事ではない。こうして,一日に30キロ以上は歩くことになるであろう。」 <br />「大急ぎでチーズのつくり方について述べてみよう。ブダカ(乳を入れる撹拌用の大きな桶)になみなみと入った乳に凝固剤を入れる。これは生まれて二,三日の若ヒツジの胃を乾燥したもので,それをごく少量(50リットルに200グラム)まぜて,かきまわすこと20分ぐらいで乳は固まってくる。<br /> 乳はかきまわすというより,スキーのときに使うストックに似たジンタルウという棒をこまかく上下に振るわせる。ジンタルウを上下させて約15分後にできるのはチーズになる前のやわらかいカシュ。宴会にさっそく供されるカシュは,豆腐によく似て,まだ,ほのぼのとあたたかく薄い甘味が感じられる。<br /> その,やわらかな凝固物,カシュは乳の中で沈殿しはじめている。ヴァタフ(コリバの主,チーズつくりに長ける,ほとんどが年輩者)はそれを包み込むように両手でそっと持ち上げ,また掌で底に押す。底に,やがてはチーズとなるカシュがさらに固まる前に,上ずみの液体を大きなコップ,カナで大鍋にうつす。鍋にうつした液はゼルという。が,これは方言で,正しくはゾル,漿液である。一方,半凝固のカシュは液体分を切るべく白く目のこまかい布に包み,コリバの脇にぶらさげる。これは液体の切れるほぼ2時間後には,まだやわらかいがチーズ,ルーマニア語のブルンザとなる。<br /> さて,ゾルの一部分はバルブンツァという桶に入れて固く栓をすると,次の日には酸味を帯びて,雨で泉がにごった日など格好の飲みもの,アクルとなる。ゾルは煮沸するとやはり粒泡状に固まり,これはウルダといわれて,おからに似た味の乳製品である。ゾルを煮沸して,できたウルダをしぼった液体をジントゥイトといい,これでウント(バター)をつくる。ウントはコブという桶でつくられる。そして,残りのゾルはイヌの大事な飲料となる。捨てるところは一つもないのである。乳をしぼってこれまでのプロセスをこなすのに,たっぷり5時間もかかる。<br /> これから半年以上にわたって,同じパターンの生活が続く。」<br />  みやこうせい文・写真「ルーマニア 人・酒・歌」(東京書籍)より<br /><br />ブカレスト逍遥その2:旧市街の街歩き&ザクースカ/サラタ・デ・イクレ<br />https://4travel.jp/travelogue/11655145<br /><br />ブカレスト逍遥その3:街歩きの続き~パサージュ/ノルド駅/空港など<br />https://4travel.jp/travelogue/11655241

ブカレスト逍遥(2019年6月ルーマニア)~その1:ヴェリコ・タルノヴォからブカレストへの移動&ブカレストの地下鉄・バス等の乗りかた

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2019/06/26 - 2019/06/30

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タヌキを連れた布袋(ほてい)

タヌキを連れた布袋(ほてい)さん

「まもなく,ヒツジ飼いたちにとってその年の,大げさではなく死命を制するストゥナが村はずれの丘でとりおこなわれる。ルーマニア正教で禁忌とされる月水金にはおこなわれない。ストゥナ,牧柵の意味のルーマニア語で,ストゥナは,牧夫が眠り,チーズやバターをつくる小屋,すなわちコリバ,チーズ等の貯蔵所,コマルニク,乳をしぼられたヒツジたちが放牧に出るあいだ屯し,寝場所となるスタウル全体をあらわし,行事全体をもあらわす単語で,仮に牧羊祭と意訳して文献に記したことがあるが,研究者のあいだ,また直接それにかかわる当事者間で,この重要な催しは正確にはルプトゥル・ステルペロールと呼ばれる。すなわち,不妊のヒツジを乳羊からより分け区別するという意味である。この日,村びとは搾乳競争をおこなって,乳羊の数を確認し,乳を出さないヒツジとよりわけて,双方の群れをともに村びとの中から選ばれた牧夫頭と牧夫たちにあずけるのである。
 牧羊祭はまったく突然おこなわれる。天気のいい日におこなわれるが,日にちを決めるのはガズダといわれる牧夫頭で,彼は牧羊に熟練した腕と見識を備えている。ポイエニ村にはガズダが2人いて,当然,牧柵は分散されている。
 二日前にガズダから牧羊祭の通知があって,村びとはそわそわし出す。いよいよ,これまで冬営して蝶よ花よとかわいがったヒツジともお別れだ。20キロ以上はなれたドラゴミレシュティ村の定期市で売るべきヒツジは売り,さらにコントラクトと称し,国にもヒツジを売った。(中略)
 いよいよ一日前,牧羊祭をあすに控えて,村びとは互いに近所の家をせわしなく往き来している。この夜,親しい者同士で互いのヒツジ小屋を訪問し,最後の一滴まで乳をしぼり切ってしまうのである。つまり,AはAのヒツジの乳をしぼるのではなくBにしぼってもらい,AはBのヒツジの乳をしっかりと一滴も残さずしぼり切る。(中略)乳をしぼり終わったあと,各々の家ではいっせいに,質よく味よい,噛んで歯ごたえがよくておいしく目を細めざるを得ない乾し草をヒツジに食べさせ,次の日の午前中もそれは続き,いよいよ,丘の上の午後1時,あたらしくたまってはち切れそうな乳を,各々が自分の全心身をかけて祈るような気持ちでしぼるのである。(中略)
 司祭がストゥナ用のきまり文句を香炉をふりまわしながら唱える。神さまが殊にも大事である神妙な村びとたちは緊張し切っている。今日という日をイースター以来,一日千秋の思いで待っていたのだ。(中略)直接搾乳に参加しない老若男女とも着飾っている。原色の衣装が,濃い緑と春にしては強い陽光に存在を主張し,ついにはなじむ。(中略)
 牧柵の近くには馬車も何台か来ている。これはほとんど花電車ならぬ花馬車で,まっさらの手織りの花柄の絨緞を荷台に敷きつめて,今日び,あたりを金の笛吹き飛びかう天の玉座にも似る。搾乳が終わって今年はじめてのチーズができるころ,野外での大宴会がはじまる。ルーマニア人はともかく群れることが好き,理由があってもなくても,より集い,話をしたり,食事をするのを極上の楽しみとする。」
「やがて,次々と羊乳のみなぎった桶がパンの十字架の下方に置かれ,2時間弱で全員の搾乳が終わると,また司祭が祈りの文句を唱えブスイオクを水に充分ひたして,ヒツジの乳の入った,刺繍つきのタオルのかかった桶に水をふりかけ,ヒツジと人にもいわゆる聖水をふりかける。これから計量がはじまるのである。これで,人々の今年の運命は決まる。すなわち,乳の量の多寡がその年に牧夫から渡されるチーズの量を決定するのである。いきおい真剣にならざるを得ない。ヒツジたちは勝手気ままに声高く鳴き合っている。乳を人に搾取され,すっきりとしたものの,空腹を感じ青草をしきりに味わって,夢見るような瞳をしている。」
「牧羊祭にしぼった乳の量はノートに記録し,それをガズダ(牧夫頭)が管理する。参加したヒツジは452頭で,そのうち102頭が不妊ヒツジ,つまり乳を出さないヒツジで,この牧羊祭で,はっきりと選別されたわけだ。(中略)
 さて,ポパン・イオン氏の所有するヒツジからは19.5リットルの乳がとれたわけであるが,これは,その年,195キログラムのチーズを受けとることができることを意味している。この195キロのなかには,チーズをつくる過程でできるカシュ(乳清),ウルダ(できたてのやわらかいチーズ)の分も含まれている。これについては後述する。
 また,連れて来た群れにカプラ(ヤギ)が入っていれば,その数も記す。カプラの乳はヒツジより滋養分に富み上等とされる。しかし,毛は使いものにならない。なお,ヤギとヒツジの乳はまぜて使っても別に支障はない。
 こうして,各々の家のヒツジは選別され,同時に乳の量,したがってこの年のチーズの分け前も決まったわけで,宴会は,村びとの代表の牧夫たちへのはなむけ,ヒツジとのしばしの別れ,結果として富と幸いを象徴する別れをことほぐ意味合いを帯びている。」

「さて,搾乳は牧羊祭の前は一日1回のみで,その後は,だいたい草もはえ揃ってきているし,日に3回となる。つまり,コリバでは朝4時に起きて6時まで搾乳,7時前には山の牧草地に出かけて11時に戻り,12時半までに搾乳してママリガ(トウモロコシの粉のねりもの,イタリアではポレンタ。語源は不明)を主体とする食事をそそくさととり,13時過ぎには出かけ,18時から19時にかけて乳をしぼり,今度は夜間放牧に出かける。22時近くに牧草地から帰って,その日は乳をしぼらず,牧夫は睡眠をとる。それの連続である。決して楽な仕事ではない。こうして,一日に30キロ以上は歩くことになるであろう。」 
「大急ぎでチーズのつくり方について述べてみよう。ブダカ(乳を入れる撹拌用の大きな桶)になみなみと入った乳に凝固剤を入れる。これは生まれて二,三日の若ヒツジの胃を乾燥したもので,それをごく少量(50リットルに200グラム)まぜて,かきまわすこと20分ぐらいで乳は固まってくる。
 乳はかきまわすというより,スキーのときに使うストックに似たジンタルウという棒をこまかく上下に振るわせる。ジンタルウを上下させて約15分後にできるのはチーズになる前のやわらかいカシュ。宴会にさっそく供されるカシュは,豆腐によく似て,まだ,ほのぼのとあたたかく薄い甘味が感じられる。
 その,やわらかな凝固物,カシュは乳の中で沈殿しはじめている。ヴァタフ(コリバの主,チーズつくりに長ける,ほとんどが年輩者)はそれを包み込むように両手でそっと持ち上げ,また掌で底に押す。底に,やがてはチーズとなるカシュがさらに固まる前に,上ずみの液体を大きなコップ,カナで大鍋にうつす。鍋にうつした液はゼルという。が,これは方言で,正しくはゾル,漿液である。一方,半凝固のカシュは液体分を切るべく白く目のこまかい布に包み,コリバの脇にぶらさげる。これは液体の切れるほぼ2時間後には,まだやわらかいがチーズ,ルーマニア語のブルンザとなる。
 さて,ゾルの一部分はバルブンツァという桶に入れて固く栓をすると,次の日には酸味を帯びて,雨で泉がにごった日など格好の飲みもの,アクルとなる。ゾルは煮沸するとやはり粒泡状に固まり,これはウルダといわれて,おからに似た味の乳製品である。ゾルを煮沸して,できたウルダをしぼった液体をジントゥイトといい,これでウント(バター)をつくる。ウントはコブという桶でつくられる。そして,残りのゾルはイヌの大事な飲料となる。捨てるところは一つもないのである。乳をしぼってこれまでのプロセスをこなすのに,たっぷり5時間もかかる。
 これから半年以上にわたって,同じパターンの生活が続く。」
  みやこうせい文・写真「ルーマニア 人・酒・歌」(東京書籍)より

ブカレスト逍遥その2:旧市街の街歩き&ザクースカ/サラタ・デ・イクレ
https://4travel.jp/travelogue/11655145

ブカレスト逍遥その3:街歩きの続き~パサージュ/ノルド駅/空港など
https://4travel.jp/travelogue/11655241

旅行の満足度
4.0
観光
3.5
ホテル
4.0
グルメ
3.0
ショッピング
3.0
交通
4.0
同行者
その他
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • ヴェリコ・タルノヴォからブカレストへ向けて定刻13:00に出発したバスは,

    ヴェリコ・タルノヴォからブカレストへ向けて定刻13:00に出発したバスは,

  • 1時間くらい走ったところで昼食休憩,約40分の停車となった。<br /><br />食堂と売店と有料トイレのあるひなびたドライブインで,代金はルーマニア・レイで支払うことも可能だった。

    1時間くらい走ったところで昼食休憩,約40分の停車となった。

    食堂と売店と有料トイレのあるひなびたドライブインで,代金はルーマニア・レイで支払うことも可能だった。

  • 再び出発して約40分ほど走ると,国境の街ルセPyceに着いた。<br /><br />ここでドナウ川の架橋を渡って国境を越える。シリストラより上流は,ドナウ川の中心線がブルガリア/ルーマニアの国境である。<br /><br />橋(ルセ・ジュルジュ友好記念橋)を渡る前に料金所がある。↑の画像のとおり「Vignette Control (and Danube Bridge Toll)」と表示されているのが分かると思う。<br /><br />ヴィネット(ヴィニエット)Vignetteとは「道路税」のことで,有料道路の料金を一定期間分先払いで徴収する(そのかわり期間内は有料道路は利用し放題)という制度である。<br />中欧のいくつかの国(オーストリア,チェコ,スロヴァキア,スロヴェニア,ハンガリー)と,ブルガリア・ルーマニア・モルドヴァの三国,そしてスイスがヴィネット(ヴィニエット)制度のある国だ。<br /><br />国によって違いがあるものの,最短購入期間はだいたい7-10日間で,その料金は5-10EURといったところ(1EUR=約125円)。<br />ところがスイスだけは例外で,この国は最短購入期間が「14か月」で料金は40CHF(約4500円)という阿漕な料金を設定している。もちろん数日だけレンタカーで入国する観光客であっても,この「14か月」分のヴィネットを購入しなければならない。<br /><br />レンタカー旅行の場合,車を借りた国がヴィネット制度国であれば,その国のヴィネットはあらかじめカバーされていると思う(一応確認はしたほうがいいが)。<br />注意が必要なのは,非ヴィネット制度国で車を借りて,ヴィネット制度国に車で入国する場合だ。入国の際に必要な期間分のヴィネットを購入して,かつそれをフロントガラスに張っておかなければ,高い罰金を食らう。<br />「別に有料道路を利用しなければ,余計な費用を支払う必要はないのでは」と考える向きがあるかもしれない。しかし,ある国の道路のうちどこが「道路税の必要な有料道路」にあたるのかを正確に認識するのは,旅行者にとっては難しいかもしれないし,土地鑑のない場所で「いつの間にか有料道路を走っていた」ということは往々にしてあることだ。ヴィネット制度国に車で入国する際には,忘れず購入しておくべきであろう。

    再び出発して約40分ほど走ると,国境の街ルセPyceに着いた。

    ここでドナウ川の架橋を渡って国境を越える。シリストラより上流は,ドナウ川の中心線がブルガリア/ルーマニアの国境である。

    橋(ルセ・ジュルジュ友好記念橋)を渡る前に料金所がある。↑の画像のとおり「Vignette Control (and Danube Bridge Toll)」と表示されているのが分かると思う。

    ヴィネット(ヴィニエット)Vignetteとは「道路税」のことで,有料道路の料金を一定期間分先払いで徴収する(そのかわり期間内は有料道路は利用し放題)という制度である。
    中欧のいくつかの国(オーストリア,チェコ,スロヴァキア,スロヴェニア,ハンガリー)と,ブルガリア・ルーマニア・モルドヴァの三国,そしてスイスがヴィネット(ヴィニエット)制度のある国だ。

    国によって違いがあるものの,最短購入期間はだいたい7-10日間で,その料金は5-10EURといったところ(1EUR=約125円)。
    ところがスイスだけは例外で,この国は最短購入期間が「14か月」で料金は40CHF(約4500円)という阿漕な料金を設定している。もちろん数日だけレンタカーで入国する観光客であっても,この「14か月」分のヴィネットを購入しなければならない。

    レンタカー旅行の場合,車を借りた国がヴィネット制度国であれば,その国のヴィネットはあらかじめカバーされていると思う(一応確認はしたほうがいいが)。
    注意が必要なのは,非ヴィネット制度国で車を借りて,ヴィネット制度国に車で入国する場合だ。入国の際に必要な期間分のヴィネットを購入して,かつそれをフロントガラスに張っておかなければ,高い罰金を食らう。
    「別に有料道路を利用しなければ,余計な費用を支払う必要はないのでは」と考える向きがあるかもしれない。しかし,ある国の道路のうちどこが「道路税の必要な有料道路」にあたるのかを正確に認識するのは,旅行者にとっては難しいかもしれないし,土地鑑のない場所で「いつの間にか有料道路を走っていた」ということは往々にしてあることだ。ヴィネット制度国に車で入国する際には,忘れず購入しておくべきであろう。

  • 料金所のブースに並んで通関業者の事務所が見える。<br /><br />ブルガリアとルーマニアは互いにEU加盟国なのに,なぜこんなところに通関業者の事務所があるのだろう。そして,(トラックの運転手ならまだしも)普通のランクルの運転手の男がその窓口で何やら手続をしている。<br /><br />国境を車で越える際のルールについては,まだまだ知らなければならないことが多いようだ。

    料金所のブースに並んで通関業者の事務所が見える。

    ブルガリアとルーマニアは互いにEU加盟国なのに,なぜこんなところに通関業者の事務所があるのだろう。そして,(トラックの運転手ならまだしも)普通のランクルの運転手の男がその窓口で何やら手続をしている。

    国境を車で越える際のルールについては,まだまだ知らなければならないことが多いようだ。

  • ドナウ川は,かなり大きな船舶が航行するようで,橋の路面勾配はきつい。<br /><br />橋を渡るというより急坂を上っていくような感じだ。

    ドナウ川は,かなり大きな船舶が航行するようで,橋の路面勾配はきつい。

    橋を渡るというより急坂を上っていくような感じだ。

  • タグボートが艀(はしけ)をおして川を下っていくのが見える。

    タグボートが艀(はしけ)をおして川を下っていくのが見える。

  • やがて国境ゲートが見えてきた。<br /><br />ここでブルガリア出国とルーマニア入国を同時に済ませる。

    やがて国境ゲートが見えてきた。

    ここでブルガリア出国とルーマニア入国を同時に済ませる。

  • 17時頃,ブカレストのアウトガラ・ミリタリAutogara Militariに到着した。

    17時頃,ブカレストのアウトガラ・ミリタリAutogara Militariに到着した。

  • さすが「アウトガラ・ミリタリ」だけあって,こんなものが見えた。<br /><br />‥‥と思っていたが,あとで調べてみたらこれは「航空宇宙研究所」であった。

    さすが「アウトガラ・ミリタリ」だけあって,こんなものが見えた。

    ‥‥と思っていたが,あとで調べてみたらこれは「航空宇宙研究所」であった。

  • アウトガラ・ミリタリは,地下鉄M3号線のパチイP&#259;cii駅に隣接している。

    アウトガラ・ミリタリは,地下鉄M3号線のパチイPăcii駅に隣接している。

  • 切符は窓口か自動券売機で購入する。自動券売機は英語表示が可能なので便利だが,購入可能な券種が限定されている。<br /><br />ブカレストは非常に広い街なので,地下鉄(Metrorex)やバス・トラム・トロリー(STB)を使いこなすと便利だ。<br /><br />地下鉄やSTBの切符は,日常利用者向けのプラスチックカード(トップアップ可)と,都度利用者向けの磁気ストライプまたはICチップつき紙チケット(トップアップ不可)とがある。<br /><br />以下,旅行者がおもに使用すると思われる「紙チケット」について,地下鉄とSTBの利用方法をまとめておく。

    切符は窓口か自動券売機で購入する。自動券売機は英語表示が可能なので便利だが,購入可能な券種が限定されている。

    ブカレストは非常に広い街なので,地下鉄(Metrorex)やバス・トラム・トロリー(STB)を使いこなすと便利だ。

    地下鉄やSTBの切符は,日常利用者向けのプラスチックカード(トップアップ可)と,都度利用者向けの磁気ストライプまたはICチップつき紙チケット(トップアップ不可)とがある。

    以下,旅行者がおもに使用すると思われる「紙チケット」について,地下鉄とSTBの利用方法をまとめておく。

  • まず地下鉄の切符(磁気ストライプつき紙チケット↑)について。(1RON=約28円)<br /><br />*一回券Bilet 1 c&#259;l&#259;torie…2.5RON<br />*二回券Bilet 2 c&#259;l&#259;torii…5.0RON<br />*地下鉄一日乗車券Abonament de o zi pe Metrorex…8.0RON<br /><br />注意を要するのは,自動券売機で一回券は購入できないということである。<br />また,後述のとおりSTB(バス・トラム・トロリー)には一回券の設定がなく,混乱しやすい。<br /><br />二人旅の場合,二回券を1枚買って二人で片道利用をすることは可能である。<br />まず一人が改札を通ってから,改札越しに切符をやりとりし,二人目がそれを使って改札を通る。これは不正ではなく許された利用方法なので,堂々とやって構わない。<br />窓口では,3~5人で利用するグループ割引切符も売っているようだ。<br /><br />一日乗車券については(当然ながら)そういう利用は不可。一日乗車券を改札機に通してから15分間は,再び改札機に通すことができない仕組みになっている。<br /><br />旅行者の感覚からいうと,上記のうち一日乗車券がもっともお徳だろう。<br />もし一週間もブカレストにいるなら週間乗車券(25RON)もお徳だが,使用中に折れ曲がり等により乗車券が使用できなくなったとしてもリファンドは一切不可というリスクは念頭に置いておくべきだろう。<br /><br />Metrorex公式サイトの運賃のページ↓<br />http://www.metrorex.ro/travel_tickets_p1382-2<br />

    まず地下鉄の切符(磁気ストライプつき紙チケット↑)について。(1RON=約28円)

    *一回券Bilet 1 călătorie…2.5RON
    *二回券Bilet 2 călătorii…5.0RON
    *地下鉄一日乗車券Abonament de o zi pe Metrorex…8.0RON

    注意を要するのは,自動券売機で一回券は購入できないということである。
    また,後述のとおりSTB(バス・トラム・トロリー)には一回券の設定がなく,混乱しやすい。

    二人旅の場合,二回券を1枚買って二人で片道利用をすることは可能である。
    まず一人が改札を通ってから,改札越しに切符をやりとりし,二人目がそれを使って改札を通る。これは不正ではなく許された利用方法なので,堂々とやって構わない。
    窓口では,3~5人で利用するグループ割引切符も売っているようだ。

    一日乗車券については(当然ながら)そういう利用は不可。一日乗車券を改札機に通してから15分間は,再び改札機に通すことができない仕組みになっている。

    旅行者の感覚からいうと,上記のうち一日乗車券がもっともお徳だろう。
    もし一週間もブカレストにいるなら週間乗車券(25RON)もお徳だが,使用中に折れ曲がり等により乗車券が使用できなくなったとしてもリファンドは一切不可というリスクは念頭に置いておくべきだろう。

    Metrorex公式サイトの運賃のページ↓
    http://www.metrorex.ro/travel_tickets_p1382-2

  • 地下鉄の自動改札口はこんな感じ。<br /><br />タッチセンサーの下に紙チケットの挿入口があるので,そこに切符を入れる。すると通路をさえぎる透明の扉が開く。<br />

    地下鉄の自動改札口はこんな感じ。

    タッチセンサーの下に紙チケットの挿入口があるので,そこに切符を入れる。すると通路をさえぎる透明の扉が開く。

  • 地下鉄の路線図は↑のとおりだが,黄色のM1線だけ特殊であることを憶えておくとよい。

    地下鉄の路線図は↑のとおりだが,黄色のM1線だけ特殊であることを憶えておくとよい。

  • M1線は,いわゆる「6の字型」運転をする路線である。<br /><br />パンテリモンPantelimon駅を出発した地下鉄は,一度Dristor駅(便宜的に「ドリストル1」と呼ばれている)に停車し,路線をぐるりと回って再びDristor駅(「ドリストル2」)へ戻ってくる。ドリストル2で終点。逆向きはドリストル2を出てパンテリモン駅まで同じ区間を運行する。<br />ドリストル1とドリストル2は接続駅で,乗客は乗換え可能だが,線路やホームは別になっている。終着駅(列車は一方向へしか動けない構造)になっているほうがドリストル2ということになる。<br /><br />これを知っていないと,時間的にかなり損をすることがありうる。

    M1線は,いわゆる「6の字型」運転をする路線である。

    パンテリモンPantelimon駅を出発した地下鉄は,一度Dristor駅(便宜的に「ドリストル1」と呼ばれている)に停車し,路線をぐるりと回って再びDristor駅(「ドリストル2」)へ戻ってくる。ドリストル2で終点。逆向きはドリストル2を出てパンテリモン駅まで同じ区間を運行する。
    ドリストル1とドリストル2は接続駅で,乗客は乗換え可能だが,線路やホームは別になっている。終着駅(列車は一方向へしか動けない構造)になっているほうがドリストル2ということになる。

    これを知っていないと,時間的にかなり損をすることがありうる。

  • 次にSTB(バス・トラム・トロリー)について。<br /><br />バス・トラム・トロリーバスの切符は共通で,街なかにある「STB」と表示された小屋で購入する。<br />小屋は,おもなトラムの停車場やバス停の近くにある。<br /><br />STBの切符は,磁気ストライプではなく,ICチップが織り込まれた紙チケットだったと思う。

    次にSTB(バス・トラム・トロリー)について。

    バス・トラム・トロリーバスの切符は共通で,街なかにある「STB」と表示された小屋で購入する。
    小屋は,おもなトラムの停車場やバス停の近くにある。

    STBの切符は,磁気ストライプではなく,ICチップが織り込まれた紙チケットだったと思う。

  • STBの切符のルールはやや複雑だ。(1RON=約28円)<br /><br />紙チケットのことを「ムルティプルMultiplu」と呼ぶ。そして,<br /><br />*市内線Urban&#259;の運賃は1回1.3RON,郊外線Preor&#259;&#537;eneasc&#259;は1回1.5RON<br />*購入は2回分以上(上限10回分)でリファンド不可<br />*購入後のトップアップ不可<br />*紙チケット代金1.6RONでリファンド不可<br /><br />となっている。<br /><br />もし一人旅で1回しかSTBを利用する機会がない場合,市内線2回分1.3RON×2+1.6RON(紙チケット代金)=4.2RONの料金を支払ってムルティプルを購入し,リファンド不可なので1回分の運賃相当額を放棄することになる。<br />二人旅の場合,上記の切符を1枚買って二人で片道利用をすることは可能である(地下鉄と同じ)。<br /><br />割引切符は次のとおり。<br /><br />*STB市内線一日乗車券Abonament valabil 1 zi,pe liniile urbane STB…8RON〔週間乗車券…17RON,15日間乗車券…25RON〕<br />*地下鉄/STB市内線共通片道乗車券(60分間有効=有効時間内に入場改札を通ればOK)Bilet unic 60 minute…5RON<br />*同共通乗車券(60分間有効)の10回回数券…34RON<br />*地下鉄/STB市内線共通一日乗車券〔24時間制〕Abonament de o zi (valabil 24 ore pe liniile urbane STB &#537;i Metrorex)…17RON<br /><br />ちなみに,トップアップ可能なプラスチックカードActiv card(無記名式)はカード代金が3.7RONである。使用しなかったのでリファンドが可能なのかどうかは分からない。

    STBの切符のルールはやや複雑だ。(1RON=約28円)

    紙チケットのことを「ムルティプルMultiplu」と呼ぶ。そして,

    *市内線Urbanăの運賃は1回1.3RON,郊外線Preorășeneascăは1回1.5RON
    *購入は2回分以上(上限10回分)でリファンド不可
    *購入後のトップアップ不可
    *紙チケット代金1.6RONでリファンド不可

    となっている。

    もし一人旅で1回しかSTBを利用する機会がない場合,市内線2回分1.3RON×2+1.6RON(紙チケット代金)=4.2RONの料金を支払ってムルティプルを購入し,リファンド不可なので1回分の運賃相当額を放棄することになる。
    二人旅の場合,上記の切符を1枚買って二人で片道利用をすることは可能である(地下鉄と同じ)。

    割引切符は次のとおり。

    *STB市内線一日乗車券Abonament valabil 1 zi,pe liniile urbane STB…8RON〔週間乗車券…17RON,15日間乗車券…25RON〕
    *地下鉄/STB市内線共通片道乗車券(60分間有効=有効時間内に入場改札を通ればOK)Bilet unic 60 minute…5RON
    *同共通乗車券(60分間有効)の10回回数券…34RON
    *地下鉄/STB市内線共通一日乗車券〔24時間制〕Abonament de o zi (valabil 24 ore pe liniile urbane STB și Metrorex)…17RON

    ちなみに,トップアップ可能なプラスチックカードActiv card(無記名式)はカード代金が3.7RONである。使用しなかったのでリファンドが可能なのかどうかは分からない。

  • トラムの停車場がある場所は見ればだいたい分かるが,

    トラムの停車場がある場所は見ればだいたい分かるが,

  • バスの停留所は,電柱にこんな板がひっかけてあるだけだったりするので,見逃しやすい。(それでも路線番号を書いてくれているのはありがたい。)<br />

    バスの停留所は,電柱にこんな板がひっかけてあるだけだったりするので,見逃しやすい。(それでも路線番号を書いてくれているのはありがたい。)

  • STB(バス・トラム・トロリー)の乗り場に改札口はないので,乗車したらすぐに紙チケットを↑のようなセンサーにタッチしなければならない。<br />二人で1枚の二回券を利用する場合は,2回タッチすればよい。<br /><br />なお,不正乗車の罰金は50RONである。それより多い金額を巻き上げられないように。

    STB(バス・トラム・トロリー)の乗り場に改札口はないので,乗車したらすぐに紙チケットを↑のようなセンサーにタッチしなければならない。
    二人で1枚の二回券を利用する場合は,2回タッチすればよい。

    なお,不正乗車の罰金は50RONである。それより多い金額を巻き上げられないように。

  • ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港と市内を結ぶ空港急行バス(780/783番)は,市内線とは別の運賃体系になっていて,二回券(Bilet 2 c&#259;l&#259;torii)が7RON。<br />一回券の設定はない。<br />しかし,空港からの所要時間と距離を考えるとかなり割安な運賃だと思う。<br /><br />(1RON=約28円)

    ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港と市内を結ぶ空港急行バス(780/783番)は,市内線とは別の運賃体系になっていて,二回券(Bilet 2 călătorii)が7RON。
    一回券の設定はない。
    しかし,空港からの所要時間と距離を考えるとかなり割安な運賃だと思う。

    (1RON=約28円)

  • 空港のSTBの有人窓口はこんなの。ここで切符を買う。

    空港のSTBの有人窓口はこんなの。ここで切符を買う。

  • こちらは自動券売機。画面は英語表示あり。<br />

    こちらは自動券売機。画面は英語表示あり。

  • 「歩き方(中欧)」にも載っている乗り降り自由の観光バスは,一日乗車券〔24時間制〕が25RON(小児7-14歳は10RON)である。<br /><br />(1RON=約28円)<br /><br />以上がブカレストの地下鉄,STB(バス・トラム・トロリー)の利用方法であった。

    「歩き方(中欧)」にも載っている乗り降り自由の観光バスは,一日乗車券〔24時間制〕が25RON(小児7-14歳は10RON)である。

    (1RON=約28円)

    以上がブカレストの地下鉄,STB(バス・トラム・トロリー)の利用方法であった。

  • さて,アウトガラ・ミリタリの横にあるパチイ駅から地下鉄M3号線に乗車し,

    さて,アウトガラ・ミリタリの横にあるパチイ駅から地下鉄M3号線に乗車し,

  • 宿へ最寄りのドリストル駅で下車した。

    宿へ最寄りのドリストル駅で下車した。

  • ブカレストの宿は,アパートメントの一室を借りている。駅から徒歩7-8分。<br /><br />建物はそんなに新しくないのだが,部屋内はきれいにリノベされており,電気コンロ,電子レンジ,冷蔵庫が備わっていて調理ができるのがうれしい。なぜかシンクがないのが謎。

    ブカレストの宿は,アパートメントの一室を借りている。駅から徒歩7-8分。

    建物はそんなに新しくないのだが,部屋内はきれいにリノベされており,電気コンロ,電子レンジ,冷蔵庫が備わっていて調理ができるのがうれしい。なぜかシンクがないのが謎。

  • さっそく近所のスーパーマーケットで米と豆缶を買ってきて,豆ごはんを作る。

    さっそく近所のスーパーマーケットで米と豆缶を買ってきて,豆ごはんを作る。

  • Varză murată tocată(ザワークラウト)の水気を絞って醤油をかけると,一応お新香のような味わいになった。<br />西洋の米で作ったバタ臭い豆ごはんでも,この「お新香」があればずいぶんと箸も進む(スプーンだが)。<br /><br /><br />明日はブカレストの旧市街から歩き始めることにしよう。<br /><br /><br />(つづく)<br /><br />ブカレスト逍遥その2:旧市街の街歩き&ザクースカ/サラタ・デ・イクレ<br />https://4travel.jp/travelogue/11655145<br /><br />ブカレスト逍遥その3:街歩きの続き~パサージュ/ノルド駅/空港など<br />https://4travel.jp/travelogue/11655241<br />

    Varză murată tocată(ザワークラウト)の水気を絞って醤油をかけると,一応お新香のような味わいになった。
    西洋の米で作ったバタ臭い豆ごはんでも,この「お新香」があればずいぶんと箸も進む(スプーンだが)。


    明日はブカレストの旧市街から歩き始めることにしよう。


    (つづく)

    ブカレスト逍遥その2:旧市街の街歩き&ザクースカ/サラタ・デ・イクレ
    https://4travel.jp/travelogue/11655145

    ブカレスト逍遥その3:街歩きの続き~パサージュ/ノルド駅/空港など
    https://4travel.jp/travelogue/11655241

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