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ご多分に漏れず、2020年の予定していた海外旅行はすべてキャンセルになった。<br />国内に関しても、3月の『ニセコでスキー』を取りやめた。<br />『旅』が活力源だったので、水を与えられない草花になってしまって、心は枯れている。<br />『もうすぐ、イビサ島へのご旅行に出発ですね! 準備はお済みでしょうか?今日は旅の準備に役立つ情報をお送りします!ご確認の上、お気をつけて行ってらっしゃいませ。』なんて4トラからメールが届いた。<br />トラベラーページに8月末からイビサ島に行くと記したからだろうが、飛行機は欠航!今はまだ自由に出入国も出来ないんだよぉ!と誰に訴えるでもなく、パソコンに罵声を浴びせかける。<br />それでも、久しぶりにマイページを開けると何か書きたくなった。<br />色々な事があった夏だった。<br />不要不急の外出はしていないが、必要急用の外出をした。<br />場所は北海道。ラベンダーが見頃の富良野に行ってきた。<br />

最悪な夏・・ふらの

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2020/07/18 - 2020/07/18

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Maasholm

Maasholmさん

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ご多分に漏れず、2020年の予定していた海外旅行はすべてキャンセルになった。
国内に関しても、3月の『ニセコでスキー』を取りやめた。
『旅』が活力源だったので、水を与えられない草花になってしまって、心は枯れている。
『もうすぐ、イビサ島へのご旅行に出発ですね! 準備はお済みでしょうか?今日は旅の準備に役立つ情報をお送りします!ご確認の上、お気をつけて行ってらっしゃいませ。』なんて4トラからメールが届いた。
トラベラーページに8月末からイビサ島に行くと記したからだろうが、飛行機は欠航!今はまだ自由に出入国も出来ないんだよぉ!と誰に訴えるでもなく、パソコンに罵声を浴びせかける。
それでも、久しぶりにマイページを開けると何か書きたくなった。
色々な事があった夏だった。
不要不急の外出はしていないが、必要急用の外出をした。
場所は北海道。ラベンダーが見頃の富良野に行ってきた。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5

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  • 88歳になる母と二人で富良野に行って来た。<br />この2日後、母はグループホームに入所する。<br />その事を母は知らない。

    88歳になる母と二人で富良野に行って来た。
    この2日後、母はグループホームに入所する。
    その事を母は知らない。

  • 7月中旬、ラベンダーは満開で他の花々も咲き誇りメロンは最盛期。<br />1年中で一番良い季節だ。

    7月中旬、ラベンダーは満開で他の花々も咲き誇りメロンは最盛期。
    1年中で一番良い季節だ。

  • この時期に富田ファームに来られるなんて、夢のまた夢だ。

    この時期に富田ファームに来られるなんて、夢のまた夢だ。

    ファーム富田 公園・植物園

  • 毎年多くの観光客が訪れ、特に外国人が多いので、車は停められないし、ゆっくり花を愛でるなんて事は出来ないので避けていた。

    毎年多くの観光客が訪れ、特に外国人が多いので、車は停められないし、ゆっくり花を愛でるなんて事は出来ないので避けていた。

  • ところが、今年はコロナのお陰で観光客は激減。<br />比較的スムーズに駐車場に入り散策する事が出来た。

    ところが、今年はコロナのお陰で観光客は激減。
    比較的スムーズに駐車場に入り散策する事が出来た。

  • ひまわりのカーペット。<br />こんな背の低いひまわりがあるんだ。

    ひまわりのカーペット。
    こんな背の低いひまわりがあるんだ。

  • 母に「これ、ラベンダーだよ!」「紫が綺麗ねぇ!」と言ったら、<br />「へーー、綺麗だねぇ」「初めて見たわ!」と言う。

    母に「これ、ラベンダーだよ!」「紫が綺麗ねぇ!」と言ったら、
    「へーー、綺麗だねぇ」「初めて見たわ!」と言う。

  • 「ここはどこ?」と言うので「富良野だよ!」と言うと、<br />「へーー、初めて来たわ!」という有様。

    「ここはどこ?」と言うので「富良野だよ!」と言うと、
    「へーー、初めて来たわ!」という有様。

  • そんな筈はない。<br />母は幼少期に富良野の山部で育ったのだ。

    そんな筈はない。
    母は幼少期に富良野の山部で育ったのだ。

  • 富良野には何回も来てるし、自宅の庭にラベンダーだってあるではないか。<br />そんな事も忘れてしまったのか・・。

    富良野には何回も来てるし、自宅の庭にラベンダーだってあるではないか。
    そんな事も忘れてしまったのか・・。

  • 母は認知症要介護2で、デイケアに週2回通いながら、なんとか自宅で暮らしていた。

    母は認知症要介護2で、デイケアに週2回通いながら、なんとか自宅で暮らしていた。

  • ところが、昨年秋に転んで右手を骨折してから、出来た事も出来なくなり、<br />体力は落ちて自活が難しくなっていた。

    ところが、昨年秋に転んで右手を骨折してから、出来た事も出来なくなり、
    体力は落ちて自活が難しくなっていた。

  • 「自宅で暮らせて幸せだ!」と言うのが口癖だったので、グループホームへの入所をかなり躊躇していたのは私の方だ。

    「自宅で暮らせて幸せだ!」と言うのが口癖だったので、グループホームへの入所をかなり躊躇していたのは私の方だ。

  • 次第に尿漏れパンツが必要になり、炊事・洗濯も出来なくなり、この夏大きな決断を迫られた。

    次第に尿漏れパンツが必要になり、炊事・洗濯も出来なくなり、この夏大きな決断を迫られた。

  • ケアマネージャー・デイケアの職員の方々の力を借りながら良いグループホームが見つかり、入所が決まった。

    ケアマネージャー・デイケアの職員の方々の力を借りながら良いグループホームが見つかり、入所が決まった。

  • それを知ってるのは私だけで、母は何も知らない。<br />告げたところですぐに忘れてしまうし、言った瞬間は拒むと思って言わなかった。

    それを知ってるのは私だけで、母は何も知らない。
    告げたところですぐに忘れてしまうし、言った瞬間は拒むと思って言わなかった。

  • 7月20日に入所すると決めていたので、18日のこの旅が母娘水入らずの良い思い出の旅になればと思って出かけた。

    7月20日に入所すると決めていたので、18日のこの旅が母娘水入らずの良い思い出の旅になればと思って出かけた。

  • ところが、母は早々に疲れた様子で「もう帰ろう!」と言い出し、<br />駐車場迄の僅かな距離も<br />「まだなの?」を連発した。

    ところが、母は早々に疲れた様子で「もう帰ろう!」と言い出し、
    駐車場迄の僅かな距離も
    「まだなの?」を連発した。

  • 焼きトウモロコシの良い匂いがする屋台のそばで休憩し、<br />メロンスムージーを喜んで飲んでいた。

    焼きトウモロコシの良い匂いがする屋台のそばで休憩し、
    メロンスムージーを喜んで飲んでいた。

  • 富良野と言ったら『富田ファーム』だが、国道沿いの『かんのファーム』も美しかった。

    富良野と言ったら『富田ファーム』だが、国道沿いの『かんのファーム』も美しかった。

    かんのファーム 自然・景勝地

  • たまたま『樋口恵子×上野千鶴子 人生のやめどき』という本を読んでいた。<br />「しがらみを捨ててこれからを楽しむ」というセンセーショナルな副題だ。

    たまたま『樋口恵子×上野千鶴子 人生のやめどき』という本を読んでいた。
    「しがらみを捨ててこれからを楽しむ」というセンセーショナルな副題だ。

  • 第1章、いきなり<br />「上野さんにとって、親とは?」の質問に<br />「はた迷惑です」<br />と答えるシーンが出て来た。

    第1章、いきなり
    「上野さんにとって、親とは?」の質問に
    「はた迷惑です」
    と答えるシーンが出て来た。

  • その言葉が誌面に掲載されたのだから、どれだけ批判が来るのかと思ったそうだ。

    その言葉が誌面に掲載されたのだから、どれだけ批判が来るのかと思ったそうだ。

  • ところが、共感の声が多く<br />「子どもにとって、はた迷惑にならないような人生を送ります」<br />という感想がたくさん寄せられたのだそう。

    ところが、共感の声が多く
    「子どもにとって、はた迷惑にならないような人生を送ります」
    という感想がたくさん寄せられたのだそう。

  • 私も充分シニアなのに、まだ母は存命で「羨ましい」と言われる事もあれば、<br />「大変ねぇ」と言われる事もある。

    私も充分シニアなのに、まだ母は存命で「羨ましい」と言われる事もあれば、
    「大変ねぇ」と言われる事もある。

    ぜるぶの丘 自然・景勝地

  • 友人・知人の「親は施設に入っているの!」という声をよく聞いていた。<br />それが、いざ自分の親が入るとなると結構大変な事だと知った。<br />「自分を責めちゃいけないよ!」という看護師の友人の言葉に泣けた。<br />

    友人・知人の「親は施設に入っているの!」という声をよく聞いていた。
    それが、いざ自分の親が入るとなると結構大変な事だと知った。
    「自分を責めちゃいけないよ!」という看護師の友人の言葉に泣けた。

  • ぜるぶの丘で飛行機を見かけた。<br />旭川空港が近いので、着陸態勢に入っている。<br />早くコロナが終息して、自由に旅がしたいものだ。<br />飛行機を見上げながら、私をどこかに連れて行って!と願った。<br />なんとも・・過酷な夏だった。

    ぜるぶの丘で飛行機を見かけた。
    旭川空港が近いので、着陸態勢に入っている。
    早くコロナが終息して、自由に旅がしたいものだ。
    飛行機を見上げながら、私をどこかに連れて行って!と願った。
    なんとも・・過酷な夏だった。

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この旅行記へのコメント (5)

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  • ohanaさん 2020/11/01 17:15:41
    心にしみます
    Maasholm様
    こんばんは

    なかなか思う希望の場所に旅行に行けずスッキリしませんね
    いつもご訪問ありがとうございます。

    日記拝読し通過した母との思い出を考えることが出来ました。

    私は次男なので母がホーム入居前は直接母の介護はしていなかったのですが、逆にホームに入り母に多く接するようになりました。

    母が亡くなり時間は経っていましが、お年寄りを介護するということは大変ですね、
    極端なことを言えば明日も分からない日々。

    母は痴呆当初なかったのですがリュウマチが重傷での入居。
    ある日ホームに話し、1日ドライブに連れ出しました。
    行先は千葉の成田山。
    母の希望で帰りは海ほたる行きたい。
    ここは父を含めドライブした場所。
    勿論車椅子を積み、介護用の靴はなるべくお洒落な靴を新調し、母が女性としてまだまだよと感じて頂けるよう私なりに考え、
    妻と娘の協力で実現できました。

    日記に何度も書いていますよう成田山は知り尽くしています、バリアフリーの経路は心得ていますので本堂まで行きお経を聞きました、
    僧侶が退場時手を合わせる母に寄って扇子で身体を撫でてくれました。
    その後成田のホテルで松茸懐石を食べ美味しいね~と言ってくれました。
    その3日後、急に様態が変わりはっきりしゃべることもできないようになりました。
    そのような状態がある程度の期間続きました。

    私事を書いて大変申し訳ございません。

    痴呆の様子を書かれていましたが、
    どの様にお母様に伝わろうと、とても素晴らしいことをされているなと
    感じ、母との日々を思い出すシーンもあり、
    とても良い日記でした。

    纏まりませんがコメント書かせていただきました。

    妻は一人っ子です。
    まだ妻の両親は健在です。

    自己主張が強いコメントで申し訳ないです。

                       ohana

    Maasholm

    Maasholmさん からの返信 2020/11/02 11:04:00
    Re: 心にしみます
    ohana様  こんにちは。

    この度は、「いいね!」を押してくださり、
    有難うございました。
    また、心温まるメッセージも嬉しく拝読致しました。
    母がホームに入った事で、身の回りの心配はなくなりましたが、
    コロナ禍で自由に面会出来ないのがまた辛いところではあります。
    今は実家を処分するのに、また慌ただしくしております。
    ただ、年が明けたら九州に行こうと予約を始めております。
    何か楽しみがないと駄目な性分です。
    何事もなく自由に旅が出来る日が早く来るといいですね。
    ohana様、どうぞお元気で。
    今後とも宜しくお願い致します。
          Maasholm

    Maasholm

    Maasholmさん からの返信 2020/11/02 11:34:17
    Re: 心にしみます
    >ある日ホームに話し、1日ドライブに連れ出しました。
    >行先は千葉の成田山。

    >日記に何度も書いていますよう成田山は知り尽くしています、バリアフリーの経路は心得ていますので本堂まで行きお経を聞きました、

    こう書いて下さり思い出しました。
    私がベラルーシに行こうとした時にモスクワビザが無く出国できなかった事がありました。(2017年10月 旅行記 幻となったベラルーシ)
    アエロフロートの地上係員の方にお世話になり、翌日のリトアニア(ヴィリニュス)行きに変更出来ました。
    その時に成田で1泊する事になり、何とも落ち込んだ気持ちで散歩してると
    成田山に辿り着きました。
    思わず「ここが海老蔵さんや白鵬関が豆まきした所かぁ」と思ったものです。
    美しい境内ですし、坂に並ぶお店屋さんも風情がありますよね。
    そこから更にイオン迄歩きました。遠かった!
    ベラルーシに行けなかった事は今でも残念に思っていますが、そんなトラブルがないと成田山にも行かなかったと思うと不思議な気持ちです。

    ohana

    ohanaさん からの返信 2020/11/02 14:20:18
    Re: 心にしみます
    成田山
    私の育った実家の地域には成田講と言う1年に一回成田詣でをする会があり、子供の頃から成田山のお守りは持っていました。

    講は年々お年寄りの減少で消滅しましたが、なんとなく成田に縁があり成田詣でしています。
    成田の縁とは、娘が産まれたころ仕事が超忙しく、まとまった休みもなかなか取れない、そこで考えたのが成田のホテルステイ、毎月1回の週末は金、土と2泊3日で成田の温水プールのあるホテルに宿泊していました、最終的にリーガロイヤルホテルの利用でしたが、ヒルトンに変わりヒルトンメンバーになり私がヒルトンを使うベースになりました、成田山も年2回は行くようになっています。

    成田屋=海老蔵、団十郎の像もあり本当に縁深いです。

    縁と言うのは不思議に巡るものと信じています。

    なんとなくでも行って初めて経験する、ガイドブックにない世界を自分の眼で確認出来ればいいと思っています。
    Maasholm様のように色々と海外は経験していません、主にHawaii、韓国ですが、最近では国内では沖縄が気に入っています。

    なかなか海外に思うように行けませんが、私は海外行くときは羽田より成田が好きです。
    それは成田山と駐車場事情でス。

    これからもMaasholm様の旅行記楽しみにしています。

                   ohana

    Maasholm

    Maasholmさん からの返信 2020/11/03 15:16:06
    Re: 心にしみます
    ohana 様  こんにちは。

    >なかなか海外に思うように行けませんが、私は海外行くときは羽田より成田が好きです。
    >それは成田山と駐車場事情でス。

    私も断然成田空港が好きです。
    1978年の開港時から利用しているので、何とも外国に馳せる思いがひとしおになります。
    出発便を知らせる掲示板が、羽田とは問題になりません。
    世界中の飛行機が駐機しているスポットを眺めるだけでも楽しいです。
    駐車場にしても安いし便利ですよね。
    最近は自宅から近いので、つい羽田発の直行便に心が揺れますが、まだまだ成田を利用しようと思っています。
    来年、海外に行けなかったら私も沖縄に行きたいと考えています。
    また旅行記を参考にさせていただきます。
    よろしくお願い致します。
              Maasholm

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