2020/09/13 - 2020/09/13
317位(同エリア752件中)
べスピンさん
岡崎市美術博物館で2020年7月25~9月13日の期間 開催の「マイセン動物園展」に行きました
最終日ということもあってか多くの人で賑わっていました
17世紀、ザクセン(現在のドイツ)のアウグスト強王は東洋磁器に魅せられ買い漁るだけで満足せず、自前での硬質磁器製作を指示し10年後に実現、「マイセン王立磁器製作所」を設立します
それから300年、今なお世界中に多くのファンを持ち西洋磁器のトップブランドとして君臨する「マイセン」
この企画展はその中でも主に動物が表現された作品群を一同に揃え、その造形技術の高さを改めて振り返ろうという内容、どれもがゴージャスで美しく、素晴らしい内容で大満足の展示会でした
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
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岡崎市美術博物館(愛称”マインドスケープミュージアム”)
久々に見ました、個性的で独特の建築デザイン、好きですね岡崎市美術博物館 美術館・博物館
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エントランスには大きな展示会ポスター、期待が膨らみます
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第一章
神話と寓話の中の動物 -
自然界を形造る四大元素を表現したジャグ
始まりからインパクトのあるゴージャスな作品群に息をのみます -
人物像水注「四大元素の寓意<空気>」
(1820-1920年頃) -
人物像水注「四大元素の寓意<火>」
(1820-1920年頃) -
人物像水注「四大元素の寓意<水>」
(1820-1920年頃) -
人物像水注「四大元素の寓意<地>」
(1820-1920年頃) -
西洋美術には神話や寓話をモティーフにした作品が数多くあります
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神話人物群像「ヒッポカンポスの引く凱旋車に乗るネプトゥヌス」
(1820-1920年頃) -
ヒッポカンポス(半馬半魚の海馬)に牽かれる海神ネプチューン
大きくて迫力のある作品です -
神話人物群像「アンフィトリテの勝利」
(1820-1920年頃)
怪魚(イルカ)に牽かれるネプチューンの妻アンフィトリテ -
大きいだけでなく、複雑で色鮮やかな造形に圧倒されます
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女性像「四大陸の寓意<ヨーロッパ>」
(1820-1920年頃) -
女性像「四大陸の寓意<アジア>」
(1820-1920年頃) -
女性像「四大陸の寓意<アメリカ>」
(1820-1920年頃) -
女性像「四大陸の寓意<アフリカ>」
(製作年不詳) -
山羊に乗る仕立屋
(1820-1920年頃) -
神話人物像「牡鹿の引く凱旋車に乗るディアナ」
(1860年頃) -
ライオンヘッド両手付飾壺
(1863年頃) -
2つで一対となってます
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把手は蛇、その蛇がライオンの頭を貫通しているという衝撃的な造形です
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藍地ポプリポット「騎馬人物図」
(1880年頃) -
猿の楽団(1820-1920年頃)
マイセンでは今でも人気のシリーズ -
1740年頃、フランスの画家ゲラールが製作した版画「人間の生活を営む猿たち」から着想を得たと言われている作品
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ピアノ弾いてます
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第二章
器に表された動物 -
見事なシャンデリア
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どれも素敵な作品で、これだけ並ぶと圧巻です
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スノーボール貼花装飾蓋付大壺
(1820-1920年頃)
スノーボールの高さ1mを超える大きな壺、見事です -
スノーボール貼花装飾蓋付昆虫鳥付透かし壺
(1820-1920年頃)
さらに背が高く、圧倒的な存在感です -
豪華な中にも足元は透かし彫りになっていて、中に小鳥がいる、可愛らしい作品でもあります
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昆虫鳥図皿
(1763-1773年頃) -
白鳥皿
(1820-1920年頃) -
スノーボール貼花装飾鳥付カップアンドソーサー
(1820-1920年頃) -
スノーボール貼花装飾ティーポットアンドトレイ
(1820-1920年頃) -
貼花狩猟図鹿浮彫蓋付パンチボウル
(1820-1920年頃) -
スノーボール貼花装飾小鳥付飾壺
(1820-1920年頃) -
スノーボール貼花装飾鳥付ジャグ
(製作年不詳) -
ヴァトー風恋人図ポプリポット
(1820-1920年頃) -
花々と彫像に彩られた大きくて とても美しく豪華な一対の作品
スノーボールよりもさらに背が高く、みごとな佇まいに圧倒されます
今回の展示の中で一番 好きな作品です -
蓋は透かし彫り
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中央窓枠内にはヴァトー風田園風景が繊細な筆致で描かれています
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第三章
アール・ヌーヴォーの動物
19世紀末から20世紀初頭、ヨーロッパの美術工芸界ではアール・ヌーヴォーと呼ばれる、曲線を多用した有機的なフォルムを特徴とした様式が流行し、それはマイセンでも取り入れられました -
ここから先、ペンギンや像、ライオン、キリン等々が何十体と並ぶ、主テーマの「動物園」になるわけですが、その殆どが撮影禁止ということで遠目で雰囲気だけでも
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その中で一部、撮影OKエリアもありました
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果実をくわえたオオハシ(1924-34年頃)
動物を表現するためにいろいろな色や曲線が必要で、それに対しイングレイズ技法が導入されました -
シロクマ(1901-23年頃)
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ツバメ(1820-1920年頃)
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子猫(1956年)
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二匹の猫(1840-60年)
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第四章
マックス・エッサーの動物
マックス・エッサー氏は1920-30年代のマイセンで成形師として活躍した彫刻家、マイセンのアール・デコ様式を確立したひとりです
ベッドガー炻器で創作した動物彫刻が代表作です -
カワウソ(1927年)
マックス・エッサーの代表作、1937年のパリ万博でグランプリを受賞した作品です -
クモザル(1928-34年頃)
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騎乗用ヒトコブラクダ(1939年)
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左上から反時計回りに
マントヒヒのマスク(1924-34年頃)
マンドリルのマスク(1926-34年頃)
オランウータンのマスク(1929-34年頃)
トラのマスク(1925年以降)
クマのマスク(1929-34年頃) -
力強い迫力のレリーフ群です
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撮影NGだったので遠目で
真ん中の背の高いのが「ライネケのキツネ」(1924~34年頃)
文豪ゲーテの1793年刊行の叙事詩「ライネケ狐」を元にした作品、背が高く迫力のある印象的な作品の締めくくりでした -
企画展会場エントランスに鎮座する天高く延びるイス、久々に見ました
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独特な建築デザインです
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今回も見応えのある、いい企画展でした
ほぼ同時期に開催された旧本多忠次邸での企画展「はじまりのマイセン」とのコラボ企画(お互いのチケット見せるとディスカウントされます)であり、この夏は至高なる”マイセンの技”を堪能できました
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