2020/09/11 - 2020/09/11
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mochimochi_kingdomさん
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東京国立博物館 東洋館で開催中の「博物館でアジアの旅 2020」に行ってきました。当分、海外へ行けないからね。これを機会に博物館で旅気分&教養を深めようという作戦です。
今年のテーマは「アジアのレジェンド」。多くの収蔵品からレジェンドにまつわるアジア各地の作品を探し出していきます。
※表紙写真は図録から拝借しました。
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こんにちは。2020年9月11日(金)晴れ時々豪雨 さっきまでスゴイ雷雨でした。
何十年ぶりだろう?
東京国立博物館に来ました。重要文化財であり、ドラマのロケにも使用される、1938年(昭和13年)に開館した本館は後ほど。。。本日は東洋館に伺います。多分、初めてかな? -
東洋美術を学びながら旅気分を味わう「博物館でアジアの旅」。今回で7回目。知らなかった・・・。今年のテーマは「アジアのレジェンド」。
<From 図録>
『「レジェンド」とは本来、「伝説」を意味しますが、さらに「偉人」「聖人伝」などの意味も派生するようになりました。そして近年、私たちはスポーツ界や芸能界などで「殿堂入り」を果たした人物に対して「レジェンド」と称します。これは「レジェンド」の意味が多様化していることを示しています。東京国立博物館では、このような「レジェンド」という言葉と美術の関りについて、「レジェンドを表したもの」「レジェンドが作ったのも」、そして「レジェンドが集めたもの」というみっつの観点を設定し、東洋美術や東洋考古などの分野から「レジェンド」に関わる作品を選び出し、展示することにしました。東洋館で「レジェンドを探す旅」をお楽しみいただければ幸いです。』 -
東洋館インフォメーションで「博物館でアジアの旅 2020 PASSPORT」を手に入れます。今回、展示されている「レジェンドにまつわるアジア各地の作品」から10の作品をピックアップ&インフォメーションでオリジナルシールがもらえるゾ!
※以降、今回の旅行記に載せる作品や発掘品は「博物館でアジアの旅 2020」の対象外の物(自分が勝手に気に入ったアイテム)を含みます。予めご承知おき下さいませ。 -
展示は「中国の仏像」からスタート。入口には穏やかな表情が印象的な菩薩像が展示されています。
■菩薩立像
北斉時代 552年(天保3年)
中国山西省長子県付近
<From キャプション>
菩薩の高さは180㎝、台座から光背の頂上までを測ると257㎝という大きな石灰岩製の像です。面長の顔、大きな手、ほぼ左右対称に表わされた衣の形などは、5~6世紀前半の中国の南北朝時代の造形を受け継ぐものです。穏やかな表情は、この像が造られた北斉時代の特徴です。光背の側面と背面には小さな如来坐像が千体浮き彫りされています。 台座の四面には、2000字を超す銘文が刻まれていますが、その多くは結縁(けちえん)、つまりこの像の制作に関わって仏教と縁を結んだ人々の名前です。 -
■如来および供養者群像
クシャーン朝 3世紀
パキスタン・ガンダーラ -
ギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」
ギリシャ神話に登場する無敵の英雄「ヘラクレス」。アレクサンドロス大王の東征によってアジア地域へもたらされる。そして「ヘラクレス」は各地域の神と融合していった。
■ヘーラクレース像
2世紀~3世紀頃
中国ヨートカン
<From キャプション>
ヘーラクレースはライオンの皮を頭からかぶり、右腕に棍棒を抱えて立っています。この像は、ヘーラクレースのイメージがシルクロードを経由して、西域南道のオアシス都市国家ホータンにまで到達していたことを物語る貴重な作品です。 -
■ヘーラクレース像
1世紀~2世紀
イラク・ハトラ
<From 図録>
バルティア王国の拠点都市であったハトラで出土したもの。同国内で信仰されていたゾロアスター教の英雄神ウルスラグナが、ヘーラクレースの姿で表されているのかもしれません。 -
■舎利容器
6世紀~7世紀頃
中国スバシ遺跡
<From キャプション>
轆轤で成形した蓋と身に麻布を貼り,下地を整えて彩色した大型の舎利容器で,ストゥーパ内部から発掘されたものと考えられる。蓋には樹枝などをくわえる双鳥と,箜篌(くご)や五弦琵琶などを演奏する有翼裸形の奏楽天使を内部に描くメダイヨンが交互に配される。身の側面には人面・獣面をかぶって踊る舞人や堅笛・角笛などを演奏している楽人ら計21人からなる行列が左方向に進むように描かれている。蓋頂部の鉄製環と身側面を貫通する4つの穴を利用して蓋を固定していたと考えられる。隋唐時代の宮廷伎楽の一つであった亀茲楽のありさまを偲ばせる,西域美術を代表する名品である。 -
■大谷探検隊
大谷光瑞により、1902年(明治35年)から1914年(大正3年)にかけて3度、西域に派遣された探検隊。他の国が政治的な意図や考古学・文化人類学の探求のための調査だったのに対し、大谷探検隊を動かしたのは仏教が栄えた西域への憧れや仏教への真摯な姿勢によるものだった。大谷探検隊が残した様々な記録や、彼らが発見し日本に持ち帰った木簡や古文書、壁画、彫塑、染織品などの膨大な収集品は、仏教の歴史やそれぞれの地域の文化をしる大変貴重な手がかりになっている。 -
通信や交通手段が未発達だった明治時代は、西域がどんな地形、気候、風習かわからない中での調査は正に「探検」。砂漠の暑さを避けるために夜間に行動したり、目立たない様に変装をしたりもした。それでも遭難したりしたそうです。その様な多くの犠牲によってもたらされた貴重な品々が、この東京国立博物館の基礎になっている。
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■セクメト女神像
BC1388年~BC1350年頃
エジプト テーベ
<キャプション抜粋>
セクメトは強力な女神で、熱風のような息を吐き、地上に疫病をもたらすとされていた。絶頂期のエジプトを統治したアメンペテプ3世は、病気がちだった晩年に自身の快復を願ってセクメトの力に縋ったと云われている。 -
■オクシリンコス像
BC664年~BC332年頃
エジプト
<From キャプション>
古代エジプトの神話が伝えるところによれば、オシリス神はエジプトを治める王でした。王位簒奪を目論む弟のセトに殺され、遺体をバラバラにされてしまいます。オシリスの妻イシスは、ナイル川の各所に捨てられたオシリスの体を拾い集め、オシリスを復活させます。ただし、オシリスの性器はオクシリンコス付近で魚に飲み込まれてしまったため、回収できませんでした。ナイル川に生息するエレファントノーズフィッシュは、その細長い下顎のかたちから、オシリスの性器を飲み込んだ魚と同一視され、「オクシリンコスの聖魚」として信仰の対象となったのです。 -
■楔形文字銘釘型土製品
BC2125~BC2110頃
メソポタミア
<From 図録>
グデアは古代メソポタミアの都市国家ラガシュの領主。夢のお告げにしたがって、都市の守護神ニンギルスをはじめとする神々のために、いくつもの神殿を建設した事で知られています。神殿の建材として用いられた煉瓦や、建物の安寧を願って埋納された釘型土製品には、施工主のグデアが神のために建築事業を進めたことが、楔形文字によって記されています。グデアは前22世紀後半にラガシュを経済的・文化的繁栄に導いた古代シュメール人のレジェンドといえます。 -
■色絵人物文鉢
12世紀~13世紀
イラン
<From キャプション>
玉座にすわり盃を手に取る人物とかしずく従者が描かれています。錫白釉(すずはくゆう)を掛け、いったん焼き上げたのち器表に絵付けを施し、再度窯に入れて低火度焼成して焼き付けています。華やかなイスラム陶器を代表する技法の一つであり、ミーナーイー陶器とよばれます。 -
■鐸
BC3世紀~BC1世紀
中国西南部(推定)・前漢時代
<From キャプション>
家畜に下げたベルと考えられます。両面に家屋や家畜などをあしらい、一見するとのどかな日常そのものですが、大樹の上に大鳥がとまるなど、非日常の特別な場面のようです。現地で語り継がれた何らかの伝説が表されているのでしょう。 -
■加彩鎮墓獣
3世紀~4世紀
中国・西晋時代
<From キャプション>
今にも突進して行きそうな、低い重心の姿勢をとっています。頭部にはもともと角があったものと推測されますが、根元から折れて欠失しています。外敵から墓を守る役割があったとみえ、地下墓の中で入口を向いて置かれることが多かったようです。 -
■青磁輪花鉢
12世紀~13世紀
中国・南宋時代
<From キャプション>
南宋の都、現在の浙江省杭州において、皇帝の命のもとに焼かれたと考えられる器です。中国では、晩唐の越窯で「秘色」青磁がつくられて以来、天空の青色を再現する青磁が理想とされました。この鉢は貫入(ヒビ)が光を反射して釉色の深浅に変化をもたらします。 -
■黄地緑彩人物文鉢
1522年~1566年頃
中国・明時代
<From キャプション>
線刻で文様をあらわし、高台内にのみ透明釉を掛けて高火度焼成し、そのうえから黄と緑の上絵具を施して焼き付けています。いわゆる雑彩は明時代中後期に最盛期を迎え、地色には黄や紅、緑など色鮮やかな種類が見られます。 -
■古染付寄向付
17世紀
中国・明時代
<From キャプション>
明末に景徳鎮民窯で焼かれた古染付の皿。いずれも型成型で兎、魚、琵琶、貝、木葉などをかたどっています。底にはそれぞれ足がついて器高があり、日本では懐石の向付として珍重された事でしょう。古染付らしく味わい深いかたちと文様が目に楽しい作品です。 -
■寒山と拾得
<From 図録>
寒山と拾得は、唐時代、天台山(浙江省)の国清寺に出入りし、残飯をもらって、清掃などの簡単な手伝いをしていたという禅の聖者です。みすぼらしい外見で、常識にとらわれない奇矯なふるまいをしていましたが、実は文殊と普賢の化身であったと伝わります。詩人としても有名な寒山は、巻子や筆をもったり両手を組んだりする姿で表されています。拾得は、寺の禅師に拾われたことにちなむ名をもち、箒とともに表されています。ふたりは、中国や日本でレジェンドとして愛され、絵画化されています。
■寒山拾得図軸
14世紀
中国・元時代 -
■寒山拾得蝦蟇鉄拐図軸
16世紀
中国・明時代
<From キャプション>
劉俊は顔輝の画風を継承した明時代の宮廷画家です。本図は、唐代に天台山に住み奇矯なふるまいで知られた寒山と拾得という伝説的な禅の聖者、そして、魂を瓢箪から出し入れする李鉄拐、白蛙を抱えて踊る蝦蟇仙人というふたりの道教の仙人を、4幅セットで描きます。 -
■顔氏家廟碑
780年
中国・唐時代
<From キャプション>
顔真卿が晩年の72歳時に父の廟に建てた石碑の拓本です。自ら顔氏一族の履歴について文章を作り、書写しました。内容と字姿に筆者の確固たる意志が窺え、忠孝の士や革新的な書人と称えられる顔真卿の傑作と評されます。 -
■行書二字軸「博愛」
20世紀
中国・中華民国時代
<From キャプション>
孫文が自らの活動の支援者であった実業家の鈴木久五郎に贈った書です。鈴木が用意した織物に、孫文が信条とした「博愛」の語をかいて支援の返礼としたものでしょう。長陽と福寿草をあしらった織物は、新たな歳の始まり、孫文の革命の夜明けを想起させます。 -
■清時代の玉器工芸
■左:瑪瑙石榴
19世紀
中国・清時代
■右:紫水晶葡萄
19世紀
中国・清時代
「翠玉白菜」や「肉形石」と同じ類の作品。石から作られたとは思えない瑞々しさ。 -
■青磁蓮華蓋水注
12世紀
朝鮮半島・高麗時代 -
■銅鼓
2世紀~9世紀
中国・後漢~唐時代
<From キャプション抜粋>
青銅で作られた片面の太鼓である。主に雨乞いや祖先祭祀の際、精霊に働きかける目的で作られた。鼓面には遊旗文、花文、蛙形の装飾などを配置し、側面にも鼓面と同じ種類の文様を巡らせています。この形式は中国南部の広西チワン族自治区や海南省などの限られた地域で出土します。 -
■チャクラサンヴァラ父母仏立像
15世紀~16世紀
中国・チベットまたはネパール
<From キャプション>
男女の仏が抱き合う姿で表される父母仏(ヤブユム)は、チベット仏教に特徴的な仏です。インドでの女神信仰の高まりを受け、男性の仏が妃と交わることで多数の仏たちを生み出すと考えられました。守護尊(イダム)と呼ばれ、絶大な力をもつ仏として信仰されます。 -
■ヴィシュヌとガルダ像
12世紀~13世紀
カンボジア・アンコール時代
<From キャプション>
両腕を広げて立つガルダ像の両肩の上に、四臀のヴィシュヌ像が立っています。ヴィシュヌは、右第1手に宝珠、第2手にはほら貝、左第1手に棍棒、第2手に円盤を持っています。ヴィシュヌはシヴァ、ブラフマーと並ぶヒンドゥー教の三神の1つです。 -
■白磁印花文鉢
13世紀~14世紀
ベトナム・陳時代
<From キャプション>
陳王朝のもとでつくられた白磁の鉢。おっとりとした丸みのある形、印花であらわされた文様に、中国元時代の景徳鎮窯の白磁の影響が色濃くみとめられます。見込には目跡が5つ残ります。本作品は東洋陶磁器収集家横川民輔の寄贈による希少なベトナムの白磁です。 -
■『マハーバラタ』とインドネシアの影絵人形ワヤン・クリ
<From 図録抜粋>
古代インドで成立したヒンドゥー教の叙事詩『マハーバラタ』は、インドネシアに伝わると、ワヤン・クリという影絵人形劇の台本として翻訳されました。『マハーバラタ』は、アスティノ国の王位をめぐってパンダワ軍とコラワ軍が争う中で、多くの英雄たちや貴婦人たちの運命が翻弄され、いくつもの愛憎劇が複雑にからまり、それらの伏線が最後には大戦争バラタユダの中で回収されていく英雄伝説です。
■クレスノ
21世紀
インドネシア・中部ジャワ
<From キャプション>
『マハーバラタ』のキャラクター。クレスノは主人公アルジュノと同じく、インドでのヴィシュヌ神にあたるウィスヌの化身であり、パンダワ軍を統率する知将です。大戦争バラタユダが避けられない運命であることを知りながら、戦争の回避に努力しました。 -
■インド神話の英雄クリシュナ
<From 図録抜粋>
クリシュナはヒンドゥー教の神です。聖典にはクリシュナの無敵を誇る様子と人間臭い姿がともに描かれています。それゆえ、インドにおいて、クリシュナは至高の神でありながら、人々から大変愛される英雄ともなっています。
■ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ
18世紀後半
インド
<From キャプション>
牛飼いたちがインドラの祭祀の準備をしていると、クリシュナが替わりに家畜や山岳を祭る事を牛飼いたちに勧めます。インドラはこれに怒って大雨を降らせますが、クリシュナはゴーヴァルダナ山を持ち上げると、指1本で軽々と山を支え、牛飼いたちを雨から守りました。
~怪力だね。クリシュナ!~ -
■バターを盗もうとするクリシュナ(バーガヴァタ・プラーナ)
19世紀中頃
インド
<From キャプション>
『バーガヴァタ・プラーナ』はヴィシュヌ神のアヴァターラ(化身)やクリシュナの生涯などを説いたヒンドゥー教の聖典です。いたずらっ子であったクリシュナが召使を踏み台にして、天井に吊り下げた壺の中のバターを盗もうとしている場面を描いています。
~元気いっぱいだね。クリシュナ!~ -
寄り道もしたけど約3時間の"博物館でアジアの旅"。正直、チョットぐったり。
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本館も行きますヨ。でも、チョットだけね。
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1938年(昭和13年)開館で重要文化財の本館自体も展示作品と言えるかも。コンクリート建築に瓦屋根をのせる「帝冠様式」の外観は独特な雰囲気。でも、内装はとってもエレガント。
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■貴賓室(便殿)
便殿とは、中国で「貴人が休息するための仮の御殿を意味」するそうな。 -
で、今回見たかったのはコレ。本館ではなく平成館に居ます(展示されています)。
■遮光器土偶
BC1000年~BC400年 縄文時代(晩期)
1886年(明治19年)青森県亀ヶ岡遺跡出土
土偶のスパースターだよね。
「古代に飛来した宇宙人を模したもの」とか、「イヌイットが雪の照り返しから眼を守るゴーグル」とか、「現代の女性と同じように眼力を強調したもの」とかとか。判らないことが多い縄文時代。だから面白いね。 -
アジアと古代日本を巡る博物館の旅。実際スタートしたら面白くて寄り道しまくり。気が付いたら約4時間。ぐったりヘロヘロ。普段の旅行より密度が濃かった気がする(人じゃなくて展示)。楽しかった!
【2020年東京】"博物館でアジアの旅" 東京国立博物館に行ってきました。旅行記完結です。
ありがとうございました。
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